ナルトの兄   作:桜木吹紀

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スペックがクソすぎてフリーズの嵐


2

ナルトと他愛ない会話をしながら歩いていく

 

あぁー…幸福だ

 

 

「んじゃ、また後でってばよ!」

 

 

「おう」

 

 

ナルトとは別の教室だ。そりゃそうだ。

教室に入り奥の席に腰をかける

 

少し早めに来たためかほんの数人しかいない教室でぼーっとする

 

…原作と多少変わってて少し困惑する部分がある

例えば、ナルトは原作よりもイタズラの頻度が減っている

 

イタズラする場合は大抵、イルカ先生、3代目(じいさん)、オレ、それとナルト自身を見ていない人達にだ

 

そういった目はオレにも向けられるがオレは無視をする

ナルトは突っかかるためオレはストッパーとなる場合が殆ど

…その分、家でいずれ分かるとぼかして慰めている

ぼかした部分に突っ込んでくるがラーメンの4字でころっと思考が変わる。ぶっちゃけ単純だぜぇ

 

それと、時折イルカ先生が遊びに来る

忍者が使ったりするマニュアルや、玩具など様々なものを持ってきたりする

ラーメンは必ず持ってくるためナルトは今か今かと待ち構えていたりもする

 

…だから野菜食わないんっすよイルカ先生

 

また彼との関係がかなりいい感じになってる

お互い切磋琢磨し、時に喧嘩し、時に和気あいあ…あいあいかなぁ?とまぁ悪くは無いはずだ。

 

 

「よォ」

 

 

黒髪のつんつんヘアーの彼が挨拶をする

修行でお馴染みの顔だ

 

 

 

「なんだサスケ。挨拶なんて珍しいな」

 

 

 

そう。うちはサスケである

この世界では原作となんら変わりない道をサスケは歩んでいる

がしかし、その後にオレと出会って少々変わった

 

 

 

「アンタが今日は卒業試験だなんて言うからだろ」

 

 

「あ〜そういえばそうだった」

 

 

 

 

いやそもそも先生がいつ頃とかハッキリ言うんですけどね…

まぁ、サスケはアカデミーに昨日いなかったし仕方ないだろう

 

 

 

「それで?」

 

 

 

「なんだ…その…」

 

 

 

なんだ歯切れが悪いぞツンツンボーイ?

 

 

 

「試験の内容は…き、聞いたのかよ…?」

 

 

 

「いや?それどころか当日発表だぞ?」

 

 

 

すると彼の顔は青色から赤色に変わる

おこなの?

 

 

 

「あのウスラトンカチが…」

 

 

 

「えーとまたナルトか?」

 

 

 

サスケは黙って頷いた

そういえば変更点はもう2つあったな

 

ひとつはナルトがサスケにちょっかいを出すようになった事

もうひとつはサスケが誰に影響されたのかちょっぴり真に受けやすくなっている

こういった単純な事も言いくるめれば引っかかったりする

…大丈夫かこれぇ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…あ

 

 

 

ナルトの悲鳴だ

 

 

 

 

 

サスケの反撃により多少黒焦げになったナルトはドキドキしながら試験の内容を聞いていた

 

 

 

「で……卒業試験は分身の術にする

呼ばれた者は一人ずつ隣の教室にくるように」

 

 

(ニシシっ!これってばおれの得意な術だもんね〜)

 

 

ナルトは余裕の笑みを浮かべながら印のおさらいと術のイメージを浮かべる

兄の修行があってかナルトはある程度の印なら結べるようにはなっている

 

楽勝ムードを出しつつも油断しないよう復習する

前回卒業試験に落ちた時の兄の落胆の様子と言い訳をした後の怒り具合が半端なかったからだ

 

怒られた恐怖が頭をチラつかせたが、ナルトは落胆のイメージが強く残っている

たった一人の家族を失望させる訳には行かない

褒められたいしラーメン食べたい

…とナルトは必死になっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人の教師の思惑に気付かずに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「では初め!」

 

 

 

 

 

 

よ〜っし!

 

 

 

 

「分身の術!」

 

 

 

ボン!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

できたナルトはぐちゃぐちゃの体でとても分身とは思えない

 

 

 

 

 

(!?えっ、えっ!なんでえ!!)

