まぁ、あっち方面のも好きですが。
では本編どうぞ。
教材の確認を終えた後、博麗神社に向かって飛んでいた。あの後、一緒に食べないかと誘われたが、家事とかあると言って丁重に断らせてもらった。
そうして飛んでいる最中、箒に乗った白黒の何かがこちらに向かって飛んでくる……ってあの人物は──
「霧雨? どうしたのわざわざ来て?」
「わざわざ来てやったぜ。一応、見かけたから世間話でもしようと思ってきたんだ。こんな夕暮れに飛んで何していたんだ?」
ん〜……どこから話そうか……。
少年説明中……
「……律儀だなぁ。お前って」
「いやいや、家事だけで居候するって何か居心地悪いし」
さらっと今日してきたことを霧雨と話した。
そして、霧雨が何か思いついたような感じで話しかける。
「そうだった。侠、まだ時間には余裕はあるか?」
「一応余裕はあるけど?」
「前にさ、私の知り合いについて話したことがあったろ? ちょうどこの近くにその知り合いがやっている店があるから、今から行かないか?」
幻想郷初日で確か言っていたような気がする。そういえばこの幻想郷で男の人とまだ会っていない。だったらちょうど良いか。
「ん〜……行ってみよっかな?」
「よし! じゃあひとまず地面に降りるぜ!」
霧雨に言われ、地面に降りて一緒に歩き出す。
森の中で歩いて数分後……看板に【香霖堂】と書かれていた店があった。
自分は周りの光景を見て一言。
「……外界にあるものがごっちゃごちゃにあるけど?」
そう、店の外に外界の色々のものが置かれている。
……特に壊れかけのベンチで肩を組んで座っているカ○ネル・サンダースとド○ルド・マクドナルドがシュールすぎる。
自分の言葉に霧雨は説明してくれる。
「香霖はどっかから外界のものを拾ってきて、それを売ってるんだ。私もたまに外界のものっぽいのを拾ってきて、買い取ってもらっているんだぜ」
……ある意味、ここなら外界のものを売っている場所なのか。
「おーい香霖〜! 邪魔するぜ〜!」
無遠慮に霧雨は扉を開けて店の中に入っていく。自分も霧雨に着いていって入っていった。
『……何時になったら君は静かに入るのかな──おや? 魔理沙、後ろにいる子は?』
店の奥で小さな本を読んでいた、眼鏡をかけた男の人がいた。服装は変わった和服を着ている。
『…………』
少し離れたところに、椅子を座っている……鳥(?)の妖怪が本を読んでいる。
……邪魔しない方が良いだろう。何かに集中している人(妖怪だけど)の妨害はしない方が良いし。自分もたいしたことじゃないことで妨害されたら腹が立つし。
自分も霧雨の近くに行った。それで持っていた箒で自分のことを指し示し、紹介してくれる。
「香霖! こいつが前に話した博麗神社に居候している外来人、辰上侠だ!」
「へぇ。君が侠君でいいのかな?」
「はい。えっと、香霖さんで合っていますか?」
「それは魔理沙がそう呼んでいるんだ。僕の名前は森近霖之助。ここの香霖堂の店主をやっている。ま、君の好きな通りに呼んでくれ。ちなみに魔理沙や霊夢とは、彼女たちは小さいな頃から知り合いでね」
「それは幼なじみとかそういうのですか?」
そう聞き返すと香霖さん(そう呼ばせてもらう)は否定する。
「それとは少し違うかな? 僕はこう見えても人間と妖怪のハーフなんだ。僕が小さい頃からの知り合いというわけではないんだ」
「……もう、何も驚くまい……」
幻想郷……幻想郷だから仕方ない……っ!
