幻想世界に誘われて【完結】   作:鷹崎亜魅夜

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 ……ガラケーのメモ帳許容範囲を超えて執筆していました。本来の個数制限であるガラケーの50個までが今回、バックアップをとって削除の繰り返しで90個。大規模な特別番外編になりました、はい。

 月月月(みつき)さんリクエスト、【伝統の幻想ブン屋】射命丸文メインの話です。この話を含めて七話構成となっていますので、そこのところをよろしくお願いします。ちなみにお相手は裏主人公……出番多いな、彼。

 プロローグから始まり、裏主人公視点。

 では特別番外編どうぞ。

 ※この話は本編と直接は関係ありませんが、本編の設定を受け継いでいる箇所、先で描写する予定の箇所があります。もしもの世界のIFstoryです。本編を読んでいただけると内容が理解しやすいと思いますので、初めての方は読んでみることを推奨します。

 ちなみに本編と違う注意事項があり。
・文が静雅が神様だと知っている(実は本編ではまだ人間と思い込んでいる)
・【荒人神】の性質である【神々から第一印象で嫌われやすい】性質が簡単に解決されています。
 それを踏まえてお読みください。


特別番外編『烏天狗と取材同行?』
0shutter【取材準備】


  特に異変もなく、咲夜から頼まれて美鈴の居眠りの監視も含め、オレは美鈴と談笑をしていた。

 

「――それでさ、レミリア嬢の大好物のプリンにハバネロソースを仕込んだ事あった事があってな?」

 

「うわぁ……よくそんなこと出来ましたね?」

 

「この頃刺激が足りねぇんだよ……どこかに面白いことでもないか――」

 

 そう言いかけたその時――誰かの気配を空から感じ、空を見上げてみたら……烏天狗の射命丸文がこちらに向かって飛んで来ているのが確認できる。

 

 ……いつも思うんだが、どうして降りてくる時に男のロマンが見えないんだ。畜生。

 

 そのことを理不尽に感じていると、文はオレ達を確認すると挨拶をしてきた。

 

「おはようございます美鈴さん、静雅さん!」

 

「あ、はい。おはようございます、文さん」

 

「おはようさん。最近よく紅魔館に来るよな。どうかしたんだ?」

 

 そう。この頃文はよく紅魔館に来てはよく談笑している。大体の内容は『ネタが少なくて困っているんですよ~……』とかそういう内容だ。

 

 文が発行する【文々。】新聞のパパラッ、もとい記事の楽しみにしている。

 

 オレの問い掛けに文は溜め息をつきながら答えた。

 

「本格的に新聞にするネタが無いんですよ……。それで相談に」

 

「相談を静雅さんにですか?」

 

 文の言葉に美鈴が問い掛けるのに対して文は理由を言う。

 

「はい……静雅さんって外来人でありながら交友関係広いじゃないですか? それなりに仲も良い方もいます。その誰かで良いネタがありますか?」

 

 ネタとして最初に思い浮かべたのは、外界の親友である辰上侠だが……駄目だな。もしネタのリーク先がオレだとバレたら……ヤバいな。うん。

 

 オレからネタの提供が出来ないとしたら――

 

「――だったらネタを作れば良いんじゃないか?」

 

「ネタを作る……ですか?」

 

「(あ、久々に静雅さんから黒いオーラが出ている気がします……)」

 

 オレの提案に文は疑問を浮かべているような感じだ。

 

 ……何か察した美鈴を置いておくとして、オレは話を続ける。

 

「ネタが無ければ作れば良い。人はありもしない記事を書かれたら誰も怒るだろう? 例え事実を記事にしても誇張し過ぎると同じだ。その記事を書いた奴はバッシングを受ける」

 

「そうですよねぇ~……。それは記者としての定めでもあります」

 

「(文さんの場合は七割前後でっち上げや誇張のし過ぎだと思いますが……?)」

 

「そこでさ、良かったらオレもネタ作り協力してもいいか? 一人よりは二人の方が効率的だと思うんだが……どうだ?」

 

 そう文に話してみるが……オレの了承が嬉しかったのか、興奮しているような感じで返事をしてくれた。

 

「それは本当にありがたいですよ! いやぁ~願ったり叶ったりです!」

 

