バトル・ロワイアル The Rebellious Memory   作:原罪

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Who are ■■■■?/日向創、旭川姫(パンドラボックス)

「―――本当に、始まったのか」

 

日向創は、この静寂極まる空間で目を覚ました。

最も、ここは本来静寂などという言葉とは最もかけ離れた施設―――ゲームセンターであるのだが

 

本来ならゲーマーや物好きによって喧騒極まる場所であるが、筐体が可動する音すら無い、文字通りの静寂

 

先ず場所の確認のためにスマホを取り出し、画面からMAPを確認する。周りにあるゲームの筐体やスロットなどからしてここはエリアG-6に位置する『ゲームセンター』で間違いないだろう。

 

次に確認したのは参加者名簿――知り合いがいるかどうかの確認だ。七海あたりが居てくれれば心強いと思った彼であるが、その期待は裏切られることになる

 

「よりによって、お前なのか―――!」

 

狛枝凪斗、超高校級の幸運にして、あの修学旅行の面々の中で最も『狂って』いる男。自らが信ずる希望のために、他の希望を踏み台とする男。アイツが変なことをしなければ十神が死ぬこともなかったし、花丸が殺人を犯すこともなかった。

だが、あんな奴でも知り合いは知り合いだ。知っている人物がいるという事実は安心感をもたせた―――狛枝でなければ完全に安心できたのだが

 

次に確認したのは首輪解除条件―――だがこれが妙な内容であった

 

『首輪解除条件:記憶を取り戻す。記憶を取り戻した後、第二条件提示。第二条件をクリアすることで首輪が解除される。ただし第二条件は記憶を取り戻すまで提示されない』

 

……忘れそうになっていたが、そもそも自分はジャバヴォック島に来る前の記憶が全く無い―――というか何故この殺し合いを開いた連中が俺が記憶喪失であることを知っているんだ?だが、今それを考えても仕方がない

 

最後に確認したのは支給品―――

 

「・・・」

 

入っていたものは……パンツだった。しかも説明書には、『狛枝のパンツ』と書かれているだけ。頭が痛い

 

気を取り直して2つ目の支給品……水着だった。しかもすっごく際どいやつ。説明書曰く『アーナスの水着』。

 

最後の支給品……また水着。説明書曰く『旭川姫の水着』

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 

「どう言う事だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ!?」

 

キレた。心の奥底からキレた。そして叫んだ。

 

「何でパンツと水着しか入ってないんだよ!? そもそもなんでパンツだけ狛枝のなんだ!? これをどう活用しろって言うんだ!? 女物の水着とかどう活用しろって言うんだ!? 何だ、どう言うことだ!? 俺になんか恨みでもあるのか!?」

 

叫んだ、マジで叫んだ。喉が枯れるぐらい叫んだ。ありったけの言いたいこと全て叫んだ。

 

『アハハハハ、そうか、日向くんは超高校級の変態だったんだね!』

 

頭の中に何故か狛枝(今聞きたくもない)嘲笑が聞こえてくる。はっきり言って鬱陶しい―――だからこそ気づかなかった。

 

「―――この」

 

傍目に散らかっている紫のビキニを直視した後、俺に怒りのこもった目線を向けた女性の存在に

 

「―――へ・ん・た・いぃぃぃぃ!!!」

 

その後、俺の意識が数秒ほど花畑と狛枝の顔をした鳥が飛び交う悪夢のような超空間に飛ばされた

 

 

○ ○ ○

 

 

「……申し訳ございません。別にそちらが盗んだとか、そういう事ではなかったのですね」

 

「あ、ああ……」

 

意識が戻った後、目の前の彼女に事情を説明して、なんとか誤解を解くことは出来た。

見た感じ高貴なお姫様って感じというか……多分、ソニアさんに更に優雅さを足した感じなのが第一印象

 

「ごめんなさい。過去に似たようなことがありましたので、少し気が荒立ってしまったようです。」

 

「いや、こんな分からない所に飛ばされたら誰だって気が荒立つと思うさ。」

 

「にしては、貴方は比較的落ち着いているようですけれど?」

 

「……命をかけた状況に巻き込まれたっていうのは、これが初めてじゃないからな」

 

恥ずかしながら、あの島のことは全然自慢にならない。が、逆にそれがこの異常なゲームにおいてある程度の冷静さを得ている要因でもあるのだろう。

 

「そういうアンタも、妙に落ち着いているじゃないか」

 

「ええ、そうですわね。トップアイドルたるもの、この様な状況で動揺するようではやっていけませんので……」

「いいえごめんなさい。―――言いて妙ですが、私も『生死を賭けたゲーム』というのには身に覚えがありまして」

 

○ ○ ○

 

この私、旭川姫が目の前の少年に抱いた印象は、まさに『至って普通』。

 

最初こそは自分の水着を所持していてすごく発狂していたらしく、『崇拝者』と勘違いし、この場に巻き込まれた苛立ちもあってか彼に思わずきつい一発をお見舞いしてしまった。

 

だが、彼が私のパンツを持っていたとは言え、先に手を出してしまったのは私の方。そこは素直に謝るべきであり、彼が目を覚ました際に最初に行ったのは誠意を持った謝罪。

 

「そういうアンタも、妙に落ち着いているじゃないか」

 

『生死を賭けたゲーム』―――彼もその様な催し物に巻き込まれたとの事。最も、私はアレが殺し合いだったのかどうか、なのかは私の中では不確定に近いのであるが。

だけど確かなことは、D.o.Dとは別の、いいえ、それよりもっと過酷な、本当の意味でのデスゲーム

 

