未来という名の航海   作:たか丸

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みなさんこにゃにゃちわ、去る7月10日に誕生日を迎えました、どうもたか丸です

いや〜、Aqours CLUB set 2019発売されましたねぇ〜
もうあれですね、最&高でしたね笑
新曲の「Jump up High!!」も、Aqoursっぽさが存分に生かされた曲調で、歌詞もさすがの畑亜貴先生でいらっしゃいました笑
畑先生には虹ヶ咲のソロ曲も作って欲しかったです……
ちなみにたか丸は虹ヶ咲では今現在、愛ちゃんとかすかすが推しですかね。まだ決めかねてますが笑
かすかす〜!

それでは今回も楽しんでいってください!
せーのっ、ヨーソロー!


I'm waiting on the coast street.

孝宏side

 

 

孝「んー……来ない……」

 

波の音を聞きながら独りごちる。

あんな次々と押し寄せる波のように、待ち人もやって来ないものか……

そういえば今年の初めに引いたおみくじには、

 

「待人 来ず」

 

って書いてあったっけ……

神の宣告ならもうどうしようもないか……

って、ダメダメ!変に弱気になったらそこで試合終了だ!

きっと来る、そう信じるしかない。

 

でも来るのは目の前を走り去る車だけ……

颯爽と走っていく真っ赤なポルシェ……

 

 

……緑の丘じゃないのか?

 

 

いかんいかん、変な思考に陥った……

 

とにかく、あの子が来たらちゃんと伝えなきゃいけない。あの時言えなかった、

 

「ごめんね」を。

 

 

********************

 

 

――2日前――

 

 

曜「ええっ?!孝宏くんハンバーグにチーズ入ってるの反対派なの?!」

 

孝「えっ、あー、まぁ反対ではないけど、好んで食べるわけじゃないかな〜って」

 

曜「信っじられない……世の中にそんな奇異な人がいるなんて……」

 

孝「そんなにかな?」

 

この話のきっかけは、曜ちゃんのある一言。

 

ハンバーグにはチーズが入ってなきゃだめだよね

 

いやいやいや……

お肉の味を堪能するためにはやっぱりチーズなんてお子ちゃまなもの(全世界のチーズ好きの皆さんに謝れ)が入っていちゃいけないんだよ。

 

考えてもみてよ!

国産黒毛和牛A5ランクのお肉だけを使用した超豪華、究極にして頂点のハンバーグにチーズなんてINする?!

しないでしょ!!そんなんもったいないわ!!

 

普通のハンバーグなら別に時々入ってる程度ならいいけど……

 

……そう心の中で思っていたと思っていた時代が私にもありました。

えー、ダダ漏れでした。

それを聞いた曜ちゃんから、なんとも蔑まれるような視線を頂きました。ありがとうございます。

 

……いや、ドMじゃないんだけどね?

 

曜「ハンバーグにチーズが入っている時のあの幸福感といったら……もう、言葉にできないぐらいの嬉しさがあるでしょ!お母さんが「船長グランプリ 優勝おめでとう、曜ちゃん!今日はお祝いだから、曜ちゃんの大好きなハンバーグよ!し·か·も!チーズ入りよ♪」なんて言われたら、最っ高に嬉しいじゃん!」

 

船長グランプリ……?

 

孝「うーーーん……あんまり?」

 

曜「がーーーーーーーん……」

 

 

その日の帰り道、曜ちゃんはいつもよりなんだか機嫌が悪かった。

 

んー、なんだかくだらないことで気まずい雰囲気になっちゃった……

途中でちょっと強い口調で曜ちゃんに食ってかかっちゃったしなぁ……

それに呼応するように、曜ちゃんもぷんすこしておこだったし……

 

でも、俺と曜ちゃんの仲だし、きっと俺の想いも分かってくれてるはず。

だって、今までもそうだったから。

 

俺は今、曜ちゃんに謝りたいんだってこと。

 

 

孝宏side off

 

 

曜side

 

 

曜「はぁ……憂鬱……」

 

明日が「テストだ〜」とか、「放課後補講だ〜」とか、そういう時はいつも憂鬱なんだけど……

学校に行くってことが憂鬱なのは、初めてかもしれない……

 

曜「いつもみたいに、普通にありのままの笑顔を見せられるかな……?」

 

自信が無い……

今の私の心は航海に出発できないであります……

 

はぁ……なんであんなことでプンスコしちゃったんだろう……

 

"ハンバーグにチーズをINするかしないか問題"

 

――曜内(ようない)法廷 開廷――

 

闇曜「ハンバーグにチーズをINしないなんてありえないって!INしない孝宏はまともな教育受けてないってもんよ!ヨーソロー!」

 

そうそう!そうであります!

