バトル・ロワイアル The Rebellious Memory 作:原罪
「―――クソっ!」
一人の青年が、すでに息絶えている一人の少女の死体の前で怒りを纏った苛立ちを抱いていた
「もう始まってやがんのかよ……!」
青年の名は巴鼓太郎。かつて仮想世界『メビウス』からの脱出しようとした帰宅部の部員の一人
彼の記憶は、ランドマークタワーで足場を踏み外し落下しようとしていた敵であるオスティナートの楽士の一人、シャドウナイフを助けた代償として、自分が足を踏み外しタワーから落下した以降がすっぽり抜け落ちている
当初ホールで目が覚めた際、ここが天国なのかどうかと勘違いしていた彼であったが、それは目の前に現れたパンダ金魚……もといファヴの登場によってその認識を改めることとなった
目の前で行われた凄惨な見せしめの『処刑』。我を忘れ、今にでもあのファヴに殴りかかろうと考えていた途端にこの森の中に飛ばされていた。
最初に確認したのは名簿が載っているというスマホ。名簿にあった知っている名前は6名
峯沢維弦、神楽鈴奈、柏葉琴乃―――三人は同じ帰宅部の仲間たち
ミレイ、イケP、シャドウナイフ―――帰宅部と敵対していたオスティナートの楽士。まあイケPは峯沢と和解した感じっぽいし問題ないとして、シャドウナイフ……山田大樹があの後どうなったのかは心配な所である
入っていた支給品は二つ――変な楽譜と……
……右、腕……?
「うわああああああああああああああああ!?」
少し冷静を取り戻した後、改めて支給品に関する説明書で知ったが、楽譜の方は『クリストフォロスの楽譜』、そして右腕は『ヴェス・ウィンタープリズンの右腕』
そもそも説明で支給品は三つと言っていたのに何故か二つしか入ってなかったり、そもそもウィンタープリズンって誰なんだよとか、何の意図でこんなもの支給したとかは全然わからないが、ますます主催に対する怒りがましてきた。そしてその衝動のまま走り出して―――
一人の少女の死体を見つけ、今に至る。
○ ○ ○
「チクショウ……ッ!」
今更嘆いた所で何も変わるはずもないが、声を上げずには居られなかった
なおさら犯人とファヴに対する怒りが湧いてくる。一体誰がこんな事を、そしてこんなモノをただの見世物として笑いながら見ているであろう金魚もどきに
頭が冷えるまで何度も地面を叩いていた―――そして、ふと、スマホにあったあるアプリを思い出していた
『特殊機能:自身がが現在居るエリア及び隣接するエリアにいる他プレイヤーの名前を表示する』
そういえばこんな機能が何故かあったなと思いつつも、指示通りに操作してみる、すると―――
『現在位置情報』
C-3:柏葉琴乃
D-2:赤のセイバー、リュリーティス
「――――琴乃ッ!?」
意外にも、自分のいるエリアの真隣に仲間がいるという事実が判明したのだ
そして、仲間がいると知った彼のとった行動は一つ
「待ってろよ琴乃、今行くからな!」
そして巴鼓太郎は、彼女がいるエリアへと走っていくのであった
冷静さを見失うと、真実と真理にたどり着くことはできない。
巴鼓太郎は知らない、自身の首輪解除条件が『自分以外の帰宅部メンバーの全滅』であることに
巴鼓太郎は知らない、少女を殺した犯人こそ、柏葉琴乃であることに
―――冷静さを見失うと、真実と真理にたどり着くことはできない。
【D-3/森/一日目/深夜】
【巴鼓太郎@Caligula-カリギュラ-】
[状態]:正常
[服装]:いつもの服装
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、スマホ(特殊機能あり)、クリストフォロスの楽譜@よるのないくにシリーズ、ヴェス・ウィンタープリズンの右腕@魔法少女育成計画シリーズ
[首輪解除条件]:自分以外の帰宅部メンバーの全滅
[思考]
基本:殺し合いを止めて、あのクソ野郎(ファヴ)を含めた黒幕共をぶっ飛ばす
1:待ってろよ琴乃!
2:もしあの少女を殺した犯人を見つけたら捕まえてとっちめる
[備考]
巴鼓太郎のスマホの特殊機能は『自身がが現在居るエリア及び隣接するエリアにいる他プレイヤーの名前を表示する』です
一度使用すると、再度使用するのに3時間の猶予が必要となりますが、本人はまだ知りません
※参戦時期はオーバードーズ版、琵琶坂エピ8未クリア条件下でのシャドウナイフ編での死亡後からです