表主人公視点。
ではどうぞ。
寺子屋の仕事が終わり、自分は──人里の人に色々話し掛けられ、貢ぎ物を貰っていた。
……ご先祖様の初代龍神が自分いる、子孫と広がったおかげで間違いなく人里の人達は知っているからねぇ……。もう少し穏便に過ごしたいんだけど。
『「まぁそう言うのではない主。こうして話されるだけでも随分ありがたいことなのだぞ? 生き物にとって無視されるのが一番精神的にくるからの」』
心の中で宥めるような声で自分に言うご先祖様。まぁ、間違っては無いのかもしれないけど……。
貢ぎ物を整理しているところで──とある酒屋で足を止めた。幻想郷ではお酒が盛ん。自分は今まで諸事情でお酒は飲めないけど、霊夢もお酒は好きだし……。
「……お土産に買っていこうかな?」
『「主よ、酒に関してなのだが──」』
ご先祖様が言っている途中だったけど構わず入って行くと──ほとんどの酒場にいた人物達がこちらに振り返る。そして……店主の人だろうか? がたいの良い中年に見える男の人が自分の存在を確認すると──
『──!? こいつぁ龍神様の子孫様かっ!? まさかオレっちの店に来るとは──めでてぇなっ!』
その店主みたいな人がこちらに近づいては、深く礼をして話し掛けてきた。
『オレっちの汚い店なんかに子孫様が来ていただきありがてぇっ! 大したおもてなしは出来ねぇかもしんねぇが……ゆっくりしていってくれ!』
その店主の人は自分の手を掴み、カウンターに座らせてくる……龍神効果半端ない。カウンターの周りにいた人達が離れたし。
『それで? 子孫様は何をご所望で?』
「あーうん……ここってお酒の持ち帰り出来る? お土産にしたいんだけど」
『おう! 子孫様が帰る頃にはとびっきりの酒を用意してやるよっ! それでっ? 何を飲みたいんだ? それとも食うのか?』
「……お酒は持ち帰るから良いとして、ネギマ貰って良い?」
『しゃあっ! ネギマだ!』
……うん。引きずれ込まれた。でも悪い人には見えないし、良いか。
『「……主、酒に関して──」』
『やれやれ……一体何処のどいつがあたいの船を持っていたんだ? あれじゃ仕事が──合法的にサボれるじゃないか。困った困った』
またご先祖様が何かを喋りかけたところで、新しいお客さんが入った。新しいお客に店内にいたお客さん達は振り返り、確認。
その人は女の人のようで、髪の毛は肩ぐらいまでであって、髪の毛の少し上部の左右に球のゴムで髪の毛が縛られていて一種のツインテールだろうか? そして全体的に和服を着ており、胸元とスカート部分の色は青い。和服を縛る帯の色は黒、その帯には拳ぐらいの【和同開珎】に似た硬貨が飾りである。その女の人は武器か何かで大鎌を背負っているみたいだけど
そして何より──ガードが甘いのか、胸の谷間が見えてそれなりに大きく見える。
……自分の欲求の素直さに殴りたくなった。
その女の人は店内を見るなり、不思議そうな声を言いながら──
「おや? 頼みやすいカウンター付近の席が空いているじゃないか? こりゃちょうど良い──」
──自分の隣に座ってきた。そして自分を確認してか、興味を持ったかのように話し掛けてくる。
「? 見ない顔だね? 酒場の新参かい?」
「あれ……? 意外にも自分のことを知らないのですか……?」
「おいおい、あたいとお前さんは初対面じゃないか? 知らなくて当然だろう? それとも何か? 新手のナンパかい?」
「いえ、そういうのではなく」
「真面目な反応だねぇ……ここで会った事は何かの縁だ。あたいは小野塚小町。よろしく頼むよ」
「はぁ……自分は辰上侠です」
『ほいよ子孫様! ネギマだ──って、こまっちゃんじゃねぇか! またサボりにきたのか?』
店主の人が数本のネギマが乗った皿を出してきて──知り合いなのか、あだ名みたいな呼び方で小野塚さんに話し掛けた。小野塚さんは少し困ったようにして言葉を返す。
「おいおい、その言い方だとあたいが常にサボっているみたいじゃないか?」