 

 

 

 

 

ナルトは急いでもう一度印を組む

 

 

 

「分身の術!」

 

 

 

 

 

やはり先程と同じようにとても分身の術の仕上がりとは思えない

 

 

 

 

「失格!!!!」

 

 

イルカが喝を入れよくよく考えると不自然に思う

彼は時折メンマとナルトの家に行くためメンマ程ではないがナルトの事情については詳しい

そんな彼が分身をしてイタズラをしたり遊んだりしているのはよく見かける

印もしっかり組めていた

なのに何故この時に限って(・・・・・・・)

 

 

「イルカ先生……彼は普段から分身の術が出来ているのを見かけていますし、今日はたまたまできなかったって事で合格しても…」

 

 

「ミズキ先生がなんと言おうとダメです!!皆、3人は分身してる。しかしナルトの場合はたった一人…しかも足でまといを増やしているだけです。合格とは認められない」

 

 

 

ナルトはその言葉に納得行かないと思いつつもどうして自分が2度にわたり分身の術が出来なかったのか

その事で頭がいっぱいになり苦悶の表情を浮かべた

 

 

 

 

 

 

 

 

「合格!!おめでとう!!」

 

 

 

そう言われ、メンマは額当てを受け取る

 

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「これからは一人前の忍として頑張ってくれ!」

 

 

 

「では失礼します」

 

 

 

 

バタン

 

 

巨漢の先生が緊張の糸が切れたように言う

 

 

 

「…フーあれで最後か?」

 

 

 

小柄で細身の先生が答える

 

 

 

「えぇ。ちなみに彼の弟は不合格らしいですよ」

 

 

 

「ぷっ!ほんとかぁ?」

 

 

 

「イルカ先生とミズキ先生の話なので」

 

 

 

「正直あんなのが忍びにならなくてホっとしてるよ。あんなバケモノが忍びになるなんて…うー…気味が悪い」

 

 

 

「そうですよね。たまったもんじゃないですよ」

 

 

 

「彼もバケモノなのになぁ?不正したんじゃないだろう?」

 

 

 

「チャクラを感知しても特に問題ありませんでしたよ?本当に実力のようですね」

 

 

 

「あんなくさいヤツらは永遠にアカデミー生がお似合いだと言うのに…よく3代目はイルカのやつとミズキの願いに承諾したものだ!」

 

 

 

「えぇ、えぇ。そうでしょうとも。我々の面汚しですよ」

 

 

 

「3代目のクソダヌキもだな!いつまでも火影の座にいやがる!さっさと火影を決めりゃあいいのに!」

 

 

 

「いっその事先生が火影をしてみては?」

 

 

 

「そりゃあいい!あのクソどもを永久追放してやれるじゃないか!」

 

 

 

「あの兄弟は里に出たら追忍にでも暗殺してもらいましょうか」

 

 

 

「そりゃあいいな!どの道殺した方があの落ちこぼれにとってはいい有用性だろうがよ!ワハハハハハバブァっ!?」

 

 

 

「!?先生!?」

 

 

 

彼は隣にいた巨漢の先生が飛ばされた方向へ顔を向けた瞬間そこで意識は途絶えた

 

 

 

「ぐぬぅ〜…だ、誰だ!」

 

 

 

痛みで悲鳴をあげる体を持ち上げ殴った犯人を探す

 

 

 

「オレだよ。センセイ」

 

 

 

「メンマ!?キサマァッ!!こんな事をしてただで済むと思ってんのかっ!?」

 

 

 

「ああ。思ってないね」

 

 

 

「クソっ!貴様は殺っ!?〜〜!!」

 

 

 

メンマが目の前に移動し驚いた瞬間に首根っこを右手で持ち上げられる

呼吸を確保しようと暴れる彼に対してのメンマは微動だにせず

 

 

 

「百歩譲ってオレやイルカ先生、3代目様の悪口は許してやる。だがな」

 

 

 

彼はそう言うと左手に拳を作り、チャクラが感知出来ないものでも可視化する程の濃密なチャクラを纏い

 

 

 

「!?ま、まてっ」

 

 

 

「弟の悪口だけは!絶対に!」

 

