消えた蛙は魔法の世界で…   作:五月雨☆。.:*・゜

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ミーは、出番はまだ来ないですー。でもギルドを守りますー。

 

 

 

火竜さん達はジュラの力を借り確かにブレインを倒しましたー。

だが、ニルヴァーナはその六つの足を止めてませんー。

何とか止めようとするナツたちだが、途中ある一つの事に気が付く。

ニルヴァーナは行先から照準まで、全て全自動へと切り替えられていたのですー。

 

 

「そんな…」

 

 

涙を浮かべるウェンディ。

このままでは彼女とミーのギルドがニルヴァーナに攻撃されてしまいますー。

 

 

「大丈夫だ。絶対止める!!」

 

 

そんなウェンディを彼女の魔法で乗り物酔いから復活した火竜さんが力強い言葉で励ましたー。

 

 

「止めるって言っても、どうやって止めたらいいのかわかんないよー」

 

 

「壊すとか?」

 

 

「…はぁ、またそういう考え?」

 

 

「こんなでけぇモノ、どうやってだよ!」

 

 

とんでもないことを言い出す火竜さんに星霊女と氷魔法の変態さんがツッコみを入れましたー。

 

 

「やはり、ブレインに聞くのが早そうだ」

 

 

「簡単に教えてくれるかしら…」

 

 

「…」

 

 

色々な案が上がる中ウェンディは一人あることを考えていましたー。

 

 

「もしかして…ジェラールなら…」

 

 

ブレインたちが必要としていたくらいですー。

もしかするとジェラールはニルヴァーナの止め方を知っているかもしれませんー。

だが、洞穴で火竜さんがジェラールへ向けていた目をウェンディは思い出しましたー。

疑問、怒り、憎しみ……きっとこれは言ってはダメなことだと。

 

 

「、?何か言った?」

 

 

「どうかしたか?」

 

 

「っ、ううん。何でもない……私、ちょっと心当たりがあるから探して来ます!」

 

 

「あ、」

 

 

「ウェンディ!待ちなさーい!」

 

 

「おい!」

 

 

首を傾げる星霊女と氷魔法の変態さんにウェンディは首を横に振りそしてその場から逃げるように走り出しましたー。

その後をシャルルが名前を呼びながら急いで追いかけましたー。

二人の姿はすぐに見えなくなりましたー。

 

 

「…、どうしたんだろう…?」

 

 

「うーむ…」

 

 

ウェンディの突然の行動に困惑する火竜さん達

すると…

 

 

【―――――皆さん、聞こえますか?】

 

 

突然脳内に語りかけるような声が響いた。

…これはホットアイの声でしたー。

驚き、周りを見渡す皆さん。

 

 

「念話!!」

 

 

「リチャード殿!無事なのか!?」

 

 

【残念ながら、無事ではありませんです…ミッドナイトにはやはり敵わなかった…】

 

 

悔しげなホットアイの声に皆さんは眉を寄せ続きを聞こうと念話に耳を傾けましたー。

 

 

【皆さんの力を合わせて、ミッドナイトを倒してください…!!奴を倒せばニルヴァーナへの魔力供給が止まりこの都市は停止するはず…!!】

 

 

「生体リンク魔法で動いてやがったのか…」

 

 

【奴は王の間の真下にいます…!!気を付けてください!!奴はとても…とても強いです…ッ!!】

 

 

「強ぇ奴か!!よーしっ!!燃えてきたぞ!!」

 

 

「ナツ、止めるためだよ!」

 

 

意気込む火竜さんを宥めるハッピー。

途切れ途切れにホットアイは続けましたー。

 

 

【六つの祈りは残り一つとなりました。皆さんを信じます!必ず勝って…ニルヴァーナを止めるのです!!お願い、します…ぐぁ…ッ】

 

 

「リチャード殿!」

 

 

呻き声を最後に、遂に念話が途切れましたー。

ホットアイの話によれば目的の場所は丁度火竜さん達の真下ですー。

火竜さん達は急いで王の間を後にしましたー。

 

 

「――――――あそこか…!」

 

 