『違わねぇのか?』
「今回は違うよ。何時の間にか目を離した時にあたいの船が無くなっていたんだ。だから仕事をしようとしても出来ないのさ」
『へぇー……珍しい奴がいるもんだな? 三途の川の船を奪うというのは?』
「だからこそここに来たのさ。船も大事だが、自分の時間を大事にしないとねぇ……あ、いつものを頼むよ」
『任されっと』
どうやら常連の人らしい。店主の人は準備にとりかかる。
二人の会話の中で気になる箇所があったので聞いてみることに。
「三途の川で仕事……? 幻想郷にも三途の川があるんですか?」
「おや、変わった服装を着ているが──あ、成る程。もしかするとお前さんは外来人なのかい?」
「一応自分は分類的には外来人なもので」
「成る程。じゃあ知らないのも無理はない。あたいは死神で、三途の川にくる霊魂を裁判所に運んでいる渡し守の船頭なんだ。こんなところに来ているが、あたいはお迎えの死神じゃないから安心すると良い」
背中にある大鎌は死神としての特徴なのだろうか……?
それで──普段の行動がわかる情報について気になるので再確認。
「……『今回【は】』って言っていましたけど……普段仕事をさぼっているんですか?」
「あ、あはは……そこは気にしない方がありがたいよお前さん」
「渡し守ってサボっちゃいけない仕事だと思うんですけど? 他の船頭の人がいるならともかく、今頃霊魂が溜まっているんじゃないですか?」
「う……」
「それに船が無くなって動揺するのは分かりますけどまずは探したんですか? 意外と近くにあるかもしれませんよね? それでこの店内に入ったとき、『仕事が合法的にサボれる』って言っていたような気がするんですけど……」
「あ、いや、それは……」
「それに加えてまずは上司の方に連絡すべきなんじゃないですか? そうすれば代わりの船とかも用意してくれると思いますし、無くなった船を探してくれるかもしれませんよ? 仮にも上司にそう言って、代わりの船が無いと言われても……原則、その場で待機をするべきだったんじゃないですか?」
「(……まさかサボりスポットで説教されると思ってなかったよ……男版映姫様だ、この男)」
……何だろうなぁ? 静雅みたいで何か放っておけないような……。
でも……このまま喋っていても変わらないし……。
「──まぁ……さっさと頼んだものを食べるなりして、さっさと戻る事をお勧めします」
「……おや? すぐに帰れとは言わないのかい?」
「もう、店主の人に注文しているじゃないですか? さすがにそんなことは言いませんよ。そもそも自分にそんな権限があるわけじゃないですし」
そう言いながらネギマを口に運んでは咀嚼。小野塚さんは自分を不思議そうに見てきたので、言葉をまた掛ける。
「……どうしたんですか? ネギマ欲しいんですか?」
「いや……説教しておいて随分甘いなと思っただけさ。あたいの上司の説教だったら軽く数時間は超えるからねぇ……」
「……逆に尊敬しますよ。そんなに説教をされる事をしていることを」
「ははは、照れるねぇ。こんなあたいを尊敬するだなんて」
「貶していますよ、軽く」
「冗談だって。さすがにそういう事はわかっているさ。随分と真面目な奴なんだな、侠は? ……あ、一本ネギマもらって良いかい?」
「結局欲しかったんですか……」
残り二本のネギマを二人で分け合い、食べる。食べているときに、小野塚さんはとある話題を振ってきた。
「……ん? お前さんの腰元から……何か気配を感じるね? 何か特別な物を身につけているのか?」
「腰元? 腰元で付けているものは……博麗からもらったお守りですが?」
腰元を探り、ベルトに通す穴に結びついているものの──【博麗神社】の刺繍が入った赤い巾着のお守りを小野塚さんに見せる。
「ほ〜……あの博麗の巫女お手製のお守りかい。普段、他人に興味を示さない巫女がねぇ……? どうやらそのお守りは博麗の巫女──博麗霊夢の霊力が若干込められているみたいだね。確かに【お守り】の機能は働いているみたいだ。そのお守りは若干の魔除け効果がある。どういう理由でそのお守りがお前さんの手元にあるのか知らないけど……肌身外さない事を勧めるよ」
