オリンピックの盛り上がりは凄いですね〜、僕もスポーツが大好きなため、一日中テレビに向かいスポーツ観戦というニートのような生活をしていました(笑)
特にカーリングは全試合見てましたね。
個人的には吉田知那美選手が顔好きだな〜って思って見てたんですが準決勝でにっこにっこにーを披露したときは驚きました…ラブライバーなのかな??
さあ、優人くんのお話完結編です!!どうぞ!!
滝本「お前の今日のボールの調子??」
優人「ああ、そうだ。どう思う??」
滝本「別に?3イニングでランナー1人も出てないし、三振も6個取れてる。スライダーも逃げてないし、ストレートも伸びてると思うけど。」
優人「そうか、ならいいんだが…」
滝本「急にどうした?どこか痛みでもあるのか?だったら、早く言えよ。」
優人「いや、そんなことはないぜ。むしろ、調子が良すぎてタッキーに相談するフリしてドヤ顔しようと思ってたくらいだ。」
滝本「なんだ、そんなことで俺に話しかけたのかよ〜、心配して損したわ。」
ストライク!!バッターアウト!!
滝本「さ、バカなこと言ってる間にお前の打順だぞ、次の回は1番からの好打順だ。気合い入れていくぞ!!」
優人「おうよ!!全打者三振で、やることなかったらすまんな。」
―――
さて、4回は1番の福島からか、足も速いから絶対に出したくないランナーだ。
心配するな。タッキーが大丈夫と言っていたじゃないか!!俺はまだ、やれる。
―――
ビシュッ!!ボール!!
これでカウントがフルカウントか…よく粘りやがる。
もう、次の球で8球目だ。
ここはスライダーしかない!!
ビシュッ!!コンッ!!
ここでセーフティーバントだと??
いい所に転がしてるがこれは刺せる。
シュバッ!!
しまった!!とんでもないとこに投げちまった…ファーストの九条が横っ飛びで飛んでくれなかったら今頃、ランナーは2塁、いや3塁まで行ってたかもしれない。
何はともあれ、まだツキはこっちにありそうだ。ノーアウト一塁。ここから立て直そう。
ビシュッ!!コンッ!!
初球から送りバント!!キャッチャー前に…
ギュンッ!!アウト!!
すげえ…タッキーのやつ、あの状況で2塁ランナーを刺しやがった…まさにストライク返球。
全く、恐ろしいキャッチャーだぜ、ホントに。
優人「サンキュー、タッキー。」
滝本「いいってことよ。俺の肩ならあれくらい余裕ってもんよ。」
優人「バーカ、オールセーフだったらノーアウト1、2塁だぞ。リスクマネジメントも考えろよ。調子に乗るんじゃねえ!!」
滝本「アウトだから、いいじゃねえか。全く、素直じゃねえな、お前は。」
優人「ま、とりあえず助かった。あとは後続を切るぞ。」
滝本「了解であります!!」
ったく、こんなときにふざける余裕があるなんて、あいつはどんな強メンタルしてんだよ…
さあ、ここを抑えて次の回に点を取ってもらおう。
ビシュッ!!カキーン!!
6-4-3のダブル…とはならなかったか…まあ、ゲッツー崩れでツーアウト一塁。
ここで奴のお出ましって訳だな。
ここは…外角にストレートで最悪の場合はスルー、ヒットで済むならそれに越したことはないはずだ。
ビシュッ‼カキーン‼
ヤバい…あの軌道はホームランか…
いや、風で少し失速したおかげでフェンス直撃だ。これでツーアウト2、3塁か…
真ん中に入ってたら確実に入ってたな…
―――
ビシュッ‼ストライクバッターアウト‼
なんとか、この回も凌げたな。
さっきの腕の痛みも今はほとんどない。
でも、急速が130㌔後半が全く出てない。
その上、130㌔を割るストレートも投げている。愛甲中学がいまいち俺を捉えられないのは140㌔のストレートを狙って130㌔のストレートを打っているからだ。タイミングのズレだけ。
それに気づかれたら……
ん?いつの間にかワンアウト1、3塁の大チャンスじゃないか。しかも、バッターはタッキー。
俺の状態が万全じゃない今、先取点が無いとこの試合、確実に負ける。頼む……
カキーン‼
タッキーの放った火の出るような打球は左中間真っ二つのタイムリースリーベース。
これで2点の援護をもらった!!
