……冒頭で話すネタが尽きてきた。
では本編どうぞ。
……そして、授業が終わった。終わってすぐに反応したのはチルノ。
「アンタ……結構やるみたいね……アタイと頭を並べるなんて……」
「間違いやすいんだろうけど、そこは肩を並べるだよ? まぁ、今回は頭で比べたようなものだけど」
「そんなことはどうでも良いの!」
いや、どうでも良くない。
「ベンキョーが終わったんだからアタイと弾幕ごっこをしなさい!」
「……それってやっぱりやんないと駄目? 君みたいな子と弾幕ごっこをするのは正直気が引けるんだけどさ?」
「何よー! ベンキョーが終わったならしてくれるんじゃなかったのーっ!?」
……なんか精神年齢が幼いような気がする。
そんな様子を見てか、上白沢先生がこちらの近くにやってくる。
「何だ? 一体どうしたんだ?」
「授業が終わったら弾幕ごっこをやろうと言われて……やっぱりしなくちゃいけないですか?」
「侠は弾幕ごっこは苦手なのか?」
「苦手とかいうか……あまり気乗りがしないだけです。仮にも異性と弾幕ごっこですから、あまり傷つけたくないというか……」
自分の言い分を上白沢先生に説明してたら……何か上白沢先生に軽く笑われた。
「何というか……侠は優しいんだな。異性とは余り戦いたくないという理由で」
「優しいとかじゃなくてなんて言うか……」
「気にすることはないさ。弾幕ごっこは遊びなんだ。そんなのをいちいち気にしていたら精神がすり減るだけだ。童心に返って遊べば良い。それにチルノは妖精だ。少なくとも人間よりは丈夫さ」
そうなんだ……少なくとも喧嘩ではないんだから……いいかな?
自分はチルノの方へ体を向けて話しかける。
「じゃあやろうか。弾幕ごっこ」
「初めからそう言えば良いのよー! じゃあさっそく場所を移動して弾幕ごっこね!」
そう言うとチルノは寺子屋から出て行ってどこかに行った。
…………あれ?
「……場所は……どこでやるんだろう?」
『あ、それなら心当たりがあります』
そう自分の疑問に声をかけてきた妖精。授業が始まる前にチルノを宥めていた妖精だ。
「えっと……君は?」
「私は大妖精です。皆から大ちゃんって呼ばれています。チルノちゃんのお友達です」
「じゃあ大妖精。チルノはどこに行ったか知ってる?」
「はい。多分魔法の森の近くにある霧の湖だとおもいますけど……」
「霧の湖、ねぇ……場所が分からない」
何で自分の知らない場所を伝えないんでやろうとするんだろう?
上白沢先生はため息をしながら呟く。
「はぁ……だから他の奴に⑨って呼ばれるんだぞ……」
……隠語でバカということだろうか?
どうしようか考えていると、大妖精が自分に話しかけてくる。
「あの、場所が分からないようでしたら案内しますよ?」
「本当? 大妖精? だったら案内をお願いできるかな?」
「はい、任せてください!」
案内役ゲット。
大妖精が案内してくれるようだけど、上白沢先生が声をかけてくる。
「待つんだ大妖精。侠はただの人間だろう? 能力持ちだろうと魔法の森の瘴気に耐えられるかどうか……?」
「あ……そうでしたね……」
「森の瘴気……ですか?」
聞き覚えのないことが聞こえたので上白沢先生に尋ねてみる。
「魔法の森はキノコがたくさん生えているんだ。しかし、中には幻覚効果を持つキノコもある。それが胞子となって風で飛び、それを吸ったら精神がおかしくなるかもしれないんだ。妖怪や妖精、一部の人間なら大丈夫だが……」
「一部の人間は大丈夫って……耐性、とかですか?」
「そうだな。例を挙げるとしたら霧雨魔理沙だな。彼女はキノコを中心とした食生活のせいか、瘴気の影響が全くない。後は君の知っている霊夢だな。彼女は能力で大丈夫なんだ」
「あれ? 確か博麗って【空を飛ぶ程度の能力】でしたよね? 何で大丈夫なんですか?」
「空を飛ぶって言っても、広い意味でとらわれているんだ。博麗霊夢はあらゆり縛り事や脅しには宙に浮くことが出来る。おそらくそのおかげで瘴気から浮いて効果を受け付けないのだと思う」
え……博麗の能力ってそんなチートだったの?
それじゃあ自分はどうせればいいんだろう……?
