ペルソナ使い鳴上悠と魔法科生   作:ローファイト

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感想ありがとうございます。
誤字脱字報告ありがとうございます。
非常に助かっております。


前回の告知どおり、りせ回です。
やっちまった感が否めないですが……
なま温かい目で見てあげてください。




第ニ十七話 久慈川りせオンステージ

 

2月3日14:50

 

 

生徒会室に侵攻してきた熊のドッペルゲンガーをあっさり撃退した真由美とりせ。

りせの提案で、今度はドッペルゲンガー達の目の役割をしている烏のドッペルゲンガーとその眷属を倒しに行くことにした。

 

真由美は不安ではあったが、りせが真由美の心を動かすに十分な理由をさらっと言う。

先に烏のドッペルゲンガーを倒したら、きっと悠に褒めてもらえると………

 

そしてりせは、烏のドッペルゲンガーを探すために第一高校敷地内全体にエネミーサーチをかける。

 

「それじゃあ!烏の親玉はどこかな!?……発見!!あれ?……この子達は……悠先輩がこの前、助けたっていうエリカって子と吉田って子ともう1人……美月って子が………烏のドッペルゲンガーに追われている?」

エリカ達はコヨーテのドッペルゲンガーと戦っていたはずだが………今は、烏のドッペルゲンガーに追われているらしい。

 

「あの子達、まだ無事だったのね……」

真由美はりせの情報から、現在殆どの生徒が、鏡に囚われたか、ドッペルゲンガーやその眷属に囚われた事を聞いている。命までは取らないようだが………生命力は奪われているのだろう。放っておくと死に至るのだが………

そんな中、この3人は必死に抵抗していたのだ。

 

「うーん、こっちの校舎に逃げてくるみたい……あちゃー、コヨーテの眷属やヘビの眷属、烏の眷属にも追われてる……悠先輩はまだ戦闘中のようだし……私達で助けに行こう!ちょうど烏のドッペルゲンガーも倒せるし一石二鳥!?それじゃぁレッツゴー!!」

 

「え?……そんな軽いノリでいいの?確かに助けに行かないとだけど」

 

「細かいことは気にしない!」

 

「細かいことって………さっきの熊のドッペルゲンガーも近くに居るだろうし、千葉さん達にりせさんのペルソナを知られるわけには……」

 

「うーん。精度は落ちちゃうけど憑依状態にすればバレないし、テレパスで真由美さんには話しかけれるから、なんとかなるんじゃない?バレたらバレたで、その時はその時!それに真由美さんは私(久慈川りせ)の護衛なんでしょ?」

りせは相変わらずの軽いノリだ。ペルソナ使いである事、いや、魔法師に匹敵する能力を持っている事自体がバレるのは避けたい。特にりせは今後の芸能活動に著しく影響するだろうからだ。悠が一番懸念する材料で、かなりデリケートに扱って来た事案なのだが…本人はそれ程気にしていないようにも見える……何か対策があるのだろうか?

 

「鳴上くんと合流してからでも……」

 

「それじゃあ間に合わないかもだよ。せっかくあの3人頑張っているのに……ここで倒されていないってことは、戦力になるかもだし!悠先輩にはリーナ達の方が済んだら、戻ってきてもらうように言うから!ね!?」

 

「私たちだけで大丈夫かしら」

真由美は軽い感じのりせを見て不安を拭いきれないでいた。

 

生徒会室を出ると………熊の眷属が数体現れたが、りせの指示通りに雷撃の魔法であっさり撃退。次にヘビに羽が生え、飛んで来る眷属に複数出くわすが、これもりせの指示通り、風の刃を飛ばす疾風の魔法でこれもあっさり撃退。

 

順調に校舎内を順調に下がっていく。

 

 

りせと真由美のコンビは実に相性が良いのだ。

 

真由美は七草家の魔法特性を受け継いでいる。七草家は不得意な系統が無い「万能」とよばれる魔法師の家系だ。どんな系統の魔法もそつなくこなせるのだ。

しかも、真由美はそれだけでなく、先天的に遠方を多角的に知覚するマルチスコープというレーダーのような役目をする魔法が使え。比類なき精密射撃が出来る技量を持っている。

 

りせのエネミーリサーチによる敵の正確な位置情報とアナライズによる敵の弱点をさらし、真由美に弱点を伝える。真由美は全ての属性の魔法が使えるため、何らかの弱点を持つ眷属やドッペルゲンガーに対し、有効に攻撃が出来る。さらに精密射撃が出来る技量と魔法センスを持っているため、正確に弱点属性の魔法を相手に当てることが出来るのだ。