「ん? 願ったり叶ったり?」

 

「あ、あややや。それは気にしないで下さい。それより! ここでは大事な話が出来ないので、一先ず私の家で話しませんか?」

 

「お、いいのか? じゃお言葉に甘えて。美鈴。ちょっくら出掛けてくる。今度美鈴が咲夜に制裁されかけたら助け舟を出してやっから」

 

「は、はい……その時はお願いします……」

 

 文はオレが美鈴と話し終えたのを確認すると飛翔し、誘導しようと声を掛けてくる。

 

「静雅さんは人間ではないので、妖怪の山の出入りは大丈夫ですからね! じゃあ私に着いて来て下さい!」

 

「了解した!」

 

 オレも文に続き飛翔し、妖怪の山へと向かった……。

 

 

 

 

 

「……ナチュラルにサボりましたね、静雅さん……」

 

 

 

 

 

 

 

 妖怪の山にある文の家。内装はあまり無駄は無く、作業場だと思われる机はインクやペン、瓦版が置かれていた。机にある汚れから年代物に感じる。

 

 その近くにある卓袱台にオレは座って待たされていると御盆に二つのお茶が入った湯飲みがあり、それが卓袱台に置かれた後気遣うように話しかけてくる。

 

「あやや……すみませんね。少し汚くて」

 

「別に気にしなくてもいいさ。こうして合法的に異性の家にあがれるんだからな。【烏天狗、男を自宅に持ち帰り!?】っていうネタが作れるんじゃないか?」

 

「……それって逆に私のゴシップネタじゃないですか……? 私的な事は記事に載せません」

 

「えぇー……逆に面白いと思うけどなー」

 

「仮に載せたとして、静雅さんもいろいろ聞かれますよ?」

 

「今彼女いないしなぁ……相手次第だがそういうネタだったら構わないが」

 

 文の言葉に覇気のない返事をするオレ。

 

 仮に彼女がいたら大問題だが、現在いないので問題無い。

 

 オレはそう文に言葉を返すと……何故か体を反らして何か呟いた。

 

「(そ、そうでした……以前日食の異変後に取材したとき、彼女はいないと言っていましたもんね……)」

 

「? 文、どうかしたか?」

 

「いえ、何でもないので大丈夫です。ところでもう本題について聞いてもいいですか?」

 

 露骨な会話の反らし方だったが……まぁ、本題を話すとするか。

 

「単純な事だ。相手がして貰い行動を協力する。もしも相手が拒否な姿勢だったらオレの能力で誘導する。それだけだ」

 

「静雅さんの能力……いつも【トップシークレット】という理由ではぐらかしている静雅さんの能力!?」

 

「そうだ。紅魔館と一部の人物しか知らないオレの能力をな。今回のネタ作りに協力するため文に教えておこう」

 

 

 

 

 

 少年能力説明中……

 

 

 

 

 

「――と、いう能力だ」

 

「……何なんですかその能力!? 反則過ぎますよ!?」

 

 当然のごとく能力を説明されたら驚愕された。

 

「やっぱりそういう反応するよな。この能力」

 

「あやや……何だかんだで静雅さんの能力についてが一番特ダネな気がします……」

 

「本当に内密にしてくれよ? バラされた暁には能力で文の記事をでっち上げすっからな?」

 

「さすがに静雅さんの能力を記事にしようだなんてバカな事はしませんよ……報復受けたくないですし」

 

 良し。これで文を敵に回す事はないな。

 

 互いにお茶を飲みながら能力について話し終えたのを確認し、記事について聞こう。

 

「それで……誰の記事にするんだ? さすがにモラルが無さ過ぎるのはダメだからな?」

 

「……大体は考えているんですよ。誰を記事にするかは」

 

「そうなのか? なら話が早いな。その対象がいる目的地まで移動しながら詳しい事を聞こう」

 

「わかりました! では移動しながら詳細を話すとしましょう!」

 

「了解した。じゃあさっさと向かうか!」

 

 お茶を飲み終わった湯飲みをオレの能力で綺麗し片付けてから、目的地に向かった……。

 

 

 




 次回から文字数が増えますのでご了承ください。

 それと……この特別番外編、連日投稿しますので。

 ではまた。
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