『原初の魔神』 リリカルマジカル頑張ってみる   作:ドリーム

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え?マジンガーZにない聞いたことのない技があるって?細けえこたぁいいんだよ。



マジンガー!海鳴市に出現!!

 

〜どこかの荒野〜

 

(ロケットぉ…パアアァァァァァンチッッッ!!)

 

荒野に立つ複数の巨大な影。斧を、剣を、ミサイルを、はたまた巨大な拳を!

あらゆる武器を持って奴らはやってくる。

そしてその多勢の軍団に孤高と立ち向かう魔神。マジンガーZ!

 

ロケットパンチは、何体もの敵を突き破る!!あらゆる妨害もその黒鉄の拳には無意味!!

圧倒的なパワーでさらにスピードを上げていく。

 

(とどめだァ!!ブレストォッッファイィヤアアァァァァァァァッッッッ!!!!!)

 

多勢に無勢とはなんだったのか、Zの胸の熱板から照射されるブレストファイヤーにより、目の前に居た大軍は瞬く間に敵は溶け消えていく。

 

(見たか!これがマジンガーの力dぐわぁッッ!!?)

 

勝利を収めたかのように見えたマジンガーZだったが、後ろの地面から、はいでるように別の敵が現れZを捕獲する。

それは刃の腕でマジンガーの腕を、胴体を羽交い締めにする。

油断と、あまりのパワーに、マジンガーの体からミシミシとした嫌な音が聞こえ始める。

 

(このぉ!!芋虫野郎ッ!!ハッ!?)

 

しかし敵はそれだけではない。Zが空中へ目を向けるとそこには、空を埋め尽くすほどの敵影が存在していた。

虫の叫びのような悪寒のする叫びとともに、

 

(なっ!しまったぁ!!)

 

———敵は一斉にマジンガーに襲いかかる。捕縛され、身動きの取れなかったマジンガーは、そのいくつもの攻撃を受けてしまう。

 

——-バキバキ…バキバキバキッッ!!!

 

(ッ!!!?!?)

 

胸の熱板は剥がれ、腕を切り裂かれ、足には槍を突きつけられており、更に身動きが取れなくなるマジンガーZ。

連戦による消耗により、超合金Zは金属疲労を起こしていたのだ。

 

(クソぉ!!動け…動けZ!!光子力ビィがああっぁぁぁッ!!!)

 

ついにはコクピットに敵の巨大な拳が突っ込んでくる。マジンガー自身の瞳も潰されて、光子力ビームをも撃てなくなってしまった。

マジンガー自身にもそのダメージは大きい。

 

(があああああああぁぁぁぁぁ…!!!!Zは…俺のマジンガーZは…負けない…絶対に負けないんだァァァァァァッッッッ!!!!!!!!!ロケットぉぉぉぉパアアァァァァァンチッッッッ!!!)

 

残された一本の腕でロケットパンチを射出し、取り囲む敵を薙ぎ払っていく!!

しかし…自由になったマジンガーZの姿は見るも無残な姿であった。

立つのもやっとなフラフラな足に、ルストハリケーンを吐き出す口部分からは液がもれ、死にかけの人間を連想させる。

 

(こいよ…化け物どもぉぉぉぉ…俺が、俺たちが…負けることは…絶対にないんだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!!)

 

———しかし、彼はそれでも敵に向かっていく。それは彼自身がマジンガーZを『最強のスーパーロボット』と疑っていないからだ。

 

残された片方だけの熱板に、エネルギーが集まっていく。

敵はそれを見逃さない。一斉にマジンガーに飛びかかってくる。

しかし…そのエネルギーは高速で収束されていく。なんと近づいた敵はあまりの高温にマジンガーに触れる前に溶けきってしまった。

 

———これはただのブレストファイヤーではない。それは誰が見ても明らかだった。

そのエネルギーはそれをはるかに超えた…

 

(全光子力を使う…光子力エンジンフル稼働ッッ!!!くらえ…ブレストファイヤー…フル!!バアァァァァァストォォォォォォォォォォォォォォォォッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!)

 

マジンガーZを中心に赤く凄まじい熱気のエネルギーが一気に解放され…

 

 

 

一つの世界が終了した。

 

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

 

——-ご苦労じゃったな。マジンガーZ。いや、正確に言えばそれを使いこなす者よ…

 

あ、あんたは…

 

———名乗るほどのものではない。神々の娯楽と無理やり殺され、更に戦闘ロボットへと姿を変えられたお主を…わしは見ておれんかった。たとえこれが偽善だとしてもな…もう休んでもいいんじゃ…

 

ま、待ってくれ…!!あんたは!?あんたは一体誰なんだ!!?なんで…

 

———わしも神々と同じ人間を玩具のように遊ぶ屑じゃよ…

さらばだ。名を奪われた少年…マジンガーZ(原初の魔神)よ…

 

俺は…俺は…ッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

 

 

(ん…ここは…)

 

彼…マジンガーZが目覚めた場所は、森だった。いや、正確にいうと、山のふもとだった。

朝のようで木々の間から刺す朝日が眩しい。

なんとか動こうとするもの、その体は以前の戦闘後と変わらず、見るも絶えない痛々しい姿のままだった。

腕はなく、体全体に亀裂が走っており、顔も表面が剥がれ、弱々しくライトを照らしていた。

 