「じゃあどうすればいいんですか……?」
「そうだな……もしものために私も同行しよう。症状が現れたらすぐに薬剤師のいる所に連れて行ってやる」
「? 上白沢先生は大丈夫なんですか?」
「何、半獣だが私も妖怪の部類に属しているから問題ないさ。心遣いは嬉しいが大丈夫だ」
半獣ということは……半妖? 全然そんな風には見えないのに……。
ともあれ、先生がいてくれたならもしものときは大丈夫かな?
「はぁ……じゃあお願いします」
大妖精と上白沢先生と一緒に霧の湖に行くことになった。
……ちなみにルーミアは友達の話をしながら幸せそうにおにぎりを食べていた……。
少年少女(保護者付き)移動中……
「遅いっ!」
大妖精の導きで霧の湖に着いて、チルノを見つけたら理不尽なことを言われた。いくら何でも酷すぎると思う。
そんな言葉に上白沢先生も思ったのか、無言でチルノに近づいていき──
「フンッ!」
──ゴンッ!
「痛いっ!?」
そのままチルノに向かって頭突きをかませた!? しかもかなり鈍いことが聞こえたし……。
頭を押さえながらチルノは上白沢先生に話しかける。
「何でけーね先生がここにいるの!? しかも頭突き……」
「何でじゃない! 侠の森の瘴気の耐性が分からないところで弾幕ごっこをしようとしたお前が悪い! もし道中で精神がおかしくなって妖怪に襲われたらどうするつもりだ!」
「さすがにチルノちゃんに非があると思うよ。どこかでやるかも伝えていなかったし、人間の侠さんの体も考えてあげなくちゃ」
「うう……大ちゃんまで……」
友達の言葉も受けて、チルノはばつが悪そうにしている。
……まぁ、助け船を出すことにしよう。
「まぁまぁ。意図てきではないんですし、そこまでにしておきましょうよ。今のところ自分の体に変化はありませんし、早くやりましょう?」
「アンタってば物わかりがいいやつね! アタイの子分にしてやっても良いくらい!」
「調子に乗らない。そうしているとまた上白沢先生から頭突きもらっちゃうよ?」
また上白沢先生が頭突きをしようと準備をしていたので、チルノは慌てて謝った。
改めて上白沢先生は弾幕ごっこについてのルール確認を行う。
「侠はスペルカードは何枚持っているんだ?」
「まだ一枚しか持っていないですね」
「じゃあお互い一枚ってことで良いな? スペルカードを攻略されたら負け、または三回弾幕が被弾したら負けだ」
「分かりました」
「わかったわ!」
上白沢先生と大妖精は距離をとり、そして──開始の合図をした。
「せんてひっしょーよっ!」
合図と共にチルノは氷柱の形をした弾幕を飛ばしてくる。チルノの能力は……氷を操る程度の能力だろうか?
そんなことを思いながら最小限の動きで弾幕を躱す。弾幕ごっこはある意味二回目だし、霧雨の弾幕と比べて少し遅めで狙いが不安定だ。
そうして、チルノの弾幕をその場を余り動かないで総て回避に成功。
「躱された!?」
「君の弾幕は荒すぎる。もっと計画的に弾幕をこのように使うべきだと思うよ?」
自分の手から弾幕を三発放ち、チルノの視界を覆うように重ねる。
「そんなへなちょこ弾幕なんて防げるわ!」
そうするとチルノは氷で出来た盾を生成して防御をし、盾に罅ができつつも防いだ。
……計画通り。チルノは自分が走って接近していたことに気づくのが遅かった。自分は軽く力を込めて左手であえて殴る!
──パリンっ!
「えっ!?」
「はい、狙い通り!」
チルノは自分の盾が壊れ、いきなり自分がもう接近していたことに動揺。それを狙って右手で弾幕を二発撃ち込んだ。
「きゃっ!?」
「ただ狙うだけの攻撃は意味が無い。立っているより、動いて別の行動した方が効率的だよ」
「ゆ、油断しただけよ! これでアタイに勝てるとは思わないことねっ!」
チルノは後退し、一枚のカードを取り出す……スペルカードか!
「凍符【パーフェクトフリーズ】!」
宣言した後、両手を挙げたチルノの頭上から冷気の円球が現れ、弾幕が散っていく。
「これはこれでやっかいだね……」
ステップを加えながら次々に来る弾幕を躱す。しかし、少し時間がたった後、弾幕が止まった。
「弾幕が……止まった?」
「ふふふ……引っかかったわね──それっ!」
止まったと思ったら急に少数の弾幕が動き始めた!?