そう自分に言い聞かせていると、霧雨は香霖さんに話しかける。
「香霖、外の世界の物の具体的な使い方が知りたいと言っていただろ? だからちょうど通りかかった侠をここに連れてきたんだ」
「……使い方?」
何故そんなことが必要なのか疑問に思ったけど、香霖さんが説明してくれる。
「僕の能力で【未知のアイテムの名称と用途がわかる程度の能力】があってね。例えばあそこにかけている──名前は掃除機だ。あの道具はゴミを吸い込んで掃除をするらしいのだけど……それは合っているよね?」
「そうですね。合っています」
「ところが、僕が分かるのはここまでなんだ。そこからどのようにして掃除機を使うのかが分からなかったんだ」
「香霖の能力は中途半端だからな〜」
香霖さんの言葉に霧雨は呟く。
……ん? 過去形?
自分の疑問をよそに、香霖さんは話を続ける。
「どうやらその掃除機は中に入っているコンセントというものを、百ボルトぐらいの電圧で、コンセントにかけ続けないとまともに機能しないらしいんだよ。妖怪の山にいる河童に何とかしてもらわないといけないらしい」
「……香霖? 具体的な使い方まで分かるようになったのか?」
確かに。実際にその使い方を聞いたような説明をしている。
「いや、魔理沙には悪いんだけど──もう間に合っているんだ。掃除機以外にも外界の道具の使い方を教えてもらったんだ。紅魔館に新しく雇った人に教えてもらったからね」
紅魔館……? 確か吸血鬼が住んでいる館だったような……?
その言葉に霧雨は驚き、改めて香霖さんに尋ねる。
「紅魔館!? あそこ、外来人でも雇ったのか!?」
「そうみたいだね。あと、いつものを買いに紅魔館のメイドも来ていたよ。多分案内がてら、ここも案内したみたいだから」
外来人……もしかして自分の知り合いなのだろうか?
自分が考えているのをよそに、霧雨達は話を続ける。
「具体的にはどんなやつだったんだ?」
「申し訳ないけど、その外来人は客として買い物をしたのでね。そんな簡単に個人情報を教えられないよ」
「その外来人、何か買ったのか?」
「僕の作ったマジックアイテムをね。まぁ、道具の説明とかしてくれたし、手打ちして売ってあげたからね」
霧雨は情報を引き出そうとするが、商売人としてか情報を保護しているみたいだ。
「そんなに気になるのなら、紅魔館に行ってみたらどうだい?」
「ん〜……そうするぜ。侠。ここからは一人で帰れるか?」
「大丈夫、問題ないよ」
「そか。じゃあ私はちょっくら紅魔館に行ってくるぜ! ……(ついでに本も借りにな!)」
何かを呟いていたが霧雨は扉を乱暴に開けて、飛んで行ってしまった。
その様子を見てか、香霖さんは申し訳なさそうに話しかけてくる。
「……少し騒がしい女の子ですまないね」
「まぁ、それが霧雨の性格ですかね。仕方ありませんよ」
「君はいいのかい? 同じ外来人なら会話が弾むだろうに」
香霖さんは気遣って話しかけてくる。まぁ……行っても良いのだけど。
「博麗神社に帰って家事を手伝わなければいけませんし。それにどんな外来人かは霧雨を通して聞きますよ」
「そうか。君がそうしたいならそうすると良い。今回は聞くことはないが、また外界の道具を取り寄せたら侠君にも聞くとしよう」
「あ、はい」
「それと、彼──外来人にもいったけど、時間があるなら外界のことを聞かせて欲しい。それは良い暇つぶしになるからね」
「……お店の方は良いんですか?」
「僕の趣味の延長線みたいな物だからね。そんなに客は来ないし」
……本当にそれで良いのだろうか?
「じゃあ、今日はひとまずこれで」
「そうかい。客としてきても僕は歓迎するよ」
香霖さんに挨拶をした後、自分は香霖堂を出た。
次話でこの章は終了。この章が終わったら裏主人公に変わります。
本格的に表物語に裏主人公が関わってきました。そして明らかなフラグが立ち、魔理沙は紅魔館へ。どうなるかは多分、察しの通りだと思います。
ではまた。