チーズをINしないなんてありえないであります!

 

光曜「そんなことないです。孝宏さんの言う通り、お肉そのものの味を愉しむという点においてはやはり一理あります。ヨーソロー。」

 

うーむ、確かに……

お肉本来の味を損なってしまうのならチーズは邪魔になっちゃうのかな……?

 

闇曜「でも普通のハンバーグにチーズをINするのはいいんだよな?ってことは実際孝宏もINする派の人間なんじゃねーの?ヨーソロー!」

 

確かに!あれだけ言っておいて結局INする派なんじゃん!

 

光曜「ですが孝宏さんは"時々入ってる程度なら良い"と仰っていました。孝宏さんがチーズIN派の人と断言するにはまだ早いです。ヨーソロー。」

 

あー、言ってたねぇ……

ってことはやっぱり孝宏くんはINしない派なのかな……?

 

闇曜「って、あんた自身はどうなのYO!チーズINしない孝宏のことを許すのかい?ヨーソロー!」

 

光曜「結局最後の判断はあなたにかかっているんです、裁判長。ヨーソロー。」

 

えっ、わわわ私?!

うーーーーーーーん…………

 

 

――曜内法廷 閉廷――

 

 

曜「許す、許さない、の問題じゃないよ……私は、謝りたい。あんなことで孝宏くんに激おこぷんぷん丸しちゃったこと……」

 

でも……勇気が出ない……

 

 

********************

 

 

翌日。

少し寝不足気味な私は、いつもより少し遅いバスに乗って学校に着いた。

やっぱりまだ顔を合わせづらいから、違うバスに乗ってきた。

 

謝りたい……でも勇気が出ない……

 

小さないさかいでお互いに謝ることはこれまでに何回もあった。

けど、今回はなんとなくいつもと違うから、お互い謝りづらくなっちゃってる。

 

教室に着くと、孝宏くんはもう席について、仲良しの男子たちと話していた。

私も席につくなり、千歌ちゃんと梨子ちゃんがやってきて、ちょっとした質問攻めにあった。

「なんで遅かったのー?」とか、「なんだか疲れてる?」とか

 

……「孝宏くんと何かあった?」とか。

 

その質問をされた時に、少しだけ体がピクりと反応した。人間の反射ってものはつくづく恐ろしいなぁ……

 

その場はなんとか取り繕ったけど、2人にはなんとなく怪しまれてる……気がする……

 

孝宏くん、今どんなこと思ってるんだろう……?

はぁーあ、今からなんとなーく偶然を装って、孝宏くんの近くをフラっとして様子を伺ってみようかな?

 

でも、なんかそんなのさっぱりしないし、そんなことを考えるだけで気持ちが落ち込む。

"きゅっ"って胸が締め付けられる。

 

あー!もう!やだやだ!!なんなのもう……

 

はぁ……私たちもしかしてこのまま……

 

 

別れちゃったりするのかな……?

 

 

曜side off

 

 

孝宏side

 

 

孝「はぁ……結局話せなかったな……この強情ッ張り孝宏め……"曜ちゃんが話しかけてこないからこっちも話しかけないでやるんだ!"なんて馬鹿なこと考えおってからに……」

 

なんて自分への苛立ちを呟きながらついた帰路。

バスに乗らずに歩いて帰ろうと思い、海岸沿いのこの道をとぼとぼ1人歩く。

部活がなかったのがよかったのか、悪かったのか……

結局曜ちゃんとは顔も合わせられなかった。

 

孝「おお……綺麗な夕日……なんて言うんだろう……空も海も風も、みんなオレンジだなぁ……」

 

なんだかこの綺麗なオレンジ色をした海や風が、意地っ張りな俺の心を照らして、元気をくれてるみたい。

 

「早く仲直りしなさい」

 

って言われてるみたいだ。

 

よし、じゃあいっちょやったりますか。

決めるぜ覚悟、振り絞れ勇気、起こすぜ男気!

 

変な掛け声を心の中で唱え、俺は歩くスピードを徐々に速めていった。

 

 

********************

 

 

千「なるほど……それはまたなんともおバカな喧嘩ですなぁ……」

 

孝「くっ……何も言い返せない自分がツラい……」

 

ル「でも2人ともとっても仲良しさんだから、そういうことで喧嘩になっちゃったのかも……?」

 

孝「そう言ってくれると嬉しいよ、ルビィちゃん♪」

 

ル「うゆ!」

 

結局仲直りするには謝るしかないんだけど、なんとなく顔を合わせづらいから、どうすればいいのか相談するために、千歌ちゃんの家に来た。

CYaRon!の集まりだったらしく、ルビィちゃんもいた。

幸い曜ちゃんはまだ来てなかったみたいで、今はこの3人。

 

千「とりあえず曜ちゃんにお手紙とか出してみたら?お家近いんだから、ポストに入れてくるぐらい昼飯前でしょ?」

 

孝「手紙かぁ……確かにいいかもしれない……」

 

ル「ち、千歌ちゃん……それを言うなら"朝飯前"だよ……?」

 

千「えっ!あ、あはははは……///」

 

後輩に言葉の間違いを指摘される先輩……

千歌ちゃん大丈夫なんだろうか……?

