幻の英雄その絆は幻ではない   作:ナカタカナ

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 ルクス君が少しキャラ崩壊します。
最後に方は読むときに気を付けてください。


ルクス君、エル君争奪戦

 目が覚めると、知らない天井が目に入った。

辺りを辺りを見回すと、リーシャ様が寝ていた。

リーシャ様が僕の傷の手当てををしてくれたのかな

 

 僕は体中に包帯がまかれている。

正直体へのダメージはほとんどないんだけどな。

まぁリーシャ様が一生懸命に手当てしてくれたと思うから嬉しい。

 

 『あらら、目が覚めたの』

するとデルの声がした。

 

 「どうしたの、デル」

 

 「別に、そう言えば約束はちゃんと守ってよね」

 

 「なんの事かな」

 

 「「「「お・ぼ・え・て・ま・す・よ・ね」」」」

 

 「はい、しっかり覚えてます」

 

 「覚えてるのならいいわ」

 

 「ははは」

 

 「それより、まだもう少し休みたいからねてもいい」

 

 「仕方ないわね、良いわよ」

 

 「ありがとう、みんな力を貸してくれて」

 

 「「「「何を今さら」」」」

 

 こうして僕は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、何でこんな音になってるのかな」

僕は今、放課後の校舎を走っていた、全力で

多分ルクス君も走っていると思う。

 

 僕とルクス君は、獣だらけの学園を逃げていた。

なぜこんな事になったかというと少し前までさかのぼる。

 

 僕とルクス君はレリィ学園長に呼び出されていた。

僕とルクス君がこの学園に来てまだ二週間ちょっとしかたっていない。

でもほんとに色々あった二週間だった。

 

 ルクス君がのぞき扱いされたり。

その後のルクス君とリーシャ様との決闘の時に幻神獣(アビス)が乱入したり。

学園に編入して編入祝いの料理で泣いてしまったり。

旧帝国の残党が学園を襲いに来て幻の英雄と黒き英雄の正体がばれたりとなんとも色々とあった二週間だった。

 

 そして今度はなんだ。

内容右派僕とルクス君への雑用依頼が多すぎて困ってるとのことだった。

 

 「そこでね私は考えたのイベント『ルクス君エル君争奪戦』をね」

 

 レリィ学園長の手にある二枚の赤い紙

内容はこの神を時間までに持っていた人は一週間どちらかのものを独占して以来を頼めるとの事

 

 「ウソですよねレリィさん」

 

 「今から一時間頑張ってください」

 

 「ちなみにルールは、全員機竜の装着は禁止、くれぐれもお嬢様たちを怪我させちゃ駄目よ」

 

 

 

 

 

 「「いいいいやぁぁぁぁぁぁぁ」」

 

 二人同時にレリィさんの学園長室を飛び出した。

 

 「そうだ、エル君、僕の紙とエル君の持ってる紙を交換しない」

 

 「そうやって、僕を売る気だろう」

「違うよ、他人のを持ってると絶対に渡せないって思って全力で逃げようとするでしょ」

 

 「そうかな、まぁいいや、でも誰かに取られたら、僕ちょっと怒っちゃうかもしれない」

 

 「ひぃぃぃぃぃ」

 

 こうして冒頭へと戻るわけだが、僕は今ルクス君の紙を持っていない。

何故かって、別に取られたわけじゃない。

 

 絶対に見つからない場所へ隠しておいた。

 

 今考えると、自分のを隠しておいた方がよかったと軽く後悔している。

なんで青の時ルクス君の提案を呑み込んでしまったのだろう。

 

 「あぁ、見つけた、みんないたわよ」

 

 「ヤバい、見つかった」

 

 そして(お嬢様)達の手には、鞭やロープ、手錠が握られていた。

 

 『まずい、絶対捕まったらいけないやつだ』

本能的に確信してしまった僕は必死に逃げた。

 

 そして、なんとかまいたと思ったら前から今度は大勢のお嬢様が出てきた。

後ろに振り替えるとさっきまいたと思っていたグループがこっちに向かってきた。

右と左を見ると、違うグループがこっちに向かってきた。

 

 そして、ここは気も何にもない平地

 

 「・・・・・・・・・・・・積んだな、これ」

 

 こうして全方向から挟み撃ちを喰らって僕は荷物を引きはがされていた。

 

 「あれ、持ってない」

 

 「紙はどこにやったの」

 

 「知らない」

 

 「ふーん、教えてくれないかな」

 

 「知らないです」

 