 

 

大振りの左ストレートが巨漢の先生の顔面を撃ち抜く

 

 

 

「ブッホォア〜〜〜〜〜!!!!!」

 

 

 

壁に穴を開けるほどの勢いで激突し倒れる巨漢の先生に

 

 

 

「許さない!」

 

 

 

メンマは何事もなかったかのように退出した

 

 

 

 

 

やっちまった……

 

どうしよう……

 

 

 

『だからあれ程耳を傾けるなと言ったじゃないですか』

 

 

 

(分かってる…はずだった。オレは)

 

 

殴っちまった…

言われることは慣れていたはずだった

弟の事を言われた途端にチャクラが溢れ出た

 

 

 

その後からどう殴ってやろうかって計画して…

 

ドア越しから瞬身の術でデブ殴って

 

その後瞬間でまた離れてガリを殴って

 

で、デブをもう一度殴ると…

 

 

はぁ〜〜〜……(クソデカタメイキ)

 

 

 

『まあいいんじゃないですか?あの糞は正直殴って正解ですよ?』

 

 

(そうだけどよぉ…)

 

 

『それに私も止めましたけど私のチャクラを使った時点でもう止めるのは諦めましたし』

 

 

 

(うぅ〜…)

 

 

『あそこまであなたを怒らせる方が悪いです』

 

 

 

(ほんとぉ?)

 

 

 

『えぇ。大丈夫ですよ。へーきへーき。どうにかなりますよ』

 

 

 

(……)

 

 

 

『それに今日はアカデミーはこの試験でお終いでしょう?』

 

 

 

(………あっ、そっかあ(池沼))

 

 

 

 

『ね?へーきでしょ?』

 

 

 

(…帰りますか)

 

 

 

『そうしましょう』

 

 

メンマは穆王にそう言うとナルトにある約束(・・・・)をしていたのを思い出した

 

それはお互いに合格しようという話だ

 

理由は原作の任務を間近に見たい(2割)

(ナルト)と一緒に任務したい(8割)

 

 

というものだったが、ナルトは素直に頷いてくれた

そしてナルトは分身の術を克服し強くなった

12歳という年齢で卒業している筈なのになぜ?

とにかくすぐにナルトのとこに行かないと───────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

メンマは意識を失いその場に倒れた

 

 

 

 

 

───────

 

 

 

 

ナルトは大勢のアカデミー生徒が額当てをつけているのを遠くから見ていた

自分が合格できない悔しさとこれから兄にどう思われるのだろうかと悲しさでいっぱいだった

 

 

 

良くやったさすがオレの子だ!

 

これで1人前だね俺たち!

 

卒業おめでとう!

 

 

 

あぁ…あそこに自分もいれば周りは認めてくれるのかな

兄ちゃんも喜んでくれるかな

 

 

 

ねぇあの子…

 

例の弟よ 1人だけ落ちたらしいわ!

 

 

 

ナルトはその言葉を聞き目を見開いた

 

 

兄ちゃんが合格した?

 

 

じゃあ…自分は…自分は…

 

 

 

フン!いい気味だわ…

 

あんなのが忍になったら大変よ

 

 

 

ナルトは宛もなく走り去った

今までずっと

 

「お前が合格したならオレも合格だ。ナルト、お互い頑張ろうな」

 

そう言われ続けられ去年は自分のために合格を取り消したために今年もそうに違いないと勝手に思っていた

 

だが兄は合格したのだ

 

おいてけぼりにされた

がっかりされる

見捨てられる

 

どうすればいい?

どうすればいい?

 

 

ナルトは何も考えられなかった

 

その頬には涙が伝っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

走り疲れどこへというわけでもなく歩いていくナルト

そこに

 

「ナルト君」

 

 

「ミズキ先生…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「聞いたよ。君のお兄さんの事」

 

 

 

「!」

 

 

 

「合格したんだってね」

 

 

 

「……」

 

 

 

「去年の合格取り消しの直談判は凄い気迫でね。あの勢いには当時試験管だったボクは驚いたんだ

イルカ先生もきっとナルト君にはお兄さんが必要だと気付いて合格を取り消したんだろうね」

 

 

 

「……」

 

 

 