敵にとって実に嫌な組み合わせだ。

 

 

 

 

 

 

少し時間を遡る。

 

エリカと幹比古と美月はグラウンドでコヨーテの女ドッペルゲンガーと対峙していた。

 

エリカが刀技と魔法による直接攻撃の前衛、幹比古が中衛で古式魔法で援護。美月は戦闘力皆無なため後方待機だ。

 

意外にも彼女らはコヨーテ女を追い詰めていた。

エリカは愛刀ではないが、CAD一体型特殊警棒を振るい、確実にコヨーテ女にダメージを与える。

幹比古は前回と違い、落ち着いて古式魔法を繰り出し、エリカのフォローと影から現れる眷属のコヨーテを排除していった。

そして、最大の要因は、美月だ。美月は水晶眼という特殊な目の持ち主だ。場の気や霊気、サイオン粒子やプシオンの動きが視覚的に見えるのだ。

それにより、眷属コヨーテが影から現れるタイミングを正確に見ることが出来、幹比古やエリカに知らせていたのだ。

 

「くそっ!あの眼鏡の小娘が厄介な!流石は当たりなだけある!!」

コヨーテ女はエリカの刀技を爪で受けながら、後方に下がり、防戦を余儀なくされていた。

 

「ふん!!私の愛刀があれば、とっくに切って落としてたわよ!!」

エリカは素早くヒット&アウェーを繰り返しながら、特殊警棒を相手に振るう。

 

「ほんと刀を使う奴はムカつくわね!!……ふん!!あんたらにはあの助けは来ないわよ!!」

 

「もう、あんたなんか怖くもないわ!!このままやられなさい!!」

 

「フフフフッ!!ここは異界化が進んでいるのよ。私の再生スピードも前に比べ大分早くなっている。このまま行けば、私の力も上がるわ…………それに、今回は仲間を沢山つれてきてるわ!」

しかし、コヨーテ女はまだ余裕がある。そして……仲間も………

 

 

「エリカちゃん!周りにいっぱい何かが来る!!しかも空からも!!このままだと囲まれるわ!!」

美月はエリカに叫ぶ。美月の目はこの濃い霧の中でも、周囲から迫るドッペルゲンガーとその眷属が見えていたのだ。

 

「くっ!!………幹!!あれの準備よ!!」

エリカはそれを聞き、苦渋の決断をし、幹比古に準備を促す。

 

「あれって何だよ!!エリカ!!」

幹比古は叫ぶ様に聞き返す。

どうやら事前に打ち合わせした作戦ではないようだ。

 

「あれって言ったらあれよ!!おんぶ!!」

 

「おんぶ?あっ!!わかった!!」

 

幹比古は札を取り出し、空へと投げる。

するとその札は激しく光りだした。目くらましだ。

 

「今よ!」

エリカはコヨーテ女に向かい防御の上から勢いよく強引に体ごと突っ込み相手を吹き飛ばし、その勢いで半回転し、踵を返し幹比古と美月の元へ走る。

 

「柴田さん!」

幹比古は美月を背負い。更に札をその場に数枚飛ばし、煙による視界阻害と精神効果のある感覚麻痺の古式魔法を発動させ、エリカを待ってその場を加速魔法を使って退却する。

そう、おんぶとは美月を背負って加速魔法で逃げることだったのだ。

 

コヨーテ女と周囲の眷属は巻くことに成功。

美月の目のお陰で、敵の居ない方向へ進む事が出来たのだが…………

 

上空から監視していた烏のドッペルゲンガーには逃げる様をしっかり見られ、眷属と共に追いかけてくる。

 

「吉田くん!!右に行って!!」

美月は幹比古の背中の上で指示を出す。

 

「わかった!」

 

「次左に!!」

 

「うわっ!空から火炎が降って来た!?」

烏のドッペルゲンガーの眷属が放った火炎系の魔法が幹比古の先程まで走っていたルートに降り注ぐ。

 

「空からって卑怯よ!!」

エリカは悪態を吐きながら、幹比古の後を走る。

 

「あっちの校舎の方から、何か良い気配がする。きっと味方!」

美月はそんな曖昧な情報を幹比古とエリカに伝える。

 

「良い気配って何よ美月!……まあ、このままだと捕まってアウトだし!美月にかけるわ!」

 

「了解だよ!」

 

