↓
前中後でなら完成できるやろ……(慢心)
↓
何故だ……かなり削ったはずなのに……(倒れ伏す)
というわけで、話のボリューム的にどうしても三つでは足りなくなったので、起承転結の4話完結構成になってしまいました。本当ならもっと書きたいシーンとか書かなきゃいけないシーンがあるけど、完結出来ないと意味がないんじゃあ……。
『あー……参ったな。これは完全にこちらのミスだ。そもそも、そうなる可能性があるって事を見越して、注意を払っておくべきだったのに……いや、今それを後悔している暇はない』
『先程、魔霧の濃度が少し薄れた。それで分かった事が三つ。一つ目は、ベリアルが姿を消していた事。それも、ただ姿を消しただけじゃない。別の場所に向かっていたんだ』
『二つ目。先の戦いの前に君達が向かった地下深く、そこにある筈の聖杯の反応が移動し始めた。……ベリアルの魔力パターンと同一のものも一緒にね。つまり……考えたくない事だが、ベリアルが聖杯を奪取した、と考えるべきだろう。幸いなのは、ベリアルの保有魔力量自体はそこまで増えていない事だ。恐らくは、リク君からの情報にあったストルム器官なるもので反転吸収している最中という事なんだろう』
『そして三つ目。そのベリアルが聖杯を奪取した直後に、恐ろしく膨大な魔力反応が確認された。しかも、魔力パターンからは魔神柱と同様のものが見られる。しかし、魔神柱じゃない。奴らよりも膨大な魔力を持った奴が、ベリアルと対峙している、あるいは戦闘しているものと思われる。正直、トンデモ過ぎて観測できてる事が不思議でならないくらいだ!』
『そして現在、ベリアルとその謎の魔力反応の持ち主は地面を割って地上に飛び出し、ロンドン市街で激しい戦闘を行っているようだ。ただ奪い合ってるなら漁夫の利が狙える……なんて考えちゃうけど、まぁ、モードレッドが黙ってないよね、うん。街も破壊されるだろうし』
『だから、早速で悪いけど君達には出てもらわなくてはならない。ああ、大丈夫。作戦に関してはレオナルドが一つ考えがあるようだから、彼に聞いてくれ』
『じゃあ、ここからは私が。先の戦いにおけるウルトラマンベリアル オルタナティブを分析して分かった事だが、モードレッドの宝具が命中した瞬間、妙に苦しんでいただろう? 最初は単に、油断していたところの不意の一撃が、想像以上に強力だったからとしか思ってなかったんだが……どうもそれだけではないらしい』
『モードレッドの『
『あの時のベリアルは、明らかにアーサー王とは似ても似つかない怪物と化していた訳だが、しかしその
『ずばり、今回の作戦の要となるのは、モードレッドに朝倉リク君、二人が鍵となる。ぶっちゃけ、現時点であの化物に有効打を与えられるのは二人だけだからね! モードレッドはさっきも言った通りとして、巨大化した状態では通常のサーヴァントではまともにやり合う事すら困難だろう。何せ、60mの巨体だ。今の君達に異形異類と戦った経験はあれど、あのようなタイプのエネミーとの戦闘経験は無いだろう?』
『……が、しかし、一つ残念なお知らせだ。リク君の申告によれば、彼が再び変身する為には、20時間のインターバルを要するらしい。そして、先の戦闘終了から現在、19時間が経過している』
『後1時間。その間を何とか君達だけで凌いでもらわないといけない。……うん、百も承知だって顔、良いね。アンデルセンは相変わらず不機嫌そうだが。まぁ、魔霧が薄まった事で、魔力の吸収は抑えられてるだけありがたいと思おうじゃないか』
『――では、指揮官代理殿? ここは一つ、彼らにかっこよく激励を』
『え、えぇえ!? 急に無茶振り!? まぁやるけど……』
『えー、オホン! ……さて、これより作戦を開始する。名前は、そうだな――作戦の要たるウルトラマンにあやかって、ウルトラ作戦第一号で!』
『それじゃ、
******
「……ウルトラ作戦第一号って」
「だよなぁ。どういうネーミングセンスしてんだっつの」
「そうかぁ? 俺っちは好きだぜ? なんつーか、カッコイイじゃん!」
「ガキかよ……」
「いや、それ以上にこの作戦、まさか第二号とかあるのかなって」
「そこかよ!?」
これから壮絶な戦いを行おうとしている者達の会話とは思えないほど他愛ないやり取りをしながら、カルデアのマスター率いる英霊達とリクが、ロンドンの街を歩く。
相も変わらず人気は無いが、数時間前にリクとモードレッドが会話した時には街を覆っていた魔霧が、今ではかなり薄まっている。
魔霧を発生させていたアングルボダの中枢を担っていた聖杯が無くなった事で、その機能が無くなりつつあるのだろう。
まだ薄っすらと霧が残っているのは、最後まで稼働せんとするアングルボダの意思無き意志だろうか。