「―――そうか、アンタも大変だったんだな」

「いいえ、アレが本当にそうだったのか、最後まで私には分からなかったのですが」

 

でも、ここでは本当の意味でのトップアイドルなんて肩書は通用しない。―――気丈に振る舞ってはいるが、心の奥底では恐怖がこみ上げてくる。この重みと現実を感じさせる首輪によって

 

「まあ、何より誰かと会えて良かったですわ。一人だと流石に心細かったですので。私は旭川姫。姫で構いませんわ。」

「俺は日向、日向創。日向って呼んでくれて構わない。よろしくな、姫」

 

―――信頼は出来そう。ただ心配なのは―――彼に愛を振りまいた結果、彼もまた『崇拝者』になってしまう。そんな可能性ぐらい。

 

○ ○ ○

 

「そう言えばいきなりこんな事聞いて悪いんだけど、姫の首輪の解除条件ってなんだ? いや言えない内容だったら別に言わなくても良いんだが……」

「いいえ、構いませんわ。首輪の解除条件、ですか……実は、こんな妙ちくりんな内容ですの」

 

『首輪解除条件:カムクライズルの首輪の入手』

 

彼女に課せられた首輪解除条件……カムクライズルの首輪の入手?

気になって名簿を見返してみたが、「カムクライズル」なんて名前は載っていない。だが、確実にこの場のどこかに「カムクライズル」なる人物がいるということは事実。

 

だけど、カムクライズル―――何故だろう、何か、何かが引っかかる。そんなフレーズ。カムクライズル……どこかで、聞いたことがあるような……?

 

「……どうしましたの、日向さん?」

「いや、なんでもないさ。ちょっと考えてただけさ」

「……そう、何もなければよろしいのですが」

 

最初こそは彼女を少々警戒していた俺であったが、どうやら率先して殺し合いに乗るような人物ではなさそうだ。何はともあれ狛枝を探すことにする。アイツをあのままにしておいたら何をしでかすか本当にわからない。

 

姫の方は、彼女が参加させられたデスゲームらしき番組で共演した4名がいるという。自分が知らない人物であるが、巻き込まれたなら彼女たちもまた心配だ、狛枝を探すのと同時で探すことにする。

 

「それじゃあ、行こうか。」

「……ええ、日向さん。」

 

ただ一つ、懸念があるとすれば―――俺の首輪解除条件が、俺が記憶を取り戻すという内容であること。何か、とてつもなく嫌な予感だけが、頭の奥底にこびり付いていた。

 

○ ○ ○

 

「―――」

 

よかった、日向さんは、信頼できそうです。ただ、「カムクライズル」という名に日向さんがなにか思い悩んだようですけれど……そう言えば日向さんは記憶喪失だとか。彼とカムクライズルには何か関係性があるのでしょうか?

 

でも、これは私の勝手な予測ではありますが、もしこの殺し合いの裏に、『崇拝者』が潜んでいるとしたら―――それは恐らく私の責任。私が愛を振りまいた方々の中に、『崇拝者』の中でも過激な方たちがいたのかどうかかもしれない。

 

もしそうだったら私の責任だ―――もし生きて帰れたのならお父様に文字通り『処理』してもらうしか無い。いや、これは私がファンを『崇拝者』にしてしまった私の業でもある。

もし日向さんというのが私の思っていたことのせいで巻き込まれたのしたのなら、本当に申し訳ないことをしたと思う。

 

 

―――もしそうだったら、私はこの殺し合いを止める責務を果たさなければならない。正直な所殺し合いなんてしたくないし本当に死ぬことがあるのだったら死ぬのも怖い。だけど、そんな脅しに屈しては旭川姫の名折れ。

でも、ただ、一つだけ心配があるとすれば―――もし私が日向さんを愛した結果、日向さんが『崇拝者』になってしまうのではないか―――ただ、そんなこと

 

 

○ ○ ○

 

 

Who are you?

 

Who are Izuru Kamukura?

 

 

【G-6/ゲームセンター/1日目/深夜】

 

【日向創@スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園】

[状態]:健康

[服装]:いつもの服装

[装備]:なし

[道具]:基本支給品一色、スマホ、狛枝のパンツ@スーパーダンガンロンパ2、アーナスの水着@よるのないくにシリーズ、旭川姫の水着@アイドルデスゲーム2

[首輪解除条件]:記憶を取り戻す。記憶を取り戻した後、第二条件提示。第二条件をクリアすることで首輪が解除される。ただし第二条件は記憶を取り戻すまで提示されない

[思考]

基本:こんなコロシアイに乗るわけにいかない

1:狛枝、そして姫の知り合いであるアイドルのみんなを探す

2:狛枝は早く見つけたいと何をしでかすかわからない

3:カムクライズル、何処かで聞いたような……?

[備考]

※参戦時期は第一章終了直後です

 

【旭川姫@アイドルデスゲームTV】

[状態]:健康

[服装]:いつものアイドル衣装

[装備]:なし

[道具]:基本支給品一色、スマホ、不明支給品3つ(本人確認済み)

[首輪解除条件]:『カムクライズル』の首輪の入手

[思考]

基本:もしこの殺し合いの裏に『崇拝者』がいるのなら、私は自らの責任でこの殺し合いを止める

1:狛枝と他のアイドルを探す

2:日向さんには、『崇拝者』になってほしくない

3:『カムクライズル』とは何者なのでしょう……?

[備考]

※参戦時期は、旭川姫編終了直後からです

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