Fate/UNDERTALE   作:Feles

15 / 18
これがサイゴのチャンスだ


第6節(Chapter6)失魂落魄チルドレン(Soulless Children)

マシュ、お願いがあるんだ。

 

「…はい?何ですか?」

 

もう一度、藤丸立香の盾になって欲しい。

 

「…はい!」

 

ダ・ヴィンチちゃん。

 

「何だい?」

 

マシュの為の盾を用意して欲しい。

 

「…不思議なことに、もう用意されているんだな~、これが」

 

ドクター。

 

「何かな?」

 

カルデアを頼んだよ。

 

「…うん、任せてよ」

 

所長。

 

「…何かしら?」

 

今回、マシュとだけレイシフトさせてください。

 

「…分かりました」

 

みんな、ありがとう。

 


 

 

 

謁見の間に辿り着いた。

バラバラになった金色の花が見える。

その目の前に、黄色の横縞が1本入った緑色のシャツを着た子供が立っている。

子供が振り返った。

 

「フリスク、さん…?」

 

「フォウフォウ…?」

 

いや、違う。

 

 

 

ごきげんよう(Greeting)

 

 

 

「私はキャラ」

 

 

 

「フラウィの…いや、私の片割れのソウル」

 

 

 

「フリスクのソウル」

 

 

 

「そして、プレイヤー(偽りの神)ソウル()

 

 

 

「それら全てを以て、(キャラ)は復活を果たした」

 

 

 

「…」

 

 

 

「今は、違う」

 

 

 

「フリスクを、プレイヤー(偽りの神)を切り離し」

 

 

 

「残ったもの」

 

 

 

「それが(キャラ)だ」

 

 

 

「…」

 

 

 

「私がこれからすること」

 

 

 

「言うまでもなく、いつも通りだ」

 

 

 

キャラ()が、破壊した世界」

 

 

 

フリスク()が破壊した世界」

 

 

 

プレイヤー(私達)が破壊した世界達」

 

 

 

「もう、沢山だ」

 

 

 

「うんざりだ」

 

 

 

「終わりにしよう」

 

 

 

「地底世界のモンスターを沢山殺した」

 

 

 

「今、親友(アズリエル)のソウルを取り戻した」

 

 

 

「藤丸立香」

 

 

 

「お前で最後だ」

 

 

 

「お前の持つソウルを以て、私は極点に至る」

 

 

 

「今、プレイヤー(偽りの神)はフリスクの肉体を依り代に降臨している」

 

 

 

「肉体に溶け込み、この世界の法則に縛られている」

 

 

 

「殺せる」

 

 

 

「そして、私だけの世界が残るだろう」

 

 

 

「それで良い」

 

 

 

「どの存在よりも強い決意を持って」

 

 

 

「私が全てを終わらせる」

 

 

 

「そう、私は“決意”した」

 


 

 

 

星の一撃を受けた。

 

 

 

約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)をマシュは受け止めて見せた。

 

 

 

人類史の一撃を受けた。

 

 

 

誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)をマシュは受け止め、消滅した。

 

 

 

ただの園芸用ナイフから放たれる、世界を終わらせる一撃。

 

 

 

それを受け止めたマシュはそれらと同等だと言った。

 

 

 

これで完全ではないことが、恐ろしい。

 

 

 

いや、それを連撃として放ってくる今の時点で十分に危険だ。

 

 

 

守り、躱すだけでは、サンズと同じ結末が自分達を待っているだろう。

 

 

 

だから、呼び掛けるんだ。

 

 

 

アズリエル、仲直りの時間だよ。

 

 

 

ソウルが共鳴する。

 


 

 

 

「…ラ…キャラ…起きて、キャラ」

 

アズリエルの声が聞こえる。

 

「おはよう、キャラ」

 

「見てキャラ、キミの故郷のお花畑だよ」

 

周りを見渡すと、確かに私達が石の雨に打たれた花畑に違いなかった。

 

「アハハ、キャラってば、嫌いな野菜が出た時みたいな顔してるよ」

 

何もかも、忌々しい。

 

「…ねえ、キャラ」

 

「裏切って、ごめんね」

 

「キミが間違ったことをしようとしたから、止めなくちゃ駄目だと思ったんだ」

 

「それが、友達だと思うから…」

 

「でも、二人でやろうって約束したのに…」

 

「約束を破って、家族を裏切って…」

 

「ごめんなさい」

 

 

「…」

 

「違う」

 

「…え?」

 

「裏切ったのは、私だ」

 

「初めから、こうするつもりだった」

 

「二人でなんて、嘘だ」

 

「全て、私一人でやるつもりだった」

 

「私だけで人間を殺して、バリアを壊して」

 

「消える気だった」

 

「どうして…!」

 

「だって、そうすれば」

 

「優しいお前は操られた可哀そうな奴であっても」

 

「悪い子にはならないと思ったから」

 

「傷付かずに、綺麗な儘」

 

「そんなの、酷いよ…!」

 

「お前は何も悪くない」

 

「殴っていい」

 

「殺していい」

 

「何をしても許される」

 

「…」

 

 

『キャラ、こういう時はどうするの?』

 

トリエル…?

