Fate/UNDERTALE   作:Feles

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ボクラは


第4節(Chapter4)人間殺戮エンターテインメント(Human Eradication Entertainment)

洞窟を抜け、研究所らしき建物に到達した。

道中にモンスターの姿は無かった。

 

「…っ!駄目です、バリアが張ってあってエレベーターには近づけそうにありません…」

 

順路を、あの研究所を進もう。

いつ解除されるかも分からないものを待っていられない。

 

「モンスターが居なければいいのですが…」

 

大丈夫。

人間という種族を正しく知っているモンスターは極僅か。

町で見たようにね。

 

「確かに、今のところ実際に人間と戦闘経験のある方達だけが知っているようでした」

 

自動ドアを潜ると、モンスターが待ち受けていた。

 

「…っ!先輩!下がってください!」

 

「えっ!ちょちょ、ちょっと待って!」

 

「フォーウ!」

 

3人でマシュを宥めた。

さっき言ったばかりなのに…

 

「す、すいません…てっきり待ち構えられていたのかと…」

 

「お、驚かせてしまったみたいで、ごめんなさいね…」

 

「フォウフォー」

 

白衣を着たモンスターはそう言って、謝った。

 

「…あなた達を待っていたのは、その通りよ」

 

「あなた達が先に遺跡から出て来た、人間ね?」

 

「あなた達のこと、ずっと見てたわ」

 

「誰かを探しているのも、その子と友達なのも、通信機が不調なのも知ってるわ」

 

「今、少しだけ、手が空いているの」

 

「その通信機、見せてもらえない?」

 

「直せるかもしれないわ」

 

「あなた達の助けになりたいの」

 

「わたしは、もう見守ることしか出来ないから…」

 

「フォウ…」

 

「ありがとう、ございます…」

 

ありがとう。

 

「わたしを信じてくれて、ありがとう」

 

「すぐ、終わらせるわ」

 


 

 

 

全てのパズルとトラップが停止したホットランドを駆ける。

 

「エレベーターはこの先ですね」

 

塵。

 

 

 

塵。

 

 

 

塵。

 

 

 

そこかしこに残されたモンスター達の痕跡。

 

「誰かが…モンスターを、殺して回っています…」

 

コアが見える。

 

「あれが…」

 

エレベーターで最上階まで辿り着いた。

 

「まるで、世界から誰も居なくなったみたいです」

 

塵に添えられた一輪の花と、寄り添う蜘蛛達を横目に、蜘蛛の巣を駆け抜ける。

 

「…絶対に、止めなくては」

 

無人のホテルを通り抜け。

 

「コアは目の前です」

 


 

 

 

「…やっと、来てくれたね」

 

 

 

「キミに初めて遭遇した後、ボクはとても恐ろしい事実に気付いてしまった」

 

 

 

「キミはモンスターだけでなく、人間すらも脅かす存在なんだね」

 

 

 

「やれやれ」

 

 

 

「これは大問題だ」

 

 

 

「観客が居てくれなきゃ、ボクはスターでは居られない」

 

 

 

「それに…」

 

 

 

「ボクには、守りたい人も何人か居るからね」

 

 

 

「アハハ」

 

 

 

「相変わらず、やる気満々だね」

 

 

 

「でも、チャンネルはそのまま!」

 

 

 

「この後、衝撃の展開が待ってるよ」

 

 

 

「ファンの間では常識だけど、ボクは元々人間殺戮マシンだった」

 

 

 

「こんなフォトジェニックなボディを付けて貰ったのは、スターになった後のことさ」

 

 

 

「でも…」

 

 

 

「当初の目的の為に搭載された機能も、まだこのボディには残ってる…」

 

 

 

「それ以上、近づくと…キミに見せてあげるしかなくなっちゃうな…」

 

 

 

「ボクの本当の姿をね」

 

 

 

「そうかい…」

 

 

 

「…なら、遠慮なくいかせてもらうよ?」

 

 

 

「SHOW TIMEだ!!」

 


 

 

 

コアに入った瞬間、ドクターから通信が入った。

 

『二人共、この先から強力なサーヴァントの反応がある』

 

「それって…!」

 

『いや、フリスク君じゃない』

 

『非常に似ているが、霊基反応が違う』

 

『これは…アルターエゴだ』

 

「一体、誰でしょうか…」

 

『とにかく、敵か味方か分からない、気を付けてくれ』

 

「はい…先輩?どうされたんですか?」

 

これは、どういうことだろう。

何かが、何か違和感が。

既視感が。

 

「先輩?大丈夫ですか?」

 

…何でもない、行こう。

 

「…分かりました」

 

「でも、何かあれば、すぐに言ってくださいね?」

 

うん、分かった。

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奥から爆発音が聞こえた。

音の聞こえた方向に駆け出す。

辿り着いたコアの最深部には、ロボットの残骸が残されていた。

 

「これ、は…」

 

「フォウフォウ…」

 

ふと、残されていた頭の部分に目を向けると、目が合った。

 

 

 

「ア…ハハ…よく来たね、子猫ちゃん達」

 

 

 

「もう少し、早く来ていたら、キミ達にも見せてあげられたんだけれど…」

 

 

 

「ボクのボディと最高のショーを、ね」

 

 

 

「…」

 

 

 

「キミ達は逃げた方が良い」

 

 

 

「ボクはそう思うけど…」

 

 

 

「行くんだろう?」

 

 

 

「あの子は、もう、人間を超えた何か、だ」

 

 

 

「気を付けるんだ、よ」

 

 

 

そう言い残して、塵になった。




あの子達を

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