りっく☆じあ~す×リトルアーモリー ~誰の為に引き金を引く~   作:土居内司令官(陸自ヲタ)

15 / 23
11th 弾幕を張れ

 白野を背負った豊崎は、駆けつけた救護班に白野を預けた。

「お願いします!」

「任されました! ひかりちゃん、バイタルチェック!」

「了解!」

 すると、宇都宮が豊崎に向かって叫んだ。

「恵那! ASFのテクニカルで弾幕を張れ!」

「了解!」

 急いで豊崎は、道端に放置されたテクニカル――タコマ武装ピックアップトラック――の荷台によじ登り、そこに設置された12.7mm DShkM重機関銃の銃把を握った。

 

 

 

 7人は薄暗い路地裏を突き進む。すると、無線で連絡があった。

〔エーブルコマンダーから2-2。メディックチームが後退するため、支援射撃を行ってくれ〕

「2-2からコマンダー、位置と方位を」

〔TDL(Tactical Data Link、戦術情報共有)で送った。南に後退する〕

 そう言われ、朝霞はコータムⅡの画面を見る。救護班がいるのは、現在地から近い。

「2-2、メディックチームの援護に向かう。皆、行くわよ」

 7人は移動を再開、建物に突入した。

 

 階段を上り、一気に屋上へ。角を陣取り、桐子と照安はそれぞれの狙撃銃の二脚を広げて構えた。

「2-2、位置に着いた」

〔メディック了解。移動します〕

 眼下の通りを、衛生班が走る。先頭を、防暑迷彩服と3型防弾チョッキを着た三宿、その後から白野を背負った上月が走り、通りに停車していた軽装甲機動車と高機動車の車列に近付く。そして、高機動車に乗り込んで去っていった。

 

 

 

 ファルジナ上空を、イスラエル空軍所属のF-16I戦闘攻撃機の編隊が飛ぶ。ファルジナ入りを果たしたアメリカ海兵隊の部隊が要請した航空支援に対し、既に中国空軍の殲-10B多用途戦闘機が雷霆-2 500kgレーザー誘導爆弾を投下している。

〔スカイアイ41よりフィロン1、ミスフィット1-3がチャーリーアルファシエラを要請。ポイントAF-1378、方位090より侵入せよ〕

「フィロンリーダー、コピー。ターンヘディング、ナウ」

 F-16I戦闘攻撃機の編隊は転進した。

 

 

 

 豊崎は12.7mm DShKM重機関銃を撃ちまくる。突撃してくるマグマ軍歩兵達が、12.7×108mm弾(フルメタルジャケット弾)によって次々とミンチになっていく。

 上空を、米海兵隊のAH-1Z攻撃ヘリとUH-1Y汎用ヘリが飛んでいき、20mm M197多砲身機関砲が咆哮を上げる。そしてホバリングしたUH-1Y汎用ヘリから海兵隊員達が降下してくる。

 12.7mm DShKM重機関銃が弾切れになり、豊崎は装弾板を開き、空になった弾薬箱を放って代わりの弾薬箱を持ち上げる。スタータータブを引っ張り出し、それを給弾板に乗せて装弾板を閉じる。

 

 その時、強い揺れが彼女達を襲った。

 

 揺れでタコマ武装ピックアップトラックが浮き上がり、豊崎は放り投げられる。そして、アスファルトに叩き付けられた。

 痛みに耐える彼女が最後に目にしたのは、すぐ側のビルがホバリングしていたUH-1Y汎用ヘリを巻き込んでこちらに倒れてくる光景だった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。