黒き英雄それは、アーカディア帝国の千二百機の機竜をたった一人で破壊した
だがしかし、黒の英雄の裏には四機の神装機竜が手伝いをしていたと言う噂があった。
それが裏の英雄彼らは黒の英雄と共に三千機の機竜を破壊した者
その正体は誰も知らない、いや知っている人物は居るには居るがごく少数だけいた。
四機のうちの一機は血のように真っ赤な神装機竜
四機のうちの一機は雪のように真っ白な神装機竜
四機のうちの一機は海の底のように蒼い神装機竜
四機のうちの一機は薄気味悪い薄紫色の神装機竜
だがみんなは知らない、四機のうちそのすべてをたった一人の少年
操縦していた事なんて・・・
僕は今学園に向かっている。
理由は学園長に呼ばれたからだ、学園長とは昔少しだけ縁があって学園長の妹と仲良くなった。
そして僕は
五年前のクーデター時に色々やらかした奴だ。
そして僕は学園に着き、学園長の居る部屋に居た。
「久しぶりです」と軽く挨拶して頭を下げる。
「久しぶりね、幻の英雄君」と茶化してきた。
「ちょ、それは内緒って言ったじゃないですか」
「大丈夫よ、ここには私と君しかいないんだから」
「それで、どういった件で僕をここに呼んだんですか、女王様にいきなり学園に通えなんて言われた時は
ビックリしましたよ」
「ごめんね、女王陛下直属の騎士団の団長を呼ぶくらいの事ではないんだけど、えーっと、君にはここで手伝いをしてもらいたいんだけど」
「へえ、手伝いですか、どんなことをすれば良いですか」
「簡単よ、整備士の手伝いや教官として手伝ってほしいんだけど」
少しだけだが、口元がニヤリと動いたのを僕は見逃さない。
「それで、僕を呼んだと、一応僕って女王陛下の騎士なんですけど、裏では、まあ別に良いですけど、他にも何か隠してますよね」
「別に隠してたわけじゃないんだけど、もう一人ここに手伝いが来るわ、君がよく知ってる人よ、それと女王陛下が君に一言、『騎士団の事は副団長君に任せて思いっきり学園生活を楽しみなさい女王の命令よ』
だって」
「楽しんで来いって、それに僕の知ってる人って誰ですか」
「まあまあ、もうすぐここに来ると思うからそこに座ってて」と言われ僕はすぐ近くの椅子に座ろうとしたら
中に人が入ってきた。
「あれ、も、もしかしてルクス君?」
「へっ、エル君?」ルクス君は目を開かせて驚いている。
「そうだよ、久しぶりと言いたいところだけどなんで連行されてるの」
「なんだ、この覗きの知り合いか」と新王国王女リーズシャルテアティスマータ王女が言った。
「リ、リーシャ様、お久しぶりです。それにルクス君覗きなんて最低だよ」
「ご、誤解なんだよぉぉぉ」涙目で訴えてくる。
「なんだ、エル貴様か久しいな、エル貴様も元気そうで何よりだ」
「それで、この件は不幸な事故って事で良いのよね」
「はい」
「良いの、私は君がそんな事する子じゃないって事は分かってるから旧帝国元第七皇子ルクスアーカディア君」
「元皇子」「ですが学園長」ルクス君を連れてきた二人の女の子が抗議する。
「それより、変態私と決闘しろ」
リーシャ様は一歩前に出てルクス君にそう言った。
すると、周りの野次馬は「良いな、面白い」
「良いぞ、良いぞ男なんてやっつけちゃえ」などの声が飛び交う
「ウフフ、そんなに簡単に行くかしら王とのトーナメントで賞金稼ぎをしていて、いまだ
無敗、無敗の最弱なんて異名で知られてるそうよ」
「変態のくせに、無敗だと気に入らないな」
リーシャ様はそう言いながら
「良いか、ルクスアーカディア勝負は機竜での一騎打ちだ、私に負ければお前は犯罪者として牢獄行き
勝てば無罪放免で働いてよし、良いな」
リーシャ様は不敵な笑みを浮かべながら鋭い眼光をルクス君に向けていた。
