この間阿澄佳奈さんのラジオ「キミまち!」を聴いてたんですけど、そのCMで流れた曲が気になって調べたんですけど、sumikaさんの「フィクション」という曲でした。オタクに恋は難しいというアニメの曲らしいですね。すごい好きな曲のひとつになりました!
あと、ご報告です。
わたくしたか丸は、今年高校3年生になりまして、大学受験の勉強をするために更新速度が著しく低下します。わたくしの作品の更新を楽しみにして下さっている方々には多大なるご迷惑をおかけすることとなりますが、ご理解の程よろしくお願い致します。
代わりに、受験が終わりましたら頻繁に更新していきたいと思っております。それまでは時間がかかりますが、お待ちいただければ幸いです。
前書きが長くなりましたが、今回もお楽しみください!
せーのっ、ヨーソロー!
前回のあらすじ
孝宏の姉、明日奈の提案で孝宏と曜はデートをすることに。最近出来た沼津の新しい遊園地にやってきたのだが、そこでまさかの姉とその彼氏、柊勇人が尾行していることに気づく。これからどんな展開になっていくのか――
曜side
曜「……えーっと、まずは説明して明日奈さん……」
明「あはは……実はね……」
そこで私は今日、孝宏くんが私をデートに誘ってくれるまでの経緯を聞いた。
明「……かくかくしかじかってことなの……ごめんね曜ちゃん!ほんとはずーっと眺めてようと思ったんだけど、アトラクション見たらどうしても楽しみたくなっちゃって……」
曜「いや〜、こちらとしては出てきてもらってよかったけどね〜……でもさ、孝宏くん」
孝「ん?」
曜「あ、蘇ってた……でね、私思うんですよ!」
孝「なにを?」
曜「なんで孝宏くんはあんなバレバレの明日奈さんのトラップに引っかかっちゃうのかってこと!」
孝「バッ、バレバレのトラップ?!」
やっぱり気づいてなかった……
明日奈さんがテンション高めに服装選んでくれたのなら気づくべきなのに……
曜「だってほら、明日奈さんが服装選んでくれた時って大体いつもなにかしてくるじゃん?例えば、小学校5年生の林間学校の時だって、中学校が休みだからコソコソ付いてきたりしたし。あとは、中学校2年生の修学旅行の時だって、私と孝宏くんにとんでもないことしたじゃん?」
孝「あ、あー!あれか!あの(ピーーーーー)……」
曜「言わなくていいからぁ〜!!!///」
近くにいた人達が数人こちらをぎょっとした顔で見ているのが分かって、私は顔を赤らめた。
曜「と、とにかく!次からはほんとに気をつけてね!」
孝「は、はい、わかりました……」
曜「それと……明日奈さん、今日は帰ってください!」
明「えぇぇぇぇぇ?!?!なんでぇぇぇ?!?!」
曜「そ、その……見られていると思うと……とてもじゃないけど恥ずかしいので……///」
明「……ッ!!!」
明日奈さんは後ろによろめいて、勇人さんに寄りかかった。
勇「おっと……どうした明日奈?」
明「……ろう……」
勇「ん?なんて?」
明日奈さんは素早い動きで自立し、勇人さんに向かって言った。
明「帰ろう!!!今すぐ!!!」
勇「おっと?どういう風の吹き回しなんだか……まぁ、明日奈がそうしたいなら構わないけど」
あぁ、きっとこの2人が長続きしてる大きな要因はこの絶妙な距離感にあるんだろうなぁ……
引っ張る明日奈さんに、それを包み込む勇人さん。
私たちもこんなふうになれるのかな……?