ったく、大事な所でよく打つよな…お前は。
助かったぜ、これであとは俺が抑えるだけだな……
―――
「ハア……ハア……」
息が熱い…こんなに苦しいピッチングは初めてだ。さっきの回は制球が定まらずに2者連続フォアボール、送りバントでワンアウト2、3塁の大ピンチでサードライナー、フォアボールでツーアウト満塁でピッチャーライナー。
いつ点を取られてもおかしくないようなピッチングだった……
そして、この回も先頭バッターにフォアボールを与え、迎えるのは……天王寺…
一番嫌な場面で奴を迎えてしまった…
一応、俺のボールのノビとキレは失われてないおかげでここまで奴以外にヒットは許してない…が、さっきの打席はホームランでもおかしくなかった…ここはどーする、タッキー?
何!?タッキーが立ち上がった…敬遠と言うことだ。
天王寺が怒りのこもった視線を俺に投げかけてくる。
ちげえよ、俺のサインじゃない。
だが、相棒の指示には従うのが俺だ。
パスッ‼ボールスリー‼
よしっ、まあ作戦としては悪くはない。
この回を抑えればもう奴に打席は回らな…
しまった!!外しが甘い!!これは…奴のリーチなら届く!!
ガキーン‼
右中間真っ二つの完璧な当たり。これは一塁ランナーが帰ってくる…いや、ウチのライト花園は強肩だ。頼む…
ズザアッ‼アウトォ‼
花園の好返球とタッキーのブロックのおかげで失点は免れた…
エースがこんなに周りに助けられるなんて情けないよな全く…
だが、絶対に抑える!!あいつらのガッツを無駄にするわけにはいかねえ……
―――
結局、この回はその後、ヒット、フォアボールでワンアウト満塁でサードゴロで3塁ランナーフォースアウト、センターフライでなんとか凌ぎきった…
さあ、最終回のマウンドだ…俺の体…頼むから持ってくれよ…
この回は9番の寺田から…
スパーン‼ストラァァァイク!
よし、今のはいいコースに決まったな。
スピードは出てないがコーナーには行ってた。
次は…スライダー!!
ビシュッ‼ズキン‼
痛っ………ちょっと待て、痛みは引いたんじゃなかったのか……ていうか、ボールが全く曲がらないじゃないか!!
カキーン‼
クソッ、先頭からツーベースを浴びるなんて…
それよりも心配なのは肩だ…
さっき痛かったのは肘だ…しかも、肘以上の痛み…普通なら降板の所だが、今日は違う。
何しろ、今日は決勝戦。ましてや最終回だ。
今、マウンドを降りたら全てが台無しになってしまうだろう。
まだ、ボールは投げれるはず…投げれなくなれば、交代する。それしかない。
さあ、次は1番の福島か…ヒットエンドランなんてされたら厄介極まりないが…
サインは…スライダー?まさかあいつ、俺の肩の状態を確かめるために…
さっきの棒玉スライダーがまぐれじゃないことはもう俺には分かってる…といことはタッキーも俺がどこかやっちまったことを分かって、さらに俺がサインに首を振ると予見してこのサインを…………
俺は首を振るしかなかった…
あいつはキャッチャーマスク越しでも分かるような苦悩の表情を浮かべながらストレートのサインを出した。すまない……
ビシュッ‼コツンッ‼
ここでバント??セーフティーをしたかった所だろうが、当たりがキャッチャー前。これは普通に一塁に送られ、ワンアウト3塁。
こちらとしてはワンアウトを貰えたからありがたい話だ。
さあ、次のバッターは絶対に打ち取る。
ビシュッ‼カキン‼
ショートに嫌なバウンドが飛んだ…イレギュラーバウンドだが、柏原のナイスキャッチと好返球で3塁ランナーをフォースアウト!!
これでツーアウト一塁!!
