『ゴットイーター2・レイジバースト』~神々の二重奏~   作:平崎

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第4話 実地訓練‐急‐

 極致化技術開発局 局長室

 

 

「貴様ら‼ 無断出撃とはどういうことだ‼」

 

 極致化技術開発局局長『グレム』に無断出撃したブラッド隊は呼び出され、お叱りを受けていた。

 

「大体、ジュリウス貴様が無断出撃したのが悪いだろう‼」

「すみません」

 

 頭を下げるジュリウスの後ろいるナナは小声で「グレム局長って怖い人だね、おでんパン渡したら機嫌治してくれるかな?」とロミオに尋ねるが「バッカ、もっと怒られるだろ」と返した。

 

「お前ら聞こえているぞ!」

「「すみません」」

「全くもう一人の新人はいないし、まあいい今日はもう下がれ」

 

 

 

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 極致化技術開発局 廊下

 

「疲れたー」

「お腹すいたー」

 

 局長の長い話が終わり、ナナとロミオは緊張が溶け、崩れる様に声を出した。

 

「すまない皆、庭園で昼食を取ろう、俺の奢りだ」

「うぉ、ジュリウス太っ腹!」

「流石が隊長さんだねー」

 

 

 

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 極致化技術開発局 庭園

 

「俺が奢ろうと思っていたが、まさか先に昼食を作って待っていたとは」

 

 ジュリウス達が先に昼食を買う前に庭園に行くと、そこに学生服姿の雪奈とラケル博士、ラケル博士の姉の『レア博士』がランチマットを引いて待っていたのであった。

 

「子供達が無事に帰還したのですから祝杯を上げようと。提案したのは雪奈さんです」

「うん、皆頑張ったから」

 

 そこにオペレーターのフランも加わり、ささやかな昼食会が開かれた。

 

 

「貴方、まだ自分のことちゃん説明してないのぉ」

「ちょ、レアさんが酔って絡んでくる」

 

 昼食会はそのまま二次会になり、誰かが持ってきたワインを成人組は飲んでいた。

 赤く長い髪のレア博士は雪奈の肩に持たれ掛かり、ダル絡みを始めたのだ。

 

「それじゃあ私が皆にバラそうかしらー。実はねぇ――」

「雪奈さんは今年二十六の大ベテランなんですぅ‼」

 

 レアより酷く酔いが回っているラケルが突然大声を上げる。

 

「俺より年上なのか、だが容姿が若すぎる」

 

 ジュリウスが問い、それにレアが答える。そんな感じで、二次会はクラウディウス姉妹の雪奈の秘密暴露会で終わりを告げたのであった。

 

「フランさん、ジュリウス達のことお願いします」

「はい、任せてください。不老超人さん」

「もう、フランさんも」

 

 フランはお茶目な冗談を言い、ナナを肩に背負い上げる。ほろ酔いのジュリウスは眠るロミオを抱え、フランに言われるがままに自室に向かっていく。

 

「あれ? 皆帰ったのぉー」

「レアさんは自分で帰れますよね」

「えぇー、送って頂戴よぉ」

 

 と言いつつもレアは自分の足で立ち、庭園をあとにしていった。

 

 

 

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「ラケルさん、帰るよ」

「もう少し、こうしたいのです。私の中の私も落ち着きますし」

 

 ラケルは雪奈の膝を枕にして酔いを冷ましていた。ラケルと雪奈の関係はジュリウス達に話したことだけの関係ではない。

 

「ねぇ雪奈さん、私が私じゃなくなったときは……」

「任せて、そのためにここに来たんだから」

 

 不安そうな表情を浮かべるラケルに雪奈は優しく微笑んだ。

 

 

 

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 極致化技術開発局 ラケル博士の部屋

 

「本日よりブラッド入隊となります、シエル・アランソンです」

「グラスゴー支部より転属のギルバートだ、よろしく」

 

 白いツインテールの少女と紫色の帽子をかぶる青年。この二人が揃ったことでブラッドは完全稼働となる。

 

「本来より早いがこれでブラッドが揃った。皆、これからも頼み、特に副隊長」

「うん、任せて」

 

 あの日から数日間に雪奈は副隊長となっていた。

 

「では、これよりブラッドの任務は極東支部との協同戦線となります。皆、極東支部の先輩達にご無礼のない様にね。雪奈さんは久しぶりの極東支部、楽しんで来てね」

 

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