「――霧がそれなりに晴れて来てんな」
「向こうにいんのは……例のベリアルとかいうバッドガイと、謎の魔力の持ち主って奴か。野郎、巨大化はまだしてねぇらしいな」
霧が薄まっているおかげで、ベリアルと謎の存在による戦いが、離れたところにいる一行からも見て取れた。
ベリアル出現当時、二コラ・テスラとの戦闘で消耗していた為にその場にはいなかった金時の視線の先の空中で、火花が散る。
火花が散る度に、甲高い金属音と、ぐちゅりという生理的な嫌悪感を感じさせる生々しい音が、彼らの耳にまで届いてくる。
「うぅん……この気色の悪い音に、ここからでもヒシヒシと感じられるとんでもない魔力。例の魔神柱とやらでしょうか」
その音を聞く度に、狐耳をした見目麗しい美女の姿をした英霊――金時と同時にロンドンに現出したキャスタークラスのサーヴァント、玉藻の前が、嫌悪感を一切隠す事無く露わにし、その狐耳をしなしなと伏せる。
『魔力パターンから判断すると、何とも言えない。魔神柱と同様の反応だけど……奴らよりも魔力の量も質も遥かに上回っている。まさかとは思うけど……いやいや、そんな筈は……』
「ドクター、私が知る限りでは、そうした発言は所謂、フラグ、というものになるのでは」
『そんな縁起でもない事言わないで!?』
「……魔神柱って、そんなに強いの?」
「うん。一筋縄ではいかない。巨大さもそうなんだけど、予備動作も無く急に空間を爆発させてきたりするし、しかも広範囲だから、攻撃する為に近付く事すら簡単じゃない」
漫才のようなやり取りをするロマンとマシュの、その少し後ろで、リクはカルデアのマスターに魔神柱について尋ねていた。
モードレッドとの会話の後、リクは他のサーヴァント達のみならず、彼とも話をし、仲良くなっていた。
サーヴァント達や現地の人間であるジキル達とは違い、普通の人間であり、なおかつ同年代であるマスターの少年に、リクは親近感を抱いていた。
グロテスクな肉の柱という、リクがこれまでに戦った事のないフォルムをした敵と、もしかしたらこれから戦うかもしれない。だからこそ、前もって情報を聞いておこうと思ったのだ。
目が覚めて分かった事だが、此処では星雲荘と――星雲荘の報告管理システム『レム』、そして星雲荘にいる筈のリクの相棒のペガッサ星人、ぺガと通信ができないのだ。
リクの持つ装填ナックルはレムと、ひいては星雲荘そのものとの通信装置も兼ねている。
それができないという事実に、リクは人知れず、孤独を感じていた。
――だが、だからといって俯いている暇はない。今ベリアルを止められるのは、
その使命感が、リクの今の原動力となっていた。
しかし、今はその使命感が、彼を焦らせる。
変身できない事への焦燥感は、これまでにもあった。だが、過去以上に今のリクは、不安を感じていた。
それは言い換えれば、この世界で出来た仲間達を、信じ切れていないという未熟さ。
「……不安?」
そしてそれは、これまで数多の英雄達と出会ってきたマスターの少年の観察眼に、しかと見抜かれていた。
「えっ!? い、いや……」
リクは、無意識の内に肩を震わせる。……口では否定してはいるが、図星だったのだから。
「流石に分かるよ。……そうだね。ここに来てから、サーヴァントの皆の戦いを見た事無いんだし、仕方のない事だと思う」
そんなリクのネガティブな感情を、少年は否定しない。
その上で、少年はリクの事を信じていた。
リクのそれは、不信感や疑念から来るものではない。だが、その逆というわけでもない。
朝倉リクという青年は、自らの
――だが、リクは
悪の遺伝子を持ちながら、平和な現代日本でヒーローに憧れる優しい青年として育った。
これまでにも、平和な日常を送っていたが、その最中に怪獣が現れ、そしてウルトラマンになった者は数多くいる。
そんな過去のウルトラマンとリクに大きな違いがあるとすれば――それはこの世界を守る者が少なかった事だろう。
初代ウルトラマンを始めとする、地球防衛の任に就いた事のあるウルトラ戦士は、地球上での激しい消耗を防ぐべく、地球人に擬態、あるいは勇気ある人間と同化し、社会に溶け込む。
そしてその多くが、その時代や世界に存在した防衛組織に所属していた。
例外としては、未来から来たウルトラマンことギンガと一体化した礼堂ヒカルだろう。彼が最初にウルトラマンになったのが高校生だった事と、当時防衛組織と呼べるものが無かったのもあり、今のリクと同じような状況ではあった。
が、彼の最初の戦いは比較的規模が小さく、後の新たなる戦いも、新たに創設された防衛チーム『UPG』の存在もあり、ギンガ、そして当時現れた新たなウルトラマンであるビクトリーは、UPGと共に戦いを潜り抜けてきた為、リクと同じような状況とは言い難い。
