消えた蛙は魔法の世界で…   作:五月雨☆。.:*・゜

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ミーは、ミッドナイトと対峙しましたー。

 

 

 

対峙するミーとミッドナイト。

その後ろで妖精女王が静かに剣を換装しましたー。

 

 

「随分と余裕ですねー。」

 

 

「まぁ、ね」

 

 

ミッドナイトが再び腕を振りましたー。

すると、さっきと同じように赤い風圧がミーに目掛けて飛んで行きましたー。

ミーは地を蹴り、杖にの魔力を集めましたー。

集まった魔力が形成するのは―――――鴉

 

 

「…ふう」

 

 

「おっと」

 

 

赤い風圧を杖で弾き、ミーはミッドナイトに回し蹴りを放ちましたー。

 

 

「(格闘は苦手ですー。)」

 

 

ミッドナイトはそれを簡単に避けてみせ、振り返り際に再度赤い風圧を放ちましたー。

が、既にそこにミーの姿はない。

 

 

「ハァァ!」

 

 

「上、」

 

 

鋭い殺気に上を見上げれば、幻覚で出来た剣を突き刺さんとばかりに構えるミー。

その刀がミッドナイトへと押し出されましたー。

―――――しかし

 

 

「フフ」

 

 

「厄介ですねー。」

 

 

剣はミッドナイトに刺さる寸前のところで切っ先を曲げましたー。

ミーの体は勢いを殺し切れずに傾くが、瞬間的に地に手を付き、バク転で体勢を整えると共に距離を取りましたー。

 

 

「はぁ!」

 

 

入れ違いに今度は妖精女王がミッドナイトに斬り掛かりましたー。

だが、エルザの剣も先程同様、切っ先を曲げ、ミッドナイトには届きませんでしたー。

 

 

「もうメインディッシュの時間かい?エルザ・スカーレット」

 

 

「、うあぁぁッ!」

 

 

「エルザ!!」

 

 

更に、ミッドナイトが手を振ると突然に妖精女王の鎧が形状を変えてその体を絞めだした。

 

 

「あぁ、動かない方がいいよ。エルザ・スカーレットが絞殺されるところが見たいなら別だけどね」

 

 

「ぐあぁっくぅ…ッ!」

 

 

形状を変えた鎧はエルザの喉を絞め上げましたー。

剣先が曲がったり、鎧の形状が変わったり…何だこいつの魔法はめんどくさいんですからー。

 

 

 

「、っはあぁぁ!!」

 

 

「!」

 

 

妖精女王は鎧の換装を無理やり解き、己でミッドナイトの呪縛から逃れましたー。

そして新たに天輪の鎧を換装しましたー。

 

 

「成る程、そういう魔法か」

 

 

「…そう、僕の屈折(リフレクター)は全てのものを捻じ曲げて歪ませる」

 

 

「リフレクター…」

 

 

「魔法を跳ね返すことも出来るし、光の屈折を利用して幻だって作れるんだ」

 

 

「ッ…何と言う魔法だ…」

 

 

誇らしげに語るミッドナイト。

これまた随分と面倒くさい魔法ですねー。

 

 

 

「…行くぞ!――――舞え!剣たちよ!」

 

 

妖精女王の声に、無数の剣がミッドナイトへ飛んで行きましたー。

だがミッドナイトは余裕の表情のままその場に立っていましたー。

 

 

「数撃てばあたると思った?」

 

 

そう呟くミッドナイトには、確かに剣は一本もあたらないですねー。

そればかりか、無数の剣をエルザに弾き返してきたのですー。

 

 

「ふっ、くっ!」

 

 

「エルザ!」

 

 

エルザも向かって来た剣全てを両手の剣で弾き返す。

最後の一本をエルザが弾き返した時、ミッドナイトが腕振る。

すると、天輪の鎧までもが形状を変えて妖精女王の体に巻き付いた。

 

 

「もっと…もっと苦しそうな顔をしてくれよ!」

 

 

「うあああぁぁぁッ!」

 

 

「、エルザ!」

 

 

さっきと同じ状況。

これでは動けないですねー。

 

 

「そう…その顔が最高なんだ…」

 

 

舌なめずりをし、興奮した表情で妖精女王を見るミッドナイト。

妖精女王が握っていた剣をミッドナイトへ投げつけましたー。

だがミッドナイトは微笑を浮かべ、首だけで剣を避けましたー。

 

 

「…(そういう訳ですかー。)」

 

 

何故首で避ける必要があった?

さっきみたいに弾き返せばよかっただろう。

優位を見せつけるため?―――――いや、もしかすると…

 

 

ミーは何気なく妖精女王に目を向ける。

すると、妖精女王もミーを見ており、フッと笑みを浮かべましたー。

ミーの口角もニィとつり上がりましたー。

 

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