りっく☆じあ~す×リトルアーモリー ~誰の為に引き金を引く~ 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
中東アジア、アスラール共和国の国境付近――
「1小隊、準備良し!」
「2小隊、準備良し!」
「総員立てぇ! 即機中、降下準備良し!」
その掛け声と共に、機内の簡易ベンチに座っていた全員が立ち上がる。そして、背負ったパラシュートバッグから伸びるロープを、機内のバーに引っ掛け、引っ張って確認する。
「今回の任務は、捕虜から情報を聞き出して判明した放射線物質を捜索、確保する事だ! そのためにわざわざ空挺レンジャー資格を取り、そして遠路はるばる中東までやってきた事、危険地帯をわざわざ飛んでもらっている空さんの事を肝に銘じろ! それでは、地上でまた会おう!」
邀撃戦闘機・F-15MJ イーグルに護衛された、航空自衛隊の大型戦術輸送機・川崎重工 C-2の貨物室の扉が開いた。
地上からは、先達のアメリカ海兵隊が煙を上げているのが見え、ほぼ無風なのが分かる。
〔コスモ、コース良し、コース良し、用意用意用意! 降下降下降下!〕
機内のランプが赤色から緑色に変わった。
「降下ぁ!」
そして、貨物室両側の扉から、続々と隊員達が飛び出していった。輸送機から離れた所で自動でパラシュートが開く、スタティックライン降下だ。
隊員達が全員降りたのを、坂城2尉と第2小銃小隊小隊長の豊崎 和花3等陸尉が確認する。
「1小隊、降下確認!」
「2小隊、降下確認!」
「機内良し! お世話になりました!」
そして、須恵原1尉と共に貨物室から飛び出した。
機内に引っ掛けたロープが伸びきり、C-2輸送機からある程度離れた所で背負っていたパラシュートバッグが開き、自動で円形パラシュート――13式空挺落下傘――が引き出されて展開した。
夕焼け空に、無数の空挺隊員が浮かび、徐々に地上へと降りていく。地面が近くなり、着陸体勢へ。足に括り付けていた、迷彩柄の戦闘背嚢を先に投下、両足を揃える。そして、地面に足が触れた瞬間に重心を後ろへ。でんぐり返りの容量で地面に着地した。
起き上がり、素早くパラシュートを巻いてケースに収める。そして、戦闘背嚢を背負い、肩に掛けていたライフルケースからM27IAR重小銃を取り出し、セレクターを「SAFE」から「AUTO」に回し、作動桿を引いて初弾を薬室に送り込む。
「中隊集合! 駆け足!」
防暑服(砂漠迷彩)に防弾チョッキ 3型、88式鉄帽、そして89式5.56mm小銃 2型を携えた須恵原1尉が叫び、隊員達が集合する。
「我々の目的は、ここから東へ8kmにあるファルジナの奪還及び別動隊との合流、その後にカルバーンに突入する! 坂城2尉率いる1小隊は先行し、狙撃班を潜入させろ! 2小隊 1分隊もついて行け! 状況開始!」