予想外の攻撃のせいか、自分は反応が遅れた。目の前に来た一つの弾幕をとっさに左手で防御をしたら、パキッと音を立てて、手首から先が凍りついてしまった。
「これで一回被弾ね! やっぱりアタイったら天才ね! 凍った手を溶かして欲しかったらアタイに──」
「──【龍化】!」
チルノは何やら言っていたが、冷静に左手をあえて龍化させる。急な左手の質量変化に耐えきれなかった張り付いていた氷が砕け散った。自分の凍っていた手をグーパーさせる……何ともないな。
自分の手の龍化を見てか、チルノは目を丸くするかのように驚きの反応を見せる
「何それかっくいーっ!?」
「さて、凍りついた手も何とかしたし、この総ての弾幕を躱し続ければ自分の勝ちかな? 種も分かったし」
「う……当たれ当たれ当たれーっ!」
ある意味自暴自棄になったチルノが次々と弾幕を動かし始める。
……そろそろ自分も使うか。
ポケットからスペルカードを取り出し、宣言。
「防符【リフレクション】!」
宣言し、赤いぼやけが自分の周りに現れる。十数秒しかもたないが、弾幕の数はそんな多くは無いから大丈夫だ。
そして、反射機能も付いている。
体にいくつも弾幕が当たるが、それらを撥ね返し──
「……え?(ピチューン!)」
運良く一つが光景を見て固まっていたチルノに当たった。何か変な音が聞こえたのは気のせいだろう。
弾幕が辺り、仰向けに倒れたチルノ元へ駆け寄る。
「大丈夫?」
「う〜! まさか新参者に負けるなんて〜!」
起き上がり、目をつむって地面を踏むチルノ。……花を持たせてあげた方が良かっただろうか?
チルノの様子を見ていたら──何やら水色の光がチルノから出てきた。
「…………ゑ?」
チルノは気づいていないようだが、その光は自分の胸に向かってきており、行方を見守っていたら──何故か自分の体内に入っていった!?
「何だこれ!? 何か体の中に入った!?」
服をめくって胸元を確認してみるが、何にも変化がないように見える。何だ今のは!?
困惑している自分をチルノは気づかないまま話しかけてくる。
「くそーっ! これで勝ったとは思わないことね! 次からアタイが勝つんだからーっ!」
捨て台詞を残して森の奥へチルノは行ってしまった……チルノは何にも無かったのだろうか?
手を人間の手に戻し終わった後、終わったのを確認して大妖精と上白沢先生がこちらにやってきて、大妖精が話しかけてきた。
「すごいですね侠さん! チルノちゃんにあっさり勝てるなんて!」
「何というか、結構隙だらけだったからさ。チルノのミスが多かったから勝てたよ」
大妖精は賞賛してくるが……水色の光について何も言ってこないのだろうか?
光について考えていると、上白沢先生は大妖精に話しかける。
「大妖精、お前はチルノを追いかけたらどうだ? 結構やけになってカエルを凍らせてるかもしれないし、あいつを止めてやってくれ」
「あ、はい! さようなら、慧音先生、侠さん」
上白沢先生がそう言うと大妖精はチルノを追いかけにいった。
続けて上白沢先生はこちらに体を向け、話しかけてくる。
「侠……お前の能力は一体何だ? 手を妖怪みたいな手にしていたが……?」
謎の光よりも、自分の能力について聞いてくる先生。能力よりそっちの方が気になると思うんだけど……?
「詳しいことは分かりませんが、【体を獣化させる程度の能力】みたいです。とりあえずは自分の名字に入っている辰から連想して龍の手をイメージしてみたんですけど」
「獣化……? とりあえず龍以外にもなれるのか?」
「そういえば試したことはないですね……やってみます」
とりあえず、熊の手をイメージして……イメージ……イメー……ジ……。
「……どういうわけかできません」
「何? 体を獣化させる程度の能力なのわけだから龍以外にもできるはずじゃないのか?」
「だと思うんですけど……どうしてですかね……博麗がちゃんと調べてくれたはずなのに……?」
「ふむ……」
お互いになって考える。どうして龍限定なんだろう……?
考えている中で先に口を開いたのは上白沢先生。
「侠、寺子屋に荷物を取りに帰るのとついでに、少し着いてきてくれないか?」
「え? は、はぁ……」
自分は先生の言う通りにして着いていった……。
今回の弾幕ごっこは表主人公の勝利。この表主人公はどこかおかしい。
謎の光については表主人公にしか見えていません。これがどのようなことになるのか。
ではまた。