ハイスクールD×D 赤龍帝を宿し転生者   作:ヒロアキ141

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第6話 裏事情 説明受けます

第6話 裏事情 説明受けます

 

 

「お茶をどうぞ」

今私は、ソファーに座って姫島先輩の淹れてくれたお茶を飲んでいます。

 

「ありがとうございます。……これ美味しいですね」

 

「あらあら、そう言ってくれると淹れたかいがありますわ」

 

姫島先輩がニコニコと笑みを浮かべています。

 

「朱乃、こちらに座ってちょうだい」

 

「分かりましたわ。部長」

 

リアス先輩が姫島先輩に座るように促した。

 

ふと周囲を見ると祐斗達が既に座っていた。

 

自然と視線が私に突き刺さる。

 

ヤバイ、少し緊張してきた。

 

「単刀直入に言うわ、私達は悪魔なの

こ、これは偉く直球ですね……

 

「信じられないって顔をしているわね。まぁ、仕方ないわね。でも、貴男は昨夜、黒羽の男を見たわよね?」

 

「ええ、はっきりと見ましたけど………それがどうかしたんですか?」

 

「あれは堕天使。邪な感情を持ったが故に天界から追放された天使の成れの果て。そして私たち、悪魔の敵なの」

 

ファンタジー過ぎて混乱してきた。

 

「私たち悪魔は太古の昔から堕天使と冥界、人間界で言うところの地獄の覇権を巡って戦っているの。地獄は悪魔と堕天使の領土で二分化しているの。」

 

ファンタジー此処に極まるって感じですね。悪魔に堕天使とか、普通の思考なら厨二乙って絶対思う。

 

「堕天使と悪魔は太古の昔から冥界、人間界で言うところの地獄の覇権をかけて争っているわ。悪魔は人間と契約をして、代価を貰い力を貯える。堕天使は人間を操り悪魔を滅ぼそうとする。そこに神の命を受けて悪魔と堕天使を滅ぼそうとする天使も含めて三すくみ。それを大昔から繰り広げているのよ」

 

「一寸待ってください。いきなりオカルトチックな事聞かされてはいそうですかって言えませんよ」

 

私が反論するとリアス部長一言だけ声を発した。

 

「天野夕麻」

 

「なぜアンタがその名を知っている?」

 

「貴方、あの日天野夕麻とデートしていたわね?」

 

「その事は、冗談でも言わないでください」

 

マズイ、あの悲劇を思い出してしまい少し口調が荒くなってしまいました。

 

「彼女は確かに存在していたわ。最も、念入りにあなたの周囲にいた証拠を消したようだけど」

 

リアス先輩が指を鳴らすと姫島先輩が写真を一枚懐から取り出しこちらに向けた。

 

その写真を見て絶句しました。

 

「この子が天野夕麻ちゃんよね?」

 

付き合い初めの頃、写真に取った筈だったのにそれすら消え失せていた彼女の姿が写っていた。

 

そして、彼女の背中には黒い翼が生えているのも一緒に写っていた。

 

「これは堕天使、あなたを襲った存在と同等の存在よ」

 

あまりの状況に言葉が出なかった。

 

「この堕天使はある目的を持ってあなたに接触し、そして、目的を果たしたから、周囲の記録と記憶を抹消したの」

 

「目的ですか?」

 

「あなたを殺すため」

 

彼女が告げた言葉に私は絶句しました。

 

「そ、そんな………なんで私が!」

 

「落ち着いてオード。仕方なかった……いいえ、運が無かったのでしょうね」

 

「運が無かったって……その一言で片付けないでください!」

 

あの日私が殺されたのは運が悪かった!?

 

待てよ?殺された?

 

あの日殺されたなら、何故生きているんだ?

 

しかしまだそうだと決まったわけじゃあない。

 

「リアス先輩、何故私が狙われたのでしょうか?」

 

「彼女があなたに近づいた理由は、あなたにとある物騒なモノが付いているか否か調査するため。そしてあなたが神器を宿す存在であると断定された」

 

神器……確か夕麻ちゃんも言っていた。

 

「神器とは、特定の人間に宿る規格外の力。歴史上の偉人の多くが神器所有者だと言われているよ。モンゴル帝国を作り上げたチンギス・ハーンや、徳川300年の礎を作った徳川家康とかね」

 

祐斗がそう説明する。

 

「現在でも神器を体に宿す人達はいるのよ。世界的に活躍している方達の多くが体に神器を宿しているのです」

 

祐斗に続いて姫島先輩も説明してくれた。

 

そしてリアス先輩が続く。

 

