『原初の魔神』 リリカルマジカル頑張ってみる   作:ドリーム

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暗黒大将軍達にやられ、朽ちているマジンガーZってのもいいですよね…絵になる(不謹慎)
…ていうか文字数日に日に少なくなってない?
以上布教(以外もあったけど)作業でした。



マジンガー!魔神の暴走!!

 

月村家、地下の格納庫。忍の代になるまで、ここで自動人形は生産されていた。しかし、忍の命令により、現在自動人形として働くメイド達が故障しても修理できるように残されているだけで、生産としての使われることはなくなった。

 

マジンガーZはそこに安置されていた。足に固定具がつけられて、今も忙しなくメイド達が修理に精を出していた。

 

「すごいわ…私達自動人形以上の精密さだわ…」

「ちょっと悔しいけど、やる気も出てくるわね!!」

「それにしてもすずかお嬢様とアリサお嬢様も可愛そう…まだあんな幼いのに…」

「私たちは全力でサポートするだけよ。少しでも今回のことを忘れさせるためにね…」

「今日はこのあたりにしておきましょう」

 

雑談を交えつつ、それでも作業量を変えず精密作業をしていたが、すでに夜も遅く、明日の準備もあるため、メイド達は工具を持って撤退していき、格納庫の電気は消えていった。

 

 

 

 

 

『ガガガガガガガガ…』

 

その時、マジンガーの顔が軋み始めた。

 

ライトがつき、腕や足についた拘束具を無理やり引きちぎり始める。

 

『オオオオオオオオオオオオッッッッ!!!!!』

 

そして…閉じた格納庫シェルターにその鉄拳を叩き込む。マジンガーの圧倒的パワーにより、格納庫シェルターはあっという間に破壊されてしまった。

 

『………』

 

魔神は突き進む。その体を歪に軋ませながら…

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

『ーーーーーーーーーッ!!!!ーーーーーーーーーッッ!!!!』

 

月村家にサイレンが鳴り響く。

こんな機能があったの!?と驚くすずかやアリサ以外に、忍は何が原因なのかすぐさま理解した。

ファリンも理解したのか、部屋の隅に置いてある固定電話であるところに電話する。

格納庫方面だ。

 

「こちらファリン!!格納庫、どうしました!!?」

『…大変です!!突然…暴れ出して…』

「ど、どうしました!?あ、忍様…」

「私よ。何があったの?」

 

ファリンは忍に受話器を渡し、忍がすぐさま事情を聞き出す。

 

『ロ、ロボットが…格納庫のシェルターを突き破って…出ていきました!!』

「なんですって!?」

 

その声は、その部屋にいる人物全員の耳に入る。そして…少しずつだが、聞こえてくる衝撃音。

 

————ゴゴゴゴゴ…ッッ!!!

 

魔神はまっすぐ上に向かっているのだ。

徐々に近づいてくる魔神の地響きに少女二人は体を揺らす。

 

「すぐに止めて!!」

『で、ですが…止まりまっせん!!』

 

それを機に、電話は途絶えてしまった。

忍は思考する。ロボットの存在は数年前の火災での活躍から耳にはしていた。

もしかしてほかの一族の回し者では?と警戒はしていたが、ここ数年、人助けボランティアまがいのことしか分からず、警戒を緩めていた。

そして今夜の事件、出会って数秒だが、あのロボットが人に害する存在ではないというのがわかる。

 

ジリリリリッッ!!

 

「!!。私よ。状況は?」

『はい!こちら地下3階!ロボットは以前と足を止めません…ただ…どうやら私達を認識していないのか、切りかかっても銃で撃っても反応しないっていうか、障害物は壊すけど、私達は完全に避けられてるっていうか…』

「つまり怪我人はいないのね?」

『はい!怪我人、もしくは破壊されたものはいません』

「…ねえ。聞きたいんだけど…ロボットの様子を教えてくれる?こう…最初と何か違うっていうか…」

 

忍がそう聞くと、「少し待ってください」という声が聞こえ、しばらくは応戦中の音しか聞こえなくなる。

 

しばらくして再び受話器から先ほどのメイドの声が聞こえる。

 

『忍様!!わかりました!!頭部です!頭部にあった飛行艇の形をした白い部品がありません!!』

「回収し忘れた…?ファリン!!すぐにあの廃墟に行って!!もし白い飛行艇の形をしたものがあったらそれを持ってすぐに戻ってきて!!」

「は、はい!!」

 

ファリンはトコトコ小走りで走っていく。

 

