さっき聞いた比企谷さんが奉仕部って部活に入れられた理由。
はぐらかされて話してもらえなかったけれど、何故か凛はどんどん気になって夜も眠れなかったにゃ。
「ふわぁ……」
「あら、どうしたの?夜更かししてた?」
お母さんが心配そうに首を傾げる。
凛は欠伸を噛み殺しながら、ゆるゆると首を振った。
「違うにゃあ……何故かあまり眠れなかったにゃあ……」
「何か悩みでもあるの?」
「ないにゃあ……」
「あっ、もしかして好きな男の子でもできた?」
「にゃあっ!?」
「そ、そんなにびっくりしなくても……もしかして?」
「違うにゃあ!そ、それに、凛は女の子らしくないし……」
「そんなことないのに」
「あっ、いってきますにゃ〜!!」
別にそんなのじゃないにゃ〜!
何故か心のなかで叫んでから、凛は急いで家を出た。
********
「か、かよちん、おはようにゃ……」
「凛ちゃん?ど、どうかしたの?」
「あははっ、な、なんでもないにゃあ!」
「そ、そうなんだ……じゃあいいけと……」
かよちんはびっくりした顔をしてたけど、すぐに笑顔になった。
にゃあ……朝から大忙しにゃ……。
「かよちん、比企谷先輩って奉仕部に入ったんだって」
「奉仕部?ボランティア、かな?」
「何をやるかよくわからないらしいにゃ」
「そうなんだ……どうして入ったのかな」
「あっ、そうにゃ!入部させられたんだって!」
「そうなんだ、先生に怒られるようなことしたのかなぁ」
「ひ、比企谷さんって実は……不良にゃ?」
想像してみたけど……全然合わないにゃあ!
かよちんもおんなじ気持ちみたいで、複雑な表情をしていた。
「多分、違うんじゃないかなあ?比企谷さんには聞かなかったの?」
「教えてくれなかったにゃあ……」
「そっか。じゃああんまり聞かないほうがいいのかもしれないね」
「ん〜、そうなのかにゃあ……」
「あっ、凛ちゃん!ちゃんと宿題やった?」
「にゃ?……あ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
やばいにゃ〜〜〜〜〜!!!
********
ああ、朝から大変だったにゃ……。
宿題はかよちんに教えてもらったけど……にゃあ……。
もうっ、これはきっと比企谷さんのせいにゃ!
絶対に違うと心のどこかで思いながらも、このままモヤモヤしたくないから、比企谷さんに電話をかけようと……でも、またはぐらかされちゃうかも……。
「ん〜〜……あっ、良い事思いついたにゃ!」
********
「……くしゅっ!」
「比企谷君、風邪かしら?絶対にうつさないでね。絶対よ」
「絶対を強調しすぎだろ」