「そんな効果があったんですか……?」
元々は守矢神社は信仰に煩いという対策で渡された物なんだけど……ある意味ちゃんとお守りとしての効果があったんだ。
食べ終えたのと同時に小野塚の頼んだものを差し出す店主。
『はいよこまっちゃん! おや? 子孫様はもうお帰りか? もう食べ終わったようだが……』
「あ、はい。お土産のお酒と会計、お願いします」
『がははっ! 子孫様の会計はいらねぇよっ! とびっきりの酒を持ち帰ればそれで良い!』
……うわぁ。龍神の子孫半端ない。たまにいるんだよね……自分が買い物をするなり、お金はいらないっていう店の人。多分、こう言う人は強引に渡してくるタイプだ。
そして酒瓶を差し出してくる店主の人だけど、その人の発言に驚愕しながら小野塚さんは店主に話し掛ける。
「おいおいっ!? その酒はこの店で一番高い物じゃないか!? それにお金がいらないってどういう事なんだいっ!?」
『何だ? こまっちゃんは知らないのか? まぁ、子孫様がこの店から出るときに分かる。子孫様の恩恵がな。それと子孫様……飲み終わったら酒瓶だけ返してくれねぇか? 頼む』
「はぁ……わかりました」
……あぁ。見通しているんだ。それで差し引きで十分儲けられると。
自分はとりあえず店主に挨拶をし、酒瓶を持ちながら酒場から出て行った……。
無論、酒瓶を持っている人里の人々は目にして。
『「……酒──」』
「ダメですよ。これは霊夢のお土産なんですから」
何か悲しそうな声で問いかけていたご先祖様に釘を刺しておきながら、博麗神社に戻っていった……。
「……店主さん、どうして侠が店に恩恵をもたらすんだい? それと何だい? 『子孫様』っていう特別な呼び方は?」
「こまっちゃんが知らないのは無理はねぇな。あまりだが、人里には来ないからな。それで子孫様が店に訪れる度に、その店が繁盛するという伝えが──」
『ここかっ!? 子孫様が酒を買った店は!?』
『店主っ! 子孫様と同じ酒を──というよりは子孫様が頼んだ物を一つずつくれ!』
「何だいっ!? 侠が店から出た瞬間、客がたくさん……!?」
『これが子孫様の恩恵よ。子孫様が訪れた店はその日、商売繁盛出来るんだ。さらには子孫様は『あの方』の子孫。人里のオレっち達が子孫様を目にできるってのは大変ありがてぇ事なんだ』
「……あたい、知らないうちに凄い奴と喋っていたのかい? 聞いておきたいんだけど……『あの方』ってのは何だい?」
「それはこまっちゃんの自身が聞く事だ。知ったら凄い驚くぞ? 少なくともこまっちゃんの上司より、お偉いさんの子孫なんだ」
「映姫様よりかいっ!? そりゃあ気になってしょうがないよ……」
「まぁ、子孫様は瓶を返しにここまで来るだろうから、その時に聞きゃいんじゃないか?」
「(……映姫様より偉い子孫? それに外来人と言っていたのにも関わらず……?)」
霊夢に渡したお酒は神社に来ていた魔理沙と一緒に消えた。まぁ、喜んで貰えたから良しとしよう。
それで次の日の夜、お酒の瓶を返しにお店に行ったんだけど……カウンター席小野塚さんが待ち構えていたような感じで、猪口を持ちながら話し掛けてきた。
「おぉー? やっぱり来たんだな〜」
「……軽く飲んでません? それで船はどうなったんですか?」
「船はきちんと戻ってきたよ。それで映姫様──あたいの上司がちょっと紅魔館に行っているみたいなんだ」
「……紅魔館に?」
「何か、『普段の生活態度が乱れている』奴を見に行ってくるんだとさ。それでサボり──探しに来たのさ」
「今確実にサボり目的で来ましたよね? さっさと戻って仕事してください」
「まぁ、それはともかく。店主さんがお前さんの誰の子孫か聞いたら驚くって事だから聞きに来たんだよ」
……まぁ、人里外になると自分の情報に疎いのかな?
