はい。ようやく完結しました。起承転まで書いてる頃は毎回そんなに書くつもりは無かったのに、結まで来た時に気付けば、あからさまに全体の文章量のバランスがおかしな事に……。
最初は前後編、次が前中後編で、最後はなんとか起承転結で終わらせられましたが、正直もっと伸びる可能性すらあったという。
いや本当に、前後編で纏められる人だとか、決められた話数できっちり収められる人達ってすごいんだなぁって思いますよ。それだけの話数で、それぞれバランスよく、なおかつ話としてもおかしくないようにちゃんと考えられてるんですから。
その点、自分は頭の中で大まかな流れ考えただけで、後は基本ノープランの一発勝負みたいな感じで書いてるもんだから、色々と粗があったりバランスが悪かったりと、反省点だらけです。
とにもかくにも完結させる事を目標として書いていた今作ですが、やはり痛感させられたのは、「描くべきシーンと、そうじゃないシーンを分けられていない」という辺りや、「作者のINTが足りない」といったところですね。
前者はまぁ、読んでいただけたのならお分かりの通り、メインであるモードレッド以外とリクの会話が極端に少ないところや、戦闘シーンなんかに見られます。
完結優先で書いたので、正直大分端折りました。
そして後者。そもそもFateという作品で二次創作をやるにあたって――というかどの作品の二次創作でもそうですが――知識は必要不可欠だと思います。しかも、それですらまだ一歩。二歩三歩と、より良い二次創作としての完成度を上げる為には、「もし本編での○○なら、どんな事を言うだろうか」というのを考えて書く必要があると(勝手に)考えています。
比較的わかりやすい金時やマシュ、濃厚なキャラ付けが無く自由にしやすいぐだおはともかく、モードレッドやキャスター三人組はとことん言葉に気をつけないと、とんでもないキャラ崩壊を招きかねません。
特にアンデルセンとシェイクスピア。前者は毒舌混じりながら人間の有り様を見透かすかのようなトークが。後者は自身の名言を交えた知的な会話がそれぞれ非常に難しい。というか、彼らで二次創作できる人達ってマジパねぇ、鬼パねぇとしか言いようがないです。
モードレッドにしても、単純そうに見えてかなり複雑な性格なので、型月wikiとかFGOでの会話シーンを見返したりして誤魔化した感が半端ないです。
……Fate側の事ばっかり書いてますが、正直りっくんとベリアル陛下もちゃんと書けてるか怪しさ満点という。「りっくんここまで分析しながら戦えるような感じじゃないだろ! いい加減にしろ!」とか、「なんかこの陛下、微妙じゃない?」っていうのは作者自身思ってるから黙っておこうね!(司会者のお姉さん並感)
後は、肝心の戦闘シーン。躍動感とか出すのはまだまだとして、戦闘シーンの描写が読者の皆様に分かっていただけたかなぁと。というか、書いてる最中にベリアルが恐ろしく強くなってて、書いてる自分もどうしてこうなったとばかり思ってました。
自分でキメラベロス以上アトロシアス未満って言ってたのに、なんか中途半端に強くなりすぎてるやないか猿ゥ!
