未来という名の航海   作:たか丸

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みなさんこにゃにゃちわ、お久しぶりです、たか丸です。

いやすいません!めっちゃお待たせしました!笑笑
リアルの世界で色々とあったんですよ、うん、色々と笑
ま、たか丸の言い訳なんて鼻くそレベルなんで話す必要も無いですよね!ね!!笑笑

それよりそうですね、新年あけましておめでとうございます(時差)
本年も何卒たか丸とこの作品たちをよろしくお願いします!

ではでは、早速読んで頂きたいと思います!笑
今回もお楽しみください!
せーのっ、ヨーソロー!


ライバル ――欠けた核心――

孝宏side

 

 

月「ってなわけで、この3人で"gelosia cuore"だよ。改めてよろしくね?」

 

改めて見ると、なんともすごいメンツだなぁ……

てゆか、朋華と麗奈の2人をコントロールできる月ちゃんがすごすぎる……

 

【博多の暴れ馬】として福岡県内にその名を馳せていた朋華。実は今みたいにおっとりふわふわ〜って感じじゃなくて、超活発なやんちゃガールだった(らしい)。

こっちに引っ越してきて俺と友達になった時にはそんなこと無かったんだけど、一体どうしてこうなった……?

 

【佐伯家の狂犬】こと麗奈は、未だにその通り名が付いていて、麗奈の実家の佐伯家は東証一部上場企業の"佐伯ホールディングス"。強面の親父さんがCEO(最高責任者)で、その娘でありながら親父さんの専属ボディーガードをしていたためにその名がついた。実際は優しい心の持ち主なのだが、ツリ目が全てを物語っているかのように、その通り名を未だに消させてくれない。

 

……とまぁ、こんなヤバい子達なんだけど……

どうやって手懐けたんだか……

 

月「これからボク達は、君たちAqoursを全力で倒しに行く。そして曜ちゃんをgelosia cuoreに連れてくる」

 

麗「まぁ、私は渡辺曜を手に入れて何か利益があるとかいうのはないから、そこに興味はない……が、強いグループと戦うというのが私をもっと強くさせてくれる気がする。この戦いには価値があると私は思っている」

 

朋「うちもこん戦いには興味があるばい!傷つけあう戦いは好かんばい……ばってん、スクールアイドルとして、正々堂々とお互いん実力ば競うんな好きばい!」

 

私を強くする……

正々堂々実力を競う……

 

この3人には、スクールアイドルとして確固たる柱が、己の中にしっかりと築かれている。

そりゃここまで人を惹きつける強さがある訳だ……

 

……でも。

 

曜「私たちは負けないよ。だって、輝きを追い求めて常に高みを目指してるんだから!」

 

あら、曜ちゃんも言うようになったね。

なかなかいい事言うじゃない。

……ここにあのみかん娘がいたら、この発言に反応して、「あ、今のは高海千歌の高海と、高みをかけた……」とか言いそうよね。

よかったいなくて……

 

孝「そうだね。俺たちは確実に強い。みんなの想いと、希望と、熱い気持ちをもって、まだ見ぬ輝きを目指して、精一杯羽ばたいているからね!」

 

朋「孝宏くんも言うごと(言うように)なったねぇ……あん頃ん泣き虫くんとは大違いやなあ」

 

孝「誰が泣き虫か!」

 

月「あははっ!でもまぁ……今のは宣戦布告ってことで捉えちゃっても、いいんだよね?」

 

月ちゃんの目付きが鋭くなった。

本気の顔だ。

 

曜「もちろん!これで正々堂々、恨みっこなしの勝負が出来るね!」

 

麗「フッ……いい勝負ができることを期待しているよ」

 

孝「こちらこそだよ麗奈。全力を尽くしていい勝負になるように、お互いがんばろうか」

 

朋「燃えてきたー!うち、たくしゃん頑張って練習して、絶対にこん勝負に勝つけんね!」

 

決意新たに、2つのグループの一大勝負の火蓋が、ついに切って落とされた。

 

 

********************

 

 

