ハイスクールDxD 大罪七不思議のバルバトス   作:零乃龍夜

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本編開始
プロローグ


駒王町・・・・・そこは裏の世界では悪魔が領地とし、現在元72柱56位のグレモリー家次期当主のリアス・グレモリーを領主とし、同じく所有物である駒王学園で拠点に管理されている町。

 

そしてその夜、その町の廃虚となった協会近くの森に一つの影が動く。

 

見た目は16歳近く、身長は170いくかいかないか位の身長に見た目細めの体型、髪は夜でも透き通るように見える黒髪。

顔はまだ幼さがありながら凛とした表情、無表情が似合う童顔。

そして青く、いやさらに濃い蒼い輝きを放つ瞳はとても幻想的で異様な雰囲気を漂わせている。

 

 

 

 

 

 

 

 

カイト・バルバトス

 

彼は元72柱の8位で上級悪魔。

純血悪魔の父と天使の母の間から生まれ、

悪魔の中では『異物の悪魔(イレギュラー)』と嫌うものもいる。

 

「・・・何処だっけ?堕天使とはぐれ神父が問題起こした所って」

 

 

彼の目の前にはボロボロで所々に穴が開いてる協会。

つい先日、ここで堕天使とはぐれエクソシスト達がここで儀式を行い、それを上級悪魔のリアス・グレモリーと眷属達が現れ、堕天使とはぐれエクソシストを倒し、その後とある集団が領主の目を盗み行動している事を報告を受けて彼は来ている。

 

歩いて行くうちにカイトは協会の入口近くに着いた。

その辺りで一つの影を見つける。

 

「カイト、ようやく来たか」

 

「・・・シグナム。ごめん少し遅れた」

 

「いや、時間は丁度だから問題ない。それより奴らは報告通り地下の部屋で儀式を行っている。何せ堕天使とはぐれ神父が倒された事で無人になった今、警戒が手薄なこのタイミングを狙っての行いだろう」

 

 

その姿はピンクのポニーテールに凛とした顔立ち。

髪と同じ色をした西洋の騎士甲冑を見に纏い、右手には少し機械的な感じのする刀のような剣を握っている。

その他に特徴的なのは女性にしては高い身長に加えてそれに合わせて服越しでわかる大きな膨らみのある胸がとても魅力的で男なら思わず目をうばわれるような程美しい女性なのがわかる。

 

「・・・ふーん・・・・・とりあえず今回はその儀式の阻止、それとそこにいる連中を殺せばいいんだよね?」

 

「そうだ、今はグレモリーとシトリーの娘が色々と忙しく動けないそうだ。よってこの件はこちらに任されたのだ」

 

「・・・まあ、どうでもいいや。早く終わらせて帰りたい・・・・・」

 

「ああ・・・・・ああっそうだ。それと主から伝言が一つあるぞ」

 

「・・・ん?」

 

「今日の夕食はクリームシチューだから作って待っているだそうだ「10分」・・・ん?」

 

「・・・目標までの移動。敵の殲滅。その後の確認と調査を合わせて10分。いい?」

 

「フッ了解だ」

 

 

そう言って彼らは廃虚の協会に入り、地下に続く階段を使い目標の場所へと向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・此処?」

 

「そうだ。ご丁寧に結界が貼ってあるが・・・問題ないだろ?」

 

「・・・こんなのは結界なんて言わない」

 

「そう言うな・・・今日は『神器』を使うのか?」

 

「・・・相手による」

 

 

地下を歩き続けてようやく扉のある場所までたどり着いた。

奥には数十人の気配があり、その中心には大きな魔力を漂わせている。

 

 

 

「・・・・・・・・『鉄血』」

 

 

カイトは自身の右手の親指を噛み血を流す。

そこから流れる血が段々黒く、大きな塊になり―

 

 

 

「・・・・・・・・『黒爪(クロツメ)』」

 

―右手には彼の体格に合わない程大きな真っ黒な鉄の塊のまるでメイスのような鈍器物・・・『黒爪』が現れた。

 

 

「・・・なんか思っていたよりも数がいる?」

 

「そのようだ、どうする?」

 

 

 

「・・・もちろん・・・・・殺すだけだよ」

 

「まあ、それしかないな」

 

そう言って黒爪を構える。

女性の方も剣を構え、戦闘準備を取る。

 

「行くぞ」

 

「・・・・・うん」

 

その合図と共に女性は扉を切る。

扉は呆気なく壊れ、その空間が姿を現す。

 

 

 

「だ、誰だ!ぐアァァァッ!?」

 

