そしてとある企画の順番の答え合わせです。
ではどうぞ。
文に連れられて先ず来たのは、妖怪の山の山頂にある――守谷神社だった。
神社を見ながらオレは心配気味に文に問いかけた。
「文……何で守谷神社なんだ? というより、オレの性質とか考えてもヤバくね?」
「あやや、その事ですか? 私が前もって話しておきました。なので大丈夫かと」
「……大丈夫なら別に良いんだけどよ……」
事前に説明してあるのなら良いか……。
文は本題に入るようで話を続ける。
「静雅さんの【荒人神】と早苗さんの【現人神】は似て異なるものじゃないですか? おまけに外来人通しでもありますし、神々の対談という事で」
「確かにそうだけどよ……オレは神らしい行動は振る舞っていないけどな……」
「いいえ、絶対気になる方はいますって! だから安心してください――早苗さーん! いらっしゃいますかーっ!」
説得するようにオレに言った後、文は早苗を呼び掛けた。
待って数十秒だろうか……目の前の神社の扉が開き――東風谷早苗が出迎えた。
「お待たせしました文さん……あれ? その方とこの感じは……あぁ! まさか本堂静雅さんですか!? 外界で人気モデルの!」
「おう。みんな大好き本堂静雅だ。それと……オレの性質について聞いているか?」
「はい。文さんからお聞きしました。ちょっと待っててください。神奈子様と諏訪子様にもちゃんと話しておきますので……お二方は『不吉な気配がするという』で警戒をなさっていましたので……誤解を解いてきます」
霊夢とカラーリングの違う巫女服(?)を着ているなと思いつつ、早苗は神社へ戻って行き……数十秒後、戻ってきて改めて話しかけてくる。
「しかし、文さんから聞いていましたが本堂さんが来るだなんて……それと二人きり――はっ! もしかしてお二人はそういう仲で!? 大丈夫ですよ! 守矢神社には恋愛祈願もご利益としてありますから!」
何か勝手な勘違いをしているな。
そんな早苗に文が説明。
「それについては後で詳細をお聞きする事にして……今回は本堂さんと【荒人神】と早苗さんの【現人神】のある意味神々の対談を取材をしたいんですよ! ではどうぞ!」
いきなり本題を切り出し、メモ帳とペンを取り出して書き込む姿勢が出来ていた。
当然、その事に困惑する早苗。
「えっ!? お話をすると言っても何を話していいかさっぱり……」
「とりあえず神の話っぽい話をすればいいんじゃね?」
オレはそう話の話題を提供してみると、納得したようにして話を切り出した。
「そ、そうですね! では――本堂さん、守谷神社に信仰してみてはどうですか!」
「待て待て。確かに神に関係する話だが、そういう話じゃない」
いきなり二神の信仰の話になったが、オレはまだ話を続ける。
「それにオレは【神々を滅ぼす神】だぞ? 軍神様と祟り神様にオレの信仰はヤバいんじゃないか? 逆に悪影響を及ばし兼ねないんだが」
「あぁ~……言われてみればそんな気がしますね……。外界で人気モデルだった本堂さんの信仰があったら複数の信仰の効果があると思ったんですけど……」
守谷神社はオレと侠と同じ外来人だからな……オレが外界で活躍していたのを知っている。
オレは文に視線を向けると。
「……【守谷神社、神々を滅ぼす神を取り入れようと策略。周りの神を滅ぼして信仰獲得か?】っと……」
……予想以上に守谷神社の信仰にダメージを与えそうな見出しだ……。
そんな文に気付かず早苗は話題を変えた。
「もしよろしければ紅魔館の方々に守谷神社へ信仰してくれないでしょうか? あの方々の信仰もあれば随分変わると思うんですよね。多くの妖精のメイドの方もいますし」
「レミリア嬢は絶対どこかの神に信仰しないと思うぞ? 種族かどうかわからないが、キリストの神は心よく思っていないようだからな。大体の紅魔館住民はレミリア嬢の意向で決めると思うし。紅魔館の信仰は諦めた方がいいぞ」
「そういうのもあるんですか――ん? ここで本堂さんに素朴な疑問が一つあるんですけどいいですか?」
「ん? 何だ?」
早苗はそう問い掛け、オレに質問してくる。
「――本堂さんを対象とする信仰はどうしているんですか? 私の【現人神】と違って完全な神様なのですから、そこが気になって……」
「…………今まで考えてなかったな。そんな事」
早苗に言われて気づいた。神様の力は【信仰】の多さで変わるといわれている。それに対してオレの源は何なのか……?
