マシュ、お願いがあるんだ。
「…はい?何ですか?」
もう一度、藤丸立香の盾になって欲しい。
「…はい!」
ダ・ヴィンチちゃん。
「何だい?」
マシュの為の盾を用意して欲しい。
「…不思議なことに、もう用意されているんだな~、これが」
ドクター。
「何かな?」
カルデアを頼んだよ。
「…うん、任せてよ」
所長。
「…何かしら?」
今回、マシュとだけレイシフトさせてください。
「…分かりました」
みんな、ありがとう。
謁見の間に辿り着いた。
バラバラになった金色の花が見える。
その目の前に、黄色の横縞が1本入った緑色のシャツを着た子供が立っている。
子供が振り返った。
「フリスク、さん…?」
「フォウフォウ…?」
いや、違う。
「
「私はキャラ」
「フラウィの…いや、私の片割れのソウル」
「フリスクのソウル」
「そして、
「それら全てを以て、
「…」
「今は、違う」
「フリスクを、
「残ったもの」
「それが
「…」
「私がこれからすること」
「言うまでもなく、いつも通りだ」
「
「
「
「もう、沢山だ」
「うんざりだ」
「終わりにしよう」
「地底世界のモンスターを沢山殺した」
「今、
「藤丸立香」
「お前で最後だ」
「お前の持つソウルを以て、私は極点に至る」
「今、
「肉体に溶け込み、この世界の法則に縛られている」
「殺せる」
「そして、私だけの世界が残るだろう」
「それで良い」
「どの存在よりも強い決意を持って」
「私が全てを終わらせる」
「そう、私は“決意”した」
星の一撃を受けた。
人類史の一撃を受けた。
ただの園芸用ナイフから放たれる、世界を終わらせる一撃。
それを受け止めたマシュはそれらと同等だと言った。
これで完全ではないことが、恐ろしい。
いや、それを連撃として放ってくる今の時点で十分に危険だ。
守り、躱すだけでは、サンズと同じ結末が自分達を待っているだろう。
だから、呼び掛けるんだ。
アズリエル、仲直りの時間だよ。
ソウルが共鳴する。
「…ラ…キャラ…起きて、キャラ」
アズリエルの声が聞こえる。
「おはよう、キャラ」
「見てキャラ、キミの故郷のお花畑だよ」
周りを見渡すと、確かに私達が石の雨に打たれた花畑に違いなかった。
「アハハ、キャラってば、嫌いな野菜が出た時みたいな顔してるよ」
何もかも、忌々しい。
「…ねえ、キャラ」
「裏切って、ごめんね」
「キミが間違ったことをしようとしたから、止めなくちゃ駄目だと思ったんだ」
「それが、友達だと思うから…」
「でも、二人でやろうって約束したのに…」
「約束を破って、家族を裏切って…」
「ごめんなさい」
…
「…」
「違う」
「…え?」
「裏切ったのは、私だ」
「初めから、こうするつもりだった」
「二人でなんて、嘘だ」
「全て、私一人でやるつもりだった」
「私だけで人間を殺して、バリアを壊して」
「消える気だった」
「どうして…!」
「だって、そうすれば」
「優しいお前は操られた可哀そうな奴であっても」
「悪い子にはならないと思ったから」
「傷付かずに、綺麗な儘」
「そんなの、酷いよ…!」
「お前は何も悪くない」
「殴っていい」
「殺していい」
「何をしても許される」
「…」
…
『キャラ、こういう時はどうするの?』
トリエル…?
『も~、お母さん、でしょ?』
何処に…
『ウフフ、照屋さんなんだから』
おかあ、さん…
『いい?キャラ、こういう時は、ごめんなさいって言うのよ?』
…
『はい、せーの』
「ご…」
「ご?」
「めん、なさい…」
『はい!よく出来ましたー!』
『キャラ、私は気にしていないから、謝らなくてもいいんだよ…?』
『ゴアちゃんは黙ってて!』
『ご、ごめんよ、トリィ…』
これは、私の記憶なのか…?