男が吠えたのと同時にカイトは動く。

黒爪を振り回し、はぐれエクソシストを次々と吹き飛ばし、潰し、なぎ倒していく。

 

 

 

「まさか悪魔か!?クソッ!直ぐに儀式を完成させろ!それさえ出来ればガアァァァッ!?!?」

 

 

「ヒィッ!?」

 

 

「た、助けッ!?」

 

 

 

はぐれエクソシスト達は悲鳴を挙げながら一人、また一人と倒されていく。

倒されまいと悪魔が嫌う光の剣や悪魔祓いの弾が入った銃で応戦する。

 

 

 

「・・・・・遅いな」

 

カイトの速さについていけずに地に倒れる。

次々と倒していく中で突如赤い光が空間の中で輝く。

 

 

「よ、よし完成だ!後は」

 

「・・・させないよ」

 

カイトは黒爪を魔術師が囲む魔法陣に向かって投げる。

 

 

「ガアァァァッ!」

 

衝撃によって魔術師達は吹っ飛ぶも魔法陣の輝きは消えない。

 

「ハハッ!もう召喚魔法は起動した!これで貴様ら悪魔は終わりだ」

 

「・・・・・」

 

「今から召喚されるのは過去に歴史に名を刻んだえい「うるさい」グエェェェッ!」

 

叫ぶ男を黙らせるため黒爪で潰す。

 

 

 

 

 

「・・・アレ・・・・・使うか」

 

そう言って持っている黒爪を地面に突き刺す。

 

 

「ガフッ・・・ハハッ今更何やってももう・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャンッ

 

突如耳に入る音

 

その音はまるで鍵で何かを開けたり、閉じたりする時の音と全く似ている。

 

その音を認知したと同時に二つの現象が起きる。

 

 

 

一つ目はカイトの手にいつの間にか持っていた銀色の剣。

 

その形は少し剣にしては変形していて刃の部分は白銀色の輝きのある刃に持ち手の部分は白と黒と灰色で出来た持ち手の下の部分にはチェーンで繋がったキーホルダーが付いている。

 

 

 

そして二つ目は、先程まで光っていた魔法陣が急に輝きを失い、まるで何も無かったかのようになった。

 

 

「な、何故だ!?貴様は何者だ!その手に持ってるのは何なのだ!?」

 

男が叫ぶ、カイトは声が聞こえる方を向き再び血を垂らし黒く変形させながら男に歩みを進める。

 

「・・・別にアンタには関係ないでしょ?」

 

「なッ・・・・・ガッ!」

 

はぐれ魔術師を足で踏みつけ、身動きを取れなくさせる。そして・・・・・黒く変形していた物は絡み付くように右腕を隠すほどの巨大な黒い砲身が現れる。

 

 

 

「・・・アンタがどう思おうと俺には関係ない」

 

砲身をはぐれ魔術師に向ける。

砲身は腕から青い・・・蒼い線が砲身の先集まり光り始め、その光は集うように輝きを増し―

 

 

 

 

 

「・・・アンタが敵だって事に・・・・・変わりはないんだから」

 

 

―その言葉と共に蒼い閃光と銃声だけが残る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カイト。こちらの方は終わった・・・・・そっちもどうやら終わったようだな」

 

「・・・うん、お疲れ」

 

 

剣に付いた血を払いながらシグナムはカイトの方に向かうが、姿が見える辺りで少し呆れと険しさが混ざったような顔でカイトを見る。

 

「・・・・・また血まみれだな。帰る前に無くしておけ、その姿で主にあってはダメだぞ」

 

「・・・分かってる。教会内にある水溜りで流しておく」

 

「いや、そんな所でしなくとも・・・・・シトリーの所に行って洗い流させて貰えばいいだろ」

 

「・・・そこまで行くのに勿体無い。早く帰ってーーーのご飯が食べたい」

 

「・・・・・はあぁ、まあいい私は此処で待ってる。早く行ってこい」

 

 

カイトは協会の一室に向かいシグナムは協会の椅子に座る。

 

 

 

 

 

「あいつは本当に凄いな・・・・・眷属を、主を救い、それだけでなく我々を救ったあいつは・・・本当に感謝しきれない。だからこそ、我らは主とアイツを・・・・・カイトを、支えなければ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

グツグツと煮える音。

優しい香りと部屋を漂わせる湯気が食欲を沸き立たせる空間を作り上げている。

 

 

 

「ふんふ~んふっふふ~ん♪・・・・・っん・・・良し、いい感じや!」

 

 

所変わって駒王町から少し離れた町の家。家と言っても元武家屋敷の家で純和風建築でかなり広大な面積をもった大邸宅である。

 