オレの気の抜けた返事で驚きを隠せない早苗。
「えっ!? 本堂さんは信仰関係なく神力が一定なのですか!?」
「そもそもこんな邪神とも捉えられる神になんか信仰してくれるとは思わないが……」
本当にオレの神力って何だろうか……?
その事について二人で考えていると……メモをしていた文が会話に参加してくる。
「私の考察でよろしければいいですか?」
「文……? わかるのか?」
「いいえ、単なる烏天狗を考察なので鵜呑みにしないで下さいね?」
そう前置きをしてから、文は自分の考えを言う。
「おそらくですが、静雅さんの力の源は【信仰】ではなく、【信頼】の類いの多さではないでしょうか?」
「信頼……?」
「文さん、何故そう思われるのですか?」
オレも疑問に思ったが、早苗も同じ疑問を覚えたようで文に尋ねた。
「あやや、そんな深い考察ではないですよ? 静雅さんは原因不明で種族が変化。静雅さんは祀られていませんし、神様と今まで無縁でしたので信仰と関連性が無い分、信仰を集めろというのは無理な話です。御利益も不明ですし。ですが,静雅さんは信仰活動をしていないのにも関わらずにいるのは【信仰に代わる何かの代替物で補っている】ではないでしょうか?」
「代わりの元……それが【信頼】という事か?」
「【信仰】に近いのが【信頼】だと思いまして。実際紅魔館の方々に信頼されているみたいですし、関わりがある霊夢さんや魔理沙さん、それに侠さんと関係があるますし。侠さんは親友なのでともかく、たまに霊夢さんとお喋りしたり、魔理沙さんと弾幕ごっこをしたりなど。数え切れないほど静雅さんは交友関係が広いのですよ? それならば交友関係の中での【信頼】がしっくりきたんですよ」
「最近だと文との交友関係が深いよな? どうでも良い事とかも含めての世間話とかでかなりの頻度で」
そう言われると何となくそんな気がしてきたが……最近だと紅魔館の人々や侠より文の頻度が多いような気がする。紅魔館の玄関にいたり、フラン嬢と散歩していた時にも現れ、一人でのんびり探索している時も現れる。
……本当に文とのエンカウント率が高くないか?
最近会う事が多い事を指摘してみると――
「あ……あやや。そういえば最近【偶然】静雅さんと会うのが確かに多いですね……あやや」
何故か顔を反らして気まずそうに答えた……?
オレは察しれなかったが早苗が何かに気づいたようで、文を手招きしながら言う。
「文さん、少しお話いいですか?」
「は、はい……わかりました……」
「本堂さんはダメですよ! 女の子同士の大事な話なんですから!」
「そう言われると気になるがわかった。素直に待ってる」
オレは文が早苗の元に近寄るのを見守り、二人はオレに見せないように、小声で聞こえないように何か話し合っていた。
……ぶっちゃけ能力でどんな内容かわかるが、自重した。
話して数分後……話し終えたようで文は戻ってきた。
「文、一体何を話していたんだ?」
「悪いんですが、静雅さんに教える事は出来ないんですよ……本当に」
……この二人は一体どんな話をしていたんだろうか……?
その事について疑問を覚えていると――神社の扉から二人の人物が出てきて、声をかけてきた。
「早苗、何時まで話しているんだ――ってお前たちは……」
「天狗の文と……本当に本堂静雅がいた!? ねぇねぇサインもらっていい!?」
結構早苗との会話が長すぎて心配して出て来たのか、聞いた話だとしめ縄を頭にあり、胸元には鏡のようなものがある長身の人物が軍神様である八坂神奈子で……奇妙な帽子を被って幼女に見えるのが祟り神様の洩矢諏訪子だったな。その祟り神様は帽子から色紙とペンをオレに渡してきた。
「別に構わないが……幻想郷じゃオレのサインの価値はないぞ?」
「記念だからいいの! それで……何話していたの?」
サインをもらいながら祟り神様の疑問に文が答える。
「静雅さんと早苗さんの似て異なる【荒人神】と【現人神】の会話について記事にしようとしたんですが……あまり良い会話が出来なくて困っていたんですよ……」
ん? さっき見出し内容はどうしたんだ?
その事について文に問いかけようとしたが、オレの発言よりも先に祟り神様が発言した。
「ちょうどこの場で五人……時間があったらゲームしない? ちょうど古道具屋で外界のゲーム機とソフトがあるんだよ! 最大五人出来るゲームだからやろう!」
「……文、どうする? オレはお前さんに合わせるが……」
多分断るだろうと思っていたが――
「じゃあ恐れいりますが、お邪魔させて貰いましょう! 静雅さん、そういう事で良いですか?」
「文が良いならオレは構わないが……」
予想と反して文は承諾した。てっきり断るかと思ったんだが……?