 

「うわっ!なによあれ!熊とか空飛ぶヘビ?なんか、めちゃデカイうさぎとか、居るんだけど!美月!!本当にあっちでいいの!?」

 

エリカ達が逃れようとしている生徒会室などが有る校舎の裏口へと向かって行ったのだが……ドッペルゲンガーの眷属が建物の周りに多数徘徊しているのだ。

 

「うん、あっちで良いはず!」

 

「はずって……まあいいわ。幹!正面突破するからサポートよろしく!」

 

「ちょ、エリカ!」

 

 

しかし、エリカが突撃しようとした矢先に、裏口周囲を徘徊していたドッペルゲンガーの眷属は次々と消滅していく。

 

「千葉さん、吉田くん!!こっちよ!!」

眷属を次々と消滅させた人物が大声でエリカ達に声をける。

 

 

「あれって七草先輩!?無事だったんだ!!ということは他の人も!?」

 

「流石は十師族ね………」

エリカとしては複雑な気分ではあった。

ゴースト事件の競合相手だからだ。

 

加速魔法で校舎の裏口まで到達すると、真由美が声をかける。

「千葉さん、吉田くんそれと柴田さん無事で何よりだわ」

 

「七草先輩、助かりました。状況は?」

「七草先輩、ありがとうございます」

「やっぱり、これはパラサイト(ドッペルゲンガー)の仕業なんですか?」

幹比古、美月、エリカはお礼を言いながら、状況を聞く。

 

「そうよ。状況は最悪よ」

 

「どういうことですか?」

幹比古がそう聞き返すが………

 

真由美の後ろから意外な人物が顔を出し、3人に声をかける。

「やっほー、君たちなかなかやるね!」

 

「り!りせちーーーー!?」

「ええ!?久慈川りせ!?本物!?」

「久慈川りせさん!?」

エリカ、幹比古、美月は大いに驚く。

 

そう、若手ナンバー1と言われる人気アイドル久慈川りせが目の前に現れたのだ。

 

「あっ!もう追っ手が来た!驚くのは後々!!真由美さん!上空の烏に広域に氷結魔法をばら撒いて!!」

 

「了解よ」

真由美はりせの指示により、氷結魔法【ドライ・ブリザード】を発動し、多量のドライアイスの礫を上空に飛翔している烏の眷属に向かって放つ。

 

 

「そこの、男の子!電撃の魔法で、側面から熊が来るから狙い撃って!」

りせは幹比古に声を掛け、校舎側面から現れる熊を電撃の魔法で撃退するように指示を出す。

幹比古の古式魔法には雷童子という汎用性に優れた雷撃魔法を持っていることはりせは既に調べ済みであった。

 

「え?」

 

「いいから早く!!」

 

「は、はい」

幹比古はその指示というよりかは、りせが陣頭指揮を取っている事に疑問顔であったが、その有無を言わせない口調に、素直に従うのであった。

 

「赤髪の子は校舎内から大っきなヘビが現れるから、刀で追い払って!」

今度はエリカに指示を出すりせ。

 

「り、りせちー?どいうこと?」

 

「もう、惚けてないで、ちゃっちゃとやる!!」

 

「りせちー?わかったわ」

エリカも幹比古と同じような状況だ。あのアイドルのりせが、この場を仕切っているのだ。疑問に思わないほうがおかしい。

しかし、りせの叱咤のような指示に疑問ながらも答える。

 

「メガネの子は、私の側から離れないで……」

 

「わ、わかりました」

美月はりせを惚けた様に見ていたのだが、指示に素直に従う。

美月には見えていた。りせが纏うオーラや霊気が尋常でない事を……そして、さっき見えた良い気配はりせの物だった事に気がつく。

 

 

りせを中心とした円陣を組み。次々とりせの指示に従いドッペルゲンガーの眷属を消滅させていく。特に真由美の活躍は凄まじい。魔法属性の汎用性に発動スピード、命中精度はどれをとっても一級品だ。

 

それでも、ドッペルゲンガーの眷属は次から次へと現れる。

 

「うーん、助けられたのは良かったんだけど、……ドッペルゲンガー3体に囲まれちゃった……直接攻撃しないで、眷属の波状攻撃で持久戦を狙ってるみたい。空の烏のドッペルゲンガーに、校舎からはヘビのドッペルゲンガー、グラウンド方向からコヨーテのドッペルゲンガー、しかも眷属は5種類……無尽蔵に集まってくる。真由美さんが居なかったら、あの子達は、やられていたわ…………でも皆も疲れが見え始めている。まずいわ。ペルソナ能力をフルにしないと……悠先輩に連絡してっと…………持久戦…そっちがその気なら、こっちから行くまでなんだから!!」

