合流してからは、女子3人に男子1人という、端から見ればリア充感はあるが、ボッチ歴の長い奴からしたら、どうにも居心地の悪いパーティーであちこち移動して回った。明らかに男子が入りづらい店もあったので、ぶっちゃけあまり覚えてないくらいだ。
外に出ると、だいぶ陽が傾いていて、意外なくらい時間が早く過ぎている事がわかった。
星空は、まるで日向ぼっこをしている猫のように伸びをした。
「あ~、遊んだにゃ~♪」
「うん。今日は千葉に来れてよかったね」
「そう言ってもらえて小町も嬉しいです~。ほら、お兄ちゃん。千葉が褒められてるよ」
「お、おう、まあ気に入ってくれたならよかった。……気が向いたら、また来ればいいんじゃねえの?」
「ほら、お兄ちゃんも是非また来てください。よろしくお願いしますって言ってますよ~」
「そこまで言ってねえよ……」
すげえはやさで改変されたな、俺の発言。いや、方向性はあってんだけどさ。
「にゃあっ!比企谷さん、次も案内よろしく頼むにゃあ!」
「……暇だったらな」
「ちなみに兄は年中暇です」
「やかましい」
実際そのとおりなんだが、あえて口にすることじゃない。泣くよ?泣いちゃうよ?
小町の言葉に、星空も小泉も哀しそうな目をこちらに向けている。おい、またかよ。
「比企谷さん!…………強く生きるにゃあ!」
おい、何だその励まし方。むしろ哀しくなってくるわ。小泉は隣で聖母のような笑顔で頷いているし……。
とはいえ、今日は不思議と素直に楽しいと思えたのは事実だった。
……やっぱラーメン偉大だな。次は一人ラーメンにしよう。
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その日の夜。
「……もしもし」
「あ、え、えーと……あ、比企谷さんにゃ!」
「……どした?」
まあ、スマホでかけ間違いとかそうそうないよな。そんな好意をもった女子に電話をする時の口実みたいな……え、俺?や、やってないよ?ほんとだよ?ハチマン、ウソ、ツカナイ。
星空は何故か言いづらそうに「あー」とか「うー」とか唸っていた。
「忘れ物でもしたのか?」
「えっと……そうじゃなくて……」
「?」
「ま、また、ラーメン食べに行っくにゃあ!!!」
「っ!?」
突然の大声の後、すぐに通話が途切れた。
びっくりしたぁ……。
しばらく心臓がばくんばくん鳴っていたのは、きっと大声のせいだろう。
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「にゃあ……またラーメン一緒に食べようって言うだけなのに、すっごく緊張した……何でだろ」
「凛~、ちょっといい?あら、アンタ顔真っ赤だけど、どうかした?」
「な、何でもない何でもない何でもない!」