孝「ってことで、絶対にこの勝負、負けるわけにはいかないんだ。今まで以上にきつい練習になるかもしれないけど、頑張って着いてきて欲しい!」

 

千「もちろん!曜ちゃんを守るためにも、Aqoursとしての誇りを掛けて、絶対にこの勝負に勝とう!」

 

果「そうだね!負けるのはプライド的にも許せないし、何としてでも勝ちにいこう!」

 

善「クククッ、約束されし(とき)が来たようね……この最終戦争(ラグナロク)で我々に優美なる栄光(しょうり)をもたらすことを、今ここに堕天使の名において高らかに宣言致しましょう……」

 

鞠「ソーハードなプラクティスを華麗に乗り越えて、ストロングなライバルを見事に蹴散らしてやるデース!」

 

なんとも頼もしい発言の数々……

これならみんななんとか練習に耐えきってくれそうだ!

 

……だけど、

 

ル「る、ルビィ、そんな大変な練習こなせるかなぁ……」

 

花「マルも不安ずら……体力が持たない気がするずら……」

 

梨「私もそこまで出来るかどうか……あんまり自信が無いわ……」

 

ダ「なかなかハードなものになりそうですものね……」

 

こちらの4人は少々不安そうな面持ち。

今までにやった事のない練習も取り入れるし、練習時間も延長する。

これまで以上にハードな練習になるのは間違いないけど、それを乗り越えられれば間違いなくgelosia cuoreに勝つことが出来るはず!

だからこそみんなには頑張ってもらいたい。

 

孝「みんな!この戦いには曜ちゃんだけじゃなく、Aqoursとしてのプライドも掛かってる。後から出てきた新参者のグループに負ける訳にはいかない!なによりそれはAqoursのプライドが許さない!だから、かなり酷なものになるかもしれないけど、これを乗り越えれば間違いなくみんなはステップアップできる!」

 

曜「彼氏の言い分だからって訳じゃないけど、私は孝宏くんを信じる。キツくて、ツラくて、体力おばけの私や果南ちゃんでさえ苦しいものになるかもしれない。けど、きっとやった分だけ返ってくると思う。きっと……必ず!」

 

果「私もそう思う!考えるより先に動いちゃうけど、結局そうしてみた方が案外上手くいくって!」

 

ダ「ですが……私と果南さんとで違うように、メンバーそれぞれ持ち合わせている体力には差異がありますし、回復力にも差異があります。とてもみなさんが同じハードな練習メニューでやるというのは……」

 

ダイヤちゃんの言うことはごもっともで、核心を捉えた至極真っ当な意見。

確かにその通りだ。みんながみんな同じメニューなんてこなせると思ってない。

ルビィちゃんに遠泳30kmやらせるようなもんだから。

 

孝「うん、もちろんみんな同じメニューじゃないよ。それぞれに合ったメニューを考えてきた!」

 

鞠「What?! 昨日の今日で作ってきたっていうの?!」

 

梨「すごい……本当にみんなそれぞれメニューが違う……」

 

ル「こ、これならルビィでも出来るかも……!」

 

俺の作った練習メニューは、いつもやってる基礎のトレーニングを鑑みて、それぞれがこなせるであろう少し上のレベルのトレーニングを加えたもの。最強の果南ちゃんに課したメニューを+10とするならば、ルビィちゃんや花丸ちゃんは+2ほど。

 

曜「……みんなのこと、しっかり見ててくれてるんだね?」

 

孝「まあね。これくらいしか俺には出来ないし、少しでもこうしてみんなに褒めてもらえるのはやっぱり嬉しいよ」

 

まぁそれはいいとしても、少し上のレベルのトレーニングとはいえ、かなり身体に負荷のかかるトレーニング。

体力面で1番不安な面が残るルビィちゃんと花丸ちゃん。

きっと大丈夫だとは思っているけど……

 

 

********************

 

 

孝「…………んっ……ん……えっ?」

 

どこだここ……

いつの間に寝てたんだろう。

目を開けるとどこか知らない場所にいた。

見えるのは真っ白な天井と、薄い緑がかったカーテン。

微かに香る薬剤のような独特の匂い。

時折聞こえる〇〇〇号室の患者さんが云々という言葉からしてここは……

 

