本人視点ではなくて他人から見たところが最大のミリキなのではないかな、と個人的に思うのです。異論は認める
「こちら、
「ま、まいどー……」
「「「「……いや、知ってるけど」」」」
紹介します、の前に「改めて」とでも付けるべきじゃないかな。最低限。
武内プロデューサーに見知った少女を紹介されて至極当然の言葉を返した少女たちのひとり、渋谷凛はそんな感想を内心で抱えていた。
電撃的に且つ衝撃的に、怒涛の勢いで単独ライブを見せてくれた彼女だったが、そんなユンの存在はそれこそ凛たちのデビュー前から知っていた。
それを今更紹介します、と連れてこられても、武内プロデューサーは相変わらずタイミングが悪いというか、言葉が足りないというか……。
と、デビューした前後期にあった経験を踏まえて、多少理解しようという心持ちを武内に向けているからこそ、凛の内心はまだ穏やかな方ではある。
これが
なお、現在タチバナ=サンが何やら妙な方向へ天元突破しているようである話は今は関係ない。イイネ?
そのことを
至極当ったり前のツッコミを入れられて、まるで八十因幡の食事処の看板娘のような抑揚を無視する口調すら維持できなくなり、うっと呻いて身を引くリアクションを見せる。
そんな中、今更というならば聞きたいことがあった凛が手を挙げた。
「質問。とりあえず、ユン…さん? って何歳なの?」
「え゛っ、に、……じゅう、なな…」
「えっ、年上!?」
17とは、微かだが年上とも思わなかった。
と、己の年齢をできるだけ認めたくなかったユンの言葉が分けられたために、ちょっとした勘違いを凛らに抱かせてしまう。
本人は言葉の最中に表情も曇りつつあり、言い切った暁には目線は完全に斜め下を向いてすっかり陰っていた。
俗に言うシンデレラプロジェクトのメンバーが本格的に活動を始めた少し前くらいからだが、彼女はちょくちょくと顔を出して細かい仕事を手伝ってくれていた。
それこそメンバーの分裂の危機にも、色々と手を打ったり心をかけてくれたりと八面六臂に活躍していた。
主に裏側で。
彼女自身は自分のしたことを吹聴もせず、恩を着せるような素振りも見せずに、縁の下の力持ちを自負していたようではあるが、それを殊更隠し立てしようともしなかった時点で意味が無い。
はっきり言って脇が甘いのだ。
隠ぺいに関してはどうにも力も入れていないらしく、彼女のやったこともやらかしたことも、意外とみんな把握していた。
「(ひょっとして、何か言いづらそうだったのって、未成年なのに事務所側の仕事をしていたから、なのかな)」
十七歳を申告しながら
さておいて。
別に年齢がどうあれ、裏で働くことは悪いことではない。
世には、何故ェに表側へ進出しないのディスかァ? と裏方ではたらくひとたちをクソdisる芸能人も居たりするのだが、言ってしまえばそんなのは本人の勝手とタイミングとモチベーションくらいしか理由は無い。
裏方を莫迦にされる謂れなどそもそもないが、これはそういう話ではないのだ。
「(そもそも今になってアイドル始めたってことは、わたし達のデビューと完全にタイミング被っちゃって……あっ)」
同じく、ユンの状況をこの場で予想しようとしていた本田未央が、気づいたように明後日の方向へ察する。
何か新しい表現が生まれた気がするが、その連想は似たように裏方で他アイドルの舞台にも
「(ユンさん、ひょっとしてわたしみたいに、中々デビューできなかったから色んな事に手伝いを……?)」
それでも、アイドルに憧れる。
と、オペラ座の怪人みたいな科白が卯月の中に生まれる。
いいえ、サポートが趣味兼専門なだけです。
そんなことを知らない彼女たちの中には、若いのに裏方に回っていた苦労人、というイメージが、これまでの面倒見の良すぎるお姉さん、というモノと相俟って相乗効果を発揮していた。
「「「(わかったよ)(わかりました)(おっけー!)、よろしく、ユンさん!」」」
「あ、う、うん、よろしく。……?」
お陰様で比較的良好に関係は継続。
やさしいせかいに受け入れてもらえて、何処か温かいまなざしを全員から受けつつ、拒否感というよりは言いようのない疑問と違和感を抱きつつも、ユンは異口同音に声を揃えたアイドルたちに仲間として参入を開始した。
さて、そんな状況を把握し切れていない武内プロデューサーはそんな中で、軽い燃料を投下した。
「本日皆さんに紹介した理由は、ユンさんのプロフィールについてです」
「? そういうのって、本人が自己申告する話じゃないのにゃ?」
猫耳を乗せた前川みくが、語尾も忘れずにアイドルとしての
普段からキャラを造ることを忘れないアイドルの鑑、ミラー前川はドクシャに説明することも忘れない。
流石、普段はメガネ常備の委員長キャラだぜ……!