それでの会話に店主の人は気づいたのか、自分に話し掛けてくる。
『おっ! 子孫様、約束通り返しに来てくれたんだな! 助かるぜ。子孫様が使った酒瓶をいっそウチの家宝にしようと思ってな』
「……大げさ過ぎません?」
『むしろ子孫様が気にしなさすぎるんだ。それで……こまっちゃんを三途の川まで連れて行ってくれないか? さすがに、二日連続だと霊魂の心配もあるんだ。だから、な?』
「おいおい店主さん? そりゃないよ? あたいはまだまだ余裕──」
『オレっちとしたらマジでこまっちゃんの未来が心配だぞ……。上司さんに切られてもオレっちはどうしようもないからな』
「う……店主さんに心配かけられるとは……」
苦笑いしながら小野塚さんは言葉を返す。そして店主さんは最後に行動を促す。
『それに帰りの道中に子孫様と雑談したらどうだ? いろいろと聞きたい事があるんだろう? ちょうど良いじゃねぇか』
「……そこまで言われたらしょうがないね。じゃあ、ここで終わりっと」
小野塚さんは店主さんにお金を払いカウンター席から立ち上がってこちらに向かって歩いてくるけど……足取りが危ない。
「小野塚さん、ちゃんと節度を持ってお酒を飲みましょうよ……これで飛翔したら危ないですよ?」
「う〜ん……あたいとしたらそんなに飲んでいないような気がするんだけど……」
『オレっちから見ても結構飲んでたぞ。子孫様、悪いがこまっちゃんに肩を貸してやってくれねぇか?』
店主さんの言葉。確かに一人で歩くのはちょっと、って感じがする……。
「はぁ……小野塚さん、つかまってください」
「はは、悪いね」
小野塚さんに肩を貸すも……やっぱり酒臭い。
「あの……小野塚さん? やっぱり少しお酒臭いですよ?」
「飲んでしまった以上、それは変えられない。悪いけどさ、それは妥協してくれないかい?」
「まぁ、それはしょうがないかもしれませんが……大体、仕事をサボるいうのは──」
「(……うーん……どうしてそうあたいに気を掛けるのかねぇ……? 会ったばかりにも関わらず……?)」
一先ずは言いたいことを言いながら小野塚さん誘導の元、三途の川まで一緒に向かった……。
少し自分でも説教だと自覚しながらも、小野塚さんに言いながら三途の川に着いた。やっぱり、霊魂というものなのか……魂魄の半霊に似たふよふよした物が浮いていた。
「小野塚さん……やっぱり霊魂があるじゃないですか。酒屋に寄るときとかは必ず仕事が終わってからにしてください。良いですか?」
「……なぁ、ちょっと聞きたい事があるんだけど……良いかい?」
「ん? 何ですか?」
自分の肩から離れて小野塚さんは、興味のあるような言い方で問いかけてくる。
「まず一つ目。店主さんが言っていた『子孫様』関連の事なんだが……一体誰の子孫なんだい? 人里の人間達は知っているみたいだけど……」
一つ目という質問は気になるけど……やっぱり、自分のことは知らなかったみたいだ。今更だし、キチンと説明をしておく。
「それは自分が【龍神の先祖返り】だからですね。軽く人里で信仰されています」
「…………は? 龍神? それってあれかい? この幻想郷を創ったと言われる……龍神?」
「色々と事情が重なってそうです。ちなみに心の中に初代龍神様であるご先祖様が住み着いています」
「…………ははっ。おいおい、何かの冗談だろう? 初代龍神? 何だいその世代が分けられているみたいな言い方は? 冗談も大概にしておいた方が良いよ、お前さん」
苦笑いを浮かべながら冗談だと思われてしまった。まぁ、信じがたい話なんだろうけど……ご先祖様、出て貰っても良いですか?