 

孝「でも手紙になんて書けばいいだろう?無難に「ごめんね」って書くのかね?」

 

まぁ当然だろうけど、謝罪の文言は入れるべきだよね?

 

千「ふふふーっ、あえて「ごめんね」は入れないっていうのはどう?」

 

孝「えっ?な、なんで?」

 

千「お手紙出しちゃえば、出す前に比べてなんとなく気持ちが楽になるでしょ?だから、「どこどこで何時に曜ちゃんと会ってお話がしたい」って書いてみようよ!」

 

なるほど……

謝るための待ち合わせが出来るわけか……

 

孝「それいいかも!手紙で言うより、ちゃんと会って謝れば誠意も伝わるだろうし!」

 

ル「ルビィもそれ賛成です!それに加えて、曜ちゃんへの愛も一緒に伝えたらどうですか?」

 

孝「うんうん、確かにそうだn……って、ん?な、なんでそれ伝えるの?!」

 

流れで頷いちゃったけど、黒澤家の次女さんが大変なことを口走りましたよ?!

 

千「それいい!千歌も賛成だよ!」

 

ル「だよねっ!だって今回のことで、2人の間に少し溝ができちゃったと思うのっ!」

 

千「そこで大切になってくるのが、"愛"っていうファクターなんだよ!」

 

孝「千歌ちゃんの口から"ファクター"ってものが聞けるとは……」

 

千「む!孝宏くんは千歌のことバカにしすぎだぞっ!千歌だってそれぐらいわかるのだ!」

 

ル「昼飯前……」

 

千「わーわーわー!!千歌なんにも聞こえなーい!!」

 

まったくもっていじりがいのある幼なじみだなぁ……

ルビィちゃんも素晴らしいいじりだった……

 

孝「でも、そうだね。距離ができたのは確かだから、この際一緒に"愛"も伝えておかなきゃだね」

 

千「うん!そうすればいいと思うよ!」

 

ル「きっとその想いは伝わるよ!がんばルビィ!」

 

孝「あははっ、よしゃ!ありがと千歌ちゃん!ルビィちゃん!そんじゃ手紙書いて、曜ちゃん家のポストにインしてくる!」

 

千「がんばってね〜♪」

 

ル「ファイトです!」

 

千歌ちゃんの家を後にし、俺は家まで走っていった。

 

 

孝宏side off

 

 

ルビィside

 

 

千「がんばってね〜♪」

 

ル「ファイトです!」

 

千「…………ふぅ、びっくりしたなぁもう……まったく二人揃って仲良しさんだね?」

 

そういって千歌ちゃんは掛け布団をひっぺがす。

中から現れたのは、布団の中に籠った暑さなのか、孝宏さんの言葉を聞いて恥ずかしくなったのか、ちょっとだけ頬を紅潮させた曜ちゃん。

 

千「孝宏くんはああ言ってたよ?曜ちゃんはどうするの?」

 

曜「まだ……決められない……勇気が出ないんだ……怖いんだよ……」

 

ル「曜ちゃん……」

 

千「はぁ…………すぅ……しっかりしろ()()()!!

 

ル「ピギッ?!」

 

曜「っ?!ち、千歌ちゃん?!大声出すとお客さんの迷惑にって美渡さんが……」

 

千「言っちゃ悪いけど本当にくだらないよっ!はっきり言ってどっちでもいいわ!どっちも美味しいわ!曜ちゃんがチーズINのハンバーグが好きなのは知ってるし、孝宏くんが別にチーズが入ってるか否かに興味無いのも知ってる!千歌が言うのはあれだけど、そんなことで言い争って険悪ムードになって、2人とも筋金入りのおバカだよ!!!」

 

曜「ちか、ちゃん……」

 

千「私、曜ちゃんのこと大好きだよ。それに、孝宏くんのことだって大好き。だから……そんな大好きな2人が……嫌な空気になってるのは……私……耐えられない……」

 