 「へぇ、強情だな。今渡してくれたら、痛い事はしなくて済むんだけどな」

 

 「別に痛くても、痛くなくても、知らないって言ってるでしょ」

 

 「みんな、なんとしても口を割らせるわよ」

 

 『だから、言ってることが怖いって』

 

 「そうね、装甲機竜(ドラグライド)なんて乗ってる私達には春なんて来ないんだからせめて

こういう時に、味わっておかないと損だわ」

 

 確かに、装甲機竜(ドラグライド)に乗る少女たちは、ほとんど男の人との出会いがない。

そして、今は思春期と呼ばれる頃だ、誰だって、異性に興味を持つ。

 

 簡単に言えば、この学園にいる男子は、お嬢様たちにとって

最高の獲物って事だ

 

 「やめろ」

 

 どこかで聞き覚えのある声が僕の耳に聞こえてきた。

 

 

 

 

 「リーシャ様」

 

 僕の目の前にリーシャ様が来てくれた。

 

 早く逃げるぞ

 

 そう聞こえてくると僕はいきなりリーシャ様に引っ張られ、気が付くと工房(アトリエ)にいた。

 

 

 「リーシャ様、ありがとうございます。

本当に助かりました。というより、メッチャ怖かったですぅ」

 

 きっと僕は今涙目になっていると思う。

だって怖かっただもん、あれはそこら辺にいる幻神獣(アビス)より確実に怖い。

だって、目がキラキラじゃなくてギラギラしてて、よだれ垂らしてるし、目も血走ってるし

ロープとか持ってぐへへとか呟いてるし、もう何あれって感じだった。

 

 「そ、そうかでももう大丈夫だ。私がここにかくまってやるから」

 

 「本当に、ありがとうございます」

 

 「それよりだ、私は貴様の神装が気になっていたんだが」

 

 「あぁ、良いですよ、リーシャ様だったら教えても」

 

 「そうか、ではあれは何だったのだ」

 

 「前に話した、《雪月花》の神装は覚えてますよね」

 

 「あぁ、確か時間を止めると、自分の時間を早めるだったか」

 

 「そうです。まず《デルピュネー》の神装は」

 

 「かかったな」

 

 リーシャ様はそう声に出すと僕は気りゅの腕につかまれた。

 

 「あ、あのリーシャ様これはいったいどういう事ですか」

 

 「見ての通りだが、私は貴様が誰かの依頼を受けているのがいやなのだ」

 

 「は、はぁ」

 

 「それで、私が依頼書を奪えば貴様は依頼を受けなくて済むってことになる。

だから私は貴様から特別依頼書を奪う」

 

 「その事なんですけど、僕は依頼書を持ってませんよ」

 

 「な、なんだと、誰に取られた、私が今すぐに奪いに行ってくる」

 

 「いや、僕の依頼書はルクス君が持っていて、ルクス君のを僕が持ってるんですけど

ルクス君の依頼書は僕が絶対に見つからない場所に隠したんでここには依頼書は無いですよ」

 

 「そ、そんな」

 

 「大丈夫ですよ、きっとルクス君は僕の依頼書を守ってくれますよ。

だから僕はリーシャ様の依頼だけ受けれますよ」

 

 「そうか、だったらいい、、いやしかし、ルクスは貴様の依頼書をちゃんと守ってくれるのか」

 

 「はい、僕は彼を信じています」

 

 僕は信じる、今僕にできる事はそれだけしかないのだから。ちなみに僕がルクス君の紙を隠している場所は

僕に右腕の取り外しが可能な部分に入れている。

 

 「でも、もしあいつが貴様の依頼書を奪われたら」

 

 「はい、僕はその奪った人の依頼を受けますよ」

 

 「でも、僕はリーシャ様の、あなたの、お姫様の騎士ですから」

 

 「分かった、そこまで言うなら」

 

 「とりあえず、これ外してもらえますか」

 

 「へっ、あぁすまない、今外してやる」

 

 僕は機竜から解放されると工房(アトリエ)のドアがガンガンと叩かれた。

 

 「ここよ、きっとエル君はここに居るわ」

 

 「まずい、見つかった、早く逃げるぞ」

 

 「はい、リーシャ様も逃げましょう」

 

 「私は、ここであいつらを食い止める」

 

 「だめです。僕はリーシャ様の騎士なんだからあなたを守る義務があります」

 

 僕はリーシャ様をお姫様抱っこして、裏口から逃げ出した。

 

 「お、おい、離せ、恥ずかしいだろ」

 

 「ちょっと、がまんじててくださいね」

 

