Fate/UNDERTALE   作:Feles

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LV 5
WPN バレエシューズ
AMR 古いチュチュ


力の証明(Proven Strength)

「今のセイヴァー、とっても可愛いね?」

 

半ば冗談気味にバレリーナのような恰好をした彼に言葉を掛ける。

いつもは、というか霊基再臨を行う前まではピンクと青のストライプのシャツに青いズボン、そして茶色の靴を履いていた。

今はいつものシャツにチュチュとバレエシューズを履いている。

やけに似合っているのは彼がまだ愛らしい子供だからだろうか。

 

「どう?にあってるかな?」

 

「えっ…そうだね、すごく似合ってるよ、うん」

 

「そう?ありがとう」

 

そう言って彼…いや、彼女?は微笑んだ。

もしかすると自分は今まで、中々に失礼な勘違いをしていたのではないだろうか。

それとも、彼はデオンの様に中性的な存在なのだろうか。

 

「ねぇマシュ、セイヴァーって男の子だと思う?それとも女の子だと思う?」

 

「えっ…正直に言うと分かりません、ずっと男の子だと思っていたんですけど、今の姿を見ると…」

 

「ロマンはどう思いますか?」

 

「えぇ?!う~ん…黒髭はありって言いそうかなって…」

 

「なるほど」

 

確かに。

 

「ダ・ヴィンチちゃんは?」

 

「簡単じゃないか!」

 

流石万能の天才、もう分かっているらしい。

 

「ズボンを下ろして貰えばいいのさ!」

 

そう言って、セイヴァーに歩み寄…

 

「マシュ!」

 

「はい、先輩!」

 

後輩は一瞬で天才(変態)を拘束して戻ってきた。

危なかった、もう少し遅ければ大変なことになっていた。

 

「どうしたの、みんなして」

 

「いや、何でも無いよ!」

 

「はい!」

 

「そ、そうだね!」

 

「ズボ、むぐぅ!」

 

「へんなの」

 

不思議そうな顔をして彼は部屋を出て行った。

公然セクハラの危機は去った。

彼の心の平和は守られたのだ。

 

「…マシュ」

 

「はい」

 

「セイヴァーの性別の話は無かったことにしよう」

 

「はい」

 

「今後は性別の詮索も無し」

 

「そうですね」

 

「良いかな、ダ・ヴィンチちゃん?」

 

「マスターが言うなら仕方ない」

 

そう、性別なんて関係無い。

彼はカルデアの一員で、大切な仲間の一人なのだから。

 


 

 

 

「お~い、リツカ~!」

 

「おかあさ~ん!」

 

「マスター!」

 

声に振り返ってみれば、三人組の子供達が廊下の奥から歩いてくる。

セイヴァーとジャックとナーサリーだ。

みんな子供の姿をしているからか仲が良く、よく一緒に遊んでいる。

そう、このカルデアでは最早子供の英霊は珍しくなくなってしまった。

 

「ハロー、リツカ、いっしょにあそばない?」

 

「おかあさん、遊ぼ?」

 

「アナタも一緒に遊びましょ!」

 

「うん、予定も無いしいいよ」

 

「オーケー、じゃあ行こっか!」

 

三人組の後を付いて行くことになった。

偶にはこういうのも悪くはないだろう、息抜きも必要だ。

 

「ところで、何をして遊ぶの?」

 

「パズルとか、クイズ?」

 

「解体?」

 

「お茶会なんてどうかしら!」

 

「リツカ、きめてくれない?」

 

「おかあさん」

 

「アナタに任せるわ、マスター」

 

解体は兎も角として、パズルは一人用な気がする。

だから、クイズかお茶会がいいだろう。

 

「ん~、じゃあお茶会に一票かな」

 

「そう?嬉しいわ!それじゃあ準備してくるわね!セイヴァーはマスターの道案内をよろしくね♪行きましょ、ジャック!」

 

「またね、おかあさん」

 

「いってらっしゃーい」

 

「おぉ、速い、一瞬で見えなくなった…」

 

「ぼくらはゆっくりいこっか、じゅんびがおわるまでね」

 

「うん」

 

「ところで、はなしのネタとかはあるの?」

 

確かに、お茶会をするなら話すことを考えなければならないかもしれない。

 

「れんしゅうでもしよっか」

 

「お願いします」

 

「じゃあ」

 

「あるところにスケルトンのきょうだいがいました、おとうとははたらきもので、あにはとてもなまけものでした」

 

「あるとき、おとうとがあににちゃんとはたらけとしかりつけました、そこであにはなんとこたえたでしょうか?」

 

「う~ん…」

 

思い付かない。

 

「分からないや、なんて答えたの?」

 

「もう1"トン"ぶんのしごとはしたぜ、スケル"トン"だけに」

 

「…」

 

えっ?

 

「おとうとはおこっていいました、にいちゃんのぶんまではたらいてるんだぞ!と、あにはなんとこたえたでしょうか?」

 

「えぇ…」

 

「へぇ、そりゃ"ずい"ぶんとはたらいたんだな、"ほね"の"ずい"まで」

 

彼はすごく楽しそうだ。

 

「にいちゃんのジョークはききあきたといって、おとうとはあきれたひょうじょうをうかべました」

 

「そりゃわるかった、なんせジョークには"めがない"もんで、"スケルトン"だけに」

 

「ふふっ」

 

「たのしくなってきた?」

 

「そうだね、続きが気になるよ」

 

「じゃあつづけるよ」

 

「おとうとはあきらめておうちにかえることにしました、おとうとのすてぜりふはなんでしょうか?」

 

「え~、それもジョークなんでしょ?」

 

「そうだよ」

 

「ん~、気骨を見せろとか?」

 

「おっすごいね、じゃあさいごだよ」

 

「にいちゃんはこんなところで"ボーン"としてないで、しごとをもっとき"こつ"をもってやれ!」

 

「あはは!ボーンは流石に分からなかったよ」

 

「ところで、スケルトンのおうちはどんなおうちでしょう?」

 

「"骨"組みが無いお家」

 

「ジョークになれてきたね?」

 

「お陰様で」

 

「ほねといえば」

 

「次は何かな?」

 

「いや、ちがうよ、ジョークじゃなくて」

 

「?」

 

「ちょうどいいきかいだし、そろそろきになってるかなって」

 

「お茶会に関係あるの?」

 

「おちゃかいかぁ…まぁ、ナーサリーはよろこびそうかな」

 

ナーサリーが喜びそうなもの?

 

「あのふたりはしらないし、リツカもわすれてるかもしれないから、さいしょからはなすよ」

 

「もう聞いたことある話なの?」

 

「そうだよ、あんしんしてね、こんかいはさいごまではなすから」

 

「えっ、それってまさか」

 

「トリエルをころしてからのこともちゃんと、ね」

 

「…大丈夫なの?」

 

「だいじょうぶ、もうかこのことだから」

 

「そうだなぁ、だいめいをつけるなら」

 

 

 

地底世界の御伽話(UNDERTALE)




型月世界にもギャグみたいな展開はあるし、ダ・ヴィンチちゃんの奇行も許容範囲だよ許容範囲!
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