幻想世界に誘われて【完結】   作:鷹崎亜魅夜

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 ピンチに良くある場面。
 最初は裏主人公視点です。
 では本編どうぞ。


『Extra Stage 〜悪魔の妹〜』②

「さて……どちらが勝つか見物だな……」

 

 フラン嬢を何とか説得し、被害があわず見られる場所に移動。弾幕を躱し続けている侠を観察する。

 

 オレが楽しそうに見ていると隣にいるパチュリーが話しかけてきた。

 

「どちらが勝つかって妹様でしょ……彼は疲弊していて妹様は絶好調なんだし」

 

「そうか? 侠は不利な状況でも打開策は見つけるからな。どちらが勝つか分からないぞ?」

 

「しかし……狂気に飲まれそうだったフランを良くあそこまで鎮めたな? 一体お前は何をしたんだぜ?」

 

 あるところでの疑問を魔理沙が聞いてくる。

 

「カウセリングみたいなのをした。それ以来フラン嬢は結構オレの言うことを聞いてくれるぞ?」

 

「……ある意味、文の言っていた一部は本当だったのね……」

 

 霊夢はパパラッチの言うことを信じていたみたいだ。

 

 ……しかし、レミリアは気になることを言った。

 

「……あの自称人間はどこまで力があるのか不思議ね……外来人のくせに……」

 

「? 何だその【自称人間】って言い方?」

 

 そういえばちょくちょく戦っていたときに侠の事をそう呼んでいたような気がする。

 

「お前の親友……体は人間かどうか知らないが、妖力が力の根源よ。他にも違和感を感じるけど」

 

「「「……えっ?」」」

 

「あちゃー……言っちゃった……」

 

 パチュリーと霊夢以外は驚きの声を上げた。

 

 侠の力が……妖力っ!?

 

 霊夢の言葉に魔理沙は気になり話しかける。

 

「おい霊夢っ!? お前侠の力が妖力って事に気づいていたのか!?」

 

「最初に弾幕を見たときにね。紫には言わないように言われていたんだけど」

 

「(また八雲紫が絡んでいるのね……)」

 

「……霊夢さ……侠の能力って何だ?」

 

「……静雅?」

 

 オレの急な声のトーンの変わりように咲夜は気にしているが、それをお構いなく霊夢に聞く。

 

「え?【体を龍化させる程度の能力】だけど……?」

 

「──龍化だとっ!?」

 

「どうしたのよ静雅……あなたにしては声を荒げているけど?」

 

「い、いや、パチュリー……ある意味以外で驚いただけだ」

 

「……ところで静雅の能力は何だぜ?」

 

 魔理沙の言うことは無視してオレはあることを思い出した。両親に言われていたことを。侠の体自身、そして──過去に侠にやられた【アレ】。そして……龍に変化する能力──いや──

 

 

 

 

 

 

 

 ──【体を龍化させる程度の能力】は侠の能力ではないっ!

 

 

 

 

 

 

 

  〜side 侠〜

 

「危ねぇなぁ……」

 

「む〜……なかなか当たらない〜!」

 

 フランドールの弾幕を俺は躱し続ける。疲弊していて全力は出しにくい。何とか短期決戦でしたいのだが……放ってくる弾幕の密度がありすぎる。正直当たらないようにするだけで精一杯だ。

 

「……マジでもう止めたいんだが……」

 

「ダメ! 私はあなたに勝って異変を達成させるの! これで当たっちゃえっ! 禁忌【クランベリートラップ】!」

 

 フランドールがスペルカードを宣言する。そうすると四方から魔方陣が浮かび上がり、動き出すのをちょうどに魔方陣から弾幕が放たれる。

 

「四方からの弾幕……厄介なスペルだ」

 

 さっきよりも体の動きをあげ、回避に専念。だが、まだ終わる気配はないようで──

 

「──いたっ!?」

 

「やった! ようやく当たった!」

 

 足に疲れが出てきたせいか、弾幕が足に当たってしまった。よりによって足に当たるとは……機動力が奪われたものだ。

 

 だが……このわずかな隙を逃さない!

