今回は日記の方が後の出来事になっています。それも踏まえて後半をどうぞ。
バラ月 プロペラ日 赤緑好きだな曜日
昨日嫁さんの友達に会ってきた。嫁さんも嫁さんで個性的だったがその友達も意外に個性派だった。特に嫁さんの友達の髪の色が…しかも地毛って話だし。日本人…だよね?
こうやって見ていると自分が日本人って自信がなくなってきそうな気もするがそれは置いといて、その嫁さんの友達について語ろう。
先ずは蘭さん。ちょっとサバサバした感じの人だった。嫁さんのバンド時代はボーカルとギターだったそうだ。そしてバンド結成のきっかけになった人。話してみるとぶっきらぼうだが結構いい人だった。ただ嫁さんを泣かせたら殴ると言われた。そして個人的な所感だがあの人は多分ツンデレだ。ぐちぐち文句を言いつつ恥ずかしそうにお礼を言う。そんな感じだろう。
そしてここで書いていて今思い出したが彼女は最近とある歌姫と並んで女性シンガーだ。何故俺は気付かなかったのだろう。道理で彼女は若干不服そうな感じだった筈だ。というのをついさっき嫁さんに話したが嫁さん曰くいつもこんな感じらしい。だが不服だったのも事実だそうだ。
次に巴さん。何というか巴さんは誰もが思う姐さん像をそのまま現実に持ってきた様な人だった。彼女の地元の商店街では結構頼りにされているそうだ。そして太鼓が上手いらしい。それを生かして嫁さんのバンド時代ではドラムだったそうだ。彼女に関しては印象としては引っ張って行くような人だが好きな人にはとことん甘えるタイプだ。
そしてひまりさん。嫁さんはバンド時代のベース担当。この人がある意味で1番印象深い人だった。うちの嫁さんは除くが皆さん印象としては女性という感じだったがこの人はそれを感じなかった。雰囲気も含めて女の子という程幼過ぎずかといって女子というのもまた違い女性というには幼い。まさに女子と女性の中間の様な人。たがそれと同時に小悪魔じみた印象も見受けられた。こういった人ほど以外に好きな人には依存する傾向が強いと思う。正直な話自分の決めつけであるがそれが災いして悪い男や詐欺に引っかからないか心配だ。
そして最後につぐみさん。嫁さんを除いてあのメンバー唯一の既婚者で今回の集合場所である羽沢珈琲店は彼女の家である。嫁さん曰く結婚する前は少しドジな所もあったが結婚してからは結構しっかりしているらしい。バンド時代はキーボード担当。そしてあのつぐってるという品詞の元になった人だそうだ。
更に彼女の夫、名前は良孝さん。彼はつぐみさんと彼女の家のコーヒーに惚れ込んで婿入りしたそうだ。だが彼の話を聞いているとコーヒーに惚れ込んで通ううちにつぐみさんに惚れ込んだというよりもつぐみさんに惚れ込んで通ううちにコーヒーに惚れ込んだという方が正しいのかもしれない。
丁度いいくらいの文字数なので今日の日記はこのくらいにしておこうと思う。
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「しーくん入ろー。」
「あっ、あぁ。」
嫁さんに連れていかれ着いた先はとある喫茶店だった。店名は羽沢珈琲店。店に入ると今日は貸切の様で店内には5人しか居なかった。
「おー、皆さんお揃いですねー。」
「モカが呼んだんじゃん。」
「で、その人がモカの…」
「そーそー、私の夫のしーくんだよー。でー、右から蘭でー、ひーちゃんでー、トモちんでー、そしてつぐー。それとー誰だっけー?」
「モカちゃん、忘れないでよ。私の結婚式に出たでしょ、私の夫!」
なんとも間延びした嫁さんの紹介だが1人忘れていた様で怒られる。そしてそれを受けて俺は5人に挨拶をする。
「あーっと、なんて言えばいいのか。モカの夫の園内真一です。よろしくお願いします。」
はきはきしない自己紹介であったが自分が嫁さんの夫であることは伝わったらしい。すると赤い長髪を後ろで括って束ねた女性が俺に近寄ってくる。
「へー、よろしく。私は宇田川巴。聞いてると思うけど昔モカとバンド組んでてドラム担当だ。」
何というか頼りになりそうなタイプの人ということは分かる。そして巴さんに続く様に今度は桃色の髪を伸ばした女性が自己紹介を始める。
「えーっと、私は上原ひまりって言いまーす。モカとバンド組んでてベースやってました。」
「美竹蘭。Afterglowのギターボーカル。よろしく。」
ひまりさんに続いて蘭さんがぶっきらぼうに自己紹介を済ませる。
「ははは…私は羽沢つぐみです。私はキーボードやってましたした。」
「まぁ、いつも通りだろ。俺は羽沢良孝。つぐみの夫だ。ま、婿入りだがな。」
それを見て苦笑いしつつ、つぐみさんと良孝さんが挨拶をする。そして自己紹介が終わったところでちょっとしたパーティが始まる。
「そう言えばさー、しーくん私がバンドやってた事知らなかったんだってー。」
「えっ!知ってると思ってた。」
嫁さんのカミングアウトにひまりさんが驚く。やっぱり普通はこういう反応だよなと俺は納得する。
そして嫁さんの方はパンを頬張っていた。
「しーくん美味しーよー。」
いつも以上に幸せそうな顔で俺にもパンを差し出す。俺もそれを一口かじる。
「…美味いなこれ。」
何も入っていない普通のパンだが口にすると小麦の香ばしさが口一杯に広がり一口、また一口と引き寄せられる様に口がパンを受け入れかじっていく。そして気付いた時にはパンがなくなっていた。これは嫁さんがあんなに幸せそうな顔をするのも納得だ。必死にパンを食べていた俺を見ていた嫁さんは自慢気に呟く。
「ふっふー、美味しいでしょ〜。」
「別にお前が作ったわけじゃないだろ。」
嫁さんにそうツッコミを入れる巴さんだがとても楽しそうだ。やはり幼馴染がこうやって集まるのは楽しいみたいだ。そうやって談笑をし始める嫁さん達を他所に俺は良孝さんの方へ行く。
「やっぱり楽しそうですね。」
「あぁ、そうだな。結婚してからはあいつもあまり自分の時間が取れなかったからな。こうやって楽しそうにしてるのは俺としても嬉しい限りさ。あと敬語使わなくてもいいぞ。俺もそっちの方が話しやすい。」
「そうか、ならそうさせてもらう。」
その後しばらく談笑を続けた後、俺達は皆さんに別れを告げ、帰りにパンを買って帰った。そこでもまた違う出会いがあったがそれはまた別の話。
意外にも多くの声をいただいたので連載になりました。
そして今回は入れたかったシーンを全部入れて見ました。