みなさんと一緒に作っていけたらと思います。これからも是非忌憚なき意見を頂ければ。
エマと二人で食料の買い足しと、装備の受け取りにポッケ村まで降りてきた。
ポッケ村に代々伝わる模様が施されたその装備は、防寒着としての機能も充実したものになっている。
基本的にはギルド出張所からの依頼を受ける際に支給されるものだが、勿論購入で揃えることもでき、観光客やハンターのお土産など、伝統的な特産品としての一面も担う。
わたしとアルマがこれから装備するのも、そのマフモフ装備だ。
なにより見た目がかわいいよね、見た目が。
そして嬉しいのが【寒さ無効】のスキル!これでホットドリンクが切れても大丈夫!
でもきっと、美味しいから毎晩飲んじゃうんだけどね、エマの手作りホットドリンク。
村で買い物を済ませていると、ギルド出張所の人から声をかけられた。
「今、アルマさんも別件でこちらにきているのですが、お二人も村にいると聞き、こうして声をかけさせて頂きました」
何やら深刻な様子である。
「詳しくは出張所にてお話しします」
急ぎの用事ではないみたいだけど、どうしたんだろうか。
「大変申し上げにくいのですが、アルマさん並びにシャルさん、両名の開拓期限を2週間後に設定させて頂きたいのです」
結論から言うと、開拓の完遂は不可能だ。
確かにここまでかなりの時間を使っているし、勿論いくつか結果も出している。
それでも開拓が未だ完了していないのには、山頂に至るまでのルートが、まだ一つしか作れていないからだ。
今回の雪山開拓では、最低でも2つ、ルートを作らねばならない。
どちらかが何らかの理由で分断されても下山できるよう配慮しなければ、到底狩猟解禁とはいかないのだ。
比較的安全な道の整備は8割終わっているものの、洞窟を通るもう一つのルートが危険で、進捗が芳しくない。
洞窟には、フルフルが巣を作っているのだ。
フルフル、
寒くて暗い環境を好み、他の飛龍種とは比較的小柄な体格を持ったモンスターだ。
特殊な生活環境に適応した進化を遂げた結果、特異な生態を多々持っている事で知られる。
吸盤のように進化した爪や尻尾を使って、洞窟の天井や壁に張り付いて無音で移動する。
フルフルは飛龍種の癖に飛行する事が珍しいが、理由は進化の過程で退化した視力にある。
暗い場所で長きに渡って生活してきた為に瞼そのものが塞がっているのだ。
また、身体には鱗や
体内に電気袋と呼ばれる強力な発電器官を持ち、ここで作られる電気エネルギーを口や体表から放ち、外敵や獲物を攻撃する。
他の攻撃手段として、首の関節を自ら外し、筋力と皮膚の柔軟性を活かし、自分の体長以上にまで伸ばしたその首で捕食しようとする。
そして唾液は強酸性、防具を一瞬にして腐食させるほど強力ではないものの、人肌に触れれば
ここまで説明しても尚、まだ語り口を残すフルフルが、
このフルフルさえいなければ……と思考に没頭していると。
「本来、期限を設けないのが開拓依頼の
「……なにか、あったんだな」
アルマが
「―――ウカムルバスです」
「……ッッ!」
「ギルド探査員による調査の結果、雪山深奥に存在が確認されました。現在、全国的に勇敢なハンターを集め、幾つかの討伐隊を結成予定です。」
「なるほど、その討伐隊が組まれるのが」
「ええ、2週間後になります。討伐はとても大規模になることが予想され、ここポッケ村が討伐隊の休息地となります。その間村民のみなさんには少しの間だけ移住を。」
氷を統べる巨大な白き神と言わている伝説の、
飛竜種ではあるが、その伝説級の脅威度と、最近になるまで全く姿を表しておらず、伝承で語り継がれるモンスターであった為に生態のほとんどが把握されていない超大型モンスターだ。
わたしは知ってるけど……まぁ今回は説明は省かせてもらうね。
それより、ウカムかぁ。
いよいよもって、モンスターさんたちだいしゅうごうだわいわい、みんなでたのしくうんぱっぱのぶんぶんって感じだ(?)
身近な脅威であるフルフルと、天災クラスの脅威であるウカムルバス。
どう考えてもわたしたち家族の手には負えない。
「わかりました、では、1週間後にまた、開拓の進捗を報告しにきます」
「よろしくお願いします」
帰り道、わたしはニャスケに思いを馳せる。
せっかくできた新しい友達と、2週間後にはなればなれになってしまう。
さみしい。
遊びたい事たくさん考えてたのに、初めて会った日から1度も会いに行っていなかったのを酷く後悔した。
それに、新しい装備も見せたかった。
いや、思い立ったが吉日だよね。
「アルマ、東側のルートの梯子の点検、いってきてもいい?」
「俺もちょうど同じことを頼もうと思っていた。いってこい」
「やった!ありがと!」
「残された時間は少ないからね、きちんと仕事するように」
「はーいエマ。じゃあこのまま村で準備して、いってくるね。夕方には帰るから!」
わたしは駆け出した。早くニャスケと遊ばないと!
マフモフ装備、素足が出ているのを想像して頂ければ。
最高に可愛いシャルをもっと元気に動かしてあげたいのに力量不足がすごい。
力量不足のすごさがすごくすごい。
次の話は束の間のほんわか回になればいいなぁ。
適当に書いてるとどんどん暗い方向にいってしまう。
もう今第二部バッドエンドの未来しか見えないからどうにか話の展開考えてます。
でもバッドエンドの堕ちたシャル、書きたいなぁ~(チラッチラッ
いやかかないけどね!?はじめて書く小説がバッドエンドってそんな。そんなそんな。