兎月 戦車日 ハザード曜日
うちの嫁さんは元バンドガールらしい。
らしいというのは俺は嫁さんがバンドをやっていたことを今まで知らなかったからだ。それを言ったら嫁さんは驚きつつ笑っていた。その時始めて聞いたが嫁さんは俺が自分が元バンドガールと知っていて付き合ってたと思っていたらしい。
さて、ここで一応言っておくが俺と嫁さんが始めて出会ったのは大学に入学したての頃だ。嫁さん曰くその頃から周囲の同年代バンドも含めて受験や新生活の為にバンド活動を自粛していた頃でもあったらしい。
それなら俺が知らないのは同然である。まぁ、うちの嫁さんが大学生活が落ち着き始めてからやけに友達と出かける事が多くなったなーとか一人暮らししてる嫁さんの家にお邪魔した時何故かギターとか譜面とかがあったなーとか思ったこともあったが。
基本的に俺は付き合う前も付き合ってからも対して嫁さんの私生活にはノータッチだったので友達と出かけると言われても仲のいいんだなー程度の認識しかしてなかった。
ここまで書いて読み返してみたが俺ってバカなのかと言いたくなった。友達と出かけるのは付き合う前は良いとして付き合ってからも変わらないって不審に思えよ!嫁さんも嫁さんであれだが俺も俺で大概鈍感なんだと思った。
ここまで書いておいて何だが嫁さんの事に書いておこうと思う。将来この日記をまた見たときに懐かしむ為に記しておく。
うちの嫁さんはおっとり系だ。大体の事に驚かないマイペースな人である。だが時たま謎な品詞を使う。つぐってるって何ぞや…
そして嫁さんはパンが大好きである。大学時代は購買のパンを幸せそうに食べている嫁さんが非常に可愛く俺の大学時代唯一の癒しでもあった。
(以下嫁さんへの愛がつらつらと書かれている。)
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「何書いてんの〜。」
嫁さんが俺の背中に乗っかってくる。如何やら構って欲しいらしい。乗っかってくるのは構って欲しい合図だ。
「ん、あぁ。日記だよ。いつか子供が出来てあの時の俺達くらいになったら読ませてやろうと思って。」
「おぉ〜、それは名案ですな〜。」
何とものんびりとした声で嫁さんは話を変える。
「そろそろモカちゃんのお友達を紹介しておこうと思いましてー。しーくん会ったことないでしょー。」
そう言えばそうだ。嫁さんがバンドを友達とやってたという事はこの前聞いたがどんなバンドでメンバーは誰かは知らなかった。そんな俺の考えをエスパーの如く読み取ったのか嫁さんは笑みを浮かべて俺を引っ張っていった。
「行くよー。」
嫁さんに押されながら俺は家を出た。
主人公(夫):園内真一
嫁さん:園内モカ(旧姓:青葉)
こんな感じですが続きが読みたい方は感想をお願いします。もしかすると連載化するかも?