Fate/Golden Bonds   作:熱盛worker

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始まるよ!!


第3話 初戦(夜)

時間は夜の10時をまわった。私はバーサーカーの言う通りに準備をした。動きやすい服、動きやすいズボン、動きやすい運動靴、背中には必要最低限の物が入ったリュックサック。とにかく起動性が高い装備だ。

 

「準備は出来たか?マスター。」

 

「モチのロンでバッチシ。」

 

そう言って私は玄関を開ける。そしてバーサーカーが後から出てくる。玄関に鍵をかけ私はバーサーカーに質問する。

 

「ところでどこに行くの?」

 

「お?そうだなぁ…それじゃああの山とかどうだ?」

 

多分勘なのだろうが、きっとそこに敵がいると言って口角を少しあげていた。

 

「それじゃあしゅっぱーつ!」

 

「おう!」

 

30分は歩いただろう、やっと目的の山の麓に着いた。

 

「ねぇ、これでいなかったら無駄足ってレベルじゃないよね…。」

 

私のその心配を吹き飛ばすようにバーサーカーは言った

 

「大丈夫だ、やっぱここになんかいる。ぃゃ……。」

 

その後何かを呟いたように聞こえたがさほど大事では無いだろうと思い聞き返さなかった。

 

「まぁ誰かいるんなら登ってれば会うでしょそれじゃあ登ろう。」

 

「まぁそれもそうだな。」

 

気のせいかさきほどよりも声のトーンが落ちているように思えた。

懐中電灯を付け山を登っていく。流石に無言なのはこの暗さのせいもあって不安が徐々に溜まっていく。それを感じ取ったのかバーサーカーが話しかけてきた。

 

「なぁマスター。ここの山って動物かなんかはいねぇのか?」

 

「ん?あぁイノシシとかなら聞いたことあるなぁ~。今出てこられても困るけど…。」

 

「そうか、クマはどうだ?」

 

「クマねぇ~あんまり聞いたことないかな。」

 

一体なんなのかクマのことを聞いてきたりして。少し質問してみた

 

「で、クマがどうしたの?」

 

「いやぁクマが出れば面白いのによ、と思ってだな。」

 

冗談じゃない。クマなんて出た時は私は卒倒するだろう。それを面白いで済ませるあたりやはりバーサーカーは坂田金時なのだと思う。

 

「まぁイノシシでもいいがよ。」

 

そうバーサーカーが言い終わると。

 

「クマやイノシシやないけど堪忍してな。」

 

「なっ!?」

 

突然そんな声がしたと思えば私の頭はバーサーカーに強制的にしゃがまされていた。

 

「あら、上手にやりますなぁ。って、あらあらこら懐かしい。」

 

フフッと笑う1人の少女。だが彼女のことは一目見ただけで人間では無いと分かる。なぜなら頭に普通は無いはずの角が2本生えているからだ。

 

「ちっ、やっぱてめぇか。やけに覚えのある感じがしたとは思ったぜ。てか、てめぇ気付いてただろ嘘くせぇこと言いやがって。」

 

2人の間で会話が進んでいく。私は何が起きたのかは分からなかった。その場に硬直しているだけだ。

 

「そんなに怒らんといてくれはる?懐かしい再開にうちは嬉しいんよ?」

 

「そうかよ。だがな聖杯戦争だ。なら生きてるはずがない者たちが出会ったらどういう意味か分かってるよな。」

 

「そんなこと言わんでもうちらは出会ったらやることは決まってはるやろ。」

 

瞬間周りの空気が一変した。そうだ、浴びたことのない私でも理解できる。この空気のことは殺気と言う。それはひどくねっとりと首を撫でるような不快な感覚。先程のことが思い返される。酷く吐き気がする。あの時バーサーカーが私を抑えてくれなければ今頃この首はない。

 

「あぁ、そうだな。俺たちはそういう関係だな。それじゃあ、いっちょ地獄をみていけや!」

 

「あはは、楽しませておくれやす。小僧!」

 

吐き気を抑えながら私はバーサーカーと少女の戦いを見る。先程まで無かったはずのマサカリがバーサーカーの手にあった。しかしそれをじっと見る暇もなく、彼とマサカリ、そして少女の姿が消えていた。

しかしそれはすぐに見えるようになった。彼らは衝撃と共に現れた。木が激しくざわめく、地面が動く、空気が吠える。たったの一撃どうしがぶつかり合っただけでこの影響。街でやれば間違いなく家が数件吹き飛ぶだろう。

 

「どうやら、俺たちのパワーはあの時とは全く変わっちゃあいねぇようだな!」

 

「そうやね、あんたの力が衰えとったらどうしたろうか考えたんやけど、それは杞憂やったわ。」

 

1度二人ともが後退する。

 

「それじゃあ、次行くぜ、しゅ「小僧、気ぃつけや。今のうちはアサシンや。」

 

言葉を遮られてアサシンと名乗る少女に怒られるバーサーカー。その瞬間だけなんだか場が安らいだ気がした。

 

「全く危ないったらあらへんわ~、小僧、次は気ぃつけてな。ええな。」

 

「お、おう、すまねぇ。じゃ、じゃあ行くぜ、アサシン。」

 

「よろしい。ほな行くで!」

 

また戦いだす二人。彼らは今のも含めて全て真剣なのだろう。二人ともの顔を見ると笑って戦っている。その笑顔の意味はまだ分からない。しかし今もこの空間には重厚な殺気が立ち込めている。私に向いてない分幾らかマシだが、やはりきつい。だがこの戦いを見て、感じで私は気付いた。これは遊びの殺し合いではなく、本当の殺し合いだということを。ならば今バーサーカーの言葉を思い返して考える。「覚悟」とはどういう意味だったのかを。

 




二部に続きます。明日まで待ってください。


大方の予想はついてると思うけれども以下アサシンについてのネタバレ




まぁアサシンはどう考えても酒呑ちゃんです、この物語のヒロインと言える彼女(言っても良かったのか?)


やっと酒呑ちゃんをお迎えできてすこし興奮気味の私、金時と並べて使うと尊みが深い
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