「学園のみんなにも伝えろ、新王国の姫が旧帝国の皇子をやっつける見世物だとな」
吐き捨てるように言いながら自身の
野次馬共の黄色い声がさらに増える
「新王国の姫?」
「リーズシャルテ・アティスマータ、私の名だよ」
「まさか、「アティスマータ新王国第一王女お前の帝国を五年前に滅ぼした新王国の姫だよよろしくな
元皇子様」え、」少し挑発するように言うとルクスは「ええええええ」と驚いている。
「ええええ、ってルクス君知らなかったの」
「う、うん雑用ばっかで知らなかった、それより今までどこで何してたの」
「え、あ、うん色々あって今は女王陛下直属の騎士団の団長を務めている」
「そうなんだって、へっ、出世しすぎじゃないか」
「ほんとだよ、人生何があるかわかったもんじゃないよな、ハハハ」
「ハハハ、じゃないよどうしよう決闘だなんて」
「大丈夫だろ、ルクス君なら絶対に」
「お姫さまって強いの」
「うーん、噂によると学内戦では無敗らしい」
「へぇ、ってメッチャ強いじゃん」
「大丈夫だって、無敗ならルクス君も一緒だろ、ほんとはルクス君にも僕の騎士団に入団してほしいんだけどな
無理だよな」
「うん、雑用があるしでも良かった、腕と足と右目ちゃんと治ってる」
「ああ、なんとかな、でも全部機械なんだ、そのせいで女王陛下直属騎士団
僕はそう言いながら自分の手袋を外しルクス君に見せる
ルクス君は少し引き攣った顔を僕に見せる、そして僕は手袋をもう一回はめる
「それより、ルクス君分かってると思うけど、黒い
「うん分かってるよ、エル君も四本の
「良いや、僕の場合は四本あるってことで一本ぐらい使ってもばれないよ」
「そういえば、一本も
どこにあるの」
僕は自分の義手を少しずらすと綺麗な薄紫色をした刀身が見えた
「ここにあるよ」刀身に指を指してそう言った。
「わっ、ほんとだ、使いにくくないの」
「うん、このままでも
「そうなんだ、でもくれぐれもばれないようにしないとね」
そう言いながらルクス君は妹のアイリちゃんの部屋に入っていった。
「さーて、僕はどうするかな」
僕は一度、自分の部屋に行ってみた。
部屋の前まで来た、きっと一人部屋だよね
ガチャ部屋に入ると誰も居なかった。
「良かった、誰も居ないや」安心して僕は部屋の中に入った。
部屋に入ると早々僕は自分の義手から
始めは右腕に入れていた、薄紫色をした綺麗な
「はぁ、ルクス君って昔からトラブル体質だったよね」とぶつぶつと愚痴を言っていた。
次は真っ赤な綺麗な紅色をした
ずっと見ていると、自分の目まで真っ赤に染まりそうだ
その次は海の底のように蒼い色をした
刀身を綺麗に拭いていくと更に蒼くなったかのように錯覚する
最後には真っ白い雪の様な綺麗な
綺麗なのは変わりないがこの剣は神々しいオーラを纏っているかのような感じがする。
「はぁ、終わったあっ、もう時間だ早く演習場に行かないと試合が見れない」
僕は五本の
五本と言うのは、四本は神装機竜なのだから
演習場に着くと
「各機障壁展開、それでは新王国第一王女リーズシャルテ様対旧帝国元第七皇子ルクスの対抗試合をこれより
執り行う」
教官がそう言った瞬間、周りからすごい歓声が上がった。
「両者、準備を」
教官の言葉と共に二人は自身の
「来たれ、力の象徴たる紋章の翼竜、我が剣に従い飛翔せよ《ワイバーン》」
するとルクス君は蒼い光に呑み込まれ汎用型機竜ワイバーンを纏っていた。
「なんだ、ただのワイバーンかルクスアーカディア、神装機竜、《ティアマト》
、私の機竜はそこいらの物とは違うぞ」
リーシャ様の機竜は真っ赤な色をした神と言っても過言ではない機竜だった。
神装機竜とは世界で一つしか確認されていない希少種の