 

 

「皆もうちょっと頑張って!!グラウンドに出るわ!!赤髪の子は熊には手を出さない。ヘビとウサギ、コヨーテを狙って!!男の子は雷撃で熊だけを狙って、絶対近づかせないようにね!!真由美さんは烏を警戒しつつ、全部をお願い!!……それと……今から私がやることは内緒よ!」

りせはそれぞれに指示を出しながら、最後は茶目っ気たっぷりにウインクをしながら、口元に人差し指を立てて、しーっと内緒にするように言う。

 

「え?内緒ってなに?」

「りせちー!?」

「りせさん?」

またもや疑問顔をする幹比古、エリカに美月。

 

「……皆お願い!りせさんの事は黙っててあげて!」

真由美は魔法を展開しながら皆にお願いする。

 

「ペルソナーーー!!来てヒミコー!!行っくよーー!!」

りせの真後ろにりせの身長の倍ぐらいある女性らしいフォルムをしたりせのペルソナヒミコが顕現する。

 

「ええええ!?りせちーーーーが式神だしたーーーー!?」

「アイドルが古式魔法師!!????さっ、流石にこれは言えない!!言えないよ!!」

「きれい……なんて清らかなオーラなの!こんなのは初めて!!」

三者三様に大いに驚きの声を上げる。

 

ヒミコは、りせに何時ものヘッドマウントディスプレイだけでなく、マイクまで差し出す。

「みんなーーー!!行っくよーーー!!true story♡」

 

りせは自らのメガヒット曲 true storyを歌い出す。

 

「え?りせさん?」

そんなりせに真由美は驚く。今までこんな事をしている姿を見たことが無かったからだ。

一緒に戦闘に参加する事が無かったから仕方がないことなのだが………

これが本来のりせのサポートスタイルだ。

皆と一緒に戦闘に参加し、同じ戦闘空間で間近でサポートを行う。

 

「うーーーー!!きたーーーーー!!俄然元気がでてくるわ!!やってやろうじゃないの!!」

自分が好きな歌手の曲が生で聞けるのだ。エリカのやる気は俄然上がり、気分は最高潮になる。

 

「え?なんで今歌?あれ?なんか傷が治っていくような………あれ?本当に気分が落ち着いて来た?疲れも若干解消?あれ?なにこれ?元気も出てくる?」

幹比古は歌い出したりせに焦るが、エリカは気分がハイテンションになっているが、自分にも変化が出てきた事に驚く。

 

「凄い!りせさんのオーラが神々しいまでに清らかに!!これがりせさんの力………」

美月はそんなりせの姿に惚れ惚れするかのように見とれていた。

 

「これがりせさんの本当の力………凄いなんてものじゃないわ………これはでも………今は、眼の前に集中しないと!!」

真由美も驚きっぱなしだ。

小さな傷も癒え、さらにサイオンも若干回復したように感じるのだ。

 

そうこれはりせの数々のサポート能力が発動している。

【元気の歌】を始めとする戦闘中のサポート能力はりせの歌により発動する。

傷の回復、気力の回復、魔力の回復。更には攻撃力防御力アップ等様々なサポートだ。

 

 

そして、りせ達の反撃が始まる。

 

 

 

烏のドッペルゲンガーはりせ達が息を吹き返した様に反撃に出、ドッペルゲンガーの眷属達が凄まじい勢いで消耗していく様子に驚く。

(あれは!やはりペルソナ!あのアイドルとかいう小娘!!ペルソナ使いだったか!!しかしなぜだ。何故にあれ程に的確に弱点を突かれる?しかもこちらの魔法や術も尽く対処される。……しかも奴らは息を吹き返した様にこちらを攻撃してくる…………あのペルソナ……直接戦っていないだと?……どういう事だ?もしやサポート専門のペルソナ?聞いたことが無い………しかし、それならば辻褄があう。今我々が圧倒的な戦力があるというのに不利に陥っているのは……………あの小娘だ。あの小娘を先に始末しなければ………あの能力は我々の仲間に欲しいが……そうも言ってられない危険すぎる)

USNA軍将校の映し身であるこの烏のドッペルゲンガーはりせの能力を大凡を推測し危険性を察知、その戦術価値も理解したのだ。

 

