「よしっ!皆!今日も声出して練習頑張るぞ!」
ハイ!
元気な声が学校のグラウンドに響く。
・・・もう2年生の12月。気づけばあっという間である。
僕、松川勇人はこの東風(はるかぜ)高校の野球部キャプテンだ。
東風大付属金山高校は今年で創立106年を迎える歴史ある学校だ。
しかし野球部ができたのは7年前と野球部の歴史は浅い。
この高校は進学校。部活動にあまり力を入れていない。
なので夏や秋の大会では大体2回戦敗退。
甲子園には程遠いのである。
しかも部員は40名ほどいるが、練習に来ているのは大体20人ほど。
半分は幽霊部員という状況で、僕はキャプテンを任されている。
僕自身、3歳のころから野球をやり始め、スポーツは野球一筋。
将来の夢は小学1年から変わらず「プロ野球選手」である。
・・・スカウトの目に留まるには甲子園の出場は最低限のライン・・・
・・・部員たちのやる気を高め、野球の技術を磨き、甲子園に出る・・・
・・・どうすればいいのか・・・
「おい・・・おい!松川!」
突然背後から声がした。声の正体は僕の親友の大松修哉だった。
「どうした。そんな悩んで。お前らしくないぞ」
と大松が僕に声をかける。
最近、僕は悩みっぱなしだ。野球の練習中にも関わらず
悩んでその場でずっと動かないこともあった。
結局その日も、そのまま悩み続けて練習がうまくいかなかった。
ずっと悩みながら家に帰るのはここずっとのことだ。
そして・・・
「さて!悩んでる松川君に問題ですよ!私は誰でしょう?」
・・・こいつが毎日のように絡んでくるのだ
「・・・あのなあ、奈桜・・最近しつこいぞ・・」
こいつは高科奈桜。小学校からの幼馴染・・いや腐れ縁とも言おうか。
小学校入学前にひっそりと現れた。それまでは隣の家に女の子がいるなんて知らなかった。
「いいじゃないですか!奈桜と松川君の特別な関係ですから!」
「ちょっと待て・・・特別な関係ってなんだ・・?」
「え?(松川を抱いて)こういう関け・・」
「俺をからかうのもいい加減にしろ!」
思わず叫んだ。
・・・周りの目が一斉にこちらを向く
そして奈桜の手を引っ張り走り出した。
「ちょちょちょっと!?松川君!?」
ひたすら走った。周囲の目を気にせず走った。
気付けば高科邸の前だった。二人とも息が絶え絶えになっていた。
「もう・・・一体なんなんですか・・!」
「いやいやいやいや、それはこっちのセリフだ・・なんで人前で急に抱き着くんだ・・」
「別にいいじゃないですか!特別な関係なんですから!」
「バカにも程があるだろ・・・orz」
そう。奈桜は天然・・いやめっちゃバカである。100点満点のテストでいつものように1ケタ台を連発している。
本人は「いつも頑張ってますよ!」とか言ってるけど・・・
なんでこの高校に入れたのかが謎である。
「松川君だって奈桜と同じぐらいバカだよ。」
「・・・」
反論できないのも事実。俺はこいつ(奈桜)と同じぐらいのバカである。
無論この高校には入れないと思っていたが、何か知らんが推薦で入学できた。
「それじゃ私は家に帰りますよ!サラダバー!」
「ちょっと待っt」
ビューン
・・・・・・
「サラダバーってなんだよ・・・」
第1話 完
思考がぶっ飛んだ主の(ここ重要)
初投稿作、「桜色の雨 朱色の道」
いかがでしたでしょうか?
かなり荒い文章ですがそこは何でもするんで許してくださいorz