周りの風景は古都京都の大通りの屋敷の中。目の前には、前に見た金髪碧眼の男の姿があった。昼間なのでよく顔が見える。年齢はざっと18~21ぐらいだろうか。そんな事を思っていると、奥から女性が出てきた。その表情を見た途端、私は惹かれた。なぜなら、金髪碧眼の彼を見るその表情は、母性に溢れたものだった。一目見ただけで分かる。この2人は血は繋がっていない。だが、そんな事など関係ないほど彼女の表情は母親だった。実の子でも無いのにこんな表情が出来るのか。私はそこに目を奪われた。
「■■?何をしているのですか?日向に出て何か考え事でもあるのですか?」
声色もそうだ。聞く者に安らぎを与える色である。
「大将…いや昨日言ったことなんだけどよ。」
男は申し訳なさそうに、女性に言う。
「昨日の鬼の事ですね、そこまで気にしなくてもいいのですよ?また時期に現れるでしょうし、何より昨日はあなたの初陣だったのですから。」
「いや…でも…。」
「なら、次の時にまた成果を上げてくださいね?これならあなたも納得してくれるはずです。どうですか?」
イタズラっぽく微笑む女性。それに戸惑いながらも首を縦に振る金髪の青年。それはまるで、母親と子のようだった。
「ところで■■?あなたはまだ元服してません。だから今度その式を挙げます楽しみにしておいてくださいね?そうすれば今の貴方の名前■■■■は正式的に貴方の名前となります。それが何を意味するのかを理解しておいて下さい。よろしいですね?」
真剣な顔で金髪の青年に言う。その顔は母ではなく、また別の何かを感じさせた。
「では■■、また後で。」
笑顔で女性は去っていった。その後ろ姿を頭を下げながら青年は見ていた。彼は一体何を思って彼女の背中を見ているのか、少し気になってしまった。
その夜のこと。青年は街に出て警備にあたっていた。大通りを見回り、裏路地を見回ると、屋敷に帰ろうとして、歩き始めた時、一人の少女が道を歩いていた。
青年は不思議がって声を掛ける。
「おい、あんた、こんな時間に何してんだ?」
そう聞くと、少女は微笑みながら答えた。
「家出したって言ったらどうするん?」
すぐに回答を返した。
「あんたの家を聞いて送り返すだけだ。」
「そぉ?まぁうちがここにおるんは別に違う理由なんやけどな。」
そう言うと、少女の雰囲気が一変する。青年が腰の刀に手を伸ばし、いつでも抜けるように待機する。
「ちっ、てめぇ、鬼か。」
「昨日ぶりやなぁ、小僧?どや?うちの名前覚えとる?」
「は!鬼の名前なんて覚えてるわけねぇだろうが!」
そう言い放つや否や、鬼の少女に切りかかる。それを嬉しそうに避ける彼女。
「その目とその顔は、あんたのことよぉ覚えとるって言うてるよ?ふふふっ。」
何度も何度も切りかかる青年。皮一枚で避ける少女。防戦一方、攻撃一辺倒の戦いではない。これは、両者の駆け引きだ。スキを狙う少女とスキを作らないようにする青年。どちらかが間を間違えたら、どちらかの首が飛ぶ。
青年は苛烈に攻め、少女は舞うように避ける。それは、命のやりとりの芸術であるように見えた。だが、それは10分もしないうちに、終わりがきた。少女のある一言だ。
「はい、終わり。今晩はあんたとやり合う為に来たんとちゃうんよ。人も襲わへんし、盗みもする気は無い。」
「あ?じゃあ何のために来たんだ?」
「簡単なこと。小僧に挨拶をするために来たんよ?」
「なんで俺に挨拶をしに?」
嫌そうな顔で、少女を見る。
「久々にええ男がおるから口説き落とそう思うてな?」
「あいにく、俺は人間、てめぇは鬼だ。口説き落とそうと思わねぇ事だ。つまらねぇ冗談を吐くんじゃねぇ。構えろ。」
「いけずやわぁ。」
笑う少女。表情に余裕が見て取れる。
「それなら、今日は帰るわ」
「なんだと?」
「だって用件済んだらやることないやろ?なら帰るにこしたことは無い。」
そう言って青年に背を向ける少女。それに少し苛立つ青年
「それじゃあ、サイナラ。明日の晩、あんたんとこ行くさかいよぉ準備しといておくれやす。楽しみやわぁ。」
ニヤッとしてその場から消える。彼女の姿があった場所を青年は歯がゆそうに見ていた。
正直早く自作サーヴァント登場させたい
理由としてはFGOに起用されたらなんか負けた気になるから(本家相手に何を言ってんの?w)
まぁもしもあちらが先に出したらこちらの設定は変えることなく出します。
オルタとは違うけどこういう側面もあるよ的な?w
とりあえず出ない間にみんな出します。