「オラァッ!!」
「アハハッ。」
二人の打ち合いは一向に終わる気配は無い。これが人間の域を超えたサーヴァントどうしの戦い。それを見ていれば、戦いを知らない、死を知らない者は恐怖を覚えるだろう。だが私にはそんな暇は無い。考えなければいけないと、まず思えたからだ。それはきっと二重三重の恐怖が襲ってきて、思考回路がバグを起こしてしまっているのかもしれない。だがそんなのは関係ない。きっと、バーサーカーを召喚した時から私の未来は殺し合いに巻き込まれる事が確定している。
「もろうた…フフッ。」
「まだまだ甘ぇよ!」
こんなことなんてこれより先まだまだ続くはずだ。私は考えが甘かった、浅かった。だがそんな事を悔やんでいては、前には進まない。進むためには考えろ。彼の言った「覚悟」の意味を。
「フンッ!!」
「ほれ。」
私は、私の意思で前に進む。吐き気はもう無い。安全圏で彼の戦いを見るだけってのはどうにも気に食わない。私は彼に少しでも意思表示をする。
「マスター、そこは危ねぇから少し下がってろ!」
「あら?うちのことだけを見てくれへんのん?いけずやわぁ。」
「おっと。」
よそ見をさせてしまったのは申し訳ないとは思う。だが私はこう言わずにはいられなかった。
「大丈夫、私のことは私で何とかする!あんたは目の前の敵を倒して!覚悟はできてる!!」
「ほぉ~…そうかい!なら十分気をつけてくれ"大将"!!だが後2歩ぐらいは下がってくれ。」
そう言ってバーサーカーはアサシンとの戦いに戻る。また激しくぶつかり合う。その衝撃により土がめくれてゆくが私はそれを、リュックの横に刺さっている傘で最小限の被害に抑える。
「あの子、えらい肝が座っとるやないの。まぁまだまだ覚悟を履き違えとるけどな。」
「テメェもよそ見してんじゃねぇよ!まぁだが、さっきよりは顔つきと目が違った、なら成長したんなら次が見込めるだろ?」
「次がある思うてはるん?フフッ。」
「それはテメェの方だぜ!」
何を話しているのかはさっぱり分からないが、話しながらでも戦いのキレは落ちない。それどころか速さが増している。そんな一進一退の攻防の中。
「オラオラァ!!」
「小僧の戦いはほんま力押しやなぁ。」
「はっ、それならこれはどうだ!喰らえっ!」
「!?あぁっ!」
バーサーカーが先にリードを取った。彼のマサカリをアサシンは防いだ。しかしそこから一気に電気が放電された。零距離からの爆発的な放電。さらにバーサーカーのパワーともなると軽くでは済まない。それを機に首を刎ねようとした瞬間、バーサーカーの手が後一歩のところで止まる。
「何してはるん?はよう刎んかい。」
「大将の手前だ、流石に気が引ける。」
「嘘つきはあかんよ。ならその汗と手の震えはなんなん?」
「ちっ、ほっとけ。」
確かに、ここでアサシンの少女の首が飛ぶところなんて見てしまったら私は一生もののトラウマになる。だがそんな事よりバーサーカーの方だ。傍から見てもありえない汗のかきかたと手の震えが分かる。
「はぁ~がっかりやわ~。全く興ざめにも程があるわ。」
そう言い、服を払いながら立ち上がる。
「あの牛女、召喚されとったらまずあいつから殺したろ。小僧、今度会う時までにはしっかり腹くくっとってな。じゃないと、次こそはホンマにがっかりして、うっかりなぶり殺しても知らんからな。」
言い終えるとアサシンの少女は夜の森に消えていった。
「ちっ、早速カッコ悪ぃとこ見せちまったな。すまねぇ大将。」
「うんうん、別に、ところでバーサーカーは大丈夫なの?調子悪いようだったら言いなよ。」
「いや、大丈夫だ。問題は無い。」
そう答えるがやはり心配ではある。だがあまり気にかけすぎてもいいことは無いので、そっとしておく。
さて今晩は疲れた。特にあの殺気の空間は私を疲労させるには充分過ぎる、早く帰って寝よう。
「それじゃあバーサーカー、帰るよ。」
「おう、大将。」
なんでしょう自分でもドンドン雑になってる感が凄い。反省しなくては。
てか金美ちゃん成長早ない?自分で書いてて思ったw
まぁでもこれからもドンドン金美ちゃんのメンタルをブレイクしていく予定なんでまぁ大丈夫でしょう。