その機体は汎用機竜を遥かにしのぐ
だが同時に、精神力と体力の消耗、操作難度もケタ違いだ
それと同時に神装機竜を使えるリーシャ様が血反吐を吐くようなどりゅくを重ねてきた結果だろう。
それに対してルクスが操るのは汎用機竜のワイバーン、これだけでも十分力の差があるが僕はルクスは負けない
と思っている。
「
審判の声が聞こえると二人は同時に飛び出した。
しかし、先に動いたのは《ティアマト》を纏っているリーシャ様だ
そして、ルクスの方へ
ルクスはそれに対して、
それに構わずリーシャ様は撃った。
竜の吐く炎の如く強烈な一撃がルクスの纏ったワイバーンの元へ向かった。
しかし、その砲撃はルクスの元へは行かず隣にそれたが、ルクスはすぐに本来の砲撃の軌道上へ押し出された。
「なっ・・・」
『流石だ、神装機竜を使わなくても十分に戦えるな』
このままいけば、リーシャ様がルクス君に勝つと言ったところまで行った。
リーシャ様は、特殊武装
ルクス君も、なんとか持ちこたえていたが、リーシャ様は更に神装
流石に、これは無理があったようで、リーシャ様の機竜が暴走を始めた、するとなんとそこに
片方の
僕の予想だと、ルクス君がリーシャ様と共に戦って勝つと思う。
だから僕が今やるべきことなのは、避難誘導に間に合わなかった、人を助けてもう一匹の
・・・・・・ぶっ倒す。
覚悟を決める。
もう一匹の居場所は、闘技場の外だ
不味い、闘技場にいる人達を狙っている。
すぐに仕留める。
「 時さえも凍てつけ、汝の白は何物にも染められはしない、我が敵を死の花園へと迎え入れろ
来いよ、《雪月花》」
僕は真っ白な光を僕を包む。それと一緒に僕の瞳の色も白くなる
光が晴れると、僕は真っ白い、白くて、白い、神装機竜を纏っていた。
『久しぶり、です。最近ちっとも使って、くれない、寂しいです』
「ごめん、でも、もしかしたらこれから使うかもしれない、だから力を貸して」
『そんな事、あたりまえ、です』
僕と今、会話をしているのは、僕の神装機竜〈雪月花〉だ
「行こうか雪月花」
僕は、雪月花の特殊武装
この武装は、大きな両刃剣の形をしている。
僕は、ガーゴイル型の
「あぁぁぁぁぁっ、てめぇら、全員喰らってやるッ」
「GYOOOOOOOO」
「痛いか、痛いよな、でもな僕は痛くねぇぇぇぇぇんだよ」
悲鳴を上げる
一刀両断した。
「ははは、今宵は宴だ」
『エル、お姫様、危ない』
雪月花の声を聞き、僕は闘技場の方を見た。
「ちッ、
その瞬間、世界が止まった。
止まった世界の中で僕は
二つになった体をさらに横に一閃する。
これでは終わらない、このガーゴイルはリーシャ様を狙ったんだ。
「これだけで終わると思うなよッ、くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇ」
無限とも呼べるほどの斬撃を繰り出し、
縦、横、斜め、切り上げ、振り下ろす、突き刺す、右から左下へ、左から右下へ、斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る
斬る、そして、千回の斬撃を繰り出した後、
その瞬間動き出す世界。
「リーシャ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ル、ク、ス・・・へっ」
「大丈夫ですか、
僕が変な声を出しているリーシャ様に声をかけると同時に、
僕の体から、血が噴き出した。
ブシャァァァァァァァァァァァァ
「少し、やす、み、ます」
機竜が解けるとともに、僕は倒れる。
薄れていく意識の中で、僕が最後に見たのは、涙でグシャグシャニなっている。
お姫様の顔だった。