(く、俺は…どこに飛ばされたんだ?…指一本動かないなんて…)

 

しかし…唯一良かったことは、あんな無理をしても、Zのエネルギーである光子力を動かす光子力エンジンは傷一つついてないということである。

Zはそれに安堵しつつ、これからのことを考え始める。

 

(なんとか、この体を直さなくては…もし次敵が来た時対処できないぞ…)

 

そんな時、マジンガーの視界に何か小さいものが映る。

 

それは少女だった。

地元のものだろうか…向こうからしたら謎の機械がこんなとこに転がってるなんて通報ものだ…

マジンガーはそう考え、なんとか逃げようとするが、やはり全く体が動かず、せいぜい、瞳の光子力ライトを点滅させる程度にしか動かなかった。

 

「…一人ぼっちで捨てられてる…なのはと一緒だね」

 

なのは…そう名乗った少女はマジンガーの鼻先に触れる。

 

(おかしいぞ…故障か?少女が大きく…いや違う…マジンガーが小さくなっているのか!!?)

 

なぜ倒れているとはいえ、山一つもあるであろう巨体を持つマジンガーZの顔に、少女が触れられたか…

それはマジンガー自身が縮んでいたからだ。

せいぜい大人の男一人と子供一人足したような身長しかなかった。

 

(なんてこった…こんなボロボロでどこだかわからないとこに飛ばされた上に…体が縮んでいるなんて…)

 

マジンガー(の中の人)が頭を抱えていると、少女はされに接近し、マジンガーの胸の熱板を撫でてくる。

 

 

その時!

 

(ん?なんだ!?女の子から…光子力じゃない…ナニカが流れ込んで…ッ!!?)

 

マジンガーは突如体を発光し始める。それに驚き、少女はマジンガーZの前で尻餅をついてしまう。

 

「ど、どうしたの!?」

 

(こ、これはーーーーーーーー!!!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光はやみ、少女はマジンガーZに目を向ける、そこにはなんと全く無傷のマジンガーZが、彼女を見下ろしていた!!

 

『アリガトウ』

 

マジンガーZの顔付近の空中に光子の光が集まり、そんな文字を形取っていく。

 

「わ、私、何もしていない…」

『ソレデモ…アリガトウ』

 

マジンガーZは山の木々の奥に消えていく。

 

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

少女、高町なのはは、一人だった。

 

別に孤児だとか、家族が他界しているというわけではない。

 

ただ…一人だった。

 

なのはの父、高町士郎が大怪我を負った。高町家は翠屋という喫茶店を営んでおり、まさに今現在、経営が波に乗っており、店主不在のこの状況でも休むわけにはいかなかった。

 

(ダカラ我慢しなきゃ…お母さんにも…お兄ちゃんにも…お姉ちゃんにも…迷惑かけちゃ…ダメ…()()()でいなきゃ…)

 

これがまだ幼いなのはにできる唯一の家族への行動だった。

友達なんていないのに外に出て、遊んだように見せる。

心配も、迷惑もかけない。

()()()でいる。

 

もはや脅迫概念といっても過言ではない。

 

誰も悪くない。誰も悪くないのだ。

 

————誰もこの家族を思う少女のことを…咎められるだろうか?

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

 

そこへ寄り付いたのはたまたまだった。

今日は何して時間を潰そう…なんて考えながら歩いていたなのはは…

 

———ギギ…ギギギギ…

 

「…誰?」

 

奇妙な…金属の擦れる音が聞こえる。

なのはにはそれが、なぜか声に聞こえた。今まさに何かに抗っているような…荒ぶる声に。

 

「まってて…!」

 

なのはは無我夢中で走り出した。何度も息切れを起こしながら、川を越え、岩を越え、

 

『ギギ…ギギギギ…ガガガガガガガガ…ゼェ…ットォ…』

 

(ひどい…何でこんなに傷ついて…)

 

一体の魔神が見えた。

 

弱々しい光は、それでも動こうと、自身の体を省みないと訴えている。

なのははその光の強さに惹かれていった…

 

「ひとりぼっち…なのはと一緒だね」

(でもなのはとは違うね…だってどんなに辛くても…)

 

——どうしてそんな強いの?どうして諦めないの?なのはに教えて?どうしてなの?

 

答えるはずのないとわかっていても、心で問い続ける。自分と同じなのに、自分と違う存在に。

 

なのはが魔神に体を寄せた…その時。

 

 

 

 

ー《魔神再起動》ー

 

 

 

 

 

悲しげな目を持った少女、なのはは、その背中を見ながら、

 

(私…誰かの役に…いい子でいれたんだ…)

 

 

 

それはすべての始まり。

 

 

 

 

魔神と少女たちがおりなす、戦いの物語。

 

 

 

 

 

魔神の起動はすでにされている—————

 




『ブレストファイヤー フルバースト』…要は言葉の通り、自滅覚悟の最強攻撃です。直線ではなく、Zを中心とした半径10㌔ほどに数万度の熱エネルギーを半円球状に放射する技です。オリジナルです。ごめんなさい。
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