「ええ、皆さんはその通り、以前にも申告していただきました。ですが、ユンさんの場合は……」
「そこから先は私たちが説明します!」
バァーン! と部屋の入り口を開け放ち、登場したのは橘・結城に連なった少女たちだ。
普段はユンの管理扱いとなっているアイドルの卵たちであり、第3芸能課と分けられる部署に通っている。
橘ありす・結城晴を筆頭に、櫻井桃華、的場梨沙、古賀小春、佐々木千枝、龍崎薫、市原仁奈の8名がぞろぞろロリロリと入室してくる。
本来ならば此処で彼女たちの容姿をひとりひとり、字数をかけて解説するべきなのだろうが、この作品に辿り着いたということはもう説明も不要だろうから割愛する。
名前だけでどういう人物かがわかるのだから、二次創作って本当
要するにU149からひとり引いた面子となるのだが、なぁに、これも返って販促になる。
「お、お前らなんで此処に」
「ユンさんのいるところ私在りです!」
「そうじゃねえだろ」
天元突破していると前述したタチバナ=サンが胸を張ったが、結城のマイルドなツッコミでそうでしたと向き直る。
突然の登場に前情報も何も聞いていなかったプロデューサーのユンであったが、ぎょっとした顔のまま彼女たちの行動にされるがままだった。
「改めましてシンデレラプロジェクトのみなさん、第3芸能課の橘ありすです。下の名前で呼ぶことは許しますが、なれなれしすぎない距離で猫の子を愛でるがごとく【ありすにゃん☆】と遠巻きにお呼びください」
「どういうキャラで来ているにゃこの子!?」
「猫アイドルの座も狙ってます」
「ライバル宣言!?」
某前川さんがめちゃくちゃ翻弄されていた。
だからそうじゃねえだろ、と再びツッコミを入れられる。
「さて場も和んだところで。本日の議題はこれです。デデン!」
「(口で言った)」
「(口で言った)」
「(口で言った……)」
効果音を出しつつ、フリップを取り出すタチバナ=サン。
全員の心がひとつになった。
「自己評価のめっちゃひくいユンさんに代わって、私たちがプロフィールを考えます!」
~猫の子
某前川「よんだにゃ?」(まだです(でも出てる。
~八十因幡の看板娘
「肉丼お待ちー(CV:悠●碧」
~「ナッナデース!」
その表現亡くなったみたいだからヤメロッテイッテンダロー!
~裏方disる某芸能人
絶対に許さない。絶対にだ。
~はたらくひとたち
そんな人々を次々にアイドルとしてスカウトしてゆくのはプロデューサーの業の深さ。
つまり妖怪メイシダケデモが全部悪く、そんな彼は俺たちの象徴なので俺らの仕業。
正直、悪いとは思ってない。
~島村さんのお手伝い
中々芽が出なかった、と聞きかじったのでこういうこともやってるんじゃないのかな、と某二次にも敬意とリスペクト精神を抱いてこうなりました
実際は、わ か り ま せ ん !
~それでも~~に憧れる
オペラ座館殺人事件を参照
でもこの世界線は
~U149
現在二巻まで発売中。
個人的に、主人公のPが要らない子なんじゃないかな、って…。
…あくまで個人意見ですよ?
続きは次回!