そして……りせを襲うタイミングを空高くから覗う。

 

 

 

円陣を組んでいたりせ達だが、敵を排除していくに従い。自然と円陣の輪が広がって行くのだった。

そして、りせ、美月の中心から、真由美とエリカ、幹比古が距離が離れていくのを確認した烏のドッペルゲンガーは、りせに狙いを絞り2~300羽は居るだろう烏の眷属を従え、魔法の事前察知を避けるために、直接物理攻撃での一点集中特攻を仕掛けたのだ。

 

 

真由美も円陣の広がりに危機感を感じ、振り向き、皆に声をかけようとしたのだが、既に烏達は上空からりせ目掛けて一斉に飛び込んでいったのだ。

「りせさん!!」

 

真由美のその声で、エリカと幹比古もりせの方に振り向く。

「美月ーーーー!!りせちーーーーーー!!」

「しまった!!柴田さん!!りせさん!!」

後悔の念がこもった叫び声を二人共上げる。

 

3人はもうダメだと思ったのだが…………

 

 

 

しかし、

 

『テトラカーン』

 

「ヒミコ!!戦闘モード!!」

 

物理攻撃を反射する見えない壁テトラカーンを展開させ、りせと美月を覆う。そして、カラスの眷属は突撃した力を自らに受け半分以上が消滅する。

 

「なにぃ!!ひ、ひるむな!!」

突撃した烏のドッペルゲンガーも自らの力を受け、ダメージを食らうが………残った眷属にそのまま攻撃を仕掛けるように叫ぶ。

 

「いやーーーーー!!こないで!!いやいやいやーーーーー!!触らないで!!触らないでよ!!いやいやいやーーーーーこないでーーーーーー!!」

りせは取り乱したように叫び、腕を無茶苦茶にブンブン振り回しているだけだが…………なぜか、眷属は次々と消滅していく。

 

そして、ヒミコはビット砲からのビームやら、マイクやCDディスクやらよくわからないものを、四方八方に撒き散らす。

攻撃を食らった烏の眷属は間違いなく消滅する。

 

「「「え????」」」

その様子に真由美とエリカと幹比古は時が止まったように固まり、目を丸くしてりせを見る。

 

 

烏のドッペルゲンガーもりせに突撃するが、りせに鳥顔を素手で掴まれ、何十発もビンタを食らう。

「いやーーーー!!触らないで触らないで触らないで!!触って良いのは悠先輩だけなんだからーーーーーーー!!」

 

「ごぼーーおおおうおうおうおうおうおうおうおう!!」

ビンタを喰らい悲鳴をあげる烏のドッペルゲンガー。

 

「「「ええええ???」」」

三人はさらに驚きの声を大にして上げる。

 

「もう!おさわり禁止ーーーーー!!……アイドル・パンチ!!」

りせは気が収まったのか、ヒミコからマイクを受け取り、振りかぶり、マイクで思いっきり烏のドッペルゲンガーの顔面を殴る。

 

烏のドッペルゲンガーは派手に吹っ飛び。

「ーーーーーーーッーーーーー!!」

顔は変形して、声にならない悲鳴をあげる。

 

そして烏のドッペルゲンガー吹っ飛びながら、ヒミコの周りを周回するビット砲4門から属性弱点のレーザービームを一気に受け、無残にも穴だらけになり、黒い液状になり消滅する。

 

「全く!!アイドルを舐めないでよね!!」

りせはプンスカしながら、手の平を軽く払う。

 

「「「………………………」」」

その様子を見て、戦う手が止まった真由美、エリカ、幹比古は沈黙する。

 

(りせさん……戦闘苦手って言っていたわよね。メチャクチャな動きだったけど………何?あれは?)

真由美はその戦闘力に驚くばかりだ。

 

(りせちーーー!?…………りせさん?いや、りせ姉さん、お姉様と呼ばせてもらおうかしら)

エリカはそんなりせを見て、畏怖の念を抱く。

 

(…………絶対触らない!!触ったら命がない…………アイドル怖いよ!!)

幹比古は単純に恐怖を植え付けられるのであった。

 

(りせさん………………素敵すぎ……………なんて神々しいの!!)

美月はりせに恍惚と見とれていた。




りせちー、ちょっとやりすぎましたが………………
これも、好きなキャラにはどうしても贔屓してしまう私の性です><
ペルソナ4U2の技満載でした。

次回はようやく、魔法科高校の主人公がまともに登場?
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