バトル・ロワイアル The Rebellious Memory 作:原罪
その記憶が何だったのか、分からない
その忘却が何だったのか、分かるはずもない
ただ、ただ私には、何か大切なものがあったのか
静寂が反響する。ついさっき戦っていた彼女が何だったのかは知らない。
いいや、誰だろうと関係ない。
私は誰だ、誰なのだろうか―――それすらも分からない。
『※※※※』
誰かが、悲しそうな目でこちらを見ていた
『※※■※』
一体彼女は誰だったのか、一体私に何を伝えようとしたのか
『■※※ス』
お前は、誰だ、私は、誰だ―――
『アーナス』
私を呼ぶその声、それが、私の名前、なの、か――――
じゃあ、お前は、一体、誰なん、だ
○ ○ ○ ○
虚空に揺蕩うその少女。偶然にも南へ向かう少女の目には、何故か涙が流れている
夜の月はぼんやりと、嘲笑うかのように、青く輝きに満ちている
彼女の道程にあるものは
ただ一切に、消え去るものと
【E-4/一日目 深夜】
【アーナス@よるのないくにシリーズ】
[状態]:暴走、記憶喪失
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、スマホ、不明支給品3つ(本人未確認)
[首輪解除条件]:不明
[状態・思考]
基本方針:私は、誰だ……
1:私の、名前は……『アーナス』…?
[備考]
※参戦時期は暴走状態からのです
※南に向かっています
○ ○ ○ ○
「―――なるほど。彼女はあちらに向かいましたか」
南に向かっていった
さっきのダメージは支給品から見つけた『特やくそう』とやらで直した。ストックは残り9
―――魔王塾で開かれたサバイバル戦、ファヴと共に数百回も行った『テスト』ですら出会うことのなかった規格外。強さの頂点とも言い表しても妙ではない存在。それこそまさに―――自らが打ち倒すに相応しい相手
目標など無く、ただ自らの渇きを満たすためだけに強者を屈服させてきた自分にとって、あれは自らを癒すに相応しい頂。彼女を倒せば、それこそ真に満たされるであろう。
だが、それにはこの首輪が邪魔だ。全力で戦うには。だから殺そう、だが弱者を殺して条件を達成しても面白くはない。なるべく強者を殺し、条件を満たすこととしよう。
それと彼女と戦うために柄ではないが新しい技を考えてみるのも悪くはない。
彼女が南に向かったというのなら自分は北西に向かうとしよう。
「――そういえば」
確かここから近い私設は『シーパライソ』と『カジノ』。おそらく彼処に屯している参加者もいるだろう。
どちらも興味深いがまずはカジノに向かうことにする。長年のカンなのか、あの周辺には誰かが屯っている気がしたが故に
もし、自分の行き先にいる参加者が自分の眼鏡にかなう『強者』であるのなら
「その時は、たっぷりと楽しませてもらいます。彼女と戦うための、リハーサルとして。そして――」
私の渇きを、満たすために
【E-5/鉄塔残骸/一日目/深夜】
【森の音楽家クラムベリー@魔法少女育成計画シリーズ】
[状態]:正常(負傷は完治)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、スマホ、特やくそう×10(残り9)、不明支給品2つ(本人確認済み)
[状態・思考]
基本方針:強者との闘争
1:例の彼女(アーナス)と再び闘いたい
2:首輪解除のために強者を探し、そして殺す
3:まずはカジノに向かう