Fate/UNDERTALE   作:Feles

10 / 18
ミつからナい


第1節(Chapter1)過保護チュートリアル(Overprotection Tutorial)

「おはようございます、先輩」

 

目が覚めるなり、隣からマシュの声がした。

体を起こして見回してみれば、金色の花畑に囲まれていた。

 

「綺麗な、場所ですね」

 

上を見上げると、空が見えた。

僅かに開いた隙間から差し込む光が、花畑だけを照らしている。

 

「…先輩」

 

何かな。

 

「カルデアとの通信が途絶えました」

 

やっぱりか。

 

「先輩が目覚める少し前まで、問題は無かったのですが…」

 

大丈夫、慣れっこさ。

 

「…それもそうですね」

 

「これから、どうしますか?」

 

いつも通り、また復旧するまで、自分達で頑張ろう。

そう言って、立ち上がった。

マシュに向かって手を差し出す。

 

「分かりました」

 

それじゃあ、行こっか。

 


 

 

 

そこからは、彼の話の通りだった。

 

 

 

トリエルさんと出会って。

 

「優しそうな人ですね」

 

パズルの歴史とレクチャーを受けながら、遺跡を進んだ。

 

「とても分かりやすいです」

 

マネキンとの3人での会話はどうしようかと思ったけど。

 

「あなたの名前を教えてください」

 

マシュとマネキンが繰り広げる吃驚する様なピュア空間は正直、助かった。

 

「先輩って、人見知りだったんですね」

 

そういえば、あの子も生きているのだった、ごめんよ。

 

「この先の会話もどうぞ、わたしに任せて下さい!」

 

それから、通信の復旧待ちついでに、マシュと話しながら留守番をしたり。

 

「皆さん、心配しているでしょうか」

 

犬から電話が掛かってきたり。

 

「せ、先輩!トリエルさんがワンちゃんに!」

 

待ち切れなくて結局、先に進んだ。

 

「勝手に進んでしまって、良いのでしょうか…」

 

キャンディを一つずつ貰って。

 

「お一つずつ、ですね!」

 

落ち葉を踏み鳴らして遊んだり。

 

「こうしてみると、なんだか楽しいですね」

 

仲良く落とし穴に落っこちたりした。

 

「ひゃああー!先輩ー!」

 

あっ、因みに自分はバタースコッチが好きだ。

 

「私はシナモンが好きです!」

 

進んだ先で、二人で喋る岩に必死に頼み込んだり。

 

「どうか、お願いします!」

 

例のネズミとチーズシリーズを初めて見つけた時は感動した。

 

「…くっ付いてますね」

 

お化けのナプスタブルーク、彼を励ますのは大変だった。

 

「ヒヤリハット…?冷たいのですか?」

 

マシュがいなかったら、励まし切れる自信が無い。

 

「元気が出たみたいで良かったですね」

 

モンスター達との和解は順調だった。

 

「わたし達はあなたを揶揄ったりしません!」

 

モンスター達の好きなことは予習済みだったから。

 

「分かって頂けたようですね」

 

…好奇心とは斯くも恐ろしいもので、スパイダースイーツを一つずつ買ってしまった。

 

「ドーナツですね…えっ、蜘蛛で出来てるんですか…?」

 

4匹目の蛙を探してみたり。

 

「わ、小さいですね」

 

本当に欲しいもの、か。

 

「何の為にここに来たのか忘れない様にしましょう、先輩」

 

スイッチの部屋を越えて。

 

「不思議な部屋でしたね」

 

そして、とうとう。

 

「あれは、枯れ木でしょうか」

 

プルルルル…

 


 

 

 

バタースコッチシナモンパイを2切れ貰った。

 

「とても美味しいです!先輩!」

 

蝸牛の雑学も聞けるだけ、聞いた。

 

「蝸牛の知識が一つ増えましたね!」

 

それでも、避けては通れないことがある。

 

「先輩…?」

 

外に出たい。

 

「トリエルさん…?」

 

時間稼ぎもここまでだ。

 

「どうされたんでしょうか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうしても出て行くと言うのね…」

 

「そう…」

 

「貴方達も他の人間達と同じなのね」

 

「なら残る手段は1つしかない…」

 

「私を納得させて御覧なさい」

 

「貴方達の強さを証明するのよ」

 

「…待って」

 

「…どうして、そんな目で私を見るの?」

 

「そんな今にも泣いてしまいそうな顔をして…」

 

「貴方まさか…私の知らないことを知っているの…?」

 

「いいえ…」

 

「そんなことはあり得ない…」

 

さぁ行くよ、マシュ…!

 

「はい、先輩…!」




来たか

ご注文は?

  • SAVE
  • RESTORE
  • FICTION
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。