「大半は、人間界だけしか効果の無いモノばかりなんだけど、ごく稀に私たち悪魔や堕天使の存在を脅かす程の神器があるの、オードあなたの神器を見せてちょうだい」

 

「わかりました。リアス先輩」

 

リアス先輩に促されて立ち上がる。

 

「こい!神器ッ!」

 

左腕がまばゆい光を放ち、真紅の龍手が表れた。

 

「リアス先輩、これが私の神器です」

 

「オード、この神器の名前は、何て言うのかしら」

 

「赤龍帝の龍手です、リアス先輩」

 

「赤龍帝の龍手ですって!十秒毎に力を倍にする十三ある神殺しの内の一つじゃない!」

 

『久し振りじゃないか、相棒』

 

不意に赤い宝玉から声が聞こえてきた。

 

「やぁ、ドライグ。久し振りですね」

 

『しかし相棒。暫く見ないうちに、どうしたんだ?』

 

「こっちも色々あったんですよ……」

 

本当に色々な事があったんですよ、ドライグ。

 

『まぁ、相棒が生きていてくれたんだ。それだけでも良かったと俺は思っている』

 

「ドライグ………ありがとう」

 

「話を続けるわね。あなたはその神器を危険視されて、堕天使……天野夕麻に殺されたの」

 

夕麻ちゃんの事は真実だった。

 

それじゃあ、私が殺されたのも、また真実だった?

 

ならば、なぜ私が生きているんだ?

 

リアス先輩は一枚のチラシを手に取出した。

 

「瀕死の中、あなたはこの紙を用いて私を呼んだのよ」

 

そのチラシには魔方陣と『あなたの願いを叶えます』と言う謳い文句が書かれていた。

 

そのチラシに見覚えがあった。私が夕麻ちゃんとデートの待ち合わせをした時にチラシを配っていた人から貰ったものと同じだった。さらに付け加えるなら、このチラシに描かれている魔方陣と床の巨大魔法陣と同じ模様だった。

 

リアス先輩曰く

 

このチラシは先輩たちが配っているもので、魔方陣は先輩たち悪魔を召喚するためのものであること。最近は魔方陣を書いてまで悪魔を呼び寄せる人がいないため、チラシの形で悪魔を召喚しそうな人に配っている事。たまたま、人間に化けていた先輩の使い魔が配っているチラシを私が手にした。そして、私が堕天使に攻撃され、死の間際に先輩を呼んだ事。

 

「よほど強く願ったのでしょうね。本来なら眷属の朱乃達が呼ばれるはずなのに、主人である私が呼ばれるほどにね」

 

やはりあの時私は一回死んでいたのですね。そして気を失う前、一瞬だけ見た紅い髪の人はやはり先輩だった。

 

「あなたの元に表れた私はあなたを見て、すぐに神器所有者で堕天使の被害にあったのだと察したの。ただその時のあなたは死ぬ間際だった。堕天使の光の矢に貫かれれば、悪魔でなくてもただの人間だって一撃で死ぬ。あなたもそんな感じだったの。そこであなたを命を救うことを私は選んだ」

 

命を救う?一体どういう事なんだ?

 

「悪魔としてね---。あなたは私、リアス・グレモリーの眷属、私の下僕の悪魔として生まれ変わったわ」

 

その瞬間、私以外の人間の背中からコウモリの翼が生えた。

 

いきなりの出来事に驚いていると、自分の背中に違和感を感じ、鏡を見ると私の背中にも先輩たちと同じは翼が生えた。

 

いきなり背中に現われた翼に私は戸惑いを隠せませんでした。

 

「改めて紹介するわね。祐斗」

 

リアス先輩に呼ばれた木場がイケメンスマイルを此方にしてきた。

 

「今更だけど、僕は木場祐斗。僕も悪魔です。よろしく」

 

祐斗が自己紹介をすると、塔城子猫ちゃんと姫島朱乃先輩も私に自己紹介をし始めた。

 

「……一年生。……塔城小猫です。よろしくお願いします。……悪魔です」

 

「三年生、姫島朱乃ですわ。よろしくお願いいたします。私はオカルト研究部の副部長も兼任しております。私も祐斗君や子猫ちゃんと同じく悪魔ですわ」

 

小さく頭を下げる子猫ちゃんと、礼儀正しく深く頭を下げる姫島先輩。

 

最後にリアス先輩は紅い髪をなびかして堂々と言う。

 

「そして、私が彼らの主であり、悪魔でもあるグレモリー家のリアス・グレモリーよ。家の爵位は公爵。よろしくね、オード」

 

コレは偉い事になったぞ。


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