 しかし、裏口から出るとすでに大勢の女子生徒がいた。

僕を見つけると、一斉にとびかかってきた。

仕方ない、秘密兵器を使うとするか

 

 「リーシャ様、しっかりつかまっててくださいね」

 

 僕は左腕のワイヤーを飛ばして近くの木に巻き付けて木から木へと飛び移って行った。

 

 「なによ、あれ、チートよ」

 

 「みんな、こっちよ」

 

 「エル君を捕まえてあんなことや、こんなことを」

 

 『なんか、最後に人にだけは絶対捕まりたくない』

 

 そして五本目の木を飛び移った時に足を滑らせ、僕はとっさにリーシャ様が怪我をしないようにした。

 

 「大丈夫ですか、リーシャ様」

 

 「あ、あぁ、私は大丈夫だ」

 

 「リーシャ様、逃げてください」

 

 「だめだ、貴様を置いて逃げることなどできる物か」

 

 「フフフ、やっと追い詰めた」

 

 「いい加減に、つかまりなさい」

 

 「ははは、残念僕は依頼書を持ってない、僕の依頼書はルクス君が持っている」

 

 「そ、そんな」

 

 「ウソだ、そう嘘っぱちよ」

 

 「ええい、全部脱がしてしまえ」

 

 「それは、だめだよ」

 

 僕がツッコミするとゴーンゴーンと鐘がなった。

 

 

 

 

 

 僕とリーシャ様はルクス君に会いに行った。

道中で大勢の女子生徒が悔しそうな顔をしていたが、僕は知らない。

大勢と言ったが、間違えた道中にあった女生徒全員だ。

 

 そしてルクス君を見つけるとクルルシファーさんと一緒にいた。

でもなんだかルクス君は顔を真っ青にしていた。

 

 「ルクス君どうしたの、顔色悪いよ」

 

 「あら、エル君、これを見て」

 

 クルルシファーさんが見せてきた物を見て僕は全身に電流が流れた。

なんと、僕の依頼書を持っていたのだ。

 

 「ル・ク・ス・君、何でクルルシファーさんが僕の依頼書を持ってるのかなぁ」

 

 「え、えぇと、そのかくかくしかじかでして」

 

 要するに、隠れていた場所が女子更衣室で、クルルシファーさんに見つかって

ルクス君の事を内緒にする代わりに、僕の依頼書を渡したとのことだった。

 

 つまり、僕はルクス君に売られたって事だ。

あぁ、僕は悲しいよ僕は信じてたのにルクス君は絶対に僕の依頼書を守ってくれると信じてたのに

今、僕の体からは瘴気ともいえる物が放たれているだろう。

 

 「あるー日、学園で、ぼくーは、裏切られた。

信じた僕がーバーカー、だとおもいまーした」

 

 森のくまさんの替え歌を大声で歌ってやった。

ルクス君はものすごく、どんよりとしている。

 

 「どうしましょ、リーシャ様」

 

 「どうしようも、ないだろ」

 

 「ところで、エル君、一つ依頼をしていいかしら」

 

 「もう、良いですよ、諦めました」

 

 「そう、だったら、あなたはこれから一週間私の恋人として過ごしてくれる」

 

 「良いですよ・・・へっ、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

 「なんだとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

 

 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

 

 上から、僕、リーシャ様、ルクス君だ

 

 「あ、あの、そう言う事だったら僕よりルクス君の方が適任だと思います。

ほら、ここにルクス君の依頼書がありますし」

 

 「それは、だめだわ」

 

 「なんででしょう」

 

 「だって、女子更衣室に隠れたり、風呂を除いたりする人が恋人って。心配だわ」

 

 「た、確かに一時あるな」

 

 「いや、納得しないでくださいよ」

 

 「ごめんなさい、ごめんなさい。ごめんなさい・・・」

 

 でもまぁ、僕もクルルシファーさんの言ってることは分かる。

確かに、覗きをする彼氏って言うのは、なんか嫌だよな、それと同じ感覚かな

 

 いや、待て待て、でも、これはこれ、それはそれって事だ

でも、依頼書は絶対だし、もうこれ無理ゲーじゃないか、それもこれも全部、ルクス君の所為だ。

どっかオカルト的な宗教でも入信して、呪術的な事を習おうかな。

 

 この日、僕はルクス君を呪ってやりたいと心の底から望んだ。

 

 『こんのぉ、没落皇子がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』

 





 なんかこう、書いてて思ったけど、ルクス君って、あれだよね
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