捻くれた少年と猫っぽい少女   作:ローリング・ビートル

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小さきて大きな一歩

 

 μ'sが練習しているって聞いた屋上まで行くと、本当に先輩たちは練習していたにゃ!

 

「え、何?」

「彼女達は……」

「1年生?」

 

 いきなり現れた凛たちに、先輩たちは驚いた眼をしているにゃ。

 先輩たちの目がこちらに向いて、かよちんは何を言えばいいかわからなくなってる……よし、ここは凛からいくにゃ!

 

「あ、あの!かよちんをスクールアイドル部に入れてあげてください!かよちん、ずっとアイドルに憧れてて……μ'sが活動を始めてからずっと気になってるんです!」

「そんなことはどうでもe よくて!この子、とてもいい歌声してるわ。この子が入ることはμ'sにとって大きなプラスになるはずよ」

「どうでもいいってどういうこと!?」

「言葉通りの意味よ!」

「わ、私まだ……」

「まだ悩んでるの!?絶対やったほうがいいの!」

「それは私もそう思うわ。やりたいならやるべきよ」

「凛ちゃん……西木野さん……」

 

 かよちんは凛たちに頷いて、先輩たちの方を向いた。

 

「えっと……あの……」

 

 ちっちゃい声で話始めたかよちんに、凛と西木野さんは目を合わせ、その背中をそっと押した。

 かよちん……がんばるにゃ!!!

 

「あ、あの、私、小泉花陽は、スクールアイドルをやりたいです!体もちっちゃいし、運動神経もよくないけど、アイドルを好きな気持ちは誰にも負けません!私を……μ'sのメンバーにしてください!」

「かよちん⋯⋯」

「……花陽ちゃん、μ'sへようこそ!」

 

 二人が握手する姿を見ていたら、嬉しくて涙が出てきた。

 

「何泣いてんのよ」

「だって~……あっ、西木野さんも泣いてるにゃ!」

「な、泣いてなんかないわよ!」

「え~、泣いてるにゃ~。見せて見せて」

「しつこい!」

「あ、そうだ!西木野さん、ありがとう!」

「……べ、別にお礼を言われるようなことなんてしてないわ」

 

 そんなやりとりをしていると、南先輩と園田先輩が凛たちの元へやってきた。

 

「ねえ、二人も入らない?」

「「えっ?」」

「まだメンバーは募集中です」

「「…………」」

 

 先輩が思いも寄らない提案をしたきたのに、西木野さんとまた目を合わせる。

 り、凛がスクールアイドルに……!?

 考えたこともなかった……わけじゃないけど……。

 でも、昨晩の電話を思い出した。

 もしかしたら比企谷さんには気づかれていたかもだけど……

 

「や、やってみたいにゃ!」

「凛ちゃん……」

 

 かよちんに頷いて、しっかりと先輩の手を取る。

 こうして、凛はスクールアイドルに……μ'sのメンバーになったにゃ。

 

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