「イルカ先生真面目な人だから…

小さい頃に両親が死んで何でも1人で頑張ってきた人だからね」

 

 

 

「ならなんで、おれを」

 

 

 

「きっと君にはお兄さんの手から離れて強くなって欲しいと思ってるんだよ…

イルカ先生の気持ち、少しは分かってあげられないかな……」

 

 

「でも、卒業、したかったんだぁ…」

 

 

ナルトは頭の中がいっぱいだった

 

 

ミズキはその瞬間を逃さなかった

 

 

「…仕方がない。君にとっておきの秘密を教えよう」

 

 

 

「え?」

 

 

─────────

 

 

 

『……さい!……なさい!』

 

 

 

 

……………

 

 

 

 

『あ〜〜もう!起きろバカ!!』

 

 

ゴツン!

 

 

(アイターー!!!!)

 

 

 

『いつまで寝てるんですか!』

 

 

 

(へ?)

 

 

 

 

あれ?ここは家?

 

いやいやそれよりも!

猿轡に口にテープ!?

 

 

 

『どうやら嵌めらたようですね』

 

 

 

(嵌められたって…まさか!?)

 

 

 

『そのまさかです。あのミズキ…という人物がここまで運んでくるのをしっかり見てましたから』

 

 

 

(マジかよ!何がなんでもナルトを使うつもりだったのか!?)

 

 

盲点だった。ナルトが落ちこぼれじゃなくなったからミズキはきっと別のヤツにターゲットするか、もしくはしばらく計画を実行しないと思われていたが…

 

 

(とにかく縄抜けしないと!)

 

 

〜〜モゾモゾTIME〜〜

 

 

 

…ふぅ。やっと抜け出した

 

 

 

『速くナルトと九喇嘛のとこに向かいますよ!』

 

 

(分かった!)

 

 

 

すると玄関から叩く音が

 

 

「メンマ!!メンマいるか!?」

 

 

 

「イ、イルカ先生!!」

 

 

 

「大変だ!!ナルトが……」

 

 

 

かくかくしかじか

 

 

 

「ΩΩΩ<ナ、ナンダッテ-!?」

 

 

 

「お前、お前の所には来てないのか!?」

 

 

 

「え、えぇ。というかオレについても……」

 

 

 

まるまるうまうま

 

 

 

「な、なんてことだ…じゃあ!」

 

 

 

「ナルトは利用されたのでしょう!とにかく間違いありません!」

 

 

オレはイルカ先生と移動しながら情報を照らし合わせる

イルカ先生は危ないから引き返せって言ったけど大事な家族のためだ!

ミズキなんか怖くねぇ!来いよミズキ!武器なんか捨てて!

 

「となると森の方になるか!」

 

 

「そうとしか思えませんがね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(この事件をもう少し里に言い広めその後ナルトとメンマを岩隠れ(・・・)に引き渡す…ナルトが封印の書を持って姿をくらました事にすれば─────)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………見つけたぞ、ナルト!」

 

 

 

「あーーー!!!鼻血ブー見っけー!」

 

 

 

「バカ者!!見つけたのは俺の方だ!」

 

 

イルカはナルトの服についている汚れをみる

 

「へへへ見つかっちまった。まだ術2個しか覚えてないのにィ」

 

 

「お前ェ、ボロボロじゃねーか…いったい何してた?」

 

 

「そんなことより!!あのさ!あのさ!これからすっげー術見せっから!それできたら卒業させてくれよな!」

 

 

え!?…じゃあ…ここで練習してたのか?

こんなになるまで…

 

 

「ナルト、その巻物は─────」

 

 

瞬時にナルトを押し、クナイの雨を一身に受けるイルカ

 

 

「よく…よくここが分かったな」

 

 

「なるほど…お前だったのか」

 

 

ナルトは突然の事により状況が分からなくなっていた

 

 

「あのさ!あのさ!どーーーーーなってんの?コレ!」

 

 

「ナルト!!巻物は死んでも渡すな!!」

 

 

……………あーーもう、始まったか。これ

 

 

ミズキとイルカが睨みつけ話をしていく

実はこれは作戦の内なんだよなぁ…

 

 

………

 

 

「ナルトを見つけた!」

 

 

 