そう言った千歌ちゃんの目から大粒の涙が、ポロリポロリ次々と零れていく。

曜ちゃんを想う気持ち。孝宏さんを想う気持ち。

大切な幼なじみ2人を想うからこそ、素直な感情がそのまま溢れている。

ああ、素敵だなぁ……ルビィもこんな優しくて可愛くてカッコイイ幼なじみがほしかったなぁ……

高望みしすぎですわ!ってお姉ちゃんに言われちゃいそう……♪

 

曜「千歌ちゃん……ありがとう。私も千歌ちゃんのこと大好き。それに……孝宏くんのことも大好き……だから……仲直り、したいっ……!」

 

千「っ!曜ちゃん……!」

 

曜「私、孝宏くんに謝りたい!早く孝宏くんに会いたい!」

 

千「曜ちゃん!!」

 

曜「千歌ちゃんのおかげで勇気が出たよ、ありがとう♪」

 

千「えっへへ、どういたしまして♪」

 

うーゆ?これルビィ必要だったかなぁ?

出る幕もなく解決しちゃいそうな雰囲気……

ルビィ置いてきぼりです!ルビィもお話に混ぜて〜っ!

 

っていうか、曜ちゃんと孝宏さんの喧嘩の原因って、「ハンバーグにチーズをINするか否か」なんだよね?

その仲直りまでこんな長い道のりなの?

幼なじみって難しいんだぁねぇ……

なんだかおばあちゃんみたいになっちゃった……うゆ……

 

ル「……?ねぇ2人とも、なにか聞こえない?」

 

曜「えっ?……この音……足音?」

 

千「う、なんだか嫌な予感がする……」

 

あっ、きっとその千歌ちゃんの予感は大当たりな気がする!

 

 

――ガラリラっ!――

 

 

美「バカ千歌ァ!!!デカい声出すなって言われてんだろうが!!!

 

千「ひえぇ……美渡ねぇも声大きいぃ……」

 

曜&ル「「ぷっ、あははははははは!!!」」

 

えへ、千歌ちゃんは可哀想だったけど、曜ちゃんが笑顔になってよかった!

 

 

ルビィside off

 

 

孝宏side

 

 

――現在――

 

 

孝「あっ、さっき見たポルシェだ……なんで戻ってきたんだろ……忘れ物かな?」

 

そろそろ立って待っているのも疲れたので、道の脇にあるコンクリの上に座った。

未だ曜ちゃんは来ない……

 

あの日、手紙にはこう書いた。

 

――あの海岸通りで待ってるよ

――どうしても伝えたいんだ、曜ちゃんに

――何より曜ちゃんに会いたいよ

 

想いは伝わってくれたかな?

まだ待ってるよ、早く来てね……

 

「海岸通りは友情のシーサイド」ってオシャレな言葉を誰かが使ってたっけ?

なかなか思いつかない言葉だよね〜、考えた人すごいや!

だからそんな「友情のシーサイド」に今日、曜ちゃんに来てほしいんだ。

 

来るかな?来ないかな?

来ない?いや、来て……!

 

 

?「お、おっす……」

 

孝「……!よ、曜ちゃん……」

 

曜「……来たよっ……」

 

孝「う、うん……」

 

ううっ、気まずい……

でもきっとそれは曜ちゃんも一緒。

なら勇気を振り絞らなきゃいけないのは……わかるね?

 

 

「「あのっ!!」」

 

 

きっとまたやり直せる。

2人の歯車はまた噛み合い、動き始めた。

 

 

孝宏side off

 

 

 

To be continued……




いかがだったでしょうか?!
自分に出来るシリアス(?)はこれが限界!!!笑
悲しいお話はあんまり好きじゃない……
みんなハッピーになるものが好き!

さてさて、題名は和訳していただければわかると思いますが、その題名がわかった時点で今回のお話の中に隠れている何かが分かるはずです!
題名わからなくても多分、直接的に書いてるもののが多いから分かるとおもうんだ笑
こういうの書いてみたかったんですよ笑

それでは、次回もお楽しみに!( * ॑˘ ॑* ) ⁾⁾


孝「俺の勝ち!なんで負けたのか明日までに考えといてください……ほな、いただきます」

曜「あれ?孝宏くんって炭酸飲めなかったよね?」

孝「ぜん゙ぜん゙づら゙ぐな゙い゙ん゙だがら゙っ!!!」

曜「ケイス○ホンダにはまだ程遠いね……じゃあ……ほな、いただきます♪……んーっ!うまいっ!」

孝「……よ、曜ちゃん……それ間接キス……」

曜「ブーーーッ!!!へっ、変なこと言わないでよっ!///……あーもー、吹き出しちゃった……きたな……///」

千「仲良くなって良かったですなぁ……」

ル「うゆ!」
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