『原初の魔神』 リリカルマジカル頑張ってみる   作:ドリーム

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やっと手に入りましたよ『真マジンガーZero』…
すごくマジンガーかっこいい(知力低下)
以上布教作業でした。



マジンガー!過去の因縁を断て!!

 

「Z…それが…ロボットの名前…」

「Z…さん」

 

燃え盛る火炎の中をマジンガーZは躊躇なく突き進む。その身にある光子の光は…男を捉えてはなさい…

マジンガーはやがて、男の目と鼻の先で動きを止め、その大きな体で男を見下ろす。

 

対し男は、

 

「Z?Z?ナ、ナンダ!?コレハ!!?シ、知ラナイ!!俺ハコンナノ知ラナイ知ラナイ知ラナイ知ラナイ知ラナイィィィィィィ!!!!アアアアアアアアアアアアアァァァァァァhwksヴォsvwkジャjsフォsbドdmsブィwンsdljッ!!!!!!!!?!??!!!!」

 

突然吐血をしだす。頭をかき回し出す。目は血走り、何かに恐れを抱いているような様子を受けさせる。

その恐怖の対象はおそらく…マジンガーZではない。

 

(なんだ?急に…最初から狂ってたみたいだが、今はそれ以上…)

 

すると、男は急にぴたりと動きを止め、マジンガーの方へ顔を向ける。

その顔は、

 

「…………」

 

何もなかった。さっきまで冷や汗をダラダラ流し、口から大量に血を吐き出していた男とは思えない、何もなくなった表情だった。

 

「m…」

 

(なに?)

 

ボソリと、男は何かをつぶやく。ゆらり、ゆらりと近づき、ついにはマジンガーの胴体にしがみつき始めた。

 

(な、なんだこの男…さっきからコロコロ変わりやがって…)

 

そんな距離だからだろう。今度はマジンガーにもハッキリと聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「『マジンガー…ぜっとぉ…!!』」

 

(!!!!!!)

 

ドグオンッッッ!!!!

 

マジンガーZはその巨大な拳を躊躇いなく男の顔面に叩きつけ、吹き飛ばした。

しかし吹き飛ばしたマジンガーZ自身は驚愕に満ちていた。

なぜなら、

 

(なぜ…俺の名前を知っている?)

 

Zと、名乗りはしたが、『マジンガーZ』とは名乗ってはいない。

なぜ知っている?その答えにマジンガーZはすでにたどり着いていた。

あるのは大きな疑問だった。

男は少女(すずか)との関係的に、()()()()()()()()()()()()の存在。

なのになぜ…()()()()()()()()()()()

そして、直感で、すずか達の会話からそれは理解できていた。

 

 

 

———『おじ様は…もう…』

 

吹き飛ばされ瓦礫の下敷きになった男。しかし、瓦礫を吹き飛ばし、グチャグチャになった顔を歪ませながら、男は叫び、マジンガーに向き合う。

 

「見ツケタゾォ!!!神々の遺産!!マジンガーZォォォォォォォォ!!!!!」

 

(やっぱりテメェ!!あいつら(転生させた神々)の回し者かぁッ!!)

 

男の正体。それは死んだすずかのおじの遺体を利用してやってきた、転生を娯楽とする神々の使い!!

マジンガーZを再び自身の管轄に連れ戻すために寄越した存在なのだ!!

 

男は、飛び上がり、マジンガーZの目の前で着地する。そしてその充血しきった真っ赤な瞳をマジンガー向け、問いかけ始めた。

 

「ナゼ我々カラ逃ゲル?アソコニハ、オ前ノ望ム全テガアッタ筈ダァ!!」

 

(戦うことが…人々を救えないことが!!俺の望みなわけねえええだろおおおおおおぉぉぉぉッッ!!!!)

 

叫びとともにマジンガーはロケットパンチを放つ。

しかし!なんと男は…

 

「ガアアアアアァァァァッッッ!!!!!」

 

ガシッガシッ!!!!

 

ロケットパンチを受け止め、そのまま耐えきって見せた。

その時始めて冷静になれたマジンガーは、男の体にある異変に気付く。

 

破けた服から血が吹き出しており、その奥にある白い肌は、引きちぎれ、その隙間から()()()()()()()!!

そう、男は…

 

(サイボーグ!!!?)