「ホントですか!?じゃあ行きますか「ストップ」

 

 

 

「なんでですか!?」

 

 

 

「恐らくミズキと戦うからだ。だから…メンマ、お前は出るな」

 

 

 

「へ!?なんでです!?」

 

 

 

「少なくともミズキは俺と同等かそれ以上の実力者だ。メンマ、お前がいったら確実に足でまといだ」

 

 

実はチートみたいな実力です

なんて言えるわけでもなし、かぁ

 

 

 

「……」

 

 

 

 

「だから、ミズキが来たら不意打ちをするんだ」

 

 

 

 

「え?!」

 

 

 

「こんな状況でお前に任せるのもおかしい話だが…」

 

 

 

「いえ、任せて下さいよ!オレも忍の一人、これくらいやってみせます!」

 

こうでも言わなきゃ

 

 

 

「そ、そうか…じゃあ任せたぞ!」

 

 

 

 

「はい!」

 

 

初任務が弟を守る……

熱いじゃないの!!

 

ひとまず隠れ蓑で潜もう

 

 

………

……

 

 

というわけだ。今?九喇嘛の事ベラベラ喋ってますよ?

 

 

あっ…移動した

こっちも動きますか

 

さ〜てミズキセンセイよォ…覚悟してもらうぜ?

 

 

────────

 

 

「どうしてイルカじゃないと分かった…!!」

 

 

「へっ…へへへへ」

 

ボン!

 

「イルカはオレだ…」

 

 

「なるほど…」

 

 

 

…………。

 

 

『まだ行かないのですか?』

 

 

(いや、まだだ!)

 

 

組手はやった事はあるが実践は初めてなのだ!

一般の忍は思っていたよりも格が違う!

 

ミズキはああ見えて探知は鋭い!

 

少しでも追いかけるとこっちに目を向けやがる!

 

こっち見んな!

 

狙うとしたらあの時だ…!!

 

 

────────

 

 

 

「あのバケ狐が力を利用しない訳が無い。あいつはお前が思っているような…」

 

 

「ああ!」

 

 

 

ナルトはその言葉に落胆する

何処か期待した自分がバカなのだと

 

(ケっ…やっぱそうだってばよ!ホラな…イルカ先生も本心ではオレのこと……認めてねェーーーーんだ「バケ狐、ならな」

 

 

ナルトはその言葉に反応する

 

 

「けどナルト(・・・)は違う。あいつは…このオレが認めた優秀な生徒だ…努力家で、一途で…その癖不器用で誰から…いや周りからは認めてもらえなくて…あいつはもう人の心の苦しみを知っている……今はもうバケ狐じゃない」

 

 

 

 

 

 

ナルトは

 

 

 

 

 

 

 

「あいつは木ノ葉隠れの里の…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うずまきナルトだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

泣いていた

 

 

 

 

「ケっ!めでてーー野郎だな!だがメンマはこれを聞いてどう思「メンマはもう知っているさ」

 

 

 

「何?」

 

 

 

 

その言葉でナルトは兄を思い出す

こんな自分でも暖かく時には厳しく時には優しくしてくれたたった一人の兄で大事な家族

うずまきナルトとして見てくれるのだろうか

いや、見て欲しい。その言葉が欲しい

 

 

 

「オリャアアァァァーー!!!」

 

 

ドカッ!

 

 

「ぐふっ!」

 

 

頭にメンマの飛び蹴りが炸裂する

 

 

 

「フー…ナルト、正直お前の中にいる存在はずっと前から分かってた。お前の兄貴だからな」

 

 

 

「!…クソガキィ」

 

 

 

「だが言わなかったのはお前の負担になると思っていたからだ。いずれ話そう話そうと思っていたらこんな時期になっていた」

 

 

 

「いぃーや違うね!お前は知っててなお切り出さなかったのは怖いからだろ!?えぇ!!バケ狐がよォ!?」

 

 

 

「怖い?ハハっ笑わせる。あいつは何よりも替え難いたった一人の家族で…この世にいるたった一人の弟、うずまきナルトだ。家族に負担を与えさせるような事はしたくなかっただけだ。ナルトォ!」

 

 

 

ナルトはその言葉に反応し木の影から様子を伺う

 

 

 

「合否のこと…聞いたよ」

 

 

 

(!…兄ちゃん)

 

 

 

「お前は努力した。精一杯頑張った。また、次から頑張ろうな。兄ちゃんはどんな事があってこれから先どんなになっても」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ずっと、ナルトの味方だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なら兄弟まとめてあの世に送ってやるよ!」

 

 

ドゴォ!

