バトル・ロワイアル The Rebellious Memory 作:原罪
数十名の人間達を拉致し、殺し合いを強要する悪夢のデスゲーム。
その惨劇の舞台となる孤島にて、影に生き影でしか裁けない悪を立つ。
正義正道の影法師、シャドウナイフも巻き込まれたのであった。
彼の取るべき行動は最初から決まっている。
この島で悪鬼羅刹達の手から罪も無い弱者達を救い、許されざる罪人共に天誅を下す。
そして、この許されざる悪趣味な催し物を開けし畜生を完全に討滅する。
それが全ての悪を断罪する覚悟を背負いし者の使命なのだ。
現在は僅かな月明かりを頼りに北西の道を歩いている。
森を抜けるとすれば南北にある山から離れる様に進路を取るべきだと一考しての進路だ。
薄暗く整備のされていない獣道。
まるでこのデスゲームを打倒しようとする道がそれだけ困難であるかを示しているようだ。
だが、決して諦めない。なぜならばこのシャドウナイフの進む道こそが正義なのだから。
「……きゃっ!」
「捕まれ」
「あ、ありがとう……目が良いんですね」
「俺は影に生きる者、故に闇の中は俺のテリトリー同然!」
木の根に足を引っかけたましろの体を受け止めるシャドウナイフ。
先ほど全力疾走したのもあってましろの表情には疲れが見えていた。
「少し休もう」
「でも夏彦たちが……」
「仲間を想う気持ちは分かる、が己の体を先に壊してしまっては元も子もないぞ」
シャドウナイフの説得を聞いてましろも納得したのか、一先ず休憩を取る。
その間二人は首輪解除条件や支給品をそれぞれ確認を済ませた。
今後の方針で考え事をしているシャドウナイフの顔をましろは深刻そうに見つめていた。
「ん?なんだ?」
「シャドウナイフさんの首輪解除条件を教えてくれませんか?
私のは名前が『か』行の参加者全員の死亡になっています」
自身の首輪解除条件を伝えるのは抵抗は無いと言えばウソになる。
だけど彼と同行していて悪い人では無さそうなのは分かってきたし。
自分から歩み寄らなければ信用もしてもらえないと思い、自ら情報を提示した。
「俺の条件は直接、間接的問わず参加者一人を死に追いやると書いてあった。
そんなふざけた要求を呑んでやるつもりは無いがな」
「私もです」
もしかしたら首輪解除に協力出来るとの考えもあったが
二人とも誰かの命を奪う事でしか解除出来ない条件であり
現状では首輪解除は保留という結論に至った。
その件とは別にましろはシャドウナイフの言動や容姿に気になる所があり
もう一つ、疑問を問いかけた。
「ねえ、シャドウナイフさんって……」
「なんだ?」
「なんていうか、裏の世界で生きる正義のヒーローだったりするんですか?」
その言葉にシャドウナイフの心は震えた。
彼女の言う通り、シャドウナイフは悪を裁くダークヒーローが主人公のアニメ作品であり
シャドウナイフこと山田大樹はアニメキャラの容姿と能力を得てアニメと同じヒーローになりきっているいるのだ。
「フッフッフッフ……その通りだ、鳥羽ましろよ」
正義のヒーロー扱いされ、テンションが高揚したシャドウナイフは立ち上がった。
「悪党忍ぶ道に影走り、外道潜まる闇を断つ、正義正道の影法師、シャドウナイフとは俺の事だ!!」
声高々と名乗り口上を上げ、決めポーズを取るシャドウナイフ。
決め顔を見せる彼の姿を見て、ましろは少しの間、唖然となりその後。
「か、かっこいい~!!まるでアニメの主人公みたい!!」
目をキラキラと輝かせて、彼の雄姿に感動していた。
「フフフッ、なぜ俺が正義のヒーローだと分かった?」
「だって悪は絶対に許さないぞ!という強い信念が伝わってきて」
「その通りだ、俺はこの島にいる悪には天誅を与えるつもりだ」
「それって、殺すって意味ですか?」
「いや、そこまではしないさ。ただ悪には被害者達と同じ様に痛みを与え
どれだけ愚かで残酷な行為をしでかしたか理解させるために罰を与えるのだ」
ましろは気付いた、シャドウナイフの中に悪への過剰な憎しみが渦巻いている事に。
それは正義感というよりも自身がその悪の被害者になった事で増幅した怒りの感情に聞こえた。
「もしかしたら何か事情があって誰かを傷付ける人がいるかもしれないし……」
「中には俺をやり過ぎると否定する者もいるだろう。
だが痛みを与えなければ奴らは同じ事を何度も繰り返す!
犠牲者が出てからでは遅いのだ!!」
シャドウナイフの考えは変わらない。
事情があるにせよ、他者を脅かす者には相応の制裁を加える。
そうしなければ世界は変わらない。
まだましろがシャドウナイフの心に踏み込める関係には至っていない。
それでも歪にしろ悪を許さない感情があり、本人は決して悪人では無いのは伝わる。
出来るなら彼の正義感が暴走を起こさないでいてほしいと、ましろは心の中で願った。
休憩を終え、再び二人は歩き出した。
しばらく歩き続け、ようやく森を抜けだした時には暗闇が薄くなり、朝日が顔を出そうとしていた頃であった。
光ある所に影がある。
光が強くなるほど影も濃くなる。
この朝日がシャドウナイフの活躍を照らす光になるのか。
闇に生まれ、闇に忍び、闇を切り裂く。
行け、疾風の如く、このバトルロワイアルの惨劇を一刻も速く食い止めるために。
次回、隻影のシャドウナイフ!
『死のゲーム』
命は、玩具なんかでは無い。
【A-1/草原/一日目 泰明】
【鳥羽ましろ@ルートダブル -Before Crime * After Days-】
[状態]:ダメージ(小)
[服装]:いつもの服装
[装備]:なし
[道具]:基本支給品一色、スマホ、不明支給品3個(本人確認済み)
[状態・思考]
基本方針:知り合い(夏彦、サリュ)を探す
1:シャドウナイフとともに行動。そして彼の手伝い
2:シャドウナイフが暴走しないか心配……
[備考]
・首輪解除条件は「名前が『か』行から始まる参加者(カラミティ・メアリ、神楽鈴奈、柏葉琴乃、黒のライダー、黒のアサシン
カミュ、クリストフォロス、カミラ・有角、黒河正規、粕谷瞳、狛枝凪斗)の死亡」です。
【シャドウナイフ@Caligula -カリギュラ-】
[状態]:正常
[服装]:いつもの服装
[装備]:ブロンズナイフ@ドラクエ11
[道具]:基本支給品一色、スマホ、不明支給品2個(本人確認済み)
[状態・思考]
基本方針:正義を成すためにこの殺し合いの打破
1:イケPの捜索。ミレイは保留、ウィキットと帰宅部は警戒
2:ましろの保護及び彼女の探し人の手伝い
[備考]
※参戦時期はシャドウナイフ編前です
・首輪解除条件は「直接的、間接的問わず参加者一人を死に追いやる」です。
首輪解除に成功した場合は、死者、死亡時間、死因の情報と死亡時の映像が本人のスマホに送信されます。
なお、この機能は首輪解除後も条件を達成する度にスマホに送信されます。