しかし、リクのいた世界には明確に防衛チームと呼べる程の戦力を持った組織は無い。精々が、我々視聴者・読者側の現代日本にあるような自衛隊ぐらいであろうが、生憎と彼らの活躍は、ジードの放送の中では描かれなかった。
近い組織があるとすればAIBがあるものの、こちらはあくまでも、地球に不法侵入、及び犯罪を犯した宇宙人を取り締まる組織。オーバーテクノロジーを保有する組織ではあるが、他のウルトラマンが属した、あるいは共闘した組織のような対怪獣戦力――戦闘機や武装車両――を有していない。
現に、怪獣出現時においてはジード、もしくはゼロがメインであり、彼らAIBは情報によるサポートを主としている。ベリアルとの決戦で運用された時空破壊神ゼガンは、まさに例外中の例外と言えよう。
そもそもAIBの場合、ネクサスと共闘したナイトレイダーよろしく、その存在を地球人に悟られないように努めているのもあるのだが。
とどのつまり、これまでの防衛チームから怪獣に対する攻撃としての支援があったウルトラマン達と違い、ジードはそういった援護ありきの戦いを知らない。
今まででこそゼロという頼れる兄貴的存在がいたが、ベリアルを倒せば、彼は一体化している伊賀栗レイトの肉体を離れ、地球から去るだろう。
そうなれば、リクの立場はどうなるか。
怪獣を撃退できる程の力を持たない地球で、ただ一人怪獣と戦えるのは、ジードしかいない。
今の状況は、それに似ている。
ベリアルの力は、この世界の地球のみならず、この宇宙全てを滅ぼす。今は出来ずとも、遠くない未来にはそうなるだろう。
そんなベリアルを倒すチャンスは、今以外に無い。ベリアルが聖杯の力を完全に我が物にしてしまえば、この地球の英霊全てが結集して立ち向かおうと、星の抑止力が抵抗しようと難しくなる。もし勝てたとしても、タダでは済まない。
だからこそ、リクが、ウルトラマンジードが、この地球にやってきた最後の希望なのだ。
繰り返し言うが、リクが抱いているのは不信感でも疑念でもない。
「ゼロも、仲間達もいない。だから自分がやらねばならない」という、強迫観念にも似た使命感。近い未来に抱く事になるそれが、リクの中で渦巻いていた。
「でもさ。サーヴァントのみんな……あそこにいるマシュだって、今まで通りの平和な暮らしの中じゃ想像すらできないような怪物や、とんでもなく強い敵と戦ってきたんだ。普通なら決して立ち向かおうとすら思わないような、ね」
そんなリクに、少年は微笑みかける。これまで、5つの特異点を駆け抜けてきた、ただの少年のそれは、今のリクとは正反対に、力強さを秘めていた。
「出会ってから間もないけれど……それでも、信じて欲しいんだ。守りたいものを守る為に、命を懸けて立ち向かってる皆を」
リクは、少年の目に確かな信頼の色を見た。出会って間もないのは互いに同じだというのに、異邦人であるリクを信頼するその目に、リクは頷くしかなかった。
「む――」
空中では、なおも激しい戦いが繰り広げられていた。
浅黒の男が魔力を空中で爆発させ、魔神柱を差し向ければ、黒き王は禍々しい槍で全てを払いのける――どころか、全てを粉砕する。
その最中、ソロモンを名乗った浅黒の男は、こちらに近付いてくる人影を確認する。
「余所見する暇があんのか、えぇ!?」
それを見逃す事無く、アルトリアの肉体を支配しているベリアルが肉薄する。だが、魔神柱を束ねて出来た肉盾により、その攻撃が防がれてしまう。
「ケッ、逃げやがったか」
強引に魔神柱の盾を引き裂くと、そこには誰もいない。既に逃げ去ったか、あるいは――
「……ん? あいつらは……ハン。性懲りもなく来やがったな」
そこで、ベリアルもカルデアのサーヴァント達が迫ってきているのに気付く。
「あのソロモンだかなんだかって野郎よりも弱そうだが……まぁいい。この聖杯が俺の身体に馴染むまで、精々楽しませてもらおうか」
そう呟くなり、ベリアルはラムレイの腹部を蹴り、進路を向かってくるサーヴァント達へと向ける。
「ったくよぉ、アイツは来ねぇのかよ」
「仕方ありませんよ。ベリアルの戦力を鑑みれば、先輩が近くにいるのは非常に危険ですから」
「というか、普通はマスターは近くにいないものでしょうに」
「るせぇ。色々あんだよ……来るぜ!」
「そうだな。では、俺は後ろから見ているぞ」
「……は?」
「『は?』とはなんだ。まさか俺に前線に出張って戦えと? 冗談抜かせ。サーヴァントのクラスとしても、本業としても断る理由は十分にあるぞ」
