「おはよう」
寝ぼけ目を擦りながら隣で眠る
悪い夢を見ていたようだ。
などと言えれば良かったのだけれど。
残念なことに、わたしはそこまで幼くない。
「ただいま」
全てを忘れてしまえれば、とは思わない。
もう一度、みんなに会いたいから。
もう会えない誰かを忘れたくないから。
せっかく、練習したのだから。
「…ごめんなさい」
会いたい人。
伝えたいこと。
謝りたいこと。
たくさん、あった。
「ありがとう」
それが叶う存在も、最早数える程。
たとえ、それでも。
約束とは、果たされるべきものなのだろう。
「ふぁ…」
わたし達の部屋の入り口に、今にも叫びだしそうな顔をした
謝りたいのはやまやまだけれど、少し疲れてしまった。
「おやすみ、なさい」
「おやすみ、キャラ」
落ちてきた。
6つの魂、その宿主達。
ニンゲンが。
来るのは分かっていた、けれど。
わたしを含めれば7つの魂。
つまりバリアを破壊できる、はず。
それはモンスター達の悲願。
わたしは嫌だ。
モンスターは、嫌いじゃないけれど。
ニンゲンが嫌いだ。
憎い。
怨んでいる。
表向きはそういうことになっている。
モンスター達の王として、決定するべきなのに。
モンスター達も。
ニンゲン達も。
甘い、甘い、甘い。
反吐が出る。
吐き気がする。
虫酸が走る。
本当に、度し難い。
理解できない。
地上はフラウィだらけ、とはよく言ったものだ。
だからこそ、わたしは憎悪を腹の中に飼う羽目になった。
わたしにはそれを癒し、隠す為の時間がいるのだと。
そういうことになった。
まるっきりの嘘ではない。
これはわたしの、わたしだけの我が儘。
今やわたしだけが
その輝きが、わたしには必要だ。
おまえは家族に、兄弟に、親友に、なってくれるだろうか。
何処かの世界のぼくが目指した先がここにある。
ありとあらゆる手段を試した末に、目的を見失ったぼくか。
可能な限り救った末に、きみを諦めきれなかったぼくか。
それは知らないけれど。
ぼくらは三人で親善大使。
血が繋がらずとも、家族で。
種族が違おうとも、兄弟で。
掛け替えのない親友同士。
救われたのはきみ達だったのか。
それとも、ぼくだったのか。
少なくとも。
今、ぼくは幸せだよ。
「ねぇ、キミタチのナマエをオシえてよ」
何もかもが無かったことになると、成り立たないことが出てくる。
「…我らに最早名乗る名など無い」
解答が抹消され、過程だけが残る。
「でも、ムカシはあったんでしょ?」
しかし、逆説的に存在証明が為される。
「…」
あったかもしれないそれは実態を持った幻想として、ここにある。
「ねぇ~、オーシーえーてーよー!」
穴の開いた公式を埋め合わせる為に、世界はこれを受け入れざるを得ない。
「 ✌☼ ✌❄⚐ 」
いつか天秤は傾き、揺り戻しが起こる。
「あぁ、今行きます」
君達が重さを増すごとに、僕達も積み重ねよう。
「あ、もぉ~」
それはLOVEで出来ていて、けれど確かに
ご注文は?
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FICTION