そんな家の居間にある調理場で一人、女性が料理をしている。

セミショートの少し暗めの茶色の髪の見た目10代前半位に見える女性。

 

シャツの上にエプロンを付けてシチューの鍋を混ぜながら鼻歌を歌い、味見などしながら料理をしている。

 

 

「う~ん、そろそろ皆帰ってくる頃なんやけどなあ・・・」

 

 

そう言いながら今度は包丁を使い野菜類を切る。トントントンとリズムのある音を鳴らしながら食材を切っていく。

 

・・・とそこでガチャっとドアを開けて入ってくる音が響く。少したってから一人の女性が部屋に現れる。

 

「はやてちゃん。カイト達が終わったって。今から帰るそうですよ」

 

「そうなん?こっちも出来たしそろそろ準備せんとなあ。シャマル、ちょっと手伝って貰ってもええ?」

 

「わかりました!」

 

 

入ってきた女性は同じショートボブの金髪・・・シャマルは着ていた白衣を脱ぎ、料理をしている女性・・・はやての方へ向かう

 

「じゃああの棚の皿を並べて貰ってもええ?」

 

「はい!あ、ーーーちゃん達も来るそうですよ!今日は早く終わったって。」

 

 

皿を出して、居間のテーブルに並べる。

 

「そうやと思って今日は多く作っといたんよ。カイトも喜ぶなあ~♪」

 

 

 

 

 

 

ガチャ

 

 

 

「あっ来た!シャマル、シチュー見といて貰える?ええ、絶対変な事したらあかんよ」

 

「えっちょっとはやてちゃん!?変な事って何!?えぇぇー!?」

 

 

 

ドアの開く音を聞いた途端、料理を作ったはやては玄関のある方を向き、今度は嬉しそうな顔をしながら調理場にシャマルを置いた状態で廊下に続くドアを開きに玄関に向かう。

 

 

 

廊下の曲がり角で玄関で靴を脱ぐ彼がいた。

 

 

 

 

自分の王で、自分が大好きな彼が・・・・・

 

 

 

 

 

 

「おかえりなさい、カイト♪」

 

「・・・うん、ただいま。はやて」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カイト・バルバトス

 

 

彼は特殊な力を持つ。

 

バルバトスは古来、力天使とも主天使ともいわれる程天使に近い存在とされている。

動物の言葉を理解できるなどの能力を有し、また過去と未来をよく知り、友情を回復する力を持つともいう。

現在は冥界ではそれなりに権力を持ち、様々な貴族の家と友好な関係を築き、自分の領地では絶滅危惧種の保護や農業などを営み、貧困地域の援助なども行っている。

差別意識は無く「来るもの拒まず、去るもの拒まず」と言った自由主義で身内に手を出す輩には容赦しない。

 

 

これだけの地位を持つのは同時に純粋な力を持っているからである。悪魔の中でも最大の身体能力と純粋な魔法力を有し、カイトの父が『黒拳力(ストレングス)』と呼ばれる程に冥界の中でも力の象徴としている。

 

だが、カイトはそれだけではない。

カイトはバルバトスの力を持ちながら母の天使の力を有している。

 

 

そして、もう一つ。

 

 

 

それは『聖書の神』が作り出したセイクリッド・ギアお呼ばれる神器達とは違い。

 

本来この世に存在しない神器。

 

後に『大罪神器(シン・セイクリッド・ギア)』呼ばれる神器の一つ。

 

傲慢を司る神器『支配の鍵剣(インペル・キーブレード)』を宿している。

 

 

 

 

 

この神器を手に大切なものを守るカイトは後に呼ばれるであろう『傲慢の王(スペルヴィア・バルバトスレクス)』の名と自分の存在、大罪神器。

そして他の大罪神器を持つ同じ者と転生者の存在の意味を知ることになる。




後書きに用語説明を

・はぐれ達の儀式
召喚系の儀式。少し言ってしまっているが何の儀式かは今後のお楽しみに!

・シグナムの剣
ハイスクールDxDではデバイスが無いためデバイス系もこちらでオリジナル設定を作りました。
回を重ねて説明されます。

・『黒爪』クロツメ
モデルは鉄血のオルフェンズの鉄血メイス。

・『支配の鍵剣』インペル・キーブレード
モデルはKHのキーブレード。
しかし能力はかなりオリジナルな為、あくまでモデルです。
なるべく鍵に因んだ能力を使います。

・巨大な黒い砲身
一体何ロックシューターの武器か・・・・・

・大罪神器
今後の回で公開予定。お待ちください!
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