ハイスクールD×D 魔神となりし元赤龍帝   作:アザゼル→パパゼル

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なんとなく書いた作品です。
駄文かもしれませんがそれでもいい方はどうぞ。


プロローグ

???サイド in

 

「何処だ、ここ?」

 

俺が目を覚ますと真っ白な空間にいた。

 

「ここはあの世とこの世の狭間じゃ。」

 

「誰だ!?」

 

周りを見渡していると後ろから突然声をかけられたことに驚き、そちらを見ると白いローブのような服を着た髭の長い爺がいた。

 

「誰だ、爺?」

 

「失礼な。わしは魂を管理する神じゃ。実はわしの部下の一人が誤って死ぬべきではなかったお主の書類を処分してしまったのじゃ。」

 

「何だって!?巫山戯るな!!」

 

その爺は神で俺は既に死んでいると言った。

確かに彼女のいないようなろくでもない人生だけど死にたかったわけではない。

俺が爺に対して怒鳴ると爺は俺に落ち着くようにいい話を続けた。

 

「今回のことはこちらの落ち度じゃ。だから特別にお主の好きな世界に転生させてやろう。無論、特典もつけてな。」

 

「本当か!?」

 

「ああ。」

 

俺は生前は所謂ヒキニートと呼ばれるような生活を送っていた。

そんな中で読んでいた転生物の二次小説のような出来事が自分に起きるとは思って無かったので嬉しくてつい聞き返してしまった。

その気分のまま俺は爺に自分の要求を言った。

 

「それじゃ転生する世界はハイスクールD×Dの世界にしてくれ。」

 

「ハイスクールD×Dじゃな。」

 

「ああ。そして主人公に転生させてくれ。」

 

「それは無理じゃ。すでにいる人物になることはできない。」

 

「なら主人公の双子の兄として転生させてくれ。それと主人公の神器の赤龍帝の籠手をくれ。魔力は魔王クラスでヴァーリ並の才能と覇龍のリスクやデメリットをなしにしてニコポやナデポをつけてくれ。最後に主人公よりもイケメンにしてくれ。」

 

「それなら可能じゃ。」

 

よし!

これだけあれば十分成り代われるだろう。

後は転生後に絞りかすを処分すれば俺が主人公だ!!

 

「それでは転生させるからの。それと転生する世界はあくまでもハイスクールD×Dの世界を軸にした世界でお主がいることによってイレギュラーが発生する可能性もあるからの。」

 

爺が何か言っているが気にせずにこれからの生活に思いを馳せていた。

待ってろよ!俺のハーレムたちよ!!

そんなことを考えながら俺は意識を失った。

 

???サイド out

 

 

一誠サイド in

 

今日、僕は捨てられてしまった。

理由は僕が零司兄さんと比べて出来損ないだからだ。

運動でも負けて、勉強でも負けて、なにをしても勝てなかった。

周りの人たちはそんな僕を見て、大人の人は怒ってきて、同じ年の子たちは大人の人のいない所でいじめてきた。

最初は痛いのが嫌だったから抵抗したけど、生意気だと言って余計いじめられ、その内抵抗しなくなった。

親にも心配をかけたくなかったからいじめについても言わなかった。

今日もいじめられて蹴られたりしてあざが出来て痛む体を動かして家に帰っていた。

その途中で零司兄さんが兄さんの友達で僕をいじめてきた子の一人と帰っているのを見つけた。

関わりたくなかった僕は別の道から帰ろうと思って引き返そうとしたときに信じたくない言葉が聞こえてきた。

 

「なあ零司。言われた通りに今日もお前の弟をいじめておいたぜ。」

 

「そうか。ありがとう。あいつは出来損ないの癖にちょろちょろと鬱陶しいから助かるよ。」

 

「別にいいって。こっちもストレスの発散の役に立ってるから。」

 

二人はその後も何かを話していたけどなにをいっていたのかは僕には分からなかった。

僕は信じられなかった。

いや、信じたくなかった。

例え僕が出来損ないでも血のつながった兄弟なのだから大切に思ってくれていると思っていた。

なのに零司兄さんがいじめをさせていたなんて。

僕は家に帰るとそのことについてリビングで母さんたちと話していた兄さんに問い詰めた。

それが間違いだった。

僕の問いに対して兄さんは知らないと言って、母さんや父さんも出鱈目なこと言うなと怒ってきた。

さっきの会話を聞いた僕は信じられず、兄さんの友達を含めた多くの子たちにいじめられていることやそのいじめをさせているのが兄さんだということを自分にできたあざを見せながら何度も繰り返し訴えた。

だけど父さんも母さんも信じてくれずに逆に僕のことを殴ったり蹴ったりしてきた。

 

「自分が出来損ないだからってそんな嘘までつきやがって!!」

 

「そんなことまでして零司を貶めようとするなんて!あなたみたいな子はいらないわ!!」

 

僕はその後気絶するまで暴力を振るわれた。気絶する直前に

 

「これでやっと邪魔物を処分出来る。絞りかすは絞りかすらしく赤龍帝でこの世界の主人公であるこの俺の踏み台として死ねよ。」

 