文の肯定に祟り神様は機嫌を良くしてオレ達を神社の中に招き入れる。
「じゃあ早速やろう! 一人はアシストプレイになっちゃうけど、楽しめると思うよ!」
「二人とも悪いな……諏訪子の我が儘に付き合って貰って」
「気になる事はない軍神様よ。外界のゲームは久し振りだから上手く操作出来るかわからないけどな!」
「早苗さんにはお世話になったのでこれくらいなら構いませんよ。私も外界の【げぇむ】に興味ありますし!」
「では皆さんで仲良くやりましょう!」
早苗が言い終わるのと同時に神社に入ったが……文と早苗の視線が気になった。
~この部分は会話だけでお楽しみください~
「あの……何故私は赤い帽子を被ったヒゲの人を操作をしているんでしょうか? この人は主役じゃなかったですか?」
「私はイメージカラーの弟さんを操作した方が良いと思ったので!」
「まぁ、最初はゆっくり操作に慣れると良い。だから諏訪子、ゆっくりと――」
「だが断る! 私の黄ノコの進撃は止まらない!」
「おまっ!? 一人だけがそんな進行すると――私が操作している青キノコが圧死したぞ!?」
「あやや諏訪子さん!? 今度は私が谷底に――」
「ホイホイお助けブロックっと」
「ブロックの足場が急に出現しました!? 静雅さん、ありがとうございます!」
「では私も失礼して――」
「悪いな弟よ。この足場は一人用なんだ」
「えっ――足場が消えるの早すぎますよ!? あぁ、谷底に落ちてしまいました……」
「あの、静雅さん? 今のは助けられたのでは……?」
「永遠の二番手は犠牲となったのだ……」
「静雅のアシストを借りているとはいえ、文がまだ生きているなんて……でも、最初のゴール兼1upは私が貰ったよ――」
「今です!(by孔名(?))」
「うわぁああああっ!? アシストブロックが頭上に現れた所為でまともにジャンプ出来ないでゴール前の谷底に落ちて死んだーっ!?」
「さて、文。てっぺんまでのブロック階段を作っておくからゴールすると良い」
「は、はい……」
「静雅ーっ! それアシストじゃなくて妨害だよ!?」
「何時からアシストは味方だと錯覚していた?」
「何……だと……?」
「いや、諏訪子は当然の報いだと思うが……」
「(やっぱり、大人数でやると面白いですね……♪)」
暫くの間オレ達は配管工と色違いキノコのゲームを楽しんで守矢神社から出た後、本題について文に尋ねた。
「結局この記事についてどうするんだ?」
「それはですね……【守谷の神々、分け隔てなく神との親交を深める】ですかね~……」
「当初の目的どこいった?」
全く記事内容が違う事にツッコミを入れてしまった。最初の目的はオレと早苗の対談だったはずなんだが。
その事を指摘すると文は少し困ったように言う。
「だって仕方ないじゃないですか? 予想ではもっと神々しい話だと思ったにも関わらず早苗さんの信仰話、静雅さんの力の根源についての話になってしまったじゃないですか? 自分で提案しておいてなんですが……おそらく需要は無いかと」
「確かにそう言われるとなぁ……何も面白みがないな。ならさっきのが良いか」
「ですよ。それに静雅さんの性質である【神々に嫌われやすい】のにも関わらず、仲良く遊んでいるんですから。これはこれで意外性があると思いますよ?」
「そういうもんか……?」
「(……まぁ、早苗さんから【アレ】を貰ったためマイナス記事は取りやめたんですけどね……)」
「文? 何か言ったような気がするんだがどうしたんだ?」
「いえ、お気になさらず。では次に行きましょう!」
そう言うと文はオレの手を掴んで次の場所へと誘導していった。
……文から手を繋いでくるのはフラグだと思っても良いんだろうか……?
本編未登場キャラ(フラグ回は除く)を書くとなると難しいのがあるんですよね……。特別番外編だと静雅の性質は無視されていますが、本編だと地味に関わってくるので。二人の会話にすると……話題が信仰話と静雅の源ぐらいしか本当に少ない。本当に悩まされました。
途中でゲーム関係は話題に入れたかったなぁと思い組み込むことに。最近、電車の最寄の店でお試しプレイでこのゲームあったんですよ。私はそのハードは前のタイプしか持っていなくて。途中で誰かが止めていたらしく赤ひげの残機が8、砂漠の前半が終わった後でしたが……私の終わるときにはステージを砂漠、氷、海を最低限攻略して、残機を50にしておきました。次プレイする人は余裕をもってできますね……。
最初の取材相手は早苗でした。おそらく次の人物は察していると思いますが。
ではまた。