りっく☆じあ~す×リトルアーモリー ~誰の為に引き金を引く~ 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
「青い空、果てしない水平線、シャレにならない紫外線量と気温! お肌ピッチピチのJKが水着姿でキャッキャウフフしてるというのに――何で2型迷彩服着てるのよ?」
「俺としては、どうして戦場に水着を持ってくるのかと訊きたいところですけどね」
5月だけど水着回。リア充共の定番イベントですよクソ喰らえ。
ワスプ級強襲揚陸艦〈サラトガ〉。アメリカから日本へと供与されたこの艦は、国連軍第13機動艦隊(通称・ティアンム艦隊)旗艦、そして即応機械化中隊の母艦としてペルシャ湾に展開していた。ファルジナに展開していた国連軍を襲った「揺れ」から2日、国連軍地上部隊はファルジナから南へ20kmの港町・ムシャラナまで後退し、即応機械化中隊は後方待機を命じられていた。
「だからって、水着ではしゃぐか?」
「彼女達には夏休みなんて無かったんだから、仕方ないじゃない?」
「何気に富士さんも水着持ってきてたんですね」
「アラサーの女がはしゃいでて悪かったわね」
「さりげなくチョークスリーパー決めないでください」
〈サラトガ〉飛行甲板後端にて、迷彩服を着てリクライニングチェアに座っていた坂城の首を、真っ黒なビキニを着た富士が締める。
「下で一緒に遊んできたら?」
「そんな年じゃありませんし、男1人ですし。JKの集団に入れるわけが無いじゃないですか」
「固いわね、隊長なのに」
「セクハラやパワハラで訴えられるのを避けてるんです」
「前任者は軟派だったのに」
「一体何をしたんですか土居内1佐は!?」
「何って――習志野のお尻を揉んだり、富山ちゃんと一緒にお風呂入ったり、久居ちゃんを抱き締めたり、富山ちゃんを押し倒したり、補佐役とベッドで状況開始(意味深)」
「どれもアウトじゃないですか!」
「ちなみに本人達の了承はあるわよ」
「ラノベ的主人公じゃないですかヤダー」
「そういうあなたも、私と抱き合っているじゃない?」
「富士さんが俺の首を締めてるだけですよね? 抱き合ってるなんて言いませんよこれ」
〈サラトガ〉ウェルドック――
「隊長さん、降りてくる気は無いか」
「姐さん、あんなのを狙ってるんで?」
「違うわよ。でも、親睦を深めたいって思ってる」
海水が引き込まれたウェルドックのスロープに立った、水着姿の守山と春日井が話す。即応機械化中隊の隊員達の多くが、ここで海水浴を楽しんでいた。
「屋根のある場所で海水浴が出来るなんて、贅沢ですよね」
「随分と暗いけどな」
ウェルドックに引き込まれた海水に、浮き輪で浮く久居と富山が話す。周りでは、即応機械化中隊の隊員達がはしゃいでいた。
「あんなに海水を撒き散らして、後で海さんが泣き目を見るぞ」
「あー、後で須恵原1尉が笑顔で『全員、壁洗いな?』って言いそうですね」
「1尉といえば、新しく来た隊長さん、坂城2尉。どー思ってる?」
突然、水面からゴーグルを着けた練馬が浮上してきた。しかし、2人は慣れているように対応した。
「どーもこーもあるか。幹部レンジャー卒の元中即連(中央即応連隊)小隊長、その前はFTC訓練隊(部隊訓練評価隊)、優秀の2文字しか出てこねーよ」
「男としては?」
「不能」
「だよねー……」