という兄さんの言葉が聞こえて意識を失った。

気がついたらどこかの森の中なのか木に囲まれた場所にいた。

僕は気絶する前の父さんたちの言葉から捨てられたことが分かった。

もうどうすればいいのか分からなくなった。

たった一人の兄には裏切られ、両親には信じてもらえず捨てられた。

暫くその場で呆然としているとだんだんと近付いてくるような足音が聞こえたので、その方向を見てみると下半身がタコやイカのような見た目で、上半身は蝙蝠のような羽が6枚生えて両腕が何かの動物のような腕になっている化け物がいた。

 

「ほう、こんな山奥に子供が一人。なぜここにいるのかは知らないがラッキーだな。骨も残さず喰ろうてやるわ!!」

 

化け物がそう言うと僕に向かって襲いかかってきた。

僕は何とかかわして逃げ出した。

暫く走っているとさっきまであった追ってくる化け物の足音が聞こえなくなった。

もう大丈夫かなと思い止まるといきなり僕の左腕が千切れ飛んだ。

 

「がああぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」

 

「くっふっふっふ。いい悲鳴だ。やはり獲物は少し泳がしてから安全だと安心して油断したところで攻撃し、絶望させるのが一番楽しい。」

 

化け物はそう言いながら千切れた僕の腕を食べていた。

 

「この腕も子供特有の柔らかさがあって美味しい。さて、ではメインのほうを食べるとしようか。」

 

化け物が何かを言っているが千切れた腕の激痛と多くの出血によって意識が朦朧としていて何を言っているか分からなかった。

だけど、もう少しで死んでしまうということは分かった。

 

(このまま死んじゃうのかなぁ。)

 

──力が欲しいか──

 

半ば諦めかけたときにそんな声が聞こえてきた。

 

──どんな逆境をも破壊する力が欲しいか──

 

──どんな理不尽をもねじ伏せる力が欲しいか──

 

──どんな絶望にも屈せずに生き残る力が欲しいか──

 

その声は次々と問い掛けてくる。

その声にはどんなことだろうとのみこみ、屈服させるような力強さを感じた。

そんな声に僕は

 

(……欲しい。まだ何もしていない。やりたいことだってたくさんある。なのにこんな所で何もできずに死ぬぐらいなら……神だろうが……悪魔だろうが何でもいい。僕の……俺の全てをくれてやる。だから)

 

「力を……力をよこせーーーーーーー!!!」

 

俺がそう叫ぶと体が燃えるように熱くなり、まるで作り替えられているような激痛が走った。

化け物はそんな俺の様子に驚き、焦って攻撃してくるも、俺の周りに発生した黒い壁のようなものに阻まれた。

 

──いいだろう。まだ全ては無理だが全てをのみこみし底無しの闇を司りし我が力の一端、受け取るがいい!!──

 

その声とともに激痛がおさまると俺の体からまるで無限ともいえるような力が湧き起こり、なくなった左腕も再生しており、体に黒い紋様のようなものがひろがっていた。

 

「すごい…力が湧いてくる。これならいける!!」

 

「なんだ……何なんだその力は!!」

 

「俺はこんな所で死ぬわけにはいかないんだ。だからここでお前を倒す!!」

 

「ッ!?この……人間風情がぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

俺がそう言うと化け物は俺に向かって突っ込んできた。

 

一誠サイド out

 

 

アザゼルサイド in

 

俺は今堕天使の拠点がある町の近くにある山の奥にいる。

つい先ほど仕事のさぼr……休憩のために拠点の自室で寛いでいたがこの山の奥で膨大な、それこそ俺と同じかそれ以上の力を感じて、急いで様子を見に来たのだ。

そこで見た光景に俺は絶句してしまった。

そこには全身に黒い紋様のようなものがひろがり、額に黒い太陽のような紋様のある何処までも吸い込まれそうな感じのする漆黒の髪をし、金色の眼でこちらを見てくる子供と、少しだけ感じた気配から悪魔だったと思われる黒色の炎で焼かれている肉塊や木々があった。

 

「おい坊主。これはいったい何があった。」

 

俺はその子供を警戒しながら話しかけた。

 

「ここでその化け物に襲われたから倒しただけ。」

 

「他に人は?」

 

「いない。最初から俺一人だけ。」

 

「一人だけ?坊主の家族は?」

 

こんな山奥で子供一人というのは不自然だからと俺はその子供に尋ねた。すると

 

「いない。出来損ないだからって捨てられた。」

 

その言葉を聞いて再び俺は絶句してしまった。

まさか人間の小学校低学年くらいの子供が山奥に捨てられていることが信じられなかった。

それから坊主の話を聞いていく内にあまりの内容に思わず抱きしめていた。

 

「よく我慢したな。もおいい。今は気の済むまで思いっきり泣け。」

 

「……泣いても殴らない?」

 

「ああ。だから泣け。」

 

「ぅぅ…うあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

俺は坊主が泣きやむまで抱きしめ続けた。

 

アザゼルサイド out

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