走ること数分、火竜さん達の目の前に現れたのは巨大な扉。

 

 

「よーっし!出てこい、居眠りヤローっ!」

 

 

先頭を走っていた火竜さんが勢いよく扉に飛びつきその取っ手をを力一杯引っ張りましたー。

すると、重々しい音を立て徐々に扉が開かれて行きましたー。

扉の奥には眩いほどの光。

 

 

「「「、!」」」

 

 

「ッ!!罠だー!!」

 

 

目を見開き、驚きに固まる火竜さん達。

誰よりも早く状況を理解したジュラが大声で叫ぶが…

次の瞬間、火竜さん達は光に包まれますー。

そして、刹那ほど遅れて爆炎と爆音が同時に上がりましたー。

全てはホットアイを偽ったブレインの罠だったのですー。

 

 

「今の爆発は…」

 

 

「王の間の方ですー。」

 

 

突如響き渡った地をも揺らす爆音に、ミーは足を止めましたー。

微かに漂う焼け焦げた匂いにミーは眉を寄せましたー。

 

 

「(血の匂い…)」

 

 

ミーは、目つきを鋭くさせながらスッと背後を振り返りましたー。

 

 

「父上も人が悪い」

 

 

「「、!」」

 

 

いきなり背後から聞こえてきた声に、妖精女王とジェラールはバッと振り返りましたー。

そこには、既に臨戦態勢をとっているミーと雲属性の蝶のロディと六魔将軍最後の一人であるミッドナイトの姿がありましたー。

 

 

「僕の楽しみを奪ってしまうんだからねェ」

 

 

そう言って妖しい笑みを浮かべながらこちらに近づいてくるミッドナイト。

 

 

「もう、君たちが最後の獲物だ。楽しませて欲しいなァ」

 

 

「…」

 

 

ミーにに習い、妖精女王は構えを取ろうとするがそれをジェラールが庇う様に制しましたー。

 

 

「下がっていてくれ、エルザ」

 

 

「ジェラール…」

 

 

予想外の行動に驚くエルザだが、ジェラールのキッとした表情を見、納得いかなさそうな顔をしながらもスッと体を退く。

 

 

「…」

 

 

「邪魔しないで下さいよー。」

 

 

ジェラールは無言でミーに目配せしてそれに答えるようにミーが頷きましたー。

ミッドナイトの前に、ミーとジェラールが肩を並べましたー。

 

 

「…ハッ…!!」

 

 

まず、ジェラールが攻撃を放ちましたー。

だがその攻撃はミッドナイトに届く寸前で曲がりその背後の地面に当たりましたー。

 

 

「、…あたらな、かった……、っう…!」

 

 

「っよせ、ジェラール!その体では無理だ!私が…」

 

 

「っ!」

 

 

「…(今のは、攻撃が曲がりましたねー。あの男の魔法ですかねー?警戒は必要ですねー。)」

 

 

苦しげに呻くジェラールを気遣い前に出ようとする妖精女王。

だが、ジェラールはそれを頑なに拒み数歩前に出ましたー。

 

 

「おいで」

 

 

「はぁ!!」

 

 

「フンッ!」

 

 

今度はミーはニルヴァーナと同じ魔法陣を展開して無数の攻撃を放ちましたー。

ズドンッという音がして砂煙が立ち上がりましたー。

 

 

「っ、!?うぐ…ッ」

 

 

「(やっぱり、傷がないですー。)」

 

 

歯を食いしばり肩を震わせるジェラールを心配げに見る妖精女王。

だが、すぐに視線をミッドナイトに戻しますー。

砂煙が晴れ、姿を現したミッドナイトには掠り傷一つついていないですよー。

 

 

「はぁ…足でまといなのでそこに居てくださいー。」

 

 

何とか起き上がろうとするジェラールをミーが制しましたー。

ジェラールは自分に掛けた自立崩壊魔法陣の影響で予想以上に魔力を失っていますしー。

ミッドナイトを相手にするのはやはり無理ですー。

 

 

「『闇ギルド潰し藍霧の幻術師』次は君かい?」

 

 

「そうですよー。手加減しませんのでー。」

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