「コノ体ノ持チ主ノ一族ハ、機械ヘノ優レタ技術ヲ持ッテイタ…コノ男ガ死ンダ後!神々ハソコヘ目ヲツケタ!!」

 

サイボーグとして体を復活させ、夜の一族としての強力な身体能力と再生力、そこにさらに自動人形の技術でのサイボーグにより、個体として最強の力を手に入れた…

その力を持って、マジンガーZを()()()()に連れ戻すと…

 

「体ヲ手ニ入レタ礼ニ、元ノ体ノ持チ主ノ、『夜の一族の当主になる』トイウ野望ヲ果タソウトシタガ…思ワヌ所デメグリ会エタゾ!!マジンガー!!」

 

(テメェ…そんなに俺を怒らせたいのか…)

 

ロケットパンチを回収し、後ろに下がり、遠距離攻撃に入ろうとするが…

 

「サセルカッッ!!」

 

男…神々の使いはその手をガッと広げる。すると五本の指先から鋭利な刃が飛び出て、マジンガーの左の熱板を引きちぎり、足部分に大きな切り傷を入れてみせた。

超合金Zの体にこれほどのダメージを一瞬で与えるということは、間違いなく最強の自動人形である。

 

「イレイント一緒ニスルナァ!!俺ハ奴ノ何倍モノ調整ト実験繰リ返シ生み出された自動人形ダァ!!今更超合金Z程度!!ワケモ…ナイッッッ!!!!!」

 

さらに足蹴りで左腕の関節を破壊しだす。

表面が砕かれ、放電する。これではもう左のロケットパンチは発射できない!

 

当然、マジンガーのダメージはマジンガー自身に返ってくる。

あまりの激痛に、彼の魂にそれは凄まじく響いていた。

 

(ああああああああァァァァァァッッッ!!!!な、なんてパワーだ…このままやられてたまるかァ…光子力ビィィィィィィィッムッッッッ!!!!!!)

 

「オット…ククク、ソノ程度カマジンガーZォォ!?」

 

しかし…苦し紛れの光子力ビームはあっさりと回避され、対してマジンガーZは足へのタメージもあり、もう立つことも出来なかった。

 

(ガアッ…クソォ…こ、こんな所でぇ…)

 

口から血液のようにオイルが漏れ出す。熱板を破壊する際、口部分も破壊されていたのだ。この調子ではおそらく、ルストハリケーンも使えないだろう。

まさに絶対絶命、マジンガーZ、この世界に来ての初の緊急事態であった。

 

(右のロケットパンチで反撃するか?いやダメだ。あれほどのパワーだ。下手すれば掴まれて破壊される!!光子力ビームも避けられた!ルストハリケーンはもう使えない!反撃の手段が…

 

 

 

 

 

 

 

————ないッッッ!!?!)

 

そう言っていると敵はマジンガーの首を持ち上げ、凄まじい力で締め上げてくる。

 

ミシミシと、ヒビが入り、マジンガーの動きも歪になっていく。

男は歪みきった顔でマジンガーを見つめる。

 

「ドウシタゼット!!モウチカラ尽キタノカッッッ!!?!」

 

(ぐうううううがあああああ……ぁぁぁ……!!)

 

すでに先の戦闘で、イレインにパイルダーを半壊させられ、すでに限界が来ていたマジンガー。

体もじきに動かなくなり…

 

そして…

 

 

 

 

 

 

「Zさんッッ!!!」

「もうやめて!!」

 

———マジンガーは二人の少女に目を向ける…

 

また救えないのかと。

 

またここで力つきるのかと。

 

あの死の荒野で、永遠に人を守るフリをし続けるのかと…

 

 

 

 

 

 

———ふざけるな…ッッ!!!!

 

 

 

マジンガーの腕が動く。男の肩を握りしめて、凄まじい力で離さない。握りつぶしていく。

ギチギチという音を立て、男の肩はひしゃげ始め、マジンガーZの瞳は黄色い輝きから赤色の爛々とした輝きに変わっていた。

 

「貴様!!マダコンナパワーヲッッ!!グオオオオオオォォォォォォアアアアアアアアアアアッッッッッッッ!!!!!!!」

 

(テメェが使い潰したイレインと同じ目に合わせてやるッッッッ!!!!!)

 

そのまま男の肩から先をマジンガーは握りつぶし、引きちぎった!!

さらにそこから頭突きを放ち、男をよろけさせる。

 

「ゴオオオ…オ、オオ…」

 

(燃え尽きろ、燃やし尽くせェ!!ブレストォォファイイイヤァァァァァァァァァァッッッッ!!!!)