やった。これで次を打ちとれば、天王寺に回さずに日本一が決まる。
ビシュッ‼ウッ‼
ダメだ…痛みでボールに力が…
手だけで投げたようなボールに…
カキーン‼
センターオーバーのタイムリーツーベース。
1点を返され、なおもツーアウト2塁。
1発出ればサヨナラの場面で天王寺。
考えうる中で最悪の事態だ……
ソウルジェムも真っ黒ってとこだよ全く…
だが奴を打ち取ればこちらの優勝。
表裏一体の可能性に掛けるしかない。
一球目はストレート。
カーン‼ファール‼
タイミングがいまいち合ってなさそうだ。
まだ、早い時の俺の残像が見えてるのか…
2球目もストレート。今度は内角にえぐるようなやつだ!!
カーン‼ファール‼
危ねぇ…えぐるようなスピードもキレもない状態だ。
レフト線に流されて危うくホームランの大飛球だった…
最後はスライダー?ラストはこれを投げれば、タイミングが合わないし、1球なら投げれると計算したようだ。了解!!
カキーン‼ファール‼
嘘だろ…30㌔の球速差でタイミングバッチリでライトスタンドへライナーが飛んでいったぞ…いつものように変化してたら完璧なスタンドインだった…
そう思っていたとき、天王寺が激しい怒りの形相でこう言った。
天王寺「おい、お前は俺をスライダーで打ち取ろうとするような腰抜けなのか!!そんな奴のなまくらスライダーなんて打って勝って楽しいと思うのか!!お前の全力のストレートを投げてこい。それを打ち砕く!!お前の今のスライダーなんぞ、目をつぶってもスタンドインさせるぜ。分かったな!!」
審判「君、静かにしなさい。試合中だ。私語を慎むように。」
天王寺「すみません、以後気をつけます。」
あいつがそんなことを言うとは…
さすが、自称俺のライバル。
怪我をして俺も少しどこか弱気になってたのかもしれない…
今の全力のストレートで奴を打ち取らなきゃ優勝出来ないことくらい分かってたはずなのに…
滝本「すみません、タイムお願いします。」
審判「タイム!!」
タッキーがタイムを取ってマウンドに来た。
何を話しに来たんだ??
滝本「なあ、俺とお前って小3のころ、お前が転校してきて、入った少年野球チームであったんだよな。あのころのことを覚えてるか。」
優人「ああ、覚えてる。確か、お前は偉そうに君のボールは右ピッチャーほどの速さが無くて打ちごろのボールだとか言ってたな。」
滝本「ああそうだ。よく覚えてるな。じゃあ、その後言ったことを覚えてるか…」
優人「ああ、確か…あっ!!」
滝本「そーいうことだ。原点に返ったピッチングで勝とうぜ。あれを意識すれば今の球より少し球速が乗って、キレも増すはずだ。」
優人「そうだな。ただし、俺の肩がいつまで持つかわかんねえ。だから、一球で決める。ダメならそのときは負けるだけだ。」
滝本「そうだな。ここまで一緒にお前と野球をやれて俺は幸せだった!!だから、勝つぞ!!お前の最高のボールで奴を打ち取り、日本一だ!!」
優人「了解!!最高の一球を!!」
ふう…懐かしい話だった。
あの頃から俺は何か変わったのだろうか…
いや、変わってなんかいない。
変わったのは体格とピッチャーとしての技量だけ。野球が…俺は今も昔も大好きだった。
あのときはタッキーが球速の出なかった俺に体全身の力を使って投げることを提案してくれた。そのおかげで今の俺があるんだ!!
限定回帰!!最高のボールを投げる喜びをタッキー、天王寺、そしてチームメイトのみんなに感謝して俺は投げる!!ありがとう…
ビシュッ‼
―――
ストラァァァイク‼バッターアウト‼ゲームセット‼
勝ったのか…優勝だ!!日本一だ!!
マウンドにタッキーが、そして他のチームメイトが集まってくる。
こうして、俺たちは日本一になったのだった…
仲間達との大切な思い出。ライバルとの熱い戦い、得るものも大きかったが、その代償は優人が思っていたよりも甘いものではなかったのだった……
秋品中学 2-1 愛甲中学
いやあ、野球ってかっこいいですよね…
作者は違うスポーツしてた人だったんですが、やはり野球少年には憧れてました!!
泥と汗にまみれる姿はかっこいい!!
来週からはついに本編始まります!!
徐々にμ'sメンバーも登場するのでポジション、打順がどーなるのか楽しみにお待ちください!!
それでは!!