「ウルトラマンティガ〜The Beginning of Legend〜」投稿もあるため、投稿は不定期になりますが、できる限り早く投稿したいと思っていますので、よろしくお願いします。
ー数万年前
白の王国・・天空に浮かぶそこは、光の王が代々治めてきた、民達が暮らす平和な国であった。しかしそこは今、大地にある黒の王国の侵攻により、激しい戦乱の場と化していた。
「フッ!ウオォォリャアア!!」
「ゼットォォォン・・!」
空が闇の影響で暗雲に覆われ、街が兵士と魔獣の戦闘で炎で燃え上がるなか、50mはあろうかという胸にOを象う光を持った1人の『光の巨人』が、頭部に2本の角と赤いクリスタルを持ち胸部が青みがかった色を持つ禍々しい姿の怪獣と戦っていた。
「クッ・・!」
しかし巨人は先程から胸の光が赤く点滅を始めており、活動限界が迫っている。早めに決着を付けなければならない。
「ゼットォォォォォン・・!!」
「グアッ・・!?」
だが怪獣は恐るべき怪力を発揮して巨人の首を締めつけて来る。巨人は脱出するべく怪獣の腕を何度も殴るが、怪獣はそれに構わず彼を地面に叩きつける。
「ゼットォォォォォン!!」
「ウワアアアアッ!?」
間髪入れずに頭部から火球を放ち、立ち上がろうとする巨人を吹き飛ばすと同時に、白の王国の王宮にも爆風が届いた。
「キャアアアッ!」
「うわああああ!?」
「うわああああん!!怖いよおおおお!!」
中にいた光の王(と言ってもまだ少女だが)や民達は、突然の揺れで膝をついてしまう。なかには泣き出してしまう子供もいた。
幸い王宮自体は崩れることはなかったが、彼方此方から火の手が上がっている。
「ハァ・・ハァ・・!?」
フラつきながらも立ち上がった巨人は、その優れた視力で王宮やその内部の様子を見て驚愕する。
「ゼットォォォォォンッ!」
怪獣はそんな彼をあざ笑うように鳴いている。それにより巨人の怒りが頂点に達した。
「ッ・・ウアアアッ!!」
巨人は、右手に光り輝く大剣を出現させた後、剣を回して頭上に出現させた虹色の円に刀身を突き刺す。
「オオオオオオオッ・・・ジェアアアアアアッ!!!」
すると円は刀身に吸い込まれ、巨人は雄叫びを上げながら、剣を前に向けて虹色の光線を放つ。
「ゼッ・・トォォォン・・」
怪獣は手を胸にあてて光線を吸収しようとしていたが、怒りによって増した膨大なエネルギーに耐えられず爆散、消滅した。
「はぁ・・はぁ・・!」
巨人は黒い剣士の少年の姿に戻り、飛んできた光をリングのような物で回収してカードに変換。
そこには、銀色の体に赤いライン、胸に青い輝きを持つ戦士が描かれている。それを腰のホルダーに収納した後、急ぎ王宮の最上部ーー光の王の元に向かった。
◇
「はぁっ!てあああっ!」
王宮に突入して直ぐ、少年は痛む身体を押して、民を襲う魔獣を自身の大剣や時に格闘で倒していく。
「逃げろ!早く!」
「は、はい!」
少年の姿に怯えながらも、民達は安全な部屋へと移動していく。
それを逃さんとする魔獣達を少年は睨みつける。
「ここは通さない・・うおおおおおおおっ!!!」
剣に力を込めて長大な刃を作り出し、魔獣の大群を一気になぎ払う。それにより更に体力を消耗して膝を付いてしまうが、それでも彼は立ち上がる。己の守りたい人のために。
「そこを・・どけぇぇぇぇぇ!!」
剣から光刃を飛ばして残りの大群を一掃した後、最上部に通じる階段を駆け上がる。
「ーー!」
漸く最上部に辿り着いた少年は扉を開ける。どうやら中央にある結晶・・おそらくこの国の核と思われるモノに祈りを捧げているようだったので、大声で名を呼ぶ。
「!?そんな・・」
それに気付いた光の王は一瞬驚愕した後、大粒の涙を流し始める。
「ごめん、なさい・・」
「えっ・・!?」
何故謝るのかと思っていると、部屋の中心にある結晶が粉々に砕け散ると同時に、周囲が暗闇に包まれ、地響きと共に崩壊し始めた。
「ーー!?」
驚愕する少年の心に、光の王の言葉がかすかにひびいた。
ーーさよなら・・・"約束の人"・・ーー
この言葉が、彼が聞いた最後の言葉であった。
その後、核を失ったことで白の王国は滅亡してしまい、少年=光の巨人は闇の封印し、何処かへ姿を消したという・・。
それから数万年後、『アストラ島』より物語は始まる。
第1話は夕方頃の投稿になります。