 

「ーーーーーーーーーーーーーーーッッッッッッッッ!!!!!!」

 

赤い閃光が山を走り抜ける。男は悲鳴にならない叫びをあげ、ブレストファイヤー、数万度の熱線の中へ消えて行った。

 

 

———月村の一番を取ろうとし、死後も神と契約をした男の執念も共に。

 

…いや、それは違うのかもしれない。

 

月村は羨ましかったのだ。自分になく、少女が持っていた…

 

 

 

 

 

 

かけがいのない。日常を…

 

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

(があぁ…ごはあ…か、体が…)

 

すでに限界だった体を無理やり動かしていたマジンガーZ。足は大きく割れ、もはや立つこともままならない。

 

「Zさんッッ!!?」

「死なないで!!」

 

二人少女は、満身創痍のマジンガーに駆け寄る。

砕けた瞳は少女達の無事を見届けると、少しずつその輝きを失っていった…

 

光子力エンジンの停止である。

 

「ロボットさん!?ロボットさん!!!」

「すずか!すぐに家の人に連絡を…」

「待って…絶対…助け…!!」

 

————マジンガーZはそこで停止した。

 

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

月村忍は焦っていた。それは昨夜、信頼する月村家のメイド、ノエルとの会話である。

 

『最近、私達を嗅ぎまわってる奴らがいる?』

『はい。このままでは、すずかお嬢様にも被害が出る可能性が。それに…』

『わかってるわ。私たちの秘密…よね?おそらくこれは私を当主から引きずり落とそうとする何者かの計画…ノエル。至急対処に当たって』

『畏まりました』

 

———まさかこんな早く行動に出るなんて…

 

忍の頭には最愛の妹、すずかの事でいっぱいだった。もしあの子になにかがあれば、忍は決してもう元の生活は送れないだろう。

知っていて対処が遅れた、当主としての不甲斐ない自分を恨む。

まだ幼いすずか。生かしてるとは思うが、彼女は幼いながら誰もが認めるとても可愛らしい容姿を持った少女だ。

人の倫理を持たない輩がいたとしたら…

 

「忍。あまり考えるな。今はすずかちゃんが無事な内に向かうことを考えるんだ」

「!!…ええ。ごめんなさい恭也…」

 

恋人で、ガードマンでもある高町恭也にいわれ冷静になり、そこから先を考えるのをやめた。

嫌な考えは消す。

今は何より急いで妹の居場所を掴むことだ。

 

「忍様。どうやらバニングス様の方も、アリサ様が帰ってらっしゃらないようです」

「今日、あの子達は塾だったわね…一緒に捕まってしまった可能性が高いわ…急ぎなさい!」

「はっ…すずかお嬢様の携帯から、位置情報はわかっております。じきに…あ、あれはッッ!!?」

「ノエル?どうし…何ですって!?」

 

目的地の廃墟ヘの一本道、山へ入ろうとする忍の車から運転席のノエルは信じられないものを目にする。

ノエルにつられ、忍と恭也も外へ目を向ける。

その光景に、二人も目を奪われた。

 

(黒い…強烈な竜巻…!?)

 

山のふもと…そこから通常の自然界ではありえない竜巻が巻き起こっていた。

それは次第に小さくなり、消えていったが、その位置が、ちょうどすずかの携帯の位置情報が示す所と一致していたのだ。

 

「ノエル!!」

「はい!少々荒っぽくなるのは…」

「構わないわ!!飛ばして!!」

「畏まりました!!!」

 

車は山道ではありえないスピードでふもとまで駆け上っていく。

 

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

途中で、後ろからやってきたバニングス家の執事、鮫島とも合流し、忍達の乗る車はふもとに到着する。

すると同時に、忍の携帯に電話が届く。

相手はすずかだった。

 

「もしもし!!?すずか!!」

『お姉ちゃん!!』

「よかった…無事なのね…!」

 

安心し、力が抜ける忍、すぐさま助けに入ろうと思ったその時、忍はすずかの声が切羽詰まった物だと気付く。

 

『お姉ちゃん!早く来て!!このままだと…死んじゃう!!』

「!!?どうしたの!?怪我をしたの!!」

『ううん。私とアリサちゃんは大丈夫。でもこのままだと…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『———ロボットさんが…私達を助けてくれたロボットさんが死んじゃうの!!!』

「ロボット…?…わかったわ!!すぐいくから、待ってなさい!ノエル!工具はある?」

「自動人形用のならば…」

「構わないわ!!恩人(人じゃないけど)を救いにいくわよ!!恭也!!力仕事よ!手を貸して!!」

「わかった!!」

「私も手をお貸ししましょう。これでも機械には知識があります」

「ありがとう鮫島さん!」

 

忍達は自動人形用の特殊な工具を片手に、廃墟へ侵入する。

 

すると中には…

 

「お姉…ちゃん…」

「ちょっと!!起きなさいよ!!ちょっとッッ!!」

 

「これは…」

「なんて無残な…」

 

朽ちた魔神が佇んでいた。

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

「損傷…激…直すには…」

 

どこからともなく声が聞こえる。

先程までの冷たい外の風はなく、暖かい室内の温度だ。

 

「ええ。それじゃあ後は…」

 

(直され…てる?)