「全員!!地下を閉めるわ!!動けるものはすぐに上に移動して!!動けないものは逆に地下の格納庫に!!急いで!!」

『畏まりました!!』

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

パイルダー損失という事実に気づいた忍の命令で、ファリンは不慣れな車をかっ飛ばしていた。

途中何回か事故にあいそうだったが、無自覚な彼女の可憐さで色々見逃されたりしたが、そこは別の話。

今は廃墟に到着した彼女の話だ。

 

「白い…白いもの…白くてでかいの…あ!!」

 

ファリンが懐中電灯で照らしながら探すと、瓦礫の下に、ひび割れたパイルダーが放置されていた。

 

「いつ外れたんだろう…?まあいいや!早く行かないと…え?」

 

ファリンがパイルダーを掴み、持っていこうと思ったその時、表面のガラスが少し割れ、その中身を見てしまった…

 

「嘘…なんで…?」

 

ファリンがその場に立ち尽くしてしまう理由がその中にあった。

 

 

 

 

 

「———な…なんで…人の脳が…」

 

人の頭蓋骨に守られるはずの脳が、直接パイルダーに飲み込まれていた。さまざまな機械でできた管が脳に突き刺さり、まるでパイルダーそのものが脳といってもいいほど…

 

「と、とにかく…戻らないと…」

 

その時、

 

『…少女ヨ…頼ミガアル』

「え!?こ、声!?」

 

ファリンは慌てて周囲を見渡す。しかし人影がなく、というか、声は彼女の目に直接写っていた。

 

「光の…文字…?」

『私ヲ…友ノ…所へ…』

 

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

マジンガーは停止していた。いや、より正確に言うなら上を見上げ、どう登るか思考していた。

 

『…ガガガガガガガガ…』

 

(登レ…登ッテ殺セ…殺スノダ!マジンガー!!)

 

魔神の腕が動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

「忍様!回収してきました」

「ありがとうファリン。どうやらさっきまでの音が嘘みたいに、静かになってたわ。今のうちに対策を…」

「いえ、対策はわかりました忍様」

「ファリン?どう言うこと?」

「みてください。これがあのロボットの脳。パイルダーです」

 

そう言い、ファリンはパイルダーを忍に見えるように差し出す。それを忍は受け取る、ファリン言葉を理解する。

 

「…そう。これがロボットがひとりでに行動していた理由ね。人そのものをロボットとしての組み上げたのがあの…マジンガーZってこと…」

 

忍は冷静に、パイルダーに埋め込まれた脳を見ながらそう答える。

忍は冷めた目でパイルダーを見つめた。

なぜならマジンガーが元はひとりの人間だと言うことを間接的に理解したからだ。

 

「…それでファリン。方法は?どうしてわかったの?」

「そ、それが…」

 

ファリンは迷った仕草を見せるが、覚悟を決めた顔で、忍を見つめる。

 

「…声が…パイルダーから声が聞こえた気がしたんです。…これをマジンガーの頭部に戻せばマジンガーは止まるって…」

 

 

 

ファリンが喋り終えるその瞬間…!

 

 

 

ドガガアアアアアアアアアァァァァッッッッッ!!!!

 

『!!?』

 

地面から黒い鉄拳が突き破ってきた。

そして…

 

 

 

 

 

『ギギギギギギ…』

 

その超合金の巨体で、ソイツは地面から這い出てきた!

 

————魔神降臨!!!

 

 

 

ー《魔神降臨》ー

 

 

 

 

「ま、マジンガーZ!」

「まさか、通路を無視して直接こっちにやってくるなんて…鮫島さん!!すずか達を!!」

「お任せください!!こちらです!!」

「Z…なんで…」

「お、お姉ちゃん!!」

 

扉が閉められる。これでこの部屋にいるのは、忍、恭也、ファリン。

…そして…

 

『………』

 

マジンガーZ!!!

 

「ファリン!!つまりそれをマジンガーの頭部に戻せばいいのね!!」

「は、はい」

 

飛ばされた腕…ロケットパンチがマジンガーの元へ戻る。

マジンガーはロケットパンチが左右どちらも戻ると、その赤く光る瞳を、

 

「え?」

 

まっすぐ忍だけを見つめていた。

そして、その拳を大きく振り上げ…

 

「!!忍ッッ!!」

「くうッッ!!」

 

隕石のように振り落とす。

 

一瞬早く恭也が忍を抱きしめ飛ばなければ、下敷きになっていただろう。

 

「忍様!!」

「だ、大丈夫よ…でもなんで私を…」

 

忍はマジンガーを見上げる。その瞬間、必然的にマジンガーと目が合った。

 

 

 

 

(ヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセ)

 

マジンガーと目を合わせた瞬間、忍はその狂気を垣間見る。

そしてそれは、見覚えのあるものだった。

 

(俺ニモヨコセ!幸セヲ感ジサセロ!!オ前ラダケ…決シテサセナイ!!俺ニモ…俺ニモォォォォォォォォ…ヨコセェェェ!!!!!)