 

 

「「!!」」

 

 

(ナルト…!?)

 

 

「イルカ先生と兄ちゃんに手ェ出すな…殺すぞ…」

 

 

「バ…バカ!何で出て来た!逃げろ!!」

 

 

いや…ナルトはあの術(・・・)をマスターしている

 

 

「ほざくな!!てめェーみたいなガキ一発で殴り殺してやるよ!!」

 

 

「やってみろ!カス!!千倍(・・)にして返してやっから」

 

 

「てめェーこそやれるもんならやってみろバケ狐ェェ!!」

 

 

「「!」」

 

 

 

 

多 重 影 分 身 の 術 !!!!

 

 

「なっ!なんだとォ!!!」

 

 

 

「どうしたよ来いってばよ。おれを一発で殴り殺すんだろホラ!」

 

 

「「…」」

 

 

イルカ先生の方をチラッと見るが呆気に取られている

それもそのはず分身の術は残像を生み出すが実体そのものを作り出す高等忍術

"影分身(・・・)"

そのチャクラの消費量とオリジナルに戻る経験に耐えうる体がないものには致命的になるため、禁術となった術のひとつだからな。

 

 

「それじゃ、こっちから行く前にぃ〜…もう1つ!」

 

 

「へえ?」

 

 

ミズキがマヌケな声を出す

というかまだあったのか!

…お兄ちゃんもっと修行がんばるぞぉ!(震え声)

 

 

「"水遁・纏身(てんしん)の術"!!!!」

 

 

 

「「「!!」」」

 

 

その場にいたナルト達が水の鎧に包まれていく!

 

 

「あぁコレ、息も吸えるし軽くてかなり頑丈なんだってばよ!」

 

 

「あ、ぁあ…」

 

 

 

「じゃあ、暴れるぜぇ!!」

 

 

うわぁ…えぐいわぁ…

ご臨終ですね ナム人

 

 

 

 

うぎゃああああああああああああああ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へへ…やりすぎちゃった」

 

 

 

「フー…ナルトちょっとこっち来いお前に渡したいもんがある!」

 

 

「うん」

 

 

「少し目ェ閉じててくれ」

 

 

イルカ先生…アンタはホントにいい先生だな

 

 

「先生…まだ?」

 

 

「よし!もう目開けていいぞ」

 

 

 

イルカ先生がオレに合図する

よし!

 

 

 

 

 

 

 

「「卒業おめでとう!(ナルト!)」」

 

 

 

「今日は卒業祝いだ!ラーメンを奢ってやる!」

 

 

 

 

 

 

 

ナルトは無言でイルカ先生に飛び込み泣いていた

というかオレにはラーメン奢ってくれるんですかね先生?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

────ナルト 忍にとって本当に大変なのはこれからだ!!

 

って説教するつもりだったが

 

 

ま!それは ラーメン屋まで我慢しといてやるかな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ!メンマは…まぁ コイツも頑張ったしいいか!──────

 




水遁・纏身の術

チャクラにより高圧の水を体に纏わせる事が可能な術
ナルトは鎧化していたが慣れれば瞬時に纏ったり形状変化し鉄の国の侍のように武器や手に纏う事の出来る応用力のでかいオリジナル術

安易にこの術を使い失敗した時のリスクが水圧により体は圧死、それがなくとも水による窒息してしまうというリスクがデカすぎる術のため禁術に。

しかしこのナルトはメンマにより鍛えられていたため、印やリスクをしっかり覚えたためそれによる事故はない。が、燃費が悪過ぎるため不用意に使えないのも本能的に察する。

ちなみにミズキを殴った時はとにかく身を守る事、堅くする事に重点を置いたためミズキは触れて圧死する事はなかったもののコンクリート並の威力で殴られたため…死んではないですが、全身複雑骨折は間違いないでしょう。
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