 

視界は戻らないが、体の節々にあったぎこちなさが消え、光子力エンジンの作動音が自身の体内で忙しなく響いており、しっかりと動いているのがわかる。

 

(しかし…なんで視界だけ戻らないんだ?)

 

しかしいぜんと真っ暗な状態での放置。パイルダーが損傷してしまったからだろうか。という考えに行き着いた時、あることにマジンガーは気がつく。

 

(パイルダー?パイルダーはそういえばセットされているのか?)

 

そう、今のマジンガー本体には、司令塔であるパイルダーがついていなかったのだ。

核となるエンジンが動いていても指令をだすパイルダーがなければ視界は全く戻らない。

そのことに気がつき、マジンガーはホッとすると同時に、鬱な気分に侵されていた。

 

(パイルダー…中身は間違いなく見られるよなぁ…)

 

マジンガーがそんな気分になる理由。()()()()()()()()()()()()()()

そもそも、マジンガーという概念になった少年が、どうやってその体を動かしているのか?

それはパイルダーの中身に秘密があるのだ。

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

 

月村忍は、マジンガーZの構造に圧倒されていた。

とてつもない強度のボディ。搭載されてる数多の装備。原理不明のエネルギーにそれを動かすエンジン。

一体どれほどの天才がこんなものを作り出せるのか。(実際天才ではあったが…)

とりあえず、再現不能の超合金はともかく、内部の破損を一つ一つ修復していく。

 

しかしそれでも破損の状態はひどく、一晩で直せるものではなかった。

なので、忍は修理をノエル達ほかの人に任せ、すずか達の待つ部屋へ向かう。

 

「待たせたわね」

「あ!お姉ちゃん!ロボットさんは!?」

「忍さん!どうなったんですか!?」

「落ち着いてすずか、アリサちゃん。破損がひどいから一晩では直せないかもしれないわ。それに内部も装甲も私達にはオーバーテクノロジーすぎる…もしかしたらもう動かないかもしれない」

「そんな…」

「…とにかく、何があったのか…話してくれる?」

 

忍になだめられ、すずかとアリサはあの廃校で何があったのか、それを包み隠さず全て話した。

忍達はその話を一切疑いもせず聞届ける。

 

「それと…私達を誘拐した犯人…おじさまは…言ったことが本当なら、もう死んでるらしいの」

「!それはどういうこと?死人が蘇るなんて…いくら私達でも…」

「わからない…でもあの人はこう言ってたのお姉ちゃん。『連れ戻しに来たぞマジンガーZ』って…」

「マジンガーZ?」

「あのロボットさんの名前だと思う…見た目はおじさまだったけど…中身は違うというか…うう…」

「すずかお嬢様!!」

 

すずかはうずくまり、ガタガタと震えだした。ずっと気を張っていたのか、となりのアリサも同じく震えていた。

そのことにいち早く気づき、近寄るメイドのファリン。

すずかとアリサに毛布をかける。

 

「あ、ありがとうファリン」

「ありがとうございます」

「いえいえ!そんなことより今日はお風呂に入ってもう休みましょう。ね!忍様!」

「ええそうね…でもその前に…アリサちゃん」

「え?」

 

忍はアリサと目線を合わせ、問いかけ始める。

 

「あなたは私たちの秘密を知ってしまった。そんなあなたには二つの選択権があるわ。

一つは『今まで、月村と関わって来た記憶を全て消して、赤の他人になること』

もう一つは『月村家、夜の一族の盟友として、これらの秘密を口外しないこと』」

「後者で」

 

即答だった。グレートな勇者並みの即答だった。

アリサの赤い瞳に嘘はなく、その目は優しさに満ちていた。

手は自然とすずかとつなぎ、二人で忍を見つめる。

 

「…ありがとう…アリサちゃん。私達を…受け入れてくれて…すずかの友達でいてくれて…」

 

忍の心に陰りはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ガガガガガガガガ…』

 

 

魔神の瞳が一人静かに輝き始めていた。

 




マジンガーZはいいぞ(懇願)

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