『「……まぁ、いいだろう。少し酔いを覚ましてもらわなければな(我が酒を飲めなかった分……)」
ご先祖様が了承し、自分の髪の毛と目が赤くなる。それを見た小野塚さんは驚愕した表情を見せる中、言葉を言うご先祖様。
「……まったく、仕事をサボって酒飲みなど……我は酒を飲みたくてたまらないというのに……。それと、信じがたいかもしれぬが、主である辰上侠の言う通り本当の事だの。事実を受け入れるのだ」
「…………今、もしかして初代龍神……様……なのですか?」
「うぬ。そうだの。我の子孫に諸事情で取り憑いている初代龍神だ。我からも言わせて貰うが、渡し守が職務怠慢などしてはならぬぞ。今後、気をつけることだな。いつお主の上司である──四季映姫の堪忍袋の緒が切れても知らぬぞ」
「……映姫様を知っていらっしゃるんですか?」
「奴とは地蔵の頃から知り合いだ。規律を重んじる奴だが……少々、話が長いことも知っておる。お主はそれを何度もされておるみたいだが……今後、気をつけることだな。キチンと仕事が終わってから酒飲みをするようにの」
「……は、はい……」
『「では主、体を返すぞ」』
ご先祖様の言葉を聞いて、体を返してもらう。外見が元通りになったところで、疑問を含めた声で小野塚さんは聞いてくる。
「……今のは本当に初代……龍神様なのかい? 異様に貫禄がある喋り方だったが……?」
「正真正銘、初代龍神です。実際、世代が分けられて龍神がいるそうなので」
「……信じがたい話だけど、信じるしかないんだねぇ……。龍神様の言葉となっちゃ、言うことを聞かなくちゃいけないという気持ちになってくるよ……」
「その前に上司の言う事をちゃんと聞いてやってください」
「これからは極力そうするよ。それと……最後の質問なんだけど、良いかい?」
苦笑いをしながら小野塚さんは最後の質問に移す。当然、自分は耳を傾ける。
「何でしょうか?」
「どうしてあたいに構うような、気遣うような言葉を言うんだい? あたいが言っちゃなんだけど、基本的には自己責任だろ? 何か、どこか優しい言葉が混じっているような気がするんだけど……どうしてだい?」
……確かに、赤の他人である小野塚さんには説教じみた言葉を言っている。
それについては、何だか、自分の大事な親友と──
「──被るんですよ。自分の心から大事な人と(親友的な意味で)」
「──大事な人と被る!?(恋人的な意味で!?)」
何故か凄い驚かれた。目を見開くような態度で少し動揺している。それでも、自分は考えている事を意見。
「何か、小野塚さんとよく普段行動が被るんですよねぇ……。普段だらしない分、外界ではよく自分が面倒見てきたので。言い方も小野塚さんと近いですし、何だか放っておけなくて(幼馴染みとして)」
「そ、そんなに普段のあたいと、そ、その……似ているのかい? 普段の行動とか……? それで……放っておけないって……そんなに大事な存在なのかい……?(異性の対象として!?)」
「そりゃ大事な存在ですよ。心の支えでもあるんですし(親愛な意味で)」
「そ、そうか……そこまで、侠の大事な人物とあたいと一緒なのか……(愛情的な意味で)」
……どうしてか小野塚さんは、顔を反らしながら頬を若干染めている。おかしな事は言っていないはずなんだけど……?
──あ、そろそろ帰らなくちゃ。
「じゃあ小野塚さん、自分はこれで」
「あ──」
お辞儀をした後、自分は博麗神社に戻っていった……。
「──どうすれば良いんだい……!? 侠の言葉の真意が気になってしょうがないよ……!?」
中にはこういう勘違いものも良いと思うの。
ではまた。