孝「……病院……だよなぁ……」

 

でもなぜ……

身体が不調を訴えていた訳じゃない……はずだったんだけど。

 

曜「……あっ、孝宏くんっ!!!」

 

孝「うわっ?!」

 

曜ちゃんの声が聞こえたと思ったら、次の瞬間には曜ちゃんの腕の中にいた。

 

すすり泣く声、曜ちゃんから聞こえるものだ。

徐々に俺を抱きしめる力が強くなっているのがわかる。

 

孝「よ、曜ちゃん……どうしたの……?」

 

曜「どうしたのじゃないよ!!!突然倒れて意識を失って……心配してたのに……」

 

突然倒れて意識を失った、ねぇ……

今こうして病院のベッドに寝かされてるってことは、何かしらの処置が終わっているってことだよな。

診断結果とか出てんのかな?

 

曜「孝宏くんは"一過性意識消失発作(いっかせいいしきしょうしつほっさ)"、簡単に言えば失神……孝宏くん、働きすぎちゃったんだよ……」

 

孝「失神……そっかぁ、俺働きすぎたのか……」

 

まあ思い当たる節はある。

gelosia cuoreの研究に明け暮れてつい夜更かししちゃったり、午後練終了後も翌日の練習がしやすくなるような環境づくり、最後まで残って片付けや掃除、部室の鍵締めなんかの後処理もしてきた。

梨子ちゃんに勧められてやった作詞が思いのほか楽しくて、つい寝る間を惜しんで作詞しちゃったり……いや、これは単純に俺が馬鹿なだけか。

直近で言えば、対gelosia cuoreとしてみんなそれぞれの練習メニューを1日で完成させてきたりなんかもしてた。

これらの理由から俺は過労で倒れたのか。

びっくりするほど体は元気なんだけどなぁ……

 

曜「これから向こう1週間は絶対安静。孝宏くん、最近あんまりご飯食べてなくて栄養足りてないみたいだから点滴も」

 

孝「1週間?!そんなに休んでたらgelosia cuoreとの対決が……」

 

曜「それは大丈夫、私たちだけでなんとかするから!だから……孝宏くんは今は自分のことだけを考えて……?」

 

孝「でもっ……!」

 

曜「お願いだから!!!」

 

見たことの無い曜ちゃんの厳しい表情、聞いたことも無い激しい声。

そんな曜ちゃんの強い口調と威勢を前に、俺は押し黙ることしか出来なかった。

 

曜「お願いだから……これ以上心配させないで……」

 

 

********************

 

 

夜。

外はいつの間にか暗くなって、街灯がつき始めている。

病院の中は至って静かだ。

……なんか時々ものすごいいびきが聞こえるのは無視しておいて。

夜の病院にはいろんな噂話がある。

主に心霊系の噂なんだけど、さすがにそれはないだろっていう噂なんかもある。

人間の好奇心というものは末恐ろしく、噂とわかっていても確かめずにはいられないものだ。

 

孝「これ以上心配させないで、かぁ……」

 

昼間聞いた曜ちゃんのあの言葉。

過労で倒れるなんて、生まれて初めてだ。

練習メニューでみんなが倒れないか心配してる前に自分の体調を心配してなかっただなんて、呆れた。

自己管理は出来ていたと思っていたのになぁ……

 

孝「今はとにかく自分の体を最優先に、だよな」

 

ならばもう寝よう。

噂話を確かめに行ってまた倒れてしまったらどうしようもない。

今は大人しく、曜ちゃんのあの言葉の通りにしておかないとだな。

 

 

孝宏side off

 

 

 

To be continued…




いかがだったでしょうか!
ブランクが……ブランクがすごい……笑笑

倒れてしまった孝宏、一体どうなってしまうんでしょうか!
そして孝宏がいなくなったAqoursがgelosia cuoreにどう立ち向かっていくのか!
それはたか丸にもわかってません←え

とにかく、次回もお楽しみに!笑

See you next time!

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