「んー、吾輩もアンデルセン殿と同意見ですな。|By the pricking of my thumbs,Something wicked this way comes. Open,locks, whoever knocks.《親指がぴくぴく動く、何か悪いものがこっちに近づいて来るぞ、抜けろ、かんぬき、誰でもいいぞ》、といった具合に嫌な予感しかしませんので!」
「あら、シェイクスピアさんいらしたのですか。全然気づきませんでしたわ。……というわけで、私もちょーっと遠慮したいかなぁーっと」
「フォックス、テメェは
「んまッ! よもや婦女子を戦争に放り込もうと!?」
「だったらなんでサーヴァントとして呼ばれてんだっつー話になんだろうが!」
「ぐだぐだ抜かすな。そら、前を向け、前を。敵は目の前まで来てるぞ猪騎士。安心しろ。援護ぐらいはしてやる」
「ンの……ッ! テメェ後でぜってぇ首刎ねてやるからな!」
「み、皆さん! 本当に来てますよ!?」
「わーってらぁ! 行くぜェ!」
ぐだぐだとしたやり取りをマシュがなんとか収め、先陣をモードレッドが切る。
短くも長い、1時間の死闘が始まる。
******
「ずぉりゃあ!」
金時の剛腕によって、大振りのマサカリ――『
「フン!」
しかし、その一撃はベリアルのロンゴミニアドによっていなされる。
そして、逆に攻勢をかけようとするが――
「オラッ!」
そこに、モードレッドが斬りかかる。
ベリアルは舌打ちをしつつ、攻撃を中断し、モードレッドの斬撃を防ぐ。
「小癪な……!」
「ヘッ。たった一人でどうにかできるなんざ思わねぇ事だな!」
確かに、今の状態でもベリアルは強い。並のサーヴァントでは太刀打ちできないだろう。ウルトラマンとの一体化は、個人差はあれど、宿主を治癒するだけでなく、その身体能力も向上させる。
それが、人を越えた英霊という存在と一体化すればどうなるか? しかも、依代としているのは、高いステータスを誇るとされる三騎士のクラスのサーヴァントにして、世に名高き騎士王。
その筋力は、
そして、今現在の彼女のステータスは、ベリアルとの一体化により、全体的に向上されていた。
とはいえ、過剰な肉体の酷使は依代としているアルトリアの零基に多大な負荷を掛けてしまう可能性があるが、そんな事はベリアルの知った事ではない。
――しかし、いくらベリアルが強くとも、相対している敵もまた歴戦の英霊。それも、一人や二人ではない。
後衛向きのキャスターが3人に、前衛にセイバー、バーサーカー、そしてシールダーの3人。計6人のサーヴァントを相手取らねばならない。
無論、ベリアルからすればサーヴァントなどという存在は、幾ら集まろうと有象無象に過ぎない。実際、かつての戦いでは数多くのウルトラマンを相手に――ギガバトルナイザーという強力な武器があったからとは言え――無双とも言うべき暴れっぷりを見せたのだから。
しかし、今の実力のほとんどは、依代としたアルトリアに依存している。元が幾ら強かろうと、50、あるいは60分の1にまでスケールダウンしてしまっていては、ベリアルも思うようには戦えない。
「チッ、思った以上にやるじゃねぇか」
ロンゴミニアドを振るい、接近してきたマシュを盾ごと吹っ飛ばしながら、ベリアルがそう吐き捨てる。
ベリアル自身、サーヴァント程度であれば聖杯を取り込めていなくとも容易いと考えていたが、それこそ甘い考えだった。
特に、後衛のキャスター。時折魔力弾や呪術による氷や炎で攻撃しつつ、前衛で戦っているサーヴァントを強化したり、逆にベリアルに対して弱体化を仕掛けてくる。
本来であれば――セイバークラスで召喚された時ほどではないものの――高い対魔力を誇るアルトリアにそういった小細工は通用しないのだが、ベリアルと一体化した弊害か、その対魔力も格段に落ちていた。
様々な要因が絡み合った結果、思わぬ苦戦を強いられる羽目になってしまったのである。
一方で、モードレッドはその状況に奇妙な違和感を感じていた。
(一方的だ。ほとんど一方的な戦い。だっつのに……なんだ、この違和感は! クソ気持ち悪い!)
なんとも言い知れぬ違和感を、モードレッドは頭を軽く振って振り払う。
それに対し、劣勢に追い込まれている筈のベリアルは――密かに邪悪な笑みを浮かべていた。
「押してる! これなら!」
少し離れたところで戦いを見守るマスターの少年は、一見優勢に見えるこの状況を素直に喜んでいた。
勝てる。そんな確信が胸の中に湧き上がる。
だが、少年の隣で同じように戦いを見ていたリクは、少年とは真逆に浮かない顔をしていた。
(……おかしい)
先程からリクの頭の中で、ある一つの疑問がずっと残り続けている。
(なんで、ベリアルは変身しないんだ?)