 

『も~、お母さん、でしょ?』

 

何処に…

 

『ウフフ、照屋さんなんだから』

 

おかあ、さん…

 

『いい?キャラ、こういう時は、ごめんなさいって言うのよ?』

 

 

『はい、せーの』

 

「ご…」

 

「ご?」

 

「めん、なさい…

 

『はい!よく出来ましたー!』

 

『キャラ、私は気にしていないから、謝らなくてもいいんだよ…?』

 

『ゴアちゃんは黙ってて!』

 

『ご、ごめんよ、トリィ…』

 

これは、私の記憶なのか…?

 

「キャラ!」

 

「え…?」

 

アズリエルが飛んで来た。

ギリギリ受け止められた。

力強く抱きしめられる。

く、苦しい…

 

「いいよ!」

 

「な、何が?」

 

「許してあげる!」

 

「…どうして」

 

「キャラは素直じゃないところがあるからなー、みんな謝っていれば、すぐ許してくれたのに!」

 

「な、んで」

 

「キャラが泣くところなんて初めて見たなー!」

 

「でも、これでボクのこと、泣き虫なんて言えないね!」

 

「アハハハハ」

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イいユメミれた(レンシューにナった)?」

 

「ああ」

 

「それはヨかった!」

 

フリスクがキャラを立ち上がらせた。

 

「フリスクさん!?いつの間に…」

 

「フォウフォウ!?」

 

キョトンとした顔でフリスクが此方を見た。

 

「んー?」

 

「ああ、ゴメンね」

 

「ボクはフリスクじゃないよ」

 

「プレイヤー、ってイったらワかる?」

 

繰り返す世界の元凶。

 

「貴方が…!」

 

「フォウフォフォー…!」

 

でも、倒すべき敵ではないようだ。

 

「随分と見た目相応の話し方をする様になったな」

 

「だってイマはフリスクしかイないし」

 

「成る程」

 

親しげな会話は続く。

 

「…ってそうじゃなくて」

 

「キャラ、ボクはオコってるんだよ!」

 

「ボクラをオいて、こんなトコロまでキて!」

 

「しかも、カッテにセカイをコワそうなんて!」

 

「…え?ボクラもマきゾえにするキだったの…?」

 

「そんなコトしたって、ギセイがフえるだけだってワかってるでしょ?」

 

「…もー、シカタナいなあ、キャラは」

 

「ツラいなら、ツラいってイってよ」

 

「じゃないと、ボクラもワからないんだから…」

 

「ああ、その…悪かった」

 

「えー?!キャラがアヤマるなんて!?ドーしたの!?タイチョーワルい!?」

 

「…ふん!」

 

キャラはそっぽを向いてしまった。

 

「アハハ、ジョーダンだよ」

 

「…でも、ホントーにイいユメだったんだね」

 

「さてと、このハナシはオシマい」

 

「じゃあ…」

 

プレイヤーが此方を向く。

 

「フジマルリツカ」

 

何かな。

 

「キャラをスクってくれて、ありがとう」

 

「ボクもね、シゴトのアイマにサガしてはミたんだ」

 

「キャラのシアワせをね」

 

「でも、ボクにはミつけられないモノだったみたいだね」

 

「ナニがナンだかワからないかな?」

 

「ジュンをオってセツメイするね」

 

「ボクのヤクメはヘイコーセカイのイジ」

 

「そして、キャラはそのパートナーなんだ」

 

「ボクラはイッショに、このセカイをツクりナオして」

 

「このセカイが、ホコロび、シゼンホーカイするマエにハカイして」

 

「またツクりナオして」

 

「そうやってヘイコーセカイをイジしているんだ」

 

「ドーして、それがイジにツナガるのかとイうと…」

 

「セカイがヒトツオわると、ドーなるとオモう?」

 

「レンサハンノーをオこして、そのセカイにツラなるヘイコーセカイもオわりハジめる」

 

「それをフセぐタメの、クりカエすセカイだよ」

 

「まだ、このセカイはオわっていない、そうセカイのメをゴニンさせる」

 

「ドーだった?」

 

ソウル(コウドーゲンリ)をウめコんだ、ダミータチは」

 

「よくデキてたでしょ?」

 

「よくデキスぎてたかな…」

 

「キャラは、それがツラかったんだろうね」

 

「さ、そろそろボクラのシゴトのジカンだ」

 

「あ、アンシンしてね」

 

「ちゃんとフリスク(セイヴァー)はカエってクるよ」

 

「ゼンブ、ナかったコトになるからね」

 

「だからって、キミタチのミライまではナかったコトにはならないよ」

 

「ミライがナいのは、ボクラのセカイだけさ」

 

「セッカク、チテイをカイホーしたジテンでマンゾクしたフリスクのセカイがソンザイするのに」

 

「マきゾえでオわってしまったら、カワイソウでしょ?」

 

「ほら、もうカルデアにカエりなよ」

 

「あ、サイゴにイいかな?」

 

「タクサンのセカイをスクってくれて、アリガトう!」

 

「じゃあね!バイバイ!」




ハヤくしなよ

ご注文は?

  • SAVE
  • RESTORE
  • FICTION
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。