「キャラ!」
「え…?」
アズリエルが飛んで来た。
ギリギリ受け止められた。
力強く抱きしめられる。
く、苦しい…
「いいよ!」
「な、何が?」
「許してあげる!」
「…どうして」
「キャラは素直じゃないところがあるからなー、みんな謝っていれば、すぐ許してくれたのに!」
「な、んで」
「キャラが泣くところなんて初めて見たなー!」
「でも、これでボクのこと、泣き虫なんて言えないね!」
「アハハハハ」
「イい
「ああ」
「それはヨかった!」
フリスクがキャラを立ち上がらせた。
「フリスクさん!?いつの間に…」
「フォウフォウ!?」
キョトンとした顔でフリスクが此方を見た。
「んー?」
「ああ、ゴメンね」
「ボクはフリスクじゃないよ」
「プレイヤー、ってイったらワかる?」
繰り返す世界の元凶。
「貴方が…!」
「フォウフォフォー…!」
でも、倒すべき敵ではないようだ。
「随分と見た目相応の話し方をする様になったな」
「だってイマはフリスクしかイないし」
「成る程」
親しげな会話は続く。
「…ってそうじゃなくて」
「キャラ、ボクはオコってるんだよ!」
「ボクラをオいて、こんなトコロまでキて!」
「しかも、カッテにセカイをコワそうなんて!」
「…え?ボクラもマきゾえにするキだったの…?」
「そんなコトしたって、ギセイがフえるだけだってワかってるでしょ?」
「…もー、シカタナいなあ、キャラは」
「ツラいなら、ツラいってイってよ」
「じゃないと、ボクラもワからないんだから…」
「ああ、その…悪かった」
「えー?!キャラがアヤマるなんて!?ドーしたの!?タイチョーワルい!?」
「…ふん!」
キャラはそっぽを向いてしまった。
「アハハ、ジョーダンだよ」
「…でも、ホントーにイいユメだったんだね」
「さてと、このハナシはオシマい」
「じゃあ…」
プレイヤーが此方を向く。
「フジマルリツカ」
何かな。
「キャラをスクってくれて、ありがとう」
「ボクもね、シゴトのアイマにサガしてはミたんだ」
「キャラのシアワせをね」
「でも、ボクにはミつけられないモノだったみたいだね」
「ナニがナンだかワからないかな?」
「ジュンをオってセツメイするね」
「ボクのヤクメはヘイコーセカイのイジ」
「そして、キャラはそのパートナーなんだ」
「ボクラはイッショに、このセカイをツクりナオして」
「このセカイが、ホコロび、シゼンホーカイするマエにハカイして」
「またツクりナオして」
「そうやってヘイコーセカイをイジしているんだ」
「ドーして、それがイジにツナガるのかとイうと…」
「セカイがヒトツオわると、ドーなるとオモう?」
「レンサハンノーをオこして、そのセカイにツラなるヘイコーセカイもオわりハジめる」
「それをフセぐタメの、クりカエすセカイだよ」
「まだ、このセカイはオわっていない、そうセカイのメをゴニンさせる」
「ドーだった?」
「
「よくデキてたでしょ?」
「よくデキスぎてたかな…」
「キャラは、それがツラかったんだろうね」
「さ、そろそろボクラのシゴトのジカンだ」
「あ、アンシンしてね」
「ちゃんと
「ゼンブ、ナかったコトになるからね」
「だからって、キミタチのミライまではナかったコトにはならないよ」
「ミライがナいのは、ボクラのセカイだけさ」
「セッカク、チテイをカイホーしたジテンでマンゾクしたフリスクのセカイがソンザイするのに」
「マきゾえでオわってしまったら、カワイソウでしょ?」
「ほら、もうカルデアにカエりなよ」
「あ、サイゴにイいかな?」
「タクサンのセカイをスクってくれて、アリガトう!」
「じゃあね!バイバイ!」
ハヤくしなよ
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