そう思ったら、胸を何かがチクリと刺した感じがした。
明「それじゃあ!二人とも楽しんで!!!アデュー!!!」
言うなり明日奈さんはすたこら走って行ってしまった。
勇「あ!ちょっ、明日奈待ってくれ〜!……それじゃあな、二人とも!」
孝「あ、はい、さよなら……」
曜「……」
孝「ん?曜ちゃんどうしたの?」
曜「……え?あ、ううん、なんでもない……」
孝「……?」
曜side off
明日奈side
勇「おーい、明日奈!どうしたんだよ、いきなり帰ろうなんて?」
明「なんでって……勇人は何も感じなかった?」
勇「な、何に?」
明「曜ちゃんの顔よ……あの赤らめた顔……あんな顔でお願いされたら断れないわよ……」
勇「ふーん、そんなもんなのか……」
まったくほんとにこの男は鈍いわね……
明「まぁいいわ、何か甘いものでも食べに行こっ!」
勇「ん、そうだな」
私たちは手を繋いで歩き出した。
あの二人のこのあとのことは孝宏に後で問い詰めようかな♡
明日奈side off
孝宏side
………
………………
………………………
どうしたんだろう曜ちゃん。なんか、いつもと違う。
多分気づかない人は気づかないんだろうけど、ずっと一緒にいるからなんとなくわかる。何かがいつもと違う。
孝「ふーーー……よしっ!」
曜「……?どうしたの?」
孝「曜ちゃん、はい!」
曜「え……///」
俺は曜ちゃんに手を差し出した。
曜「……もう、ほんとにずるい……全部お見通しなんだもん……」
すると曜ちゃんの目尻に光るものが見えた。
孝「えっ、えっ、えっ?!どどど、どうしてななな、泣いてるの?!?!」
曜ちゃんを泣かせてしまったと思って俺は大いに焦った。
曜「ご、ごめんね……平気だから……ただ、私って馬鹿だなぁって思ったから……よかった……私の杞憂で終わって……」
孝「???」
曜「フフッ、なんの事かさっぱりだよね?でも大丈夫、気にしないで!もう元気になったから!」
そういった曜ちゃんの目元は少し濡れていて、頬は紅潮していた。
そしてなにより、笑顔になっていた。
いつもの眩しい、はじける笑顔だった。
曜「……はい!」
曜ちゃんは手を差し出した。俺はその手をとり、俺の口元に持ってきて、
――チュッ――
キスをした。
なんでだろう、すごくそうしたくなった。
曜ちゃんはものすごく顔を赤くしていた。そんな曜ちゃんが可愛くって、思わず笑顔になった。
そして手を握った。指を絡ませ、恋人繋ぎというものにした。
孝「じゃあ、デートの続き、しよっか?」
曜「〜〜〜ッ!///」
曜ちゃんは何も言えなかったのか、ただ頷いていた。
孝宏side off
曜side
遊園地デートが終わり、帰路に就いていた。
曜「……ねぇ、ちょっと寄り道してもいい?」
孝「……うん、いいけど……どこに行くの?」
曜「ふふっ、なーいしょ♡」
孝宏くん、喜んでくれるかな……?
********************
孝「あれ、ここって……公園?」
曜「そ。こっち来て……」
私は孝宏くんをベンチに誘導した。
幸い今日は誰もいない。ものすごいチャンス!
私はベンチに腰掛けて、ももの辺りをポンポンした。
孝「?……はっ、ま、まさか……!!!」
曜「流石に勘がいいね……そう、膝枕!」
孝「うぉぉぉぉぉ!!!まじっかっ!!!」
おーおー、すごい目がキラキラしてる。子供みたい♡
曜「ほらほら、早く来て?」
孝「う、うん……じゃあ……」
――ポフッ――
孝「う、わぁ……これは……///」
曜「ど、どうかな?」
孝「いや〜、言葉では言い表せないよ……すごい、すごすぎるよ……ダメになりそう……」
孝宏くんの言葉は嘘っぽく聞こえたけど、顔が全てを物語っていた。見たことないくらいへにゃへにゃになった顔。あーあ、もう、だらしないんだから……♡
孝「なぁ曜ちゃん」
曜「うん?」
孝「今日はごめんな。色々迷惑かけた。姉貴のこともあるし、俺自身曜ちゃんに気を使わせちゃったと思う。こんな不甲斐なくて頼りない俺でごめん……。けど、曜ちゃんのこと幸せに出来るのって俺だけだと思ってる。だって、俺たち誰が見てもいいカップルだから」
正直、また涙が零れそうだった。
曜「……ほんと、私ってば、馬鹿曜だ…………ありがとう、孝宏くん!大好き!!!」
私は孝宏くんの体に抱きついた。
孝「もがっ?!もがががっ!!!」
曜「えっ?!」
私が抱きついたことで、私のももに頭を乗せていた孝宏くんの顔に、私の胸が乗っかって、息ができない状況にしてしまった。
曜「あっ!ご、ごめん孝宏くん!大丈夫?!」
孝「だ、大丈夫大丈夫……もー、一瞬で俺のいいセリフ消し飛んだじゃん〜」
曜「あはは!ごめんごめん!」
そうだ、私たちは今が1番いいんだ。この関係が。
明日奈さんたちがどうとか関係ない。私たちは私たちだ。
曜「孝宏くん、ありがとね、大好きだよ!」
孝「ん?えーと、どういたしまして、でいいのかな?」
曜「うんっ!」
こうして私たちのハチャメチャなデートは幕を閉じた。
ハチャメチャの中で見つけた大事なこと。私は絶対忘れない。
そう私は心に誓った。
曜side off
To be continued……
はい、如何だったでしょうか?
久しぶりすぎて書き方忘れかけてました笑
一応確認はしていますが、誤字などありましたら、ご指摘していただけると嬉しいです。
いや〜、今回も自己満足なものになってしまいました笑
でもやっぱり後悔はしていません!笑
次回は、時期的にもぴったりなお話を書かせていただきたいと思います!
実は、そのお話のアイデアは、活動報告で実施しているアンケートに投稿してくださった方のものなんです!
みなさんもよかったらこのインスピレーション沸かなさすぎてどうにかなっちまいそうなわたくしめにアイデアを分けてくださいませ……笑
では!次回もお楽しみに!
See you next time!