 

 足を龍化させて無理矢理動かす。猛スピードでフランドールに接近!

 

「嘘っ!? 何で動けるの!?」

 

「人間、やろうと思えば何でも出来る!」

 

 弾幕を込めた左手、そして龍化した手でフランドールを殴ろうとするが──

 

「(ぱしっ)残念♪」

 

「なっ……!?」

 

 今最大限の攻撃を手を払うだけで受け流されてしまった……!?

 

 俺は瞬間的にフランドールから離れ、距離を保って龍化を解く。しかし、弾幕を喰らってしまった足の影響で疲労感が広がり、片膝をついた。

 

「お姉様とどう戦ったかは知らないけど、吸血鬼と力比べをするのはどうかと思うよ? 人間にしては力はある方みたいだけど、全然力を感じられないし」

 

「……もっと考えて攻撃するべきだったか……!」

 

 話している内にいつの間にかフランドールのスペルの攻撃は終わっていた。スペルブレイクは何とかしたが……如何せん、不利すぎる。

 

「う〜ん……攻撃は当てたから良いとして──次のスペルいくよ! 禁忌【フォーオブアカインド】!」

 

 そうスペルを宣言した瞬間──どこからわいてきたのか、フランドールが合計四人になった!?

 

「人数を増やすスペルとかありなのかっ!?」

 

『『『『さぁ? 良いんじゃないの?』』』』

 

「良くてたまるか! ただでさえ一人で苦労しているんだぞっ!?」

 

『『『『だったら大人しく私に負けてね!』』』』

 

 四人のフランドールから一斉に弾幕が放たれる。密度が四倍近くになりやがった……!

 

 疲弊している足もあるので、防御スペルを宣言。

 

「防符【リフレクション】!」

 

 赤いぼやけを纏い、一定時間弾幕を撥ね返す。

 

『『『『おぉっ!? 跳ね返るんだ!?』』』』

 

「その割にはかなり余裕そうだな……!」

 

 フランドール達は弾幕を当てて相殺してくる。強すぎないか……この子……!?

 

 まだ分身は存在しているが弾幕を放つのは止めた。同時に持続時間が短い俺のスペルはブレイク。

 

『『『『あれ? もう終わりなの?』』』』

 

「このスペルはな……」

 

『『『『何だ〜……魔理沙より弱ーい……静雅に勝てたのも偶然かな?』』』』

 

 確かに静雅に能力を使われていたら負けていたかも知れないので言い返せない。

 

『『『『んじゃ、これでもう終わりにするね──禁忌【レーヴァーテイン】!』』』』

 

 フランドール達は続けてスペルを宣言(分身と複合が可能なのか!?)し、手には炎に包まれた剣みたいなのを出現させた……俺のリトルセイバーの炎属性が付いたバージョンか……。

 

 フランドール達は四方に散らばり、加速して斬りつけようとした。

 

 …………詰んだな。これ。

 

「侠ぉおおーっ!」

 

 明らかな敗北の場面かせいか、博麗の声が聞こえてくる。

 

 ……負けるなんて久しぶりだ──

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『「ふむ……そろそろ頃合いか。まだ(あるじ)には負けてもらっては困るのでな。もう少し頑張ると良い」』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──どこかで聞いたような、心に響くような声が聞こえてくる。そして、ズボンのポケット──紫さんからもらった白紙のスペルが光っている。そして頭に入ってくるスペルのイメージ。無意識に一枚だけ取り出して宣言した。

 

 

 

 

 

「──適合【ブリザードオーバードライブ】」

 

 

 

 

 

 ──そして、そう宣言した瞬間──

 




 明らかな覚醒フラグ。でも、ちゃんと覚醒フラグは立てていたんですよ実は。新しいスペルの名前を見ていただければ分かると思いますけど。

 そして裏主人公が知っている事実、謎の声……この小説っていつになれば完結するのだろうか……? まぁ、気力ある限りは投稿を続けますが。

 ではまた。
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