その分、「実は肉体を滅ぼされたベリアルは怨念や憎悪といったネガティブな感情だけの存在となり、下手をすれば暴走状態に陥りかねない」みたいな感じにして、加えて暴走以前でも王特有の慢心からロンゴミニアド本来の力を発揮せず、結果真名解放すらできなかったみたいな感じにしましたが……。
逆に自分を褒められるところはと言えば、もう完結出来た事ぐらいかなぁと。
どちらの原作にもリスペクトは極力払って書いたつもりでしたが、何分、パワーバランス的に偏りが凄いクロスオーバーはそれだけで書く難易度が高いので……言ってみれば、ウルトラマン本編のようなものです。
そもそもの話、クロスオーバーさせる作品を選ぶ時点でもう難しいと言っても過言ではない。「○○と■■のクロスオーバーが見たい!」というのは単純ながら良い切っ掛けであり、立派な動機ではありますが、そこ止まりになってしまってはいけない。
特に文章だと、そこにれっきとした物語を描かないといけないので、単純に絡ませた程度では今一つ物足りない。
絡ませた程度では、スマブラ等のような単なる夢の共演止まり。
それこそ、スパロボのような作品みたいに、設定レベルで絡み合う事で、初めてワクワクできるのではないかと、勝手ながらそう思うのです。(※あくまでも個人的な感想の域をでない意見である為、異論は勿論認めますし、押し付ける意図はないので、あしからず)
後、勿論クロスさせる作品へのリスペクトは大事ですよ。これに関しては大前提と言ってもいい。
「その作品、クロスオーバーさせる意味ある?」というのは、単なる感想の域をでないものです。しかし、そう言われても仕方のないような作品作り、例えば単純過ぎる相互の作品の上げ下げや、単にそのキャラ等が気に食わないという程度のヘイト作品だとかは止めた方がいい。そのキャラが誰の目から見ても養護できないような悪党とかなら話は別ですが。
ヘイトするなら、ちゃんと作品自体や設定を深く読み込んだ上でやった方がいいです。
そうすれば、「どうしてそのキャラがそんな行動をしたのか」というようなのが分かりますし、その上でヘイトし続けるのか、もしくはif物としてキャラを改心させるような流れにもできます。
同じ作品に対するヘイト込みの復讐物でも、ただ敵をなぎ倒すだけのシンプルな話よりも、主人公が何故復讐するに至ったか等のバックボーンや、敵にどんな事情が存在するのかというのがあった方が、より深く楽しめると思います。……まぁ、前者でも書きようによっては面白くなりますが、それこそ相当な文章力や構成が必要かと。
どっちみち、読まれる為に投稿する作品を創り上げるのですから、クオリティを高める意味でも、原作や設定を確認する事は非常に大事です。
大分話が逸れましたが、感想やらは置いておいて、次は明かしてない設定を。
・ウルトラマンジード クロスオーバー
今回限定のジードの新たな姿。容姿はロイヤルメガマスターの鎧をモードレッドのそれっぽくし、体表を銀と赤にした感じ。マントはアルトリア(星5セイバー)の最終再臨意識の青で、当然頭の王冠には角が生えている。
武器はクラレントをジードが扱えるサイズにまで巨大化させた『クラレントジードブレード』。ちなみにカプセルの挿入場所に関しては、仮面ライダークローズのビートクローザーを参考に。
特殊なギミックは本編であったライザーによる研ぎ以外にはない。これは仮面ライダーキバのザンバットソードのギミックのアレンジ。……仮面ライダーばっかだな?
変身できたのは――もうお分かりとは思いますが――聖杯とキングの奇跡によるごり押しです。まぁ、カプセルでも爺さんの力ならこれぐらいできそうだし、それに聖杯も合わさったら……って感じで。
ついでに言えばジードの変身制限時間が来てないのに変身できたのもキングのおかげ。これは本編でもそれっぽく書いてるのでわかりやすいですが。
名前の由来は本編でもう書いたので割愛。
必殺技もこれまた本編で書いたがクラレントバースト。イメージはフォトンエッジと本家クラレントブラッドアーサー。
・魔術王との遭遇シーン
本来ならランサーアルトリアを倒した後のイベントで出会うところで、今回はベリアルが介入してしまった為、ベリアル撃破直後、現地で召喚されたサーヴァント達が帰還する直前に姿を現し、ちょっと会話してる間に呪いをかけて去りました。冬木でもこんな感じだった? 気のせい気のせい。
・ジードとレイバトス
これに関しては、本編を見た時からずっと思ってた事がありまして、この作品でその自説を明かしたという形になります。
つまり、「ジードが時空の狭間で見た光景は確かにその通りだったが、何が起こるかわからない空間なので、もしかすると帰る前に偶然レイバトスが陛下を復活させようとしている現場に遭遇し、これを撃破したのではないか」という説です。
まぁそれだと、「ウルトラファイトオーブの時はカラータイマー青だったじゃねぇか」ってなるんですがね……。
・後日談
一応、後日談は考えています。ただ、どっちかっていうとウルフェスのライブステージみたいな感じになりますが。というか、本編としては起承転結で終わっても問題ない話なので、これもまたif話です。
ちなみに内容は、「本編以上に強くなっているゲーティアや魔神柱に苦戦する英霊達の元に、ゼロからジードまでのニュージェネレーションヒーロー(+α)がやってき、共闘する」というもの。
ニュージェネレーションのウルトラマンは、ゼロを含めても6名ですが、最後の一人は……ご想像にお任せします。
長くなりましたが、後書きはこれで締めとさせていただきます。自分自身、設定で見落としてる場所があったりなかったりすると思うので、何か質問などあれば、どうぞ。