アルトリアの姿のままでも、ベリアルは十分に強い。今でこそ、サーヴァント達の連携もあって圧倒されているように見えるが、それでも彼らの猛攻を凌ぐだけの実力があるのは確かだ。
――だが、ベリアルはまだ全力を出していない。
もしベリアルがその気になれば、今すぐにでもフュージョンライズして、圧倒的な質量と暴力で叩きのめす筈だ。では、なぜそれをしないのか?
(サーヴァントの皆を侮っていた? ……いや、それだけじゃない。なら、変身しない理由は――)
そこで、リクはある考えに思い至った。
――リクが再度ウルトラマンに変身する為には、20時間のインターバルが必要である。
――同じくウルトラマンゼロも、ウルティメイトブレスレットが破損し体調が万全では無かったからなのか、はたまた
――なら、使っているのが怪獣カプセルという違いはあれど、フュージョンライズしていたベリアルの場合は?
「――マズい! 一気に倒さないと!」
「え?」
突然、迫真の形相を浮かべ、リクはマスターの少年の肩を掴む。
その言葉に要領を得ない少年は、少し驚愕したが、すぐさま立ち直り、サーヴァントに指示を飛ばす。
――だが、遅かった。
サーヴァント達が戦っている、その向こう側。ベリアルのいる場所から衝撃の波が飛んできたかと思えば、赤黒の閃光が迸る。
「ッ、遅かった!」
『!? どういう事だ!?』
時は数秒前に遡る。
「やあぁーッ!」
掛け声と共に、マシュが身の丈程もある盾でベリアルを殴りつける。
ベリアルが軽い脳震盪を起こしたと同時に、マシュの盾に隠れるように、その後ろからモードレッドが飛び出す。
「くたばり……やがれェ!」
飛び出しざまのモードレッドの袈裟斬りと、咄嗟に構えられたベリアルのロンゴミニアドがぶつかり、火花を散らす鍔競り合いにもつれ込む。
「グッ……」
「ど――ォりゃあああああ!!!」
鍔競り合いを制したのは、モードレッドだった。
凄まじい気迫と執念。目には見えないそれらを伴った圧が、一歩、また一歩と、ベリアルを押す。
そして、一瞬の隙を突き、わざと体勢を崩すと同時に、下から振り上げるように斬る。
なんとかこの一撃を防いだベリアルだったが、すかさずモードレッドがタックルで追撃。よろめいたベリアルに、更にヤクザキックの如き前蹴りを繰り出す!
「ウグォ!?」
「ハーッ……ハーッ……ヘッ、どーだこの野郎!」
蹴りを喰らった腹部を押さえるベリアルを、犬歯を剥き出しにしながら嘲笑うモードレッドだが、彼女もまた、戦闘での疲労が溜まりつつあった。
「ぐ、クク、少しはやるみてぇじゃねぇか」
「ハン。あんま俺達を舐めてっと……
「? モードレッドさん、それってどういう……」
モードレッドの意味深な言葉の意味を、マシュが問おうとした瞬間――
「く、クフフ、クハハハ」
ベリアルが、唐突に笑い声を零しだす。
「ッ、何がおかしいのですか!」
「クク……いや何、俺が本気じゃないと分かっていた……いいや、分かった
「……ンだと?」
「待ちなモードレッド。……何か妙だぜ」
殺気立ちながら再び向かって行こうとするモードレッドを、金時が静止する。
――それもまた、ベリアルの狙いの一つとは気づかず。
「そうだな、
その一言が癪に障ったのか、モードレッドは奥歯をギリギリと噛み締める。
「そしてもう半分……分かるか?」
「さてな。貴様がこちらを、圧倒的弱者として見下しているのはよく分かる。……いや違うな。正確に言えば、
アンデルセンがそう答えれば、ベリアルは満足げに口元を歪めた。
「思っているように仕向ける……?」
「おっと、今はそこまで深く考える必要はありませんぞマシュ殿。言ってみれば、
そうは言いながらも、シェイクスピアは魔力弾の一つも撃たない。よくよく見てみればアンデルセン共々、少し息が上がっているようだった。
サーヴァントの身ではあるが、元より作家。普段はマスターを戦わせるスタイルの彼らに――後衛での援護がメインとは言え――直接戦闘に参加するのは慣れていなかった。
「ほぉ。そっちの頭を使っていそうな方は、答えに近付いているらしいな」
「クソが。父上の顔で一々イラつくような事言いやがって。ぜってぇ分かって煽ってんだろ、ああ?」
「一々噛みつくんじゃあない、この猪騎士が。……それで? 何やら時間稼ぎをしているようだが、今の状況なら一気に畳みかければ倒せなくはないだろうよ」
「ああ、それには及ばん」
「何?」
「
そう言った矢先に、ベリアルの身体から爆発的に魔力が溢れ出る。
「テメ、まだこれだけの魔力を!」
「まぁまぁ楽しかったぜェ。貴様らとの
嘲るような獰猛な笑みを向けながら、ベリアルはロンゴミニアドの穂先を地面へと向ける。
思い切り突き立てられた槍は、あっさりと地面を貫き、粉砕する。
粉砕された道路だったものの破片や瓦礫が、ベリアルの周囲に展開された黒い風――アルトリアの宝具である『
「――! 皆さん! 私の後ろへ!」
その素振りから何をするつもりなのかを図りかねていたマシュが、僅かに遅れて盾を構える。
しかし、普段なら的確な指示を飛ばすマスターを遠ざけたのが、ここに来て仇になってしまった。
「チィ!」
立ち位置的に間に合わないと判断したモードレッドは、咄嗟に兜を装着。
この状態であれば、瓦礫などが当たってもまず大丈夫だろう。衝撃波も、地面に剣を突き刺す事で耐えられるよう、守りの体勢を整えていた。
「ってコラフォックスてめぇ! 何俺っちを盾にしてんだ!」
「近くにいた、貴方が悪い!」
「そりゃコブラなヤローの台詞だろうが! ――だぁ! 畜生!」
金時も距離的に無理があったのだが、何より玉藻が近くにいた彼を盾にしてしまった為に動けず、否応なしにマサカリで防御せざるを得なかった。
男、金時。またの名を金太郎。子供達のヒーローとして、例え英霊だろうと婦女子は守る、損な男だった(一部例外を除く)
「んっん~。吾輩達が吹っ飛ばされるのに、何やら意図を感じますぞ~これは。ねぇ、アンデルセン殿ぉ……あれ? アンデルセン殿いつのまにマシュ嬢の後ろにィ~~~~!?」
シェイクスピアはと言えば、不幸にも黒い風に巻き込まれて吹っ飛ばされていた。その視界の内に、気づいたらマシュの後ろに退避していたアンデルセンの黒い笑みを収めながら。
「お前なら自己保存のスキルで大丈夫だろ」という、ある意味で信頼とも呼べるであろう含みが込められた、悪い笑みだった。
なお、アンデルセンの目論見通り、シェイクスピアは自己保存スキルで何とか無傷だった事を此処に明記しておく。
「さぁて、答え合わせだ。何故俺がフュージョンライズしなかったのか。そうだな。確かにフュージョンライズして本来の大きさに戻れば、貴様ら程度は敵ですらねぇ。なら、何故そうしなかったか?」
「――答えは、こうだろう!」
マシュの後ろに隠れながら、アンデルセンが叫ぶ。
「貴様はわざと変身しなかったのではない! 貴様は――
全ては、その一言に尽きる。
アンデルセンが言った通り、ベリアルはほんの数秒前まで、本当に
かつて、ベリアルから力を借り受け、ベリアル融合獣としてジードやゼロと戦ってきた伏井出ケイ。
彼が使用していた怪獣カプセルは、ベリアルの内にあるレイオニクスの力――怪獣使いの力を使い、ウルトラカプセルを元にした模造品である。
単体で使用しても、レイオニクスが使用していたバトルナイザーのように怪獣を召喚できるなど、本家のウルトラカプセルとは異なる要素もあったが、逆に共通点もある。
伏井出ケイが最初にフュージョンライズしたベリアル融合獣、スカルゴモラ。リクがウルトラマンとして最初に戦った相手であり、リクやぺガ、そして二人の仲間である鳥羽ライハから平穏を奪い去った因縁のある怪獣。
ライハの両親を殺害したその6年後、再びリトルスター保持者を炙り出すべく動き出し、日中の間に大暴れをしていたが、突如として姿を消し、しばらくした後、夜の街に出現。そこで初めて、ジードに変身したリクと戦った。
――では何故、ケイは一時的にフュージョンライズを解いたのか?
「それって、どういう意味ですか!?」
「ったく、探偵の真似事なんぞやらせおってからに。いいか?
「ク――ハハハハ!!! 何だ、9割分かってるじゃねぇか! なら、残りの1割を教えてやろう!」
愉悦の色を見せながら、ベリアルは唐突に、豊満な胸の谷間に指を滑らせる。
その仕草から来る奇妙なまでの艶めかしさに、偶然目にしてしまった金時は顔を赤くして目を逸らしてしまう。
そんな事は知った事ではないとばかりに、ベリアルが胸を張ると、この世界で最初にフュージョンライズした時のように、谷間から2本の怪獣カプセルが出現する。
膨大な熱を帯びているのか、両方のカプセルともに煙を吹きだしている。
「見ての通り、怪獣カプセルを使用すれば、それ相応の負荷が掛かる。ましてや、フュージョンライズともなればその負荷は尋常じゃねぇ」
それこそが答え。ジードとゼロのみならず、ケイもインターバルを要した理由に対しての。
「だからこそ、カプセルの冷却時間を稼ぐ必要があったって訳だ。しかし幸運な事に、
「……まさか!?」
つまり、ベリアルはカルデアの面々の予想を超え、『カプセルの冷却時間を稼ぎながら』、『ストルム器官で可能な限り聖杯を取り込む』という二つの計画を同時進行させていたのだ。
「つっても、あのソロモンだかなんだかとかほざいてやがった奴の邪魔が入ったせいで、聖杯もあまり取り込めなかったが……まぁ、いい。十分に時間は稼げた」
「――ソロ、モン?」
ベリアルの口から唐突に出てきたその名前に、マシュは鳩が豆鉄砲を食ったようにきょとんとしてしまう。
何故そこでソロモンの名前が出るのかを問いかける前に、ベリアルの胸元辺りで浮いていたカプセルから立ち昇っていた煙が消えていた。
「さて、無駄話もこのぐらいにしておくか。どの道、もうすぐこの世界は俺の手によって終わる。ジード如き、敵では無くなる! それが――運命だ!」
全てを嘲笑うベリアルの高笑いが、ロンドンの街に響き渡る。
そんなベリアルのフュージョンライズを阻止せんと、サーヴァント達は動こうとするが、吹き荒れる風が更に強まり、その場でとどまっているのがやっとの状態。誰も、ベリアルを止めに行けない。
――否、一人を除いて。
「ざッ……けんな!」
全身に鎧を纏ったモードレッドが、突き刺していた剣を引き抜く。
それを見たマシュが「あっ」と声を出す前に、モードレッドは一歩進み、再び剣を地面に突き立てた。
「世界を、滅ぼす、だぁ……?」
大きめの瓦礫が、兜の右の角に直撃する。普通の瓦礫であれば傷一つ付かないだろうが、ここまでの戦いで損傷が積み重なってヒビが入っていたからなのか、はたまた瓦礫が『
「つまり……このロンディニウムを、滅ぼすっつぅこったろ……」
また一歩踏み出すと、渦巻く風に乗って飛んできた瓦礫が、右手を強かに打つ。
「ンな事、この俺が、させると、思うかよ……!」
また一歩踏み出す。更に強まった衝撃波と共に飛んできた
「……何より……何よりよ……うがっ」
一際大きな瓦礫が、モードレッドの頭部を兜越しに打ち据える。
その衝撃の強さたるや、兜を吹っ飛ばし、中のモードレッドが口や額から血を流し、頬にも青い痣が出来ている程だ。
しかし、モードレッドは決して立ち止まらない。
「我が父上の……アーサー王の顔で! 口で! 声で! 王を侮辱するような真似は、俺がぜってぇ許さねぇ!」
アーサー王の肉体を操るベリアルに対する、激しい怒り。
他ならぬアーサー王に、このロンディニウムを滅ぼさせてはならないという忠義。
そして何より、ロンディニウムを守らねばならないという、騎士故の使命感。
ボロボロになった彼女を突き動かすのは、言うなれば騎士としての矜持のようなものだった。
「っ、モードレッドさんッ!」
「アイツ、無茶しやがる……!」
満身創痍で進み続けるモードレッドを気遣うマシュと金時だったが、それぞれが後ろに庇っている状況の為に、彼女の元に向かえないでいた。
「ほぉ。随分と骨があるじゃねぇか。だが――これで終わりだ」
しかし、ベリアルは無情にも、装填ナックルにカプセルを装填し、ライザーにリードさせる。
『オルタナティブフュージョン・アンリーシュ!』
『ストルム星人!』
『アルトリア・ペンドラゴン オルタ!』
『ウルトラマンベリアル! オルタナティブ!』
「じゃあな」
邪悪の笑い声が木霊し、ベリアルを中心として渦巻いていた黒い風が集まったかと思うと、黒い魔力の奔流となって爆発的に広がり、赤雷が迸る。
「ぐ、あァァ!!」
何とか耐えようとしていたモードレッドだったが、5秒と経たない内に、地から足が離れる。彼女の鎧の重みも、膨れ上がる暴力的な魔力の嵐の前には、道端の石ころのようなものでしかなかった。
そして、最後の支えであった剣も、地面ごと引っこ抜け、モードレッドの小柄な体が吹っ飛ばされてしまう。
(クソ……俺は……)
その胸の内で、悔恨の念が去来する。せめて、せめて一矢報いてやりたかったのに。
「モードレッドさん!」
「クソ! 届かねぇ!」
「って、ちょっとちょっと! 私達もやばくないですかコレ!?」
マシュと金時が、吹っ飛ばされるモードレッドを捕まえようとするが、その手は空しく風を掴むだけで。
逆に彼らの身体も宙を舞う。
――嗚呼、彼らの命運は、彼らの人類史を守る戦いは、これまでなのか?
「―――――!!」
そんな時、聞き覚えのある声が聞こえた、気がした。
******
「……行かなくちゃ」
ベリアルのフュージョンライズが見えた瞬間、リクは駆け出そうとするが、それをマスターの少年が腕に巻いた通信装置越しに、ロマンが引き留める。
『駄目だ! まだ20時間は経過してないんだぞ!? 今行ったって変身できない! あと3分、あと3分なんだ! こらえてくれ!』
ロマンの必死な声に、リクはほんの一瞬立ち止まる。そして、背後にいるマスターの少年を一瞥すると、すぐに正面へ――絶望の渦へと駆け出す。
後3分。たった3分であれば、誰だって待つだろう。
――しかし、彼らはウルトラマンだ。
「ジーッとしてても――」
目の前に苦しんでいる人がいるならば。守りたい大事なものがあるならば。見過ごせない邪悪がいるならば。
「――ドーにもならねぇ!」
闘志が。希望が。光が。そして何より――
「決めるぜ! 覚悟!」
――最後まで諦めないという覚悟があれば、ウルトラマンは為に、不可能を可能にするのだ。
その時、ポケットの中のウルトラマンキングのカプセルが煌く。それに呼応するように、走りながら装填されたウルトラマンカプセルとベリアルカプセルが起動し、光を放つ。
『フュージョンライズ!』
『ウルトラマン!』
『ウルトラマンベリアル!』
『ウルトラマンジード! プリミティブ!』
走るリクの姿が光に包まれ、そこに二人の巨人――光と闇の巨人のシルエットが重なる。
やがて、光は二人の巨人それぞれに似た姿形を取り、巨大化していく。
光が本来の大きさにまでなった頃、そこに飛んできたサーヴァント達を、光から伸びた大きな手が、優しく受け止めた。
「あ、あれ……痛く、無い?」
「一体どうなって……」
「……あ、あ?」
意識が飛びかけていたモードレッドは、目蓋越しに差し込まれる強い光を受け、薄っすらと目蓋を開く。
困惑するサーヴァント達が見上げれば――そこには彼らを見下ろす、吊り上がった青い瞳の銀色の巨人がいた。
「これは――」
巨人に助けられ、更には手の上に乗るという初めての体験に、流石のアンデルセンも開いた口が塞がらず、しかし言葉も出てこない。
そして、マシュはその姿に、かつて本で見た仏の優しい顔をオーバーラップさせていた。
「…………」
巨人は無言のまま頷くと、ゆっくりと彼らを背後の地面に降ろし、ベリアルへと向き直る。
離れたところにいるマスターの少年からも、その様子ははっきりと見えていた。
まるで、サーヴァント達を、マスターの少年を背に守るように立つその姿に、リクの姿だった頃にはない神聖さを感じる。
(……でも)
同時に、少年は彼がそういった類の存在でない事も、重々承知していた。
決して、彼を侮辱するような意味合いなどではない。
彼もまた少年と同じように、大切な誰かを守りたいという一人の人間なのだと、そう感じたに過ぎない。
『……これは予想外だったな。お前がフュージョンライズするには、もう少し時間が必要だと思っていたんだが』
赤と銀の巨人の前には、半人半馬の異形の怪物となったベリアルが、首をゴキゴキと鳴らしながら待ち構えていた。
余裕綽々といった態度を崩さない、そんなベリアルの胸のカラータイマーが、怪しげな白い光を発している。
『父さん……いや、ベリアル』
ベリアルを前にし、巨人、ウルトラマンジードは足を開き、姿勢を低くする。
そして、右手を前に、左手を顔の横辺りに、それぞれ拳を握らず、さながら獣のように爪を立てて構える。
『ここからは、僕が相手だ!』
そう宣言するやいなや、ジードが駆け出す。
父と子の、第二ラウンドが幕を開ける。
ガバガバなプロットのせいで話が全然完結出来ないでいるのは私の責任だ。だが私は謝らない(KRSM並感)
嘘ですごめんなさい(土下座)
尺の都合上、かなりガバガバな感じになっちゃってるので、ここで挿入するはずだったシーン(所謂DC版の未公開シーン)を箇条書きでお送りします。
・気絶したリクを運んできたカルデアの面々が、彼の身辺調査を行う下り。ここで、英霊でも無ければ、ただの人間でもない事が明確になる(タダ者ではない事は、ジードからリクに戻った時点で何となく分かっていた)
・リクとカルデア一行、現地の人々やサーヴァント達との会話パート。今回はモードレッドとの会話しか書けてないものの、ぐだおとの会話や、金時を見てびっくりするシーンも一応あった。
・モードレッドの宝具を受けてから、変身を解除するベリアル。妙に痛むものの、単純にまだダメージが残っているからと考え、アルトリアの持つ知識から聖杯の事を知る。
・ベリアルとサーヴァント達の戦闘シーン。やはり尺の都合(と作者の文章力と構成力の問題)により、そんなに壮絶な戦いをやってるように描写できなかった問題のシーン。実際はベリアルの攻撃も凄まじく、全員が消耗していた。