りっく☆じあ~す×リトルアーモリー ~誰の為に引き金を引く~   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

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9th 撃ちまくれ

 桐子が放った7.62×51mm NATO弾は、向かいのビルの屋上でシヤバシュ対人狙撃銃を構えていたASF兵士に命中した。

「ヒット、その横にスポッター」

 昌子がそう報告し、桐子がM24A2対人狙撃銃の作動桿を引いて排莢させる。

 即座に狙いをずらし、敵観測手を捉えた。そして再び、引き金を引いた。

 

〔シュガー4よりゼブラ。敵スナイパーを排除した〕

「ゼブラ了解。移動を再開する」

 再び即応機械化中隊が分隊毎に分かれて移動する。

 しかし、ベイカー1-1が曲がり角でASF兵士と遭遇してしまった。

 ASF兵士はFNC自動小銃を構え、発砲しようとする。が、椎名が素早くFNC自動小銃の被筒を掴んで狙いを逸らす。そして、フルオートで吐き出された5.56×45mm SS109弾は虚空目指して飛んでいき、銃声が静かな街に鳴り響く。そして椎名はコンバットナイフを抜き、ASF兵士の首に押し当てる。そのまま壁まで押し、体重を掛けてASF兵士の首にコンバットナイフをめり込ませる。刃が動脈に達したのか、血が噴き出す。そして、暴れるASF兵士の動きが止まった。

「ベイカー1-1、敵に発砲されてしまった!」

 椎名が頭に着けたヘッドセットに繋がった、コータムⅡ(広域多目的無線機 Ⅱ型)に叫ぶ。

〔ゼブラ了解! 畜生、撃ちまくれ! 遠慮など要らん! ゼブラチャーリーからニアボアブラザー! 大至急チャーリーアルファシエラを送れ!〕

〔トムキャット22、コピー。まだAA(Anti-aircraft Artillery、対空兵器)狩りが行われていないため、送れるのはF-16のみだ〕

 即座に障害物に隠れ、戦闘態勢を整える。G33マグニファイアをEOTech EXPS3ホロサイトに重ね、赤い照準点を拡大する。そして、交差点の角から出てきたASF兵士達を狙った。

「南30m、ライフル兵8人!」

「了解、射撃する!」

 MK18 mod1自動小銃、MK18 mod0自動小銃、SCAR-H自動小銃が5.56×45mm 普通弾(C)と7.62×51mm NATO弾をばらまき、ASF兵士達を倒す。

 

「畜生、始まりやがった!」

 床に伏せた富山がPKM汎用機関銃を構え、壁に開いた穴から射撃する。5.56A-91自動小銃を持ったASF兵士が道路を横断し、それを倒した。

「まずい、逃げろ!」

 多賀城が叫び、富山のYシャツの後ろ襟を掴んで引き上げる。富山はPKM汎用機関銃を捨て、急いで部屋の隅へ飛び移った。

 直後、外に面していた壁が吹き飛んだ。

「グレネードかよ!」

「富山士長、怪我は!?」

「ああ、大丈夫だ」

 富山は立ち上がり、投げ出された89式5.56mm小銃を持ち上げた。

〔ひみ子さん、何が起きたの!?〕

「大丈夫だ朝霞。グレネードを撃ち込まれただけ――」

 その時、多賀城が89式5.56mm小銃を発砲した。見れば、ぽっかりと吹き飛んだ壁の外には、ASF兵士やマグマ軍歩兵が集まり始めていた。

「まずい、敵が集まり始めている!」

〔分かったわ。移動しましょう〕

「どうやってだよ。外には敵がいるんだぜ?」

〔屋上よ。屋根伝いに移動すれば行けると思うわ。階段で集合〕

「了解。行くぞ」

「承知した」

 2人は部屋を出た。

 

 階段で落ち合った7人は、更に階段を登り、屋上までやってきた。

「直葉さんが扉を開けて。ひみ子さんと練馬は外を警戒」

 朝霞の指示に従い、多賀城がドアノブに手を掛ける。

「ゴー」

 扉が開き、富山と練馬が89式5.56mm小銃の銃口を外に向けた。

「クリア」

 ゆっくりと外に出て、死角を確認する。

「行けるわ、イケちゃうわ」

「移動するわ。敵スナイパーに警戒」

「ちょっ!? スルー!?」

 1人文句を垂れるが、7人は屋上を移動し、縁に着いた。照安が向かいのビルまでの間を見、下を覗き込む。向かいまでの距離は5m、下まで40mといった所か。

「これは無理な話よ」

 M82A2対空/対物狙撃銃を背負い、MP5K PDW短機関銃を手にした照安がそう言うと、練馬が屋上に転がっていた梯子を見つけた。

 近寄って持ち上げ、頑丈か確かめる。

「硬さも長さもバッチリよ」

「練馬、狙って言ってる?」

 朝霞の問い掛けに、練馬は肩をすくめるだけだった。

 高さ8mはあろう梯子を、練馬と多賀城が持ち上げ、向かいのビルの屋上へと掛ける。

「1人ずつ渡りましょう」

「あたしに任せろ」

 富山は89式5.56mm小銃を右手だけで保持し、四つん這いで梯子を渡る。他のメンバーは向かいのビルを警戒する。

「こっちからはあられも無いアングルね。ひみ子ちゃん、意外と――」

「見んじゃねぇよ!」

 練馬の発言に怒鳴る富山。

 そして渡りきった。

「クリアだ。ついて来ていいぜ」

「練馬、先に渡りなさい」

 朝霞がそう言い、練馬が不服そうな顔をした。

「何でよ。最後がいいわ」

「全員のパンツ見る気でしょ。帰ったら警務隊に通報するから」

「パンツじゃなくてパンティよ!」

「どっちでもいいから早く渡りなさい!」

 朝霞が練馬の尻を蹴り、渋々練馬も四つん這いになる。

「幼馴染への扱い酷くない? あ、もしかして私の――」

「冗談じゃない。幼馴染と思った事はコンマ0秒も無いわ」

「やっぱり酷いわ」

 

 練馬が渡り、多賀城、朝霞、桐子、照安、昌子の順に梯子を渡り終えた。直後――

「$↑☆§Å♪♂∴×=£%ヰ‰∇∩▼※!」

 階段からASF兵士が飛び出してきて、KH-2002カイバー自動小銃で5.56×45mm SS109弾をフルオートでばらまく。

「練馬がさっさと渡らないから!」

「私の所為!?」

 7人は咄嗟に伏せ、昌子と朝霞が反撃を行う。

 しかし、ASF兵士が次々と湧いて出てくる。

「キリが無い! RG(Rifle Grenade、小銃擲弾)で階段を吹き飛ばせ!」

「おうよ!」

 富山は89式5.56mm小銃の銃口に06式小銃擲弾を差し込み、銃床を肩に当てて階段を狙う。そして、引き金を引いた。

 階段が見事吹き飛んだ。多賀城や練馬が残りの敵を掃討する。

 そして7人は移動を再開した。

 

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