 

それはブレストファイヤーでも消せなかった、神々の契約でさえも消せなかった。ある男の、執念だった。

 

「…私達が恵まれてることは…認める。認めるわ。でもね…あんたは自分のために私の妹に手を出した!!あんたの気持ち関係なしに私はあんたが許せない!!」

 

忍は叫ぶ。家族を守れなかった自分への怒りか、家族を苦しめた男への怒りか。

あるいはその両方か。

どちらにせよ…

 

 

「———今だ!ファリン!!」

「たぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!」

 

『パイルダー…』

 

 

 

 

 

 

 

 

『オン!!!!』

 

魔神は見過ごさない。その叫びを。

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

 

(……ッハ……やっと出て行ったか…)

 

マジンガーが、自我を復活させ、正気を取り戻す。

その瞬間、マジンガーZを取り巻いていた執念が消え、目の前に幻として出現する!!

 

(ヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセヨコセェェェェェェェェェッッッッ!!!!)

 

枷を失っても、未だ現世に蔓延ろうとする凄まじい思いの強さ。

 

(ウルセェぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!)

 

それをマジンガーは容赦なく殴り飛ばした。幻のような存在をなぐりとばすなんて随分おかしいことだが、とにかく殴った。

 

「瞳が黄色になった…正気になったってこと…?」

「忍、こっちだ。そっちは危険だ!!」

「ええ!」

 

忍達はマジンガーの背後に移動する。

当然、執念体はそれを見過ごす訳もなく、

 

(ヨコセェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェッッッ!!!)

「忍!!」

「忍様!!」

 

忍に向かってその膨らませた巨体をたたきつけようと…

 

 

 

ガシリィ……!

 

(どこに行くやがる…テメエはこっちだぁッッ!!!!!)

(ガアアアアアアアアアアアッッッッ!!!!!)

 

マジンガーは後一歩というところで執念体をの顔面を鷲掴みにし、そのまま壁に叩きつける!!

月村家ほどの頑丈さがなければ今頃廃墟である。

 

(人のZで好き勝手しやがって…メイド達を殺さないようにするのが精一杯だったよ!!)

 

暴走しながら、彼の意識はマジンガーに届いていた。メイド達、人々を決して傷つけないようにと…

 

(いい加減成仏しろ…お前の居場所はもう…)

 

(ヨコセェェェェェェェェェェェェェェェ忍ゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッ!!!!!)

 

 

 

マジンガーZの瞳が輝き始め…

 

 

(もう…ここにはない………光子力ビイイイィィィィィッムッッッッ!!!!)

 

 

一気に放出された。

 

 

 

 

ー《Z》ー

 

 

 

 

月村家、朝の様子は…

 

「Z!その材木はこっち!!」

「Z!次はこれを持って行ってくれない?」

「こっちだよZ!」

「次はここも!」

「こっちも!!」

「力仕事がいっぱいだよZ!!」

 

メイドに囲まれながら屋敷修理をするスーパーロボットがいた。

 

 

 

 

 

 

〜昨夜〜

 

「ええっと…マジンガーZ?」

 

呼びかけられ、マジンガーは首を縦に振るう。

忍は困惑していた。つい先ほどまで大暴れしていたものが今では急に大人しくなるのだから当然だろう。

 

「…これだけ聞きたいわ。あなたは…人類の敵?味方?」

 

 

 

 

 

『Zハ助ケヲ求メル者ノ味方デアル』

 

光子の光はこれほどにないというくらい輝いていた。

 




パイルダーの設定
パイルダーには生前の少年だった脳が直接ぶち込まれています。神々怖いまじ怖い。
なので彼はパイルダーに大ダメージが行くとふつうに死にます。そして、パイルダーがなければ動けません。
簡単に言ってマジンガーです。

執念体の設定
要は平穏な人生を過ごしたかった月村の誰かです。
体が神々によって乗っ取られ、マジンガーによって消滅させられてもその思いだけは消えずにこの世に残っていたのが、パイルダーという脳がなくなっていたマジンガーに取り付き、しばらく暴れていたということです。
そのあとは上記の通り、マジンガーの光子力ビームによって完全に消